大津市議会議員 佐藤弘

一人のひとを どこまでも大切に 心豊かな まちづくりを目指します

6月通常会議 一般質問の答弁と検証〜避難行動要支援者名簿のデジタル化を問う〜

地域活動 災害 生活 行政 議会 防災 / 2026年6月28日

6月通常会議での私の一般質問(初問)に対する答弁書です。

今回も避難行動要支援者名簿の扱いについては残念な答弁でした。

避難行動要支援者名簿は、平時は同意を得られた方の名簿のみが地域に提供されます。同意をされていない方の名簿は、災害が発生し避難支援が必要になった場合に限り、避難支援のために提供・使用することができます。

しかし、多くの名簿が発災時に突然紙媒体で地域に提供されたとしても、数百人規模の対応をするには時間がかかります。

一方で、ケアマネジャーや相談支援専門員は、業務として利用者の安否確認を行っています。これらの専門職が把握する安否確認情報を、地域の自主防災会や民生委員と共有できれば、安否確認から避難支援までをより効果的に行うことができます。今回の質問は、こうした情報共有を運用できるシステムの整備を求めるものでした。

これに対し市は、地域提供用のデジタル共有システムについて、「平常時において秘匿性の高い個人情報をデータで提供することは情報セキュリティポリシー上厳しく制限されており、災害時であってもその後の流出等のリスクを考慮する必要があることから、現時点では困難である」と答弁しました。また、紙媒体で十分対応できるかという問いに対しては、「発災時にはインフラの状況が不明な点を踏まえると、紙媒体による提供が確実な方法である」と答弁しています。

しかし、私が求めているのは紙媒体を否定することではなく、紙とデータ提供を併用する仕組みです。データ提供が困難だからといって、紙媒体だけで安否確認情報の共有も含めて十分対応できるとする市の論理には疑問が残ります。

そもそも、データであればリスクがあり、紙媒体であればリスクがないという整理自体に説明が必要です。紙媒体であっても、紛失や誤配布等による情報流出のリスクは存在します。データと紙のリスクを比較した上での説明がなければ、納得感のある答弁とは言えません。

もっとも重要なことは、災害時にいかに早く要支援者の安否確認を行うかです。そのためには、要支援者名簿を地域の方々が平時から効率的に使える状態にしておくことを、市はあらためて検討すべきです。


 

                                               


所属名:福祉政策課、長寿福祉課

1 個別避難計画が未作成の避難行動要支援者に対する安否確認・避難支援等の実働体制について

(1)避難行動要支援者名簿と安否確認情報の共有の仕組みについて

①避難行動要支援者名簿の収集すべき情報の不足について市はどのように認識しているのか伺います。あわせて、同居状況や緊急連絡先を充実させた名簿づくりに向けた今後の対応をお聞かせください。

②ケアマネジャーや相談支援専門員が行った安否確認の情報を、行政や関係機関等と共有する運用ルールが本市にあるのかどうか、またあるとすればそのルールの内容について、なければルールを設ける必要性についての見解を伺います。あわせて、保健福祉支援班は具体的にどこから、どのような安否確認情報を収集し、その後、庁内の関係部署や消防などの救助機関との連携にどう生かすのか、伺います。

③行政内部で安否確認情報をデジタルで共有するシステムの構築について伺います。

(2)地域提供名簿と自主防災組織・民生委員による活用について

①避難行動要支援者名簿の受領学区をさらに広げていく取り組みについて、市はどのように考えているのか伺います。

 ②行政内部システムとも連動した地域提供用デジタル安否確認共有システムの構築と地域への提供について、市の見解を伺います。あわせて、安否確認等を中心となって担う自主防災組織や民生委員が、平時からこのシステムの使用方法を理解し、習熟しておく取り組みも必要と考えますが、市の見解をお聞かせください。

③仮に、デジタル共有名簿の提供ができない場合、事業所のケアマネジャーや災害対策本部などからの情報共有は難しくなります。そのような状況で、多くの避難行動要支援者の速やかな安否確認が、紙媒体の資料でも十分に可能とお考えか、市の見解を伺います。

                                               

1点目の避難行動要支援者名簿と安否確認情報の共有の仕組みについてのうち、1つ目の避難行動要支援者名簿の収集すべき情報の不足の認識についてでありますが、例えば地域への名簿提供にかかる同意確認書の緊急連絡先の欄について、頼ることができる人がいないなどの理由で未記入で提出される場合などは、名簿に空欄が生じているものと考えております。

また、名簿の充実についてですが、同居状況については、同居の方の個人情報をどの程度まで収集できるかなどの課題があると認識しておりますが、昨年度には同意確認書の様式を見直し、新たに対象となる方に送付した結果、返送のあった方の約9割が緊急連絡先を記載いただいております。今後とも、名簿の充実に向けて工夫してまいります。

2つ目の、ケアマネジャー等が行った安否確認情報を市と関係機関等が共有する運用ルールがあるのか及び安否確認情報をどのように収集し、関係機関との連携にどのように活かすのかについてでありますが、現在のところ明確な定めはございませんが、情報収集、情報提供、協力依頼等を円滑かつ適切に行えるよう、今後、防災部局や関係所属等と協議してまいります。

また、保健福祉支援班において、初動支所班や避難所の担当職員等から情報を収集し、安否確認が取れない方について、当該家屋の被災状況や、家族等との連絡の可否など、詳細な状況を聞き取り、消防局や高齢・障害分野等の関係所属と共有することで、各所属が保有する情報を活用しながら安否確認を行うことなどを検討しているところです。

3つ目の、行政内部で安否確認情報をデジタルで共有するシステムの構築についてでありますが、今後、共有する所属や情報の範囲、共有方法などについて、検討してまいります。

2点目の地域提供用名簿と自主防災組織・民生委員による活用についてのうち、1つ目の避難行動要支援者名簿の受領学区をさらに広げていく取組についてでありますが、これまでから、学区自主防災組織をはじめ各種地域団体へ説明を行ってきたところであり、今後も名簿の提供が進むよう努めてまいります。

2つ目の、地域提供用のデジタル共有システムの構築及び名簿の提供、使用方法習熟のための取組についてでありますが、平常時において、秘匿性の高い個人情報をデータで提供することは、大津市情報セキュリティポリシーにおいて厳しく制限されていることや、災害時であっても、その後の流出等のリスクを考慮する必要があることから、現時点では困難であると考えておりますが、今後、国が推奨しているクラウド型被災者支援システムを活用した取組等を調査研究してまいります。

3つ目の、避難行動要支援者の速やかな安否確認が、紙媒体の資料で十分かについてでありますが、活用時における利便性に課題があると認識しておりますが、現時点では地域へのデータ提供は困難であることや、発災時においてインフラの状況が不明な点を踏まえると、紙媒体による提供が確実な方法であると考えております。

以上、私からの答弁といたします。


所属名:危機・防災対策課

(3)避難行動支援者連絡会議と避難支援プランの実効性について

① 避難行動支援者連絡会議について、これまでどのような取り組みを行ってきたのか伺います。あわせて、関係機関との会議ではどのような意見や課題が示されてきたのかお聞かせください。

② 現在のプランの記述は、役割分担される担当課における災害時の具体的な動きの手順まで踏み込んだ内容になっているのか、市の認識を伺います。

③ 複数の主体から入手される安否情報の取りまとめについて、現在のプランの記述が、関係者が迷わず動ける具体的な内容になっているのか、市の認識を伺います。

                                                

3点目の避難行動支援者連絡会議と避難支援プランの実効性についてのうち、1つ目の避難行動支援者連絡会議のこれまでの取り組み及びどのような意見や課題が示されたかについてでありますが、平成27年3月に大津市避難行動要支援者避難支援プラン(全体計画)を作成して以降、毎年度会議を開催し、関係所属からハザードマップの更新に伴う個別避難計画の優先作成対象者の増加、避難行動要支援者名簿の地域提供に関する課題等が示されました。

2つ目の避難支援プランの記述が、具体的な手順になっているか及び3つ目の安否情報の取りまとめが、具体的な内容になっているかについてでありますが、本市が作成した大津市避難行動要支援者避難支援プランについては、避難行動要支援者の支援を行うための全体計画であるため、詳細な手順や方法は定めておりませんが、具体的な対応については、地区防災計画に定めることを促すなど、地域との連携による取組を進めてまいります。

以上、私からの答弁といたします。

                                               


管理者答弁

所属名:企業戦略・危機対策室、ガス計画整備課、ガス管理課

2 大津市ガス事業の安全・安定供給と持続可能性について

(1)ガス保安の責任体制と実効性について

①緊急時の保安・修繕業務の委託について、指揮命令系統や事故時の報告ルール、出動基準などの基本事項を、契約上どのように整理しているのか伺います。

②通報からの初動対応や現場での処置を適正に実施しているか、どのように確認しているかお聞かせください。

③市がガス事業の運営を担う新会社等に出資している場合、市は株主と監督者の二つの立場を持つこととなります。そこで、市としてそれぞれの立場をどのように整理されているのかを、外部の専門機関による監視も含めお聞かせください。

(2)技術継承と委託依存リスクの管理について

①現在、本市においてガス主任技術者免状を受けておられる方は何名で、ガス主任技術者として選任されている方は何名なのか伺います。あわせて、委託先の業務の履行が不能となった場合や契約終了時に、代わりの緊急保安体制をどのように確保する想定としているのかお聞かせください。

②委託依存が進む中で、市の側にガス保安に関する知見や判断力をどのように蓄積し、維持していくのか伺います。

③経済産業省が推進するスマート保安について、今後どのように取り組んでいくのか伺います。

(3)老朽化した敷地内埋設管の安全対策について

①本市の供給区域内において、敷地内の白ガス管の腐食に起因するガス漏れは、過去3か年で何件発生しているのか、あわせて、現在残存している白ガス管の件数について伺います。また、今後のガス漏れのリスクをどのように評価しているのかお聞かせください。

②ガスメーター以降の敷地内配管について、法定点検で老朽化が確認された場合、利用者に対してどのような対応を行っているのか伺います。あわせて、点検で不具合が確認されたにもかかわらず、市民の対応が困難なケースを、市としてどのように対応しているのかお聞かせください。

③敷地内配管の改善工事について、敷地が広い場合や舗装撤去を伴う場合の自己負担が重く、またガスメーター以降の敷地内配管は補助対象外となっています。費用負担が困難な高齢世帯や低所得世帯への支援について、市としてどのように考えているのか見解を伺います。

(4)託送料金制度と事業財政の持続可能性について

①令和6年度決算では、託送供給の単価が1立方メートル当たり25.8円、原価が24.5円で、その差は1.3円でした。今後もコスト上昇が続いた場合、原価が供給単価を上回る時、どのように対応するのかお聞かせください。

②人口減少・需要減少が進む中で、長期的なガス需要の見通しを市としてどのように捉えているのか伺います。あわせて、将来的な導管の更新などについて、どのような課題を認識し、今後どのように検討していくのかお聞かせください。

(5)カーボンニュートラル・グリーントランスフォーメーションへの対応について

①本市のガス事業として、2050年カーボンニュートラルに向けた対応方針をどのように定めているのか伺います。あわせて、合成メタンやバイオガスの導入について、今後の方向性をお聞かせください。

                                        

ご質問にお答えいたします。

2項目めの1点目、ガス保安の責任体制と実効性についてのうち、1つ目の、緊急時の保安・修繕業務の委託について、基本事項の契約上の整理についてでありますが、本市の保安規程における保安組織の一部として「企業局保安センター」を位置づけるとともに、当該センター業務をびわ湖ブルーエナジー株式会社に委託し、ガス漏洩等の通報内容の緊急度や事故の規模に応じて報告及び出動することとしています。

2つ目の、通報からの初動対応や現場での処置の実施及び確認についてでありますが、修繕日報及び修繕現場において、通報内容やガス漏れの状況に応じた対応がなされていることを確認しております。

3つ目の、株主としての立場と監督者としての立場の整理についてでありますが、本市は、株主として、株主総会や取締役会等において、びわ湖ブルーエナジー株式会社の経営状況を確認しております。

監督者としては、契約書や要求水準書等に基づき、小売業務や保安、修繕業務等の実施状況について、定期的に業務報告を受け、モニタリングを行っております。

また、外部有識者で構成する検証委員会において、本市のモニタリング結果が、客観性や公平性を確保できているのか、検証及び助言をいただいております。

2点目の技術継承と委託依存リスクの管理についてのうち、1つ目の、本市におけるガス主任技術者の状況についてですが、ガス主任技術者免状の交付を受けている者は4名であり、ガス主任技術者として選任している者は1名であります。

また、委託先の業務の履行が不能となった場合や契約終了時の緊急保安体制の確保についてでありますが、まずは、委託先の業務が適切に履行され、保安体制が維持されるようモニタリングにおいて助言や指導を行っているところであり、契約終了時の緊急保安体制については、今後、委託の継続を含めて、検討していくこととしております。

2つ目の、市側にガス保安に関する知識や判断力をどのように蓄積し維持していくのかについてですが、本市職員が、大量にガスを使用する工場等の専用ガス施設の点検や、市内のガスバルブや整圧器の専門的な操作を実施していること、また、びわ湖ブルーエナジー株式会社に委託している保安業務に関して、修繕工法について協議を行い、モニタリングにおいて日報や出動記録を確認することにより、ガス保安に関する知見の蓄積等に努めております。

3つ目の、経済産業省が推進するスマート保安に関する取組についてでありますが、本市においては、既に、平成17年度にガス整圧器遠隔監視制御システムを、令和6年度に他工事受付システムを導入しております。

また、今年度、緊急保安の現場状況をリアルタイムに映像と音声で把握できる映像通話システムの整備を予定しており、引き続き、技術の進展などの動向を注視してまいります。

3点目の、老朽化した敷地内埋設管の安全対策についてのうち、1つ目の、敷地内の白ガス管の腐食に起因する過去3年のガス漏れ件数と現存する白ガス管の件数についてでありますが、令和5年度が40件、令和6年度が46件、令和7年度が32件で、現存する白ガス管の件数は、令和7年度末で約18,000件であります。

また、今後のリスクをどのように評価しているのかについては、昭和62年以前まで採用されていた白ガス埋設管は、埋設環境と経年劣化により腐食しやすいことから、早期の改善が必要と認識しております。

2つ目のうち、ガスメーター以降の敷地内配管で、法定点検において老朽化が確認された場合の対応についてですが、まずは、4年に一度の法定点検時において、敷地内に白ガス管が埋設されているお客様に対しては、全てパンフレットを配布し、早期にポリエチレン管等へ交換していただくようお願いしておりますが、その中で点検時に老朽化が確認された場合は、危険性を丁寧に説明し、速やかな交換をお願いしております。

次に、2つ目のうち、不具合確認時に市民の対応が困難なケースについて、及び3つ目の費用負担が困難な高齢世帯等への支援につきましては、敷地境界からガスメーターまでは、ガス漏れによる火災等の防止のため補助制度を設け、白ガス管の交換を促進しておりますが、ガスメーター以降の敷地内は、ガスメーターがガスを遮断し、安全を確保できることから、補助対象外としているものです。

費用負担が困難な場合は、まずは、白ガス管交換の必要性を丁寧に説明した上で、指定ガス工事店から安価な工法の提案をされているところであります。

4点目の託送料金制度と事業財政の持続可能性についてのうち、1つ目の、託送供給原価が供給単価を上回る時の対応についてでありますが、まずは、導管更新時における口径のダウンサイジングなど経費削減や、保有資産や資金の有効活用による収益向上などさらなる経営努力を行った上で、なお、持続的な事業運営に影響が生じると判断した際には、託送料金の見直しを検討することもあり得ます。

2つ目の、長期的なガス需要の見通しについてでありますが、人口減少や省エネ機器の普及、ガス機器の性能向上などにより、ガス需要は今後減少すると見込んでおります。将来的な導管の更新などについては、老朽化による更新需要の増加に対応するための人員体制の確保等が課題と考えており、引き続き、効率的な工事発注手法の検討を進めるとともに、口径のダウンサイジングを図りながら耐久性の高いポリエチレン管等への更新を行うなど、適切に課題に対応してまいりたいと考えております。

