大津市議会議員 佐藤弘

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6月通常会議 一般質問の答弁と検証〜避難行動要支援者名簿のデジタル化を問う〜

地域活動 災害 生活 行政 議会 防災 / 2026年6月28日

6月通常会議での私の一般質問(初問)に対する答弁書です。

今回も避難行動要支援者名簿の扱いについては残念な答弁でした。

避難行動要支援者名簿は、平時は同意を得られた方の名簿のみが地域に提供されます。同意をされていない方の名簿は、災害が発生し避難支援が必要になった場合に限り、避難支援のために提供・使用することができます。

しかし、多くの名簿が発災時に突然紙媒体で地域に提供されたとしても、数百人規模の対応をするには時間がかかります。

一方で、ケアマネジャーや相談支援専門員は、業務として利用者の安否確認を行っています。これらの専門職が把握する安否確認情報を、地域の自主防災会や民生委員と共有できれば、安否確認から避難支援までをより効果的に行うことができます。今回の質問は、こうした情報共有を運用できるシステムの整備を求めるものでした。

これに対し市は、地域提供用のデジタル共有システムについて、「平常時において秘匿性の高い個人情報をデータで提供することは情報セキュリティポリシー上厳しく制限されており、災害時であってもその後の流出等のリスクを考慮する必要があることから、現時点では困難である」と答弁しました。また、紙媒体で十分対応できるかという問いに対しては、「発災時にはインフラの状況が不明な点を踏まえると、紙媒体による提供が確実な方法である」と答弁しています。

しかし、私が求めているのは紙媒体を否定することではなく、紙とデータ提供を併用する仕組みです。データ提供が困難だからといって、紙媒体だけで安否確認情報の共有も含めて十分対応できるとする市の論理には疑問が残ります。

そもそも、データであればリスクがあり、紙媒体であればリスクがないという整理自体に説明が必要です。紙媒体であっても、紛失や誤配布等による情報流出のリスクは存在します。データと紙のリスクを比較した上での説明がなければ、納得感のある答弁とは言えません。

もっとも重要なことは、災害時にいかに早く要支援者の安否確認を行うかです。そのためには、要支援者名簿を地域の方々が平時から効率的に使える状態にしておくことを、市はあらためて検討すべきです。


 

                                               


所属名:福祉政策課、長寿福祉課

1 個別避難計画が未作成の避難行動要支援者に対する安否確認・避難支援等の実働体制について

(1)避難行動要支援者名簿と安否確認情報の共有の仕組みについて

①避難行動要支援者名簿の収集すべき情報の不足について市はどのように認識しているのか伺います。あわせて、同居状況や緊急連絡先を充実させた名簿づくりに向けた今後の対応をお聞かせください。

②ケアマネジャーや相談支援専門員が行った安否確認の情報を、行政や関係機関等と共有する運用ルールが本市にあるのかどうか、またあるとすればそのルールの内容について、なければルールを設ける必要性についての見解を伺います。あわせて、保健福祉支援班は具体的にどこから、どのような安否確認情報を収集し、その後、庁内の関係部署や消防などの救助機関との連携にどう生かすのか、伺います。

③行政内部で安否確認情報をデジタルで共有するシステムの構築について伺います。

(2)地域提供名簿と自主防災組織・民生委員による活用について

①避難行動要支援者名簿の受領学区をさらに広げていく取り組みについて、市はどのように考えているのか伺います。

 ②行政内部システムとも連動した地域提供用デジタル安否確認共有システムの構築と地域への提供について、市の見解を伺います。あわせて、安否確認等を中心となって担う自主防災組織や民生委員が、平時からこのシステムの使用方法を理解し、習熟しておく取り組みも必要と考えますが、市の見解をお聞かせください。

③仮に、デジタル共有名簿の提供ができない場合、事業所のケアマネジャーや災害対策本部などからの情報共有は難しくなります。そのような状況で、多くの避難行動要支援者の速やかな安否確認が、紙媒体の資料でも十分に可能とお考えか、市の見解を伺います。

                                               

1点目の避難行動要支援者名簿と安否確認情報の共有の仕組みについてのうち、1つ目の避難行動要支援者名簿の収集すべき情報の不足の認識についてでありますが、例えば地域への名簿提供にかかる同意確認書の緊急連絡先の欄について、頼ることができる人がいないなどの理由で未記入で提出される場合などは、名簿に空欄が生じているものと考えております。

また、名簿の充実についてですが、同居状況については、同居の方の個人情報をどの程度まで収集できるかなどの課題があると認識しておりますが、昨年度には同意確認書の様式を見直し、新たに対象となる方に送付した結果、返送のあった方の約9割が緊急連絡先を記載いただいております。今後とも、名簿の充実に向けて工夫してまいります。

2つ目の、ケアマネジャー等が行った安否確認情報を市と関係機関等が共有する運用ルールがあるのか及び安否確認情報をどのように収集し、関係機関との連携にどのように活かすのかについてでありますが、現在のところ明確な定めはございませんが、情報収集、情報提供、協力依頼等を円滑かつ適切に行えるよう、今後、防災部局や関係所属等と協議してまいります。

また、保健福祉支援班において、初動支所班や避難所の担当職員等から情報を収集し、安否確認が取れない方について、当該家屋の被災状況や、家族等との連絡の可否など、詳細な状況を聞き取り、消防局や高齢・障害分野等の関係所属と共有することで、各所属が保有する情報を活用しながら安否確認を行うことなどを検討しているところです。

3つ目の、行政内部で安否確認情報をデジタルで共有するシステムの構築についてでありますが、今後、共有する所属や情報の範囲、共有方法などについて、検討してまいります。

2点目の地域提供用名簿と自主防災組織・民生委員による活用についてのうち、1つ目の避難行動要支援者名簿の受領学区をさらに広げていく取組についてでありますが、これまでから、学区自主防災組織をはじめ各種地域団体へ説明を行ってきたところであり、今後も名簿の提供が進むよう努めてまいります。

2つ目の、地域提供用のデジタル共有システムの構築及び名簿の提供、使用方法習熟のための取組についてでありますが、平常時において、秘匿性の高い個人情報をデータで提供することは、大津市情報セキュリティポリシーにおいて厳しく制限されていることや、災害時であっても、その後の流出等のリスクを考慮する必要があることから、現時点では困難であると考えておりますが、今後、国が推奨しているクラウド型被災者支援システムを活用した取組等を調査研究してまいります。

3つ目の、避難行動要支援者の速やかな安否確認が、紙媒体の資料で十分かについてでありますが、活用時における利便性に課題があると認識しておりますが、現時点では地域へのデータ提供は困難であることや、発災時においてインフラの状況が不明な点を踏まえると、紙媒体による提供が確実な方法であると考えております。

以上、私からの答弁といたします。


所属名:危機・防災対策課

(3)避難行動支援者連絡会議と避難支援プランの実効性について

① 避難行動支援者連絡会議について、これまでどのような取り組みを行ってきたのか伺います。あわせて、関係機関との会議ではどのような意見や課題が示されてきたのかお聞かせください。

② 現在のプランの記述は、役割分担される担当課における災害時の具体的な動きの手順まで踏み込んだ内容になっているのか、市の認識を伺います。

③ 複数の主体から入手される安否情報の取りまとめについて、現在のプランの記述が、関係者が迷わず動ける具体的な内容になっているのか、市の認識を伺います。

                                                

3点目の避難行動支援者連絡会議と避難支援プランの実効性についてのうち、1つ目の避難行動支援者連絡会議のこれまでの取り組み及びどのような意見や課題が示されたかについてでありますが、平成27年3月に大津市避難行動要支援者避難支援プラン(全体計画)を作成して以降、毎年度会議を開催し、関係所属からハザードマップの更新に伴う個別避難計画の優先作成対象者の増加、避難行動要支援者名簿の地域提供に関する課題等が示されました。

2つ目の避難支援プランの記述が、具体的な手順になっているか及び3つ目の安否情報の取りまとめが、具体的な内容になっているかについてでありますが、本市が作成した大津市避難行動要支援者避難支援プランについては、避難行動要支援者の支援を行うための全体計画であるため、詳細な手順や方法は定めておりませんが、具体的な対応については、地区防災計画に定めることを促すなど、地域との連携による取組を進めてまいります。

以上、私からの答弁といたします。

                                               


管理者答弁

所属名:企業戦略・危機対策室、ガス計画整備課、ガス管理課

2 大津市ガス事業の安全・安定供給と持続可能性について

(1)ガス保安の責任体制と実効性について

①緊急時の保安・修繕業務の委託について、指揮命令系統や事故時の報告ルール、出動基準などの基本事項を、契約上どのように整理しているのか伺います。

②通報からの初動対応や現場での処置を適正に実施しているか、どのように確認しているかお聞かせください。

③市がガス事業の運営を担う新会社等に出資している場合、市は株主と監督者の二つの立場を持つこととなります。そこで、市としてそれぞれの立場をどのように整理されているのかを、外部の専門機関による監視も含めお聞かせください。

(2)技術継承と委託依存リスクの管理について

①現在、本市においてガス主任技術者免状を受けておられる方は何名で、ガス主任技術者として選任されている方は何名なのか伺います。あわせて、委託先の業務の履行が不能となった場合や契約終了時に、代わりの緊急保安体制をどのように確保する想定としているのかお聞かせください。

②委託依存が進む中で、市の側にガス保安に関する知見や判断力をどのように蓄積し、維持していくのか伺います。

③経済産業省が推進するスマート保安について、今後どのように取り組んでいくのか伺います。

(3)老朽化した敷地内埋設管の安全対策について

①本市の供給区域内において、敷地内の白ガス管の腐食に起因するガス漏れは、過去3か年で何件発生しているのか、あわせて、現在残存している白ガス管の件数について伺います。また、今後のガス漏れのリスクをどのように評価しているのかお聞かせください。

②ガスメーター以降の敷地内配管について、法定点検で老朽化が確認された場合、利用者に対してどのような対応を行っているのか伺います。あわせて、点検で不具合が確認されたにもかかわらず、市民の対応が困難なケースを、市としてどのように対応しているのかお聞かせください。

③敷地内配管の改善工事について、敷地が広い場合や舗装撤去を伴う場合の自己負担が重く、またガスメーター以降の敷地内配管は補助対象外となっています。費用負担が困難な高齢世帯や低所得世帯への支援について、市としてどのように考えているのか見解を伺います。

(4)託送料金制度と事業財政の持続可能性について

①令和6年度決算では、託送供給の単価が1立方メートル当たり25.8円、原価が24.5円で、その差は1.3円でした。今後もコスト上昇が続いた場合、原価が供給単価を上回る時、どのように対応するのかお聞かせください。

②人口減少・需要減少が進む中で、長期的なガス需要の見通しを市としてどのように捉えているのか伺います。あわせて、将来的な導管の更新などについて、どのような課題を認識し、今後どのように検討していくのかお聞かせください。

(5)カーボンニュートラル・グリーントランスフォーメーションへの対応について

①本市のガス事業として、2050年カーボンニュートラルに向けた対応方針をどのように定めているのか伺います。あわせて、合成メタンやバイオガスの導入について、今後の方向性をお聞かせください。

                                        

ご質問にお答えいたします。

2項目めの1点目、ガス保安の責任体制と実効性についてのうち、1つ目の、緊急時の保安・修繕業務の委託について、基本事項の契約上の整理についてでありますが、本市の保安規程における保安組織の一部として「企業局保安センター」を位置づけるとともに、当該センター業務をびわ湖ブルーエナジー株式会社に委託し、ガス漏洩等の通報内容の緊急度や事故の規模に応じて報告及び出動することとしています。

2つ目の、通報からの初動対応や現場での処置の実施及び確認についてでありますが、修繕日報及び修繕現場において、通報内容やガス漏れの状況に応じた対応がなされていることを確認しております。

3つ目の、株主としての立場と監督者としての立場の整理についてでありますが、本市は、株主として、株主総会や取締役会等において、びわ湖ブルーエナジー株式会社の経営状況を確認しております。

監督者としては、契約書や要求水準書等に基づき、小売業務や保安、修繕業務等の実施状況について、定期的に業務報告を受け、モニタリングを行っております。

また、外部有識者で構成する検証委員会において、本市のモニタリング結果が、客観性や公平性を確保できているのか、検証及び助言をいただいております。

2点目の技術継承と委託依存リスクの管理についてのうち、1つ目の、本市におけるガス主任技術者の状況についてですが、ガス主任技術者免状の交付を受けている者は4名であり、ガス主任技術者として選任している者は1名であります。

また、委託先の業務の履行が不能となった場合や契約終了時の緊急保安体制の確保についてでありますが、まずは、委託先の業務が適切に履行され、保安体制が維持されるようモニタリングにおいて助言や指導を行っているところであり、契約終了時の緊急保安体制については、今後、委託の継続を含めて、検討していくこととしております。

2つ目の、市側にガス保安に関する知識や判断力をどのように蓄積し維持していくのかについてですが、本市職員が、大量にガスを使用する工場等の専用ガス施設の点検や、市内のガスバルブや整圧器の専門的な操作を実施していること、また、びわ湖ブルーエナジー株式会社に委託している保安業務に関して、修繕工法について協議を行い、モニタリングにおいて日報や出動記録を確認することにより、ガス保安に関する知見の蓄積等に努めております。

3つ目の、経済産業省が推進するスマート保安に関する取組についてでありますが、本市においては、既に、平成17年度にガス整圧器遠隔監視制御システムを、令和6年度に他工事受付システムを導入しております。

また、今年度、緊急保安の現場状況をリアルタイムに映像と音声で把握できる映像通話システムの整備を予定しており、引き続き、技術の進展などの動向を注視してまいります。

3点目の、老朽化した敷地内埋設管の安全対策についてのうち、1つ目の、敷地内の白ガス管の腐食に起因する過去3年のガス漏れ件数と現存する白ガス管の件数についてでありますが、令和5年度が40件、令和6年度が46件、令和7年度が32件で、現存する白ガス管の件数は、令和7年度末で約18,000件であります。

また、今後のリスクをどのように評価しているのかについては、昭和62年以前まで採用されていた白ガス埋設管は、埋設環境と経年劣化により腐食しやすいことから、早期の改善が必要と認識しております。

2つ目のうち、ガスメーター以降の敷地内配管で、法定点検において老朽化が確認された場合の対応についてですが、まずは、4年に一度の法定点検時において、敷地内に白ガス管が埋設されているお客様に対しては、全てパンフレットを配布し、早期にポリエチレン管等へ交換していただくようお願いしておりますが、その中で点検時に老朽化が確認された場合は、危険性を丁寧に説明し、速やかな交換をお願いしております。

次に、2つ目のうち、不具合確認時に市民の対応が困難なケースについて、及び3つ目の費用負担が困難な高齢世帯等への支援につきましては、敷地境界からガスメーターまでは、ガス漏れによる火災等の防止のため補助制度を設け、白ガス管の交換を促進しておりますが、ガスメーター以降の敷地内は、ガスメーターがガスを遮断し、安全を確保できることから、補助対象外としているものです。

費用負担が困難な場合は、まずは、白ガス管交換の必要性を丁寧に説明した上で、指定ガス工事店から安価な工法の提案をされているところであります。

4点目の託送料金制度と事業財政の持続可能性についてのうち、1つ目の、託送供給原価が供給単価を上回る時の対応についてでありますが、まずは、導管更新時における口径のダウンサイジングなど経費削減や、保有資産や資金の有効活用による収益向上などさらなる経営努力を行った上で、なお、持続的な事業運営に影響が生じると判断した際には、託送料金の見直しを検討することもあり得ます。

2つ目の、長期的なガス需要の見通しについてでありますが、人口減少や省エネ機器の普及、ガス機器の性能向上などにより、ガス需要は今後減少すると見込んでおります。将来的な導管の更新などについては、老朽化による更新需要の増加に対応するための人員体制の確保等が課題と考えており、引き続き、効率的な工事発注手法の検討を進めるとともに、口径のダウンサイジングを図りながら耐久性の高いポリエチレン管等への更新を行うなど、適切に課題に対応してまいりたいと考えております。

5点目のカーボンニュートラル・グリーントランスフォーメーションへの対応についてでありますが、「大津市ガス事業中長期経営計画」において、ガスの脱炭素化に向けた動向を注視していくこととしております。合成メタンやバイオガスにつきましては、国において託送料金制度との関係を含めた導入促進策の検討が進められていることから、一般ガス導管事業者として、引き続き国の動向や制度設計の状況について情報収集に努めてまいります。

以上、私からの答弁といたします。

6月通常会議の一般質問に登壇しました

議会 / 2026年6月17日

本日17日6月通常会議一般質問に登壇し、避難行動要支援者と大津市ガス事業について質問しました。

以下、質問読み原稿です。

個別避難計画が未作成の避難行動要支援者に対する安否確認・避難支援等の実働体制について(分割方式)

本市の避難行動要支援者は約1万人いらっしゃいますが、そのうち個別避難計画が作成されているのは、土砂災害警戒区域や大河川の浸水想定区域に居住する優先作成対象者を中心に、令和7年度末までで389件にとどまっています。残る大多数の個別避難計画が未作成の要支援者について、発災時に「誰が、いつ、どこで、どのように、安否確認・避難支援等を行うのか」、地域の自主防災組織や民生委員の役割と、その避難支援を行う関係者の立場から、明確にしておく必要があると考えます。

以下、避難行動要支援者名簿と安否確認情報の共有の仕組み、名簿の地域提供と自主防災組織・民生委員による活用、そして避難行動支援者連絡会議と避難支援プランの実効性について、順次お伺いします。

 

1.避難行動要支援者名簿と安否確認情報の共有の仕組みについて

はじめに、避難行動要支援者名簿を所管する健康福祉部の立場から、名簿のあり方と、安否確認情報の共有の仕組みについて伺います。発災時には、限られた人員の中で、安否確認や避難支援の優先度を速やかに判断し、対応していく必要があります。その出発点となるのが避難行動要支援者名簿ですが、現状の名簿には記載内容の精度に課題があり、また、安否確認の結果を関係者の間でどう共有するかという仕組みも整理が必要と考えます。

そこで以下の点について伺います。

1点目、名簿の記載内容の精度についてです。私が瀬田学区で提供を受けた名簿を確認したところ、令和8年3月12日現在で137名のうち「自宅外の緊急連絡先」の記載がない方が86名に上り、連絡先があるが記載していないのか、本当に連絡先がないのか、判断できません。また、同居状況の欄もほとんどが空白で、これも実際に同居なのか独居なのか分かりません。家族の支援が得られるかどうかは、安否確認の優先度を判断するうえで極めて重要であるにもかかわらず、現状の名簿ではその判別ができません。

そこで、避難行動要支援者名簿の収集すべき情報の不足について市はどのように認識しているのか伺います。

あわせて、同居状況や緊急連絡先を充実させた名簿づくりに向けた今後の対応をお聞かせください。

2点目、安否確認情報の報告と、共有のルールについて伺います。ケアマネジャーや相談支援専門員には、令和7年4月から完全に義務化された業務継続計画、いわゆるBCPの運営基準において、災害時に担当する利用者の安否確認を行うこと、また、平時から行政や地域の関係機関と連携体制を整えておくことが求められています。本市の避難支援プランでは、災害時の避難・安否確認の状況把握は、災害対策本部に設置される保健福祉支援班が担うこととされていますので、こうした安否確認の報告は保健福祉支援班が受けるものと考えます。

そこで、ケアマネジャーや相談支援専門員が行った安否確認の情報を、行政や関係機関等と共有する運用ルールが本市にあるのかどうか、またあるとすればそのルールの内容について、なければルールを設ける必要性についての見解を伺います。

あわせて、保健福祉支援班は具体的にどこから、どのような安否確認情報を収集し、その後、庁内の関係部署や消防などの救助機関との連携にどう生かすのか、伺います。

3点目、安否確認情報を行政内部でデジタル共有するシステムについて伺います。
発災時には、地域の自主防災組織や民生委員が現地で確認した情報と、福祉関係者が確認した情報とを突き合わせることで、安否確認の重複を防ぎ、まだ確認できていない要支援者を迅速に特定することができます。しかし現状では、この突き合わせをリアルタイムで行う手段が乏しく、デジタルによる情報共有の仕組みが不可欠です。
令和7年5月に成立した改正災害対策基本法においても、防災デジタルトランスフォーメーション、いわゆる防災DXの推進が明記されており、国としても情報共有のデジタル化を強く求めています。安否確認や避難支援の情報を行政内部でデジタルに一元管理できれば、優先度の高い方から対応する体制を整えられるとともに、地図情報と連携することで未確認の要支援者を速やかに特定することも可能となります。

そこで、行政内部で安否確認情報をデジタルで共有するシステムの構築について伺います。

 

2.地域提供名簿と自主防災組織・民生委員による活用について

次に、避難行動要支援者名簿の平時における地域提供と、安否確認や避難支援を地域で中心的に担う自主防災組織・民生委員による効果的な名簿活用について伺います。発災時に地域で実際に動くのは、自主防災組織や民生委員です。これらの担い手が、平時から名簿や情報共有の仕組みに習熟しておくことが、災害時の実効性につながると考えます。

そこで以下の点について伺います。

1点目、平時における避難行動要支援者名簿の地域提供についてです。現在、紙ベースで希望する各学区の自主防災会等へ名簿が提供されておりますが、受領学区は22学区にとどまっていると伺っています。

そこで、避難行動要支援者名簿の受領学区をさらに広げていく取り組みについて、市はどのように考えているのか伺います。

2点目、発災時に提供できる名簿を効果的に活用することについてです。瀬田学区において平時に地域へ提供されている、同意された方の名簿は137名ですが、発災時には同意されていない方を含めると320名となります。発災時の安否確認等は地域が主体となって行うこととされていることから、これだけの対象者の安否確認を効率よく行うには、紙媒体の名簿に加えて、デジタルによる名簿の共有が地域に提供される必要があると考えます。

また、地域が確認した安否情報は行政とリアルタイムで共有されてこそ、未確認者の迅速な特定や支援の優先付けが可能となります。そのため、行政内部のデジタル安否確認共有システムと連動しながらも、地域の自主防災組織や民生委員が実際に使える地域提供用の別システムを構築・提供することが必要と考えます。

そこで、行政内部システムとも連動した地域提供用デジタル安否確認共有システムの構築と地域への提供について、市の見解を伺います。

あわせて、安否確認等を中心となって担う自主防災組織や民生委員が、平時からこのシステムの使用方法を理解し、習熟しておく取り組みも必要と考えますが、市の見解をお聞かせください。

3点目、仮に、デジタル共有名簿の提供ができない場合、事業所のケアマネジャーや災害対策本部などからの情報共有は難しくなります。そのような状況で、多くの避難行動要支援者の速やかな安否確認が、紙媒体の資料でも十分に可能とお考えか、市の見解を伺います。

 

3.避難行動支援者連絡会議と避難支援プランの実効性について

最後に、避難行動支援者連絡会議を所管する総務部の立場から、避難支援プランの実効性について伺います。本市の避難支援プランは、地域全体の自助・共助・公助を機能させるための基本方針ですが、単に名簿を作成して地域に提供するという内容にとどまらず、行政が受けた災害情報をどう扱い、関係機関とどう連携して命を救うかという、具体的な行動の手順が記述されて初めて、実効性のある計画となります。

そこで以下の点について伺います。

1点目、避難行動支援者連絡会議について、これまでどのような取り組みを行ってきたのか伺います。

あわせて、関係機関との会議ではどのような意見や課題が示されてきたのかお聞かせください。

2点目、現在の避難支援プランには、発災時の福祉サービス事業所と行政の連携、行政が受けた災害情報の取扱い、防災部局と福祉部局など他部署との連携について、どの課やどの機関が担当するかという役割分担は、一定の記述があると承知しています。しかし、役割分担が書かれていても、災害が起きた瞬間から、その課が何を、どの順番で行うのかという動きの手順までは示されていなければ、現場では動けません。先の質問でもありましたが、避難支援プランには庁内担当課の役割として「災害時の避難・安否確認の状況把握は、保健福祉支援班」と一覧表にはありますが、具体的に何をするのかが分かりません。

そこで、現在のプランの記述は、役割分担される担当課における災害時の具体的な動きの手順まで踏み込んだ内容になっているのか、市の認識を伺います。

3点目、安否情報の取りまとめの手順について伺います。発災時の安否情報は、地域の自主防災組織や民生委員、担当のケアマネジャーや相談支援専門員、介護・障害福祉サービス事業所、さらには消防など、複数の主体がそれぞれ把握します。これらの情報を保健福祉支援班がどのような経路で受け取り、突き合わせて一つにまとめ、救助機関や地域へ返していくのか、その取りまとめの手順がプランに具体的に書かれていなければ、情報が宙に浮き、救助の重複や見落としが生じます。

そこで、複数の主体から入手される安否情報の取りまとめについて、現在のプランの記述が、関係者が迷わず動ける具体的な内容になっているのか、市の認識を伺います。

 

大津市ガス事業の安全・安定供給と持続可能性について(分割方式) 

都市ガスは市民生活を支える欠かせないライフラインであり、大津市は一般ガス導管事業者として、市民への安全・安定供給に関する最終的な法的責任を担い続けています。一方、2017年のガス小売全面自由化以降の制度改革に加え、人口減少と担い手不足、託送料金制度の硬直性、2050年カーボンニュートラルへの対応など、地方ガス事業者を取り巻く環境は大きく変化しており、経済産業省「ガス事業環境整備ワーキンググループ」でも全国の事業者が直面する課題が議論されています。本市ガス事業の現状と将来に向けた取り組みについて、以下お伺いします。

1.ガス保安の責任体制と実効性について

大津市はガス管の安全確保・ガス漏れ対応・利用者の保安に関する法的責務を有していますが、緊急時の対応・修繕・点検などの現場実務については外部への委託が進んでおり、「責任は市、実務は委託先」という構造において、判断と最終責任の所在を平時から明確にしておく必要があります。

そこで以下の点について伺います。

1点目、 緊急時の保安・修繕業務の委託について、指揮命令系統や事故時の報告ルール、出動基準などの基本事項を、契約上どのように整理しているのか伺います。

2点目、 通報からの初動対応や現場での処置を適正に実施しているか、どのように確認しているかお聞かせください。

3点目、 市がガス事業の運営を担う新会社等に出資している場合、市は株主と監督者の二つの立場を持つこととなります。そこで、市としてそれぞれの立場をどのように整理されているのかを、外部の専門機関による監視も含めお聞かせください。

 

2.技術継承と委託依存リスクの管理について

ガス事業法上、ガス主任技術者を1名以上選任することが必要とされていますが、委託先の業務の履行が不能となった場合や、契約終了時に緊急保安体制に空白が生じるおそれがあります。市側の知見・判断力の維持と、スマート保安の活用も含めた中長期の体制づくりが求められます。

そこで以下の点について伺います。

1点目、 現在、本市においてガス主任技術者免状を受けておられる方は何名で、ガス主任技術者として選任されている方は何名なのか伺います。あわせて、委託先の業務の履行が不能となった場合や契約終了時に、代わりの緊急保安体制をどのように確保する想定としているのかお聞かせください。

2点目、 委託依存が進む中で、市の側にガス保安に関する知見や判断力をどのように蓄積し、維持していくのか伺います。

3点目、 経済産業省が推進するスマート保安について、今後どのように取り組んでいくのか伺います。

 

3.老朽化した敷地内埋設管の安全対策について

ガス管のうち、本管・支管は企業局の責務で更新されますが、敷地境界から建物内のガス栓までは利用者の資産であり、原則として利用者負担です。昭和62年以前に埋設された白ガス管は腐食しやすく、ガス漏れの原因となりえます。市の「大津市ガス経年埋設内管改善工事補助金」は敷地境界からガスメーターまでの埋設配管を対象とし、工事費の2分の1かつメーター号数×15,000円を上限としていますが、利用者の自己負担が重く、また屋内配管は補助対象外であるなど、課題が残ります。

そこで以下の点について伺います。

1点目、 本市の供給区域内において、敷地内の白ガス管の腐食に起因するガス漏れは、過去3か年で何件発生しているのか、あわせて、現在残存している白ガス管の件数について伺います。また、今後のガス漏れのリスクをどのように評価しているのかお聞かせください。

2点目、 ガスメーター以降の敷地内配管について、法定点検で老朽化が確認された場合、利用者に対してどのような対応を行っているのか伺います。あわせて、点検で不具合が確認されたにもかかわらず、市民の対応が困難なケースを、市としてどのように対応しているのかお聞かせください。

3点目、 敷地内配管の改善工事について、敷地が広い場合や舗装撤去を伴う場合の自己負担が重く、またガスメーター以降の敷地内配管は補助対象外となっています。費用負担が困難な高齢世帯や低所得世帯への支援について、市としてどのように考えているのか見解を伺います。

4.託送料金制度と事業財政の持続可能性について

大津市ガス事業の収入の根幹である託送料金は、ガス事業法に基づく「総括原価方式」のもとで定められ、改定には経済産業大臣への認可申請が必要です。全国的には2017年度以降、建設工事費・人件費とも上昇しており、コストと料金のズレが多くの事業者で広がっていることが指摘されています。

そこで以下の点について伺います。

1点目、 令和6年度決算では、託送供給の単価が1立方メートル当たり25.8円、原価が24.5円で、その差は1.3円でした。今後もコスト上昇が続いた場合、原価が供給単価を上回る時、どのように対応するのかお聞かせください。

2点目、 人口減少・需要減少が進む中で、長期的なガス需要の見通しを市としてどのように捉えているのか伺います。あわせて、将来的な導管の更新などついて、どのような課題を認識し、今後どのように検討していくのかお聞かせください。

 

5.カーボンニュートラル・グリーントランスフォーメーションへの対応について

国は2025年2月18日に「GX2040 ビジョン」および「第7次エネルギー基本計画」を閣議決定し、ガス事業者には天然ガスへの切り替えによる二酸化炭素排出削減と、将来的にはバイオガスや合成メタンといった脱炭素燃料への代替が求められています。

そこで以下の点について伺います。

本市のガス事業として、2050年カーボンニュートラルに向けた対応方針をどのように定めているのか伺います。あわせて、合成メタンやバイオガスの導入について、今後の方向性をお聞かせください。

 

自治体の生成AI活用状況からー議会答弁から考えるAIと政治

AI生成機能 行政 議会 議員活動 / 2026年4月27日

総務省から、令和7年度「地方自治体におけるAI・RPAの実証実験・導入状況等調査」の調査結果が公表され、地方自治体での生成AIの導入推進や具体的な活用事例が掲載されています。
私たちの住む大津市でも、最新の調査報告を見ると生成AIの導入が進んでいることがわかります。
全国的な調査データを見ると、自治体における生成AIの活用用途のトップ3は以下のようになっています。

  1. あいさつ文案の作成(1,292件)
  2. 議事録の要約(1,131件)
  3. 議会の想定問答の文案の作成(1,085件)

この結果から、気になるのは、全国的に見て「議会想定問答の作成」に生成AIが活用されているケースが非常に多いのが特徴です。
大津市のデータを見ても、例規案や企画書案の作成などと並んで、やはり「議会の想定問答」での活用にチェックがついています。

ある人口約5.8万人の自治体の事例では、生成AIに過去の答弁を学習(RAG)させたことで、150問を超える質問のうち最大96%の答弁案作成や資料準備にAIを活用し、職員の深夜残業が減るなど大きな業務効率化が図られているそうです。
本市も含め、このように議会対応にAIが活用されていること自体は、職員の皆さんの負担軽減や働き方改革に繋がるため、決して否定するものではありません。むしろ、定型的な作業をAIに任せることで、より市民に寄り添った本質的な業務に時間を割けるようになる素晴らしい取り組みだと言えます。
ただ、ここで一つ感じるのは「答弁を作る側(行政)がAIをフル活用しているなら、質問をする側(議員)もAIを活用すべきではないか」ということです。
行政側が過去のデータや関連法令を瞬時に分析して精緻な答弁を準備してくるのであれば、議員側も生成AIを活用して多角的な視点から課題を分析し、より深く掘り下げた、鋭い議会質問を組み立てることがこれまで以上に重要になってくるはずです。
生成AIという強力なツールを、行政の「守り(答弁)」だけでなく、議会の「攻め(質問)」にも活かしていく。双方がテクノロジーを駆使して議論を深めることで、地方議会はより質の高い、市民にとって有意義な場へと進化していくのではないでしょうか。
これからの議会論戦が、AIのサポートによってどのように深化していくのか、一市民としても非常に楽しみです。

「令和8年度予算案と市政の重要課題を問う」代表質問と答弁概要

議会 / 2026年3月4日

先日(2日)、大津市議会にて公明党議員団を代表し、令和8年度予算編成の方針や、市民の皆さまの暮らしに直結する重要施策について代表質問を行いました。

市長および教育長からの答弁を中心に報告いたします。

■1. 財政の規律と「攻め」の財源確保

まず、令和8年度予算の編成方針について質しました。物価高騰や社会保障費の増大により、市の財政はかつてないほど硬直化しています。

・事業見直しの基準 市長からは、市民サービスの低下を招かないことを大前提としつつ、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化や、実施方法の抜本的見直しを徹底するとの回答がありました。

・宿泊税の導入見通し 新たな自主財源として宿泊税の検討を本格化させます。スケジュールとしては、令和10年2月ごろの課税開始を想定しています。この財源は、観光客に選ばれる仕組みづくりだけでなく、市民が誇れる街の魅力を高める投資へと還元していくビジョンが示されました。

■2. 「防災」をまちづくりの根幹に据える

近年激甚化する自然災害に対し、防災を単なる一施策ではなく、市政の最優先課題として位置づけるよう求めました。

・庁舎整備元年の決意 新年度を庁舎整備元年と位置づけ、災害対応の拠点となる市役所整備を加速させます。

・自助、共助への手厚い支援 これまでの防災士養成に加え、新たに感震ブレーカー設置への補助金制度を開始します。

・避難所の環境改善 避難所となる小、中学校体育館の空調設置について、中学校に続き小学校でも順次進めていくことが明言されました。ハード、ソフト両面から災害に強い大津を目指します。

■3. 子育て支援と教育の「完全無償化」へ

公明党が強く推進してきた学校給食費の無償化について、その実効性を確認しました。

・小学校給食費の保護者負担ゼロ 令和8年度から小学校給食の無償化が始まります。国の交付金基準額(月額5,200円)に対し、本市の食材費等(月額5,266円)はわずかに上回りますが、この差額分(年間約1,300万円)を市が全額負担することで、保護者の皆さまの持ち出しを一切なくす完全無償化を実現します。

・中学校への拡大と質の維持 中学校についても、引き続き国へ早期実施を強く要望していくとともに、市独自で第3子以降の免除や食材値上がり分の公費負担を継続します。また、地産地消を推進し、栄養バランスの取れたおいしい給食の提供を約束しました。

・切れ目ない発達支援 4歳、5歳相談会で見つかった課題を放置せず、こども未来部と教育委員会が連携。小学校入学後もこども発達相談センターによる観察訪問などを行い、就学への不安を解消する体制を整えます。

■4. 高齢者の生きがいと「短期就労」の仕組み

人生100年時代、元気な高齢者が社会で活躍できる場づくりを提案しました。

・スキマバイト形式のマッチング 調査の結果、就労を希望する高齢者の多くが週に数日、短時間の働き方を求めていることが分かりました。そこで、デジタル技術を活用した短期就労マッチングシステムを導入し、働く意欲のあるシニアと、人手不足に悩む市内事業者を直接つなぎます。

・認知症になっても安心な街 商業施設の空きスペースなどを活用したつながる居場所プロジェクトを始動。さらに、市内の大学生と連携し、若い世代の感性を取り入れた啓発活動を展開することで、多世代で支え合う地域コミュニティを作ります。

■5. 「まち」の活力:歴史資源の活用と雇用

坂本城跡や農業の担い手確保など、大津のポテンシャルを最大限に引き出す施策です。

・坂本城跡の保存と活用 2年間かけて保存活用計画を策定します。史跡の価値を明らかにするとともに、周辺住民の生活環境にも配慮しながら、観光の起点としての整備を検討します。

・週末農業による担い手確保 都市部住民が気軽に参加できる週末農業のモデル地区を選定します。単なる体験に終わらせず、将来的な就農や耕作放棄地の解消につなげる実証事業として推進します。

・介護人材の確保 深刻なケアマネジャー不足に対し、主任ケアマネジャー資格取得支援給付金を創設。資格取得を後押しすることで、事業所の継続と介護の質の向上を両立させます。

■結びに:新庁舎整備を「行政変革」のチャンスに

最後に、新庁舎整備に向けた文書管理の適正化について質しました。市は、基本設計の段階から徹底したペーパーレス化と文書削減を行い、庁舎面積を最適化(ダウンサイジング)する方針を示しました。

これは単なるコスト削減ではなく、職員の意識改革と生産性向上、そして市民サービスのアップデートに直結する働き方改革でもあります。

今後も、皆さまからお寄せいただいた声を一つひとつ形にし、誰もが「ずっと住み続けたい」と思える大津市の実現に全力を尽くしてまいります。

 

3月2日 代表質問を行いました

まちづくり 介護 保健 子育て 教育 行政 議会 高齢者 / 2026年3月2日

本日(2026年3月2日)、大津市議会において会派を代表して代表質問を行いました。
今回の質問は、令和8年度(2026年度)予算編成の考え方と、それを支える市政運営の軸(防災・子育て・高齢者福祉・観光・働き手確保・新庁舎整備など)大きく5項目について、方針と実行性を確認するものです。

1.市長の政治姿勢と令和8年度予算編成の方針について

(1)令和8年度予算の財政規律

(要旨)

  • 事業見直しを「不退転の決意」としたが、具体的に

    • どの分野で、どんな基準で見直したのか

    • 廃止・縮小・統合など、実際に踏み込んだ事例は何か

  • 義務的経費(人件費・扶助費・公債費など)が増える中で、将来投資とのバランスをどう取るのか


(2)「防災」を新たな柱とした市政運営

(要旨)

  • 「防災」を単なる施策ではなく、まちづくりの根幹として
    市政全体にどう浸透させ、災害に強いまちを牽引するのか(市長の決意と具体)


(3)新たな財源確保(宿泊税の検討)

(要旨)

  • このタイミングで宿泊税を検討する意図

  • 導入に向けた議論スケジュール感

  • 確保した財源を市民・観光客へどう還元するビジョン


2.重点施策「ひと」:子育て支援と高齢者福祉について

(1)学校給食費の無償化(国制度活用)と今後

(要旨)

  • 国の上限額を実際の給食費が上回った場合、超過分も市が負担し、完全無償化(自己負担ゼロ)を担保できるか

  • 当初は中学校が対象外。義務教育の公平性の観点から中学校へ拡大すべきではないか

  • 無償化後も、栄養・質・地産地消を後退させず継続できるか


(2)子どもの育ちと健康を守る新たな支援(4歳・5歳相談会等)

(要旨)

  • 相談後のフォローはどの部署が主体か

  • 就学・学校教育へどう円滑につなげるか

  • 教育委員会との連携を含む具体像


(3)高齢者の社会参画と認知症施策

(要旨)

  • 大学連携の啓発など、新たな展開を通じて
    地域コミュニティや若い世代をどう巻き込むのか(具体)


3.「まち」:歴史文化資源の活用とにぎわい創出について

(1)坂本城跡の保存と活用

(要旨)

  • 保存と活用のバランス

  • 住民の生活環境への配慮

  • アクセス整備をどう進めるか


(2)広域観光・インバウンド対策

(要旨)

  • 坂本地域を「明智光秀ゆかりの地」として、比叡山延暦寺・日吉大社等とどう回遊性を生むか

  • 誘客促進と受入環境整備(多言語、交通、案内等)をどう進めるか


4.就労機会の創出と社会参加(介護人材確保等)について

(1)短期就労マッチングシステム導入

(要旨)

  • システム導入だけで終わらせず、企業開拓・周知・登録支援を含め、利用促進をどう戦略化するか


(2)いきいきライフセミナー(高齢者の社会参加)

(要旨)

  • セミナーと就労マッチングをどう連動させ、実際の社会参加へつなげるか

  • 高齢者の生きがいと労働力確保を、どう一体で進めるか


(3)農業の担い手確保と「週末農業」

(要旨)

  • モデル地区の想定と都市部住民の呼び込み方

  • 体験で終わらせず、就農や耕作放棄地解消へつなげる道筋


(4)主任ケアマネ資格取得支援、現状分析と人材確保

(要旨)

  • 必要人数をどう把握して予算編成したか

  • 主任ケアマネ増による効果

  • ケアマネの現状をどう分析し、量と質の両面でどう確保するか


5.防災と行政経営の基盤:新庁舎整備について

(1)地域防災力の強化とハード整備(体育館空調等)

(要旨)

  • 小学校体育館空調などの整備を、地域防災力向上の中でどう位置付けるか

  • 単発整備で終わらせず、災害対応力全体の底上げにつなげる戦略か


(2)介護現場のBCP実効性、要配慮者の安否確認・避難支援

(要旨)

  • 介護事業所BCPが、安否確認手順・地域連携・訓練を通じて機能する体制か

  • 市としてどんな指導・支援をしているか


(3)文書管理の適正化とペーパーレス(新庁舎整備と一体で)

(要旨)

  • 文書管理制度の見直しと削減計画が、庁舎規模・保管スペース縮減にどう反映されるのか

  • 文書量削減目標の設定と、庁舎面積への具体的な影響

  • 一過性の整理で終わらせず、継続的なペーパーレスへつなげる仕組み

  • 文書管理適正化を、庁舎ダウンサイジングや働き方改革にどう結び付けるか(戦略)

生活産業常任委員会(12/11)報告|「協働のまちづくり、文学・観光計画で意見

まちづくり 地域活動 議会 / 2025年12月12日

令和7年12月11日(木)、生活産業常任委員会が日程どおり開催され、所管事務調査・報告事項として、
①協働のまちづくり推進計画、②「文学のまち大津」ブランディング、③第4期観光交流基本計画(案)について説明・報告を受け、意見を述べました。

1. 協働のまちづくり推進計画(後期改定計画案)への意見

今回の所管事務調査は「大津市協働のまちづくり推進計画 後期改定計画(案)」(令和8~10年度)です。計画は、少子高齢化や地域課題の複雑化を背景に、地域の多様な主体が参画し支え合う「協働のまち」を進める方向性を示しています。

一方で、計画内のデータにもあるとおり、自治会加入率は低下し、令和7年で48.3%と50%を下回りました。担い手不足が進むなかで、現場の負担感を減らしつつ、参加の裾野を広げる工夫が不可欠だと感じます。私は、自治連合会副会長・自治会長として地域活動に携わるなかで感じている点をもとに、計画に次の点を「追記」するよう要望しました。

要望①:参加する目的・メリットを「見える化」する施策を追加

地域活動は「良いこと」だと分かっていても、忙しさ等で一歩を踏み出せない方が多いのが実情です。そこで、参加の意義を整理し、パンフ・動画・Web等で分かりやすく発信する施策の追加を提案しました。

  • メリット:参加の動機づけが明確になり、参加者増・継続につながりやすい。
  • デメリット/留意点:発信だけで参加が増えるとは限らないため、「短時間参加」「単発参加」など参加しやすい設計とセットにする必要があります。

要望②:地域活動と行政の役割分担を分野別に整理し、共有する

防災、防犯、見守り、環境美化、子育て支援など、分野ごとに「地域が担うこと」「行政が担う責任」を整理し、ガイドとして共有する提案です。役割が曖昧だと、限られた担い手に負担が偏り、結果として継続が難しくなります。

  • メリット:押しつけ感の解消、業務の適正化、協働の質向上につながる。
  • デメリット/留意点:一律の線引きは現場に合わない場合があるため、学区の実情に応じた見直しの仕組みが必要です。

2. 「文学のまち大津」ブランディング事業について

大河ドラマを契機に高まった注目を追い風に、「文学のまち大津」としての魅力発信を強化し、2027年のユネスコ創造都市ネットワーク(文学分野)加盟も視野に取り組む、という説明でした。

私は、イベントやプロモーションだけでなく、文学資料を後世に残す取り組みを求めました。

  • メリット:一過性のブームで終わらず、教育・文化・観光が継続的に積み上がる。文学のまちブランディング意見
  • デメリット/留意点:保存・アーカイブは費用と運用が必要なため、段階的整備(優先順位付け)が重要です。

3. 第4期 観光交流基本計画(案)について

第4期計画は令和8~11年度を対象とし、観光振興を地域成長の原動力として推進する考え方が示されました。
課題としては「大津の魅力が具体的に認知されていない」「市内宿泊率が低い」などが示されています。

私は、計画に掲げる「MICEによる経済波及効果の最大化」について、“どれだけ波及を目指し、実際どうだったか”を定量で示す検証の仕組みを計画に位置付けるよう求めました。

  • メリット:「本当に地域にお金が回っているのか」という市民目線の疑問に、データで答えられる。
  • デメリット/留意点:算定には手間がかかるため、まずは主要案件から簡易モデルで開始するなど現実的な設計が必要です。

【議会報告】「高齢者の見守り」は1年で打ち切り?居住支援を阻む「手引き」の矛盾と行政の壁

AI生成機能 生活 福祉 行政 議会 高齢者 / 2025年12月7日

増え続ける単身高齢者の住まいの確保と、入居後の安心を守るための仕組みづくりについて議論を重ねています。 先日の一般質問において、「地域居住支援事業」(高齢者等の入居後の見守りなどを行う事業)の活用について市に求めたところ、国の制度の解釈を巡る「大きな矛盾」が浮き彫りになりました。

高齢者の安心な暮らしを阻む「1年の壁」と、国の手引きの記述を盾にする行政の現状について報告します。

■ 高齢者への支援は「1年」が限界?

私は今回の議会で、令和7年4月の法改正により、これまで原則1年とされていた居住支援の期間が柔軟化され、「入居後の見守りが必要である限り、期間を延長・更新できる」旨が明確化されたことを踏まえ、市の積極的な活用を求めました。

しかし、市の答弁の趣旨は以下のようなものでした。

「地域居住支援事業は、支援期間が1年であることから、長期間、継続した支援を行っていく居住サポート住宅の受け皿として活用することは難しい」

さらに再質問で、「状況によっては継続できるはずだ」と質したところ、担当部局からは、支援を継続できない理由として、国の『居住支援事業の手引き』にある以下の記述が引用されました。

「支援を継続することも差し支えない。ただし、永続的に支援し続けることは想定していない」

つまり、市は「高齢者の見守りは、加齢とともに、より必要になるものであり、終わり(自立)がない。したがって『永続的』な支援になってしまうため、この制度にはなじまない」と判断しているのです。 さらに、「仮に延長を続けていくと、国交省の適用(補助金)から外れてしまう可能性が高い」として、財政的なリスクを理由に導入に慎重な姿勢を崩しませんでした。

■ 「自立支援」の古い物差しで、今の「高齢者」を測る矛盾

なぜ、このような食い違いが起きるのでしょうか。 それは、この制度がもともとホームレスの方などの「自立(就労して生活を立て直すこと)」を目的とした支援からスタートしていることに原因があります。

若い世代の困窮者であれば、1年間の支援で生活を立て直し、支援から「卒業(自立)」することができます。しかし、高齢者の見守りに「卒業」はありません。 国もその実情に合わせて令和6年に法改正を行い、「居住を安定して継続するための支援」へと目的を広げ、令和7年4月施行の通知では「心身の状況等を勘案して、自治体が必要と認める場合は期間を延長できる」としてはっきり方針転換を示しています。

しかし、現場の実務指針である「手引き」には、依然として「永続的な支援は想定していない」という、制度発足当初の「自立支援」を前提とした一文が残っています。 担当課自身も、答弁のあと改めて質すと「国の手引きが高齢者支援の実態と矛盾している」と漏らすほど、現場は混乱しています。

■ 「手引き」の記述よりも「市民の安心」を

行政が「手引きにこう書いてあるから」「補助金が切れるかもしれないから」といって思考停止し、目の前で困っている高齢者の支援を諦めてしまっては、本末転倒です。

今回の法改正の趣旨は、単身高齢者の増加を踏まえ、地域での安定した生活を支えることにあります。「永続的だからダメだ」と切り捨てるのではなく、「必要な支援をどうすれば継続できるか」という視点に立ち、国に対して実情に即した解釈を確認すること、あるいは市として独自の運用基準を設けることが、今まさに求められています。

予算決算常任委員会生活産業分科会が開かれました

議会 防災 / 2025年10月18日

17日、予算決算常任委員会生活産業分科会が開かれ、令和 6 年度大津市一般会計の決算の認定のうち、環境部、産業観光部及び農業委員会事務局、卸売市場事業特別会計、市民部の所管する部分について審議が行われました。

以下は、私の質問概要です。

①【環境部】

北部クリーンセンターの契約金額変更における「変動費の精算」について質問。回答は以下の通りでした。

◆環境部の回答: 変動費には、ごみ処理施設の管理運営に関わる人件費、薬剤などの消耗品、およびごみ焼却による発電量が含まれると説明しました。発電による売電収入は委託料から相殺されるため、ごみ量や発電量の増減に応じて最終的に精算が行われるとのことです。

◆人件費の調整: 人件費は固定経費ですが、消費者物価指数(サービス分野指数)を基に年1回見直しが行われ、前年度と比較して増加した分が次年度に反映される仕組みとなっています。

②【産業観光部】

(1)下流水路の流下能力検討による設計追加と、ため池内の動植物生息確認による環境調査の追加実施について質問。回答は以下の通りでした。

◆回答内容:田園づくり振興課長からは、現状の水路では対応できないため水路設計を追加したこと、および農業用ため池廃止工事の設計に関する新たな手引き(注下)に基づき、希少な動植物の生息確認調査が必要となったことが説明されました。
また、下流の水路がその地点の流域全体からの水の量に対応できるかについては、以前からそのように計算されていたことが確認されました

(2)観光便所(公衆便所)について質問しました。具体的には、トイレの洋式化が令和5年度と令和6年度ともに35箇所と、その数が増えていない点を指摘し、追加の推進が望ましいと述べました。増加させるという考えが当初からなかったのか、それとも計画があったにもかかわらず実行できなかったのかを尋ねました。

◆観光振興課は、観光施設として公衆便所の洋式化を進めていきたいと考えていると回答しました。しかし、構造上の問題から、多くのトイレは簡単に改修できず、大規模な修繕や建て替えの機会がなければ難しいのが現状であると説明しました。機会を見て洋式化を進めていく方針であると述べました。

③【市民部】

各支所のWi-Fi貸出件数について質問しました。資料によると、利用件数は伸びているものの、まだ利用されていない支所が多い点を指摘し、利用促進のための取り組みを求めました。

◆自治協働課は、支所の窓口や貸出場所にポスターを掲示するなどして周知を図り、利用促進に取り組む考えを示しました。
また、Wi-Fiの整備目的が会議やオンライン会議での利用であることを説明し、今後、具体的な利用方法についても周知していくと回答しました。


(注)農業用ため池廃止工事の設計に関する手引き

8月通常会議一般質問の答弁書

議会 / 2025年9月18日

議会質問に対する答弁は次のとおりでした。

1 大規模災害時における初動体制の確立と市民の安全確保について

 

(1)地域防災拠点としての市民センターの役割明確化について

  ①市民センターを、まず「地域の災害対策本部」及び「情報収集・人命救助の活動拠点」として第一義的に位置づけ、その上で家屋等に甚大な被害を受けた方々を初期的に受け入れるという役割を、市の防災計画及び避難所運営マニュアルに明記することについて、ご見解を伺います。

(2)学校施設を避難所として開設する際の課題について

  ①「児童・生徒の保護を優先する」という学校の第一義的な役割と地域の避難所としての役割が競合する課題について、市はどのように認識し、避難所開設に至るまでの具体的な手順をどう講じられるのか、お聞かせください。

(3)避難所運営マニュアルの周知と実効性の確保について

  ①避難所運営マニュアルで重要な役割を担うとされている施設管理者や自治会長、自主防災会役員に対し、その役割と具体的な行動手順を周知徹底するための説明会や研修が必要と考えますが、どのように取り組まれているのか現状についてお聞かせください。

(4)大規模災害時における帰宅困難者対策の強化について

①本計画の実効性を高めるため、市として市内事業所に対し、従業員の待機計画や物資の備蓄といった具体的な取り組みをどのように周知し、働きかけておられるのか、現状についてお聞かせください。

②計画に示された約4,600人という目標に対し、現在、民間施設との協定締結を  含め、どれだけの人数を受け入れられる「一時滞在施設」が確保できているのでしょうか。目標達成に向けた具体的な進捗状況と今後の見通しについて、お聞かせください。


①1点目の地域防災拠点としての市民センターの役割の明確化についてでありますが、市民センターが、地域の防災拠点として重要な役割を担うことを地域防災計画に明記しております。一方で、発災初期には様々な理由により多くの方の避難が想定されることから、市民センターに限らず避難者の発生が予想される避難所を適切に開設し、多様な避難者を迅速かつ適確に受け入れる体制を確保することが重要であると考えております。

②次に2点目の学校施設を避難所として開設する際の課題についてでありますが、避難所の開設にあたっては、児童生徒や地域住民が混乱することがないよう、発災時の状況に応じて、避難所担当員と施設管理者である学校長が協議し、市民センターを含め、適切な避難所の開設に努めることとしております。

③次に3点目の避難所運営マニュアルの周知と実効性の確保についてでありますが、避難所担当員や小中学校の施設管理者を対象に毎年研修を実施するとともに、防災研修会や学区自主防災会長会議などの機会を通じて、自主防災会役員等の地域の皆さまと、避難所開設時に必要となる安全確認や運営手順を確認しております。

④次に4点目の大規模災害時における帰宅困難者対策の強化についてのうち、
 1つ目の市内事業所に対する周知や働きかけの現状についてでありますが、「大津市帰宅困難者対策計画」を策定するとともに、その実効性を高めるため、一斉帰宅の抑制、物資の備蓄及び従業員の安否確認などを記載した「事業所向け帰宅困難者対策マニュアル」を作成し、市ホームページに掲載するなど周知に努めているところです。
また、滋賀県では、本年3月に「滋賀県防災対策の推進に関する条例」を制定し、帰宅困難者対策における事業者の責務が定められたところであり、これに基づいて実施する滋賀県帰宅困難者対策訓練へも大津市から危機防災対策課職員が参加しているところです。
 2つ目の帰宅困難者のための「一時滞在施設」の確保の進捗と今後の見通しについてでありますが、観光客や駅周辺滞留者を受け入れる施設として、本市の指定避難所に加え、県や市が協定を締結している民間施設の協力も得ることとしており、引き続き「一時滞在施設」の確保に努めてまいります。

 

2 改正下請法等を契機とした市内中小企業の総合的支援策について

 (1)改正下請法等への大津市の認識と責務遂行に向けた体制構築について

①今回の法改正により、本市に新たに課せられた「責務規定」の重みについてお伺いします。この責務を全うするためには、市長ご自身が強いリーダーシップを発揮し、中小企業振興を市政の重要課題として明確に位置づけることが不可欠と考えますが、市長はどのように受け止めておられるのかお聞かせください。

②この重要な課題に対し、実効性のある施策を推進していくための具体的な体制づくりをどのように進めていくお考えか、市長の決意とビジョンを含め、ご所見をお聞かせください。

(2)市内中小企業の取引実態と課題の把握について

①市内の多くの中小企業が、特に労務費の価格転嫁に苦慮しているとの声が聞こえてまいりますが、市として、市内中小企業の価格転嫁の状況や、優越的地位の濫用といった不公正な取引の実態についてどのような声があるか、またどのように対応しているのか、見解を伺います。

 (3)中小企業の「稼ぐ力」向上を支援する具体的施策の強化について

①これまