九州エリアに、“いまだかつて経験したことが無い大雨”が降ると警報がでていた11日~13日にかけて、保健福祉常任委員会で広島県福山市、愛媛県上島町、松山市を行政視察で訪問して来ました。以下に、主な調査事項を記します。
◇福山市(人口 約46万5千人、面積 518k㎡、平成10年から中核市)
調査事項は、「高齢者おでかけ支援事業」と「買い物支援事業」についてです。
「高齢者おでかけ支援事業」は、合併によって交通が不便な中山間地等を抱えた同市が、お年寄りの生活の足を確保するため、平成21年度から原則小学校区を単位として始めたもので、現在8学区において実施されています。
これは地元住民・団体が中心となり、病院やスーパー、既存のバス停等へ、あらかじめ決められた運行ルート(地域によっては曜日毎にコースが違う)に従って、75歳以上の方(登録制)を対象に無償で送迎を行うものです。ドア・ツー・ドアの送迎ではなく、決まっている送迎ポイントまで出てきてもらう方式という事でした。
行政サイドは、車両の調達や運転ボランティアへの運転講習、ガソリン代、事務費等を負担しています。なお運転ボランティアの方へは、弁当代(1,000円程度)が支給されているだけです。
課題としては、年数の経過と共に運転手の方も支援を受ける側になるので、新しいボランティアを確保していく必要があるとの事でした。全体としては概ね好評で昨年の実績は、登録者数432人、延べ利用者数は9,616人だったそうです。
「買い物支援事業」については、今年度からスタートした新規事業ということで、現在各地で説明会を実施している段階で、取組みを始めた地域はまだ無いとの事でした。
なお、1つの小学校区内で「高齢者おでかけ支援事業」と「買い物支援事業」の重複は認めていないとの説明でした。
高崎市も現在、買い物支援事業の具体化に向け、行政サイドが、エリアやルートなどについて検討中ですし、支所地域での「ぐるりん」は、運行ルートや運用方法についても地域審議会で議論が始まっていますので、福山市での取組みを参考にしていければと思いました。
◇上島町(人口 約 7,400人、高齢化率39% 面積は約30k㎡で25の島だけで構成されるが人が住む島は7島のみ 平成16年に4町が合併)
瀬戸内海に浮かぶ島なのでフェリーで渡らないと上島町にアクセスできませんが、島と島を結ぶ交通路も橋が架かっているのは現在は3島のみという状況。
最初に町役場にて、町議会および町側と保健福祉に関する施策について情報交換。
その後、地域住民の出資により平成20年に設立された(株)しまの会社が運営する「しまでCafe」で役員の方と懇談。当初は婦人団体の「おいでんさいグループ」としてスタート。様々な活動を経て、島民による島民のための会社として設立されました。平成23年度に過疎地域自立活性化優良事例表彰として総務大臣賞を受賞しています。「しまでCafe」で飲食の提供をする他、地元産の海苔や塩の精製販売等を行っています。
高崎市も、過疎地域の認定を国から受けた倉渕地域を抱えていますが、すべてが同じ方向に向けて進むのではなく、地域毎のコミュニティー力を活かす「まちづくり」が大切であると改めて実感しました。
◇松山市(人口約51万4千人、面積約429k㎡ 平成12年から中核市)
松山市は、放課後児童クラブ(いわゆる“学童保育”)と放課後子ども教室の両方を実施しており、しかも同じ校区内に並立が可能で、児童も両方に所属できる体制になっております。
そこで運営内容を、実際にコーディネーターとして活躍している方の話を伺いながら、工夫している点や2つの制度の違いなどについて学ばせていただきました。
高崎市は、基本的に放課後児童クラブ(いわゆる“学童保育”)のみですが(吉井地域は放課後子ども教室)、学童は小学4年までという制限が基本的にあり、時折、働く保護者の方から何とかならないか、との相談があります。今後は松山市の取組みも参考にしながら、高崎にあった形を探っていきたいと思ったしだいです。