5点目のカーボンニュートラル・グリーントランスフォーメーションへの対応についてでありますが、「大津市ガス事業中長期経営計画」において、ガスの脱炭素化に向けた動向を注視していくこととしております。合成メタンやバイオガスにつきましては、国において託送料金制度との関係を含めた導入促進策の検討が進められていることから、一般ガス導管事業者として、引き続き国の動向や制度設計の状況について情報収集に努めてまいります。

以上、私からの答弁といたします。

自主防犯防災会の会合と電線に掛かる樹木の選定作業

地域活動 環境 防災 / 2026年6月21日

午前中は9時から東部7学区のブロック防災圏の意見交換会、引き続き学区自主防災会長会議が行われ、出席しました。
意見交換会では三学区が代表して防災士の取り組みについて報告がありました。
三学区とも防災無線機を導入済み、または導入準備をしているところです。
この無線機の扱いについて様々意見交換を行い、我が学区としても導入について学ぶことができました。

主な意見をまとめてみました。

① 防災圏意見交換会の意見

  • 防災士の配置基準の見直し:人口が多い学区(約2万人など)では現在の配置基準(各自治会1名など)では人数が不足しているため、人口に比例した配置を検討してほしいという要望が出されました。
  • 浄水器(トレスキュー)の維持管理の負担:プールの水を浄水する機材は、フィルター交換費用が高額(約7万円)で維持管理が大変であり、訓練で動かすための人員確保も課題であるという指摘がありました。
  • ドローン活用のための規制緩和の難しさ:防災訓練に小中学生や保護者の参加を促すためにドローンを活用したいが、屋外飛行の規制が厳しく、小学校のグラウンド等で許可を得るのに苦労している現状が報告されました。
  • 特設公衆電話の活用と訓練の必要性:今の子供たちは公衆電話の使い方を知らないため、災害時の通信手段として避難所(体育館)に配備されている特設公衆電話線の確認と、実際の使用訓練が必要であるとの意見が出ました。
  • 避難所運営に対する「お客様意識」の払拭と在宅避難の啓発:避難所に行けば全てしてもらえるという意識を変えるため、まずは自宅での「在宅避難」を推奨し、避難所に来た場合は避難者自身も運営の仕事に携わるという意識づけの重要性が共有されました。
  • 消防署の資機材や人員派遣の柔軟な対応:安全管理上の理由で煙体験テントの幼稚園・保育園への派遣が断られていることの見直しや、消火栓ボックス内の機材が重いためアルミ製など軽いものに変更してほしいといった要望が寄せられました。
  • 他学区の訓練見学の仕組みづくり:次年度の総合防災訓練の担当になる学区が、事前に他の学区の訓練を見学して参考にできるような体制をとってほしいという要望がありました。

② 防災会長会議での意見

  • 避難所の早期開設と鍵の管理:災害発生時に市職員や学校管理者がすぐに駆けつけられない場合、避難所の鍵が開けられないという課題があります。そのため、近隣の住民が駆けつけて早期に鍵を開けられる仕組み(ファーストミッションボックスの導入など)を検討してほしいという意見が出されました。
  • 被害状況チェックリストの運用課題:改定された避難所施設の被害状況チェックリストについて、施設管理者や市職員が到着するまでのタイムラグや、専門知識のない一般の人が安全確認を行うことの難しさが指摘されました。
  • 防災倉庫の環境改善:グラウンドに設置された防災倉庫は砂埃の影響で鍵が開きにくくなったり扉が歪んだりするため、基礎をコンクリートで一段上げるなどの改善策を講じてほしいとの要望が出ました。
  • 学区自主防災組織活動補助金の制度改善:現在の補助金は上限10万円で一律ですが、世帯数や人口規模が全く異なる学区間では不公平感があるため、規模に応じた段階的な補助にしてほしいという意見がありました。また、10万円以上使わないと補助対象にならない仕組みを見直してほしいという不満も出されました。
  • 各家庭の備蓄に関する具体的な情報提供:食料品だけでなく、簡易トイレなどの備蓄の必要性について、市から各家庭や自治会に向けて参考となる備蓄品の具体例や推奨情報をもっと発信してほしいとの要望がありました。
  • 市職員の待機環境改善:警報発表時に長時間待機する市職員が疲弊しているため、簡易ベッド等の配備を早急に進めて環境を改善してほしいという意見が寄せられました。

午後は、防犯カメラを設置していますが、そこに至る電線が神社の樹木の枝に掛かっているので、剪定して欲しいとの要望があり、
今日はその作業を連合会長と 2 人でおこないました。
高さがあるので、軽トラックの上に三脚を乗せ、そこから剪定を行いました。
足場が、かなり高くなるので充分気をつけて行いましたが、無事に済んでほっとしています。

 

「それはうちの部署じゃない」をなくす!全庁的立場で災害対応体制を構築しよう

まちづくり 災害 行革 防災 / 2026年6月6日

はじめに――なぜ「全庁体制」が機能しないのか

能登半島地震をはじめ、過去の大規模災害の振り返りでは、毎回同じ課題が繰り返し指摘されています。

「災害対応は一部の部局が行うものという認識が強く、全庁体制で対応する意識が希薄だった」
令和6年能登半島地震対策検証報告書(石川県)

知事が「非常事態宣言」を発令しても、各部局の動きが変わらなかった――これは石川県だけの話ではありません。東日本大震災、熊本地震、常総市洪水など、全国の災害検証報告書でも同じ課題が繰り返し浮かび上がっています。

では、なぜ「全庁体制」は機能しないのでしょうか。そして、どうすれば変えられるのでしょうか。


自治体に求められる「3つの組織的要件」

三菱総合研究所の分析(自治体の災害対応力を高める職員の「危機対応メタスキル」)によると、自治体の災害対応には以下の3つの要件が求められます。

① 全庁的な指揮・実行体制

  • 防災担当部局だけでなく、すべての部局が「自分事」として動く必要がある
  • 計画・マニュアルに役割を書いても、「当事者意識」がなければ機能しない
  • 災害対策本部の意思決定が各部局に届き、自ら人員・情報・資源を動員できるか

② 部局・分野横断での調整

  • 避難所運営・物資輸送・教育再開・災害広報など、部署をまたぐ課題が同時多発する
  • 「被災者のいのちを守り、社会機能を回復する」という大目標のもとで、縦割りを超えた連携が必要

③ 外部との連携

  • 自衛隊・警察・消防・NPO・応援職員など、多様な外部機関との協働が不可欠
  • 外部からの支援は強力だが、優先順位の設定・地域事情を踏まえた判断は地元自治体が担わなければならない

制度を整えるだけでは足りない

国はこれらの課題に対し、ガイドラインや受援計画の手引きなど制度整備を進めています。能登半島地震では発災後3カ月間で約60団体・7.7万人日もの応援職員が派遣されました。

しかし、制度は「整えるだけで自動的に動く」ものではありません。制度を使いこなす職員の力があってこそ、仕組みは機能するのです。


カギを握る「危機対応メタスキル」とは

防災知識だけでなく、あらゆる危機対応に通底する基盤的な能力=「危機対応メタスキル」を平時から育てることが重要です。

土木学会の研究をベースに、以下の6つの能力が提唱されています。

能力 内容 関連する組織要件
① 意思決定力 難しい決断をやりきる力 全庁的な指揮・実行体制
② プロジェクト推進力 決断したことを着実に進める力 部局横断の調整・実行
③ 組織形成力 状況に応じた対応チームをつくる力 部局横断の調整
④ 人材登用力 適任者を見つけ登用する力 外部との連携
⑤ 情報共有力 地域内の情報と人材をつなぐ力 外部との連携・全庁対応
⑥ 受援力 外部の支援を受け止めて活用する力 外部との連携

これらは災害時だけに使う特殊スキルではありません。平時の行政運営やまちづくりの中で、日々少しずつ磨かれる能力です。


実践事例:静岡県袋井市の「官民共創まちづくり」

静岡県袋井市では、部局横断・官民連携の「官民共創ワーキング」を定期的に開催。複数の部署と民間が一堂に集まり、分野横断テーマについて議論しています。

この取り組みは、災害対応力の観点からも非常に示唆的です。

  • 情報共有力・人材登用力の実践的な訓練の場になっている
  • ワーキングをきっかけに部局横断・官民連携の事業が実際に動いており、意思決定力・プロジェクト推進力・組織形成力・受援力の実地鍛錬にもなっている
  • 2026年度施行の「第3次袋井市総合計画」では、官民共創を全庁的な行政経営方針として位置づけ

「平時のまちづくり=有事の災害対応力」という視点が、ここに凝縮されています。


まとめ――「全庁の当事者意識」をどう育てるか

「それはうちの部署じゃない」という意識を変えるのは、マニュアルの改訂でも訓練の追加でもありません。平時から全庁で「危機対応メタスキル」を磨き続ける文化を築くことが本質的な解答です。

現在、政府は2026年度中の防災庁設置を進めており、「防災大学校(仮称)」の設置も検討されています。防災人材の育成においても、知識の習得だけでなく、この「メタスキル」を全庁的に育む視点を組み込むことが強く求められています。

避難所だけが避難じゃない―在宅・車中泊避難の支援も必要です

防災 / 2026年4月22日

避難所だけが避難じゃない―在宅・車中泊避難の支援も必要です

はじめに

大規模な災害が起きたとき、誰もが指定避難所へ向かえるわけではありません。自宅の損壊が軽微だった、乳幼児やペットがいる、プライバシーが心配、そういった事情から、在宅や車中泊を選ぶ方は実際に多くいます。

平成28年(2016年)熊本地震では、熊本市が実施したアンケートで市民の約4割が車中泊を経験したと回答しており Nikkei、その数の多さが全国的に注目を集めました。しかし一方で、車中泊中のエコノミークラス症候群による死亡事例も確認され、「避難所の外にいる人をどう支援するか」は長年の課題でした。

1.国の方針が変わった――令和6年6月の防災基本計画修正

内閣府は令和6年(2024年)6月28日、「在宅・車中泊避難者等の支援の手引き」を公表しました。在宅避難者や車中泊避難者に対しては、同日修正された国の防災基本計画においても物資の提供など支援の取り組みが位置づけられました。 Newton-consulting

この背景には、熊本地震に加え、令和6年能登半島地震での教訓がありました。避難所に来られない方々が支援から取り残されるという問題が、改めて全国の課題として浮かび上がったのです。

2.「場所への支援」から「人への支援」へ

これまでの災害支援は「避難所という場所」に集まった方を対象とするものが中心でした。今回の方針転換の核心は、どこにいても、支援が必要な人に必要な支援を届けるという考え方への転換です。

在宅避難・車中泊避難には、次のようなメリットがあります。

  • プライバシーの確保:大勢での集団生活が困難な方も、自分のペースで生活できる
  • ペットと一緒に過ごせる:避難所では難しいペット同伴が可能
  • 感染症対策としての分散避難:人が集中する避難所のリスクを分散できる

支援拠点の開設により、避難所にいる避難者と同じような支援(食料・物資・情報の提供)が在宅や車中泊の方にも届けられるよう、仕組みづくりが求められています。 Newton-consulting

3.地域(自治会・自主防災組織)の役割が不可欠

大規模災害時には行政の対応能力にも限界があります。全ての支援を行政だけで担うことは不可能であり、自治会や自主防災組織を中心とした「共助」の力が欠かせません。

在宅避難への支援では、地域住民が協力して、身近な公園や公民館などに小規模な「支援拠点」を設け、安否確認・物資配布・情報伝達を自主的に行うことが期待されます。

車中泊避難への支援では、避難者同士が声を掛け合い、食事の準備や巡回・清掃を協力して行う「自主運営」が基本です。体を動かすことはエコノミークラス症候群などの健康リスク低減にもつながります。

平時から地域住民への啓発や行政職員の人材育成等を行い、在宅避難者や車中泊避難者の自助・共助の取組が進むよう備えておくことが重要とされています。 Bousai

4.熊本市の取り組み――全国が注目する「くまもとモデル」>大津市には公式アプリ「ポケットおおつ」があります

熊本市は、熊本地震の深刻な教訓を活かし、令和6年4月に**「熊本市車中泊避難者支援ガイドライン」**を策定しました。このガイドラインは、崇城大学・BosaiTech株式会社・熊本市の3者による連携協定に基づき策定されたもので、大規模災害時にやむを得ず車中泊避難を行う市民の安全を守ることを目的としています。 Kumamoto City

この取り組みの特徴は以下の通りです。

①デジタル技術の活用 避難者は入場の際にスマートフォンなどでQRコードを読み取り、調査票に名前・住所・避難人数などを記入し、健康に関する情報も入力します。必要に応じて保健師の観察を受けたり、福祉避難所や医療機関に移ったりできる仕組みです。 Kumanichi

②車中泊避難専用の受け入れ場所の確保 市は2か所に避難場所(車計300台受け入れ)を7日間を目処に開設し、スマートフォンで利用できる支援システムで一人一人の情報を把握し、適切なサポートにつなげる体制を整えています。 Nikkei

③「くまもとアプリ」との連携 アプリ内の避難状況登録機能では、車中泊や自宅避難など避難形式を選択でき、登録者の位置情報も確認できるため、どのあたりにどのくらいの方が避難されているかをリアルタイムで把握し、物資提供に関する連絡をプッシュ通知で届けることができます。 Digital

大津市には公式アプリ「ポケットおおつ」があります   ⇦ 登録してね!

5.市民の皆さんへ――今からできること

災害はいつ起こるかわかりません。在宅避難・車中泊避難への支援の仕組みが整ってきた今、市民の皆さんにも平時からの備えをお願いします。

  • 備蓄の確認:食料・水・衛生用品・医薬品など、最低3日分(できれば1週間分)の準備を
  • 地域の防災訓練への参加:自治会・自主防災組織の訓練に加わり、顔の見える関係をつくる
  • 「くまもとアプリ」の活用:平時から操作に慣れておくことで、いざというときに迷わず使える
  • 避難先の事前確認:指定避難所だけでなく、在宅・車中泊も含めた家族の避難計画を決めておく

避難所に行くことだけが「正しい避難」ではありません。自分の状況に合った避難の選択肢を知り、地域とつながりながら備えることが、命を守る第一歩です。



参考資料リンク一覧

① 内閣府「在宅・車中泊避難者等の支援の手引き」(令和6年6月) 内閣府防災情報ページ(資料一覧) https://www.bousai.go.jp/taisaku/shien/index.html ※手引き本文PDF(6.3MB)は同ページからダウンロード可


② 防災基本計画修正(令和6年6月28日)の概要 内閣府・中央防災会議(第44回)資料 https://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/44/pdf/shiryo1.pdf


③ 熊本市「熊本市車中泊避難者支援ガイドライン」(令和8年4月公表) 熊本市公式防災サイト https://www.city.kumamoto.jp/bousai/kiji00370044/index.html ※ガイドライン本文PDF・概要編PDF・避難マニュアルいずれも同ページからダウンロード可


④ デジタル庁ニュース「くまもとアプリ」記事(令和7年1月) https://digital-agency-news.digital.go.jp/articles/2025-01-21

 

住民の命を守る条例の「伝家の宝刀」は適法か?〜土砂搬入禁止区域指定を巡る重要な判例を読み解く〜

政治 環境 行政 防災 / 2026年3月9日

近年、全国各地で激甚化する豪雨災害。それに伴い、盛り土(土砂の埋立て)による災害リスクへの懸念が高まっています。熱海市での悲劇を繰り返さないため、行政にはこれまで以上に毅然とした対応が求められています。

しかし、行政が「危険だから」といって、一方的に民間の事業を止めたり、私有地の利用を制限したりすることは、法的にどこまで許されるのでしょうか?

今回は、その重要な指針となる最近の判例(条例に基づく土砂搬入禁止区域指定の適法性 土砂搬入禁止区域指定処分取消等請求事件(大阪地判令和6年4月18日))について、分かりやすく解説し、地方自治の現場にどのような影響を与えるのか、共有したいと思います。


事件の概要:進行中の事業に「待った」をかける

事案は、ある事業者が農地や山林に他所から土砂を運び込み、埋立てようとしていた計画に始まります。

これに対し、自治体側は「無秩序な土砂の搬入は、土砂崩れなどの災害を招く恐れがある」と判断。自治体独自の「土砂条例」に基づき、その土地をピンポイントで「土砂搬入禁止区域」に指定しました。

事業者は、「すでに計画を進めていた(あるいは着手していた)のに、後から禁止されるのは不当だ」「私有地の利用制限として過剰であり、違法だ」として、指定の取り消しを求めて裁判を起こしました。

裁判の最大の焦点

裁判では、以下の2点のバランスが激しく争われました。

  1. 業者の「財産権・営業の自由」: 自分の土地をどう使うかは自由であり、これまでの準備が無駄にならないという期待。
  2. 住民の「生命・身体の安全(公共の福祉)」: 災害を未然に防ぎ、住民の命を守るという行政の責務。

裁判所の判断:住民の安全が優先される

大阪地裁は、自治体側の判断を支持し、「指定は適法」との判決を下しました。

今後の参考とすべき、判決の重要ポイントは以下の通りです。

1. 「命」を守るための規制は正当である

裁判所は、土砂災害防止は「住民の生命・身体の保護」に直結すると認めました。そのため、条例で強い規制をかけ、たとえ私有地であっても利用を制限することは、地方自治の権能として適法であると判断されました。

2. 進行中の事業にも介入できる

業者の「後出しジャンケンだ」という主張に対し、判決は「過去の行為を罰する」のではなく、「将来発生しうる危険(災害)を今止める」ための処分であると整理しました。住民の命に関わる危険がある場合、行政は進行中の事業であっても、毅然と介入できることが示されたのです。

3. 「専門的知見」に基づく行政の裁量

「どこを禁止区域にするか」という判断には、高度な専門性が必要です。裁判所は、自治体が外部専門家による地質調査や安定計算に基づき、「危険性がある」と判断したプロセスに不合理な点はなく、行政の裁量権の範囲内であると結論づけました。

行政の視点

この判決は、今後の地方自治の実務に、2つの大きなメッセージを送っています。

  1. 行政へのエール: 防災のために、条例という「武器」を使って、強力な行政処分を行うことへの法的な後ろ盾が強化されました。
  2. 行政への宿題: 強力な権限を行使するには、業者が納得せざるを得ない「科学的・客観的な根拠(外部専門家の意見や調査データ)」を、丁寧なプロセスで積み上げる必要があります。

行政が「専門的知見を持つ」と言っても、それが担当職員の主観や勘であってはなりません。行政側が判断の根拠としたデータが、利害関係のない第三者の専門家によって裏付けられているかを、厳しくチェックしていく必要があります。

おわりに

今回の判例は、「私有財産権」よりも「住民の安全」を優先する法的根拠を明確にしました。

大津市においても、盛り土規制法(改正)に伴う新たな運用が進んでいますが、この判決の精神(=プロセスを尽くした、命を守るための毅然とした介入)が、適切に反映されているか。引き続き、議会の場を通じて確認し、提言を行ってまいります。


新年のご挨拶|協働とDXで、安心・安全の大津へ

ICT活用 まちづくり 行政 議員活動 防災 / 2026年1月1日

皆さま、新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、温かいご支援と多くのご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

本年も「現場の小さな声を丁寧に受け止め、確かな前進につなげる」ことを軸に、安心・安全な暮らしの実現へ全力で取り組んでまいります。
また、行政サービスや地域活動の負担を少しでも軽くし、同時に新しい価値を生み出せるよう、ICT・AIの活用も進めてまいります。


2026年に取り組みたいこと

1)防災・防犯と「日常の備え」を、無理なく続けられる形に

地域の自主防災防犯の活動に携わる立場として、日常の延長で備えが進む仕組みづくりを重視します。

  • メリット:いざという時の被害軽減、見守りの強化、地域のつながりの維持につながります。
  • 留意点:担い手に負担が偏ると継続が難しくなるため、「短時間参加」「単発参加」など参加設計の工夫が不可欠です。

2)協働のまちづくりの再設計(“担い手不足”を前提に)

大津市でも自治会加入率の低下が課題となっており、計画面でも工夫が求められています(例:令和7年で48.3%)。

  • メリット:役割分担を整理し、参加の意義を「見える化」できれば、参加の裾野拡大が期待できます。
  • 留意点:発信だけでは参加は増えにくく、地域実情に応じた柔軟な運用(見直しの仕組み)が必要です。

3)市役所DX/地域DXを「便利さ」と「安心」の両立で

DXは、デジタルが得意な方の利便性向上だけでなく、窓口・手続き・情報提供の質を上げ、誰にとっても分かりやすい行政につなげることが大切です。

  • メリット:手続き時間の短縮、情報の探しやすさ向上、職員・地域の作業負担軽減が期待できます。
  • 留意点:スマホやネットが苦手な方が取り残されないよう、紙・電話・窓口を含む“多様な入口”を確保します。

暮らしの中の「困った」「ここが不便」「こうなったら助かる」という声こそが、まちを良くする出発点です。
本年も、地域を歩き、現場で伺い、行政と議会をつなぎながら、一つずつ形にしてまいります。

2026年が、皆さまにとって健やかで実り多い一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

予算決算常任委員会生活産業分科会が開かれました

議会 防災 / 2025年10月18日

17日、予算決算常任委員会生活産業分科会が開かれ、令和 6 年度大津市一般会計の決算の認定のうち、環境部、産業観光部及び農業委員会事務局、卸売市場事業特別会計、市民部の所管する部分について審議が行われました。

以下は、私の質問概要です。

①【環境部】

北部クリーンセンターの契約金額変更における「変動費の精算」について質問。回答は以下の通りでした。

◆環境部の回答: 変動費には、ごみ処理施設の管理運営に関わる人件費、薬剤などの消耗品、およびごみ焼却による発電量が含まれると説明しました。発電による売電収入は委託料から相殺されるため、ごみ量や発電量の増減に応じて最終的に精算が行われるとのことです。

◆人件費の調整: 人件費は固定経費ですが、消費者物価指数(サービス分野指数)を基に年1回見直しが行われ、前年度と比較して増加した分が次年度に反映される仕組みとなっています。

②【産業観光部】

(1)下流水路の流下能力検討による設計追加と、ため池内の動植物生息確認による環境調査の追加実施について質問。回答は以下の通りでした。

◆回答内容:田園づくり振興課長からは、現状の水路では対応できないため水路設計を追加したこと、および農業用ため池廃止工事の設計に関する新たな手引き(注下)に基づき、希少な動植物の生息確認調査が必要となったことが説明されました。
また、下流の水路がその地点の流域全体からの水の量に対応できるかについては、以前からそのように計算されていたことが確認されました

(2)観光便所(公衆便所)について質問しました。具体的には、トイレの洋式化が令和5年度と令和6年度ともに35箇所と、その数が増えていない点を指摘し、追加の推進が望ましいと述べました。増加させるという考えが当初からなかったのか、それとも計画があったにもかかわらず実行できなかったのかを尋ねました。

◆観光振興課は、観光施設として公衆便所の洋式化を進めていきたいと考えていると回答しました。しかし、構造上の問題から、多くのトイレは簡単に改修できず、大規模な修繕や建て替えの機会がなければ難しいのが現状であると説明しました。機会を見て洋式化を進めていく方針であると述べました。

③【市民部】

各支所のWi-Fi貸出件数について質問しました。資料によると、利用件数は伸びているものの、まだ利用されていない支所が多い点を指摘し、利用促進のための取り組みを求めました。

◆自治協働課は、支所の窓口や貸出場所にポスターを掲示するなどして周知を図り、利用促進に取り組む考えを示しました。
また、Wi-Fiの整備目的が会議やオンライン会議での利用であることを説明し、今後、具体的な利用方法についても周知していくと回答しました。


(注)農業用ため池廃止工事の設計に関する手引き

地震に備える第一歩「確率論的地震動予測地図」のススメ

災害 防災 / 2025年10月13日

地震が多い日本。私たちの暮らしのすぐそばに、いつも“揺れ”のリスクがあります。 でも、「どれくらいの揺れが来るのか」「自分の住んでいる場所は安全なのか」…そんな疑問に答えてくれる地図があるのをご存じですか?

それが、「確率論的地震動予測地図」です。

確率論的地震動予測地図活用パンフレット


️ 地図の見方はとっても簡単!

パンフレットと連携して、J-SHIS Map というウェブサイトを使えば、地図を拡大して自分の家の周辺の揺れやすさを詳しく調べることができます。

さらに「地震ハザードカルテ」機能を使えば、地域の診断結果もチェックできます。 たとえば:

  • その土地の地盤の固さ(柔らかいと揺れが大きくなりやすい)
  • 全国と比べてどれくらい揺れやすいか
  • 過去の地震履歴に基づくリスク評価

️ 事例紹介:滋賀県大津市大江の揺れやすさは?

たとえば、滋賀県大津市大江3丁目付近では、地震ハザードカルテによると、
今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は8.7%とされています j-shis.bosai.go.jp

これは「約12人に1人が経験する可能性がある」という計算になります。
火災にあう確率(約0.94%)と比べても、地震のリスクは決して低くないことがわかります。

地盤の特徴

  • 地盤増幅率:0.93(比較的揺れにくい)
  • 微地形区分:砂礫質台地
  • 全国の中での揺れやすさ:上位39%

影響が大きいとされる地震

  • 南海トラフ沿いの大地震:影響度72.1%
  • 主要活断層帯の地震:影響度17.0%

震度別の確率(30年以内)

震度 確率
震度5弱 80.1%
震度5強 45.8%
震度6弱 8.7%
震度6強 0.5%


このように、「揺れにくい地盤」でも油断は禁物です。
大津市大江のような地域でも、家具の固定や避難経路の確認など、日頃の備えが大切です。

ご自身の地域の診断結果は、J-SHIS地震ハザードカルテで確認できます j-shis.bosai.go.jp

 

瀬田学区防災訓練に参加しました

地域活動 市民協働 防災 / 2025年10月4日

10月4日、瀬田学区の防災訓練が瀬田小学校体育館で行われ、参加しました。
今回はあいにくの雨のため、屋内での訓練となりました。

訓練の企画・計画は、防災士会の皆さんにご担当いただきました。
当日は、12自治会から約120名の方が参加されました。

訓練は4つのグループに分かれて行われ、
①ファストコンタクト
②AEDによる心肺蘇生
③簡易トイレの使用方法
④エコノミー症候群予防体操
の順に体験を実施しました。

それぞれの訓練を通じて、いざという時に備える意識を高めることができました。
今後も地域全体で防災意識を持ち続け、協力して取り組んでいきたいと思います。

市民センターを優先避難所にする理由はこれ!

まちづくり 防災 / 2025年9月20日

先の議会質問で各市民センターを優先避難所にすることについて提案したが、市は「発災初期には様々な理由により多くの方の避難が想定されることから、市民センターに限らず避難者の発生が予想される避難所を適切に開設し、多様な避難者を迅速かつ適確に受け入れる体制を確保することが重要であると考えております。」と答弁した。
では、「多様な避難者を迅速かつ適確に受け入れる体制」とはどのようなことか?
そこで、大津市の避難所運営マニュアルなどによる避難所開設までの流れと、私の提案とどのように違うのか、分かりやすく比較してまとめて見た。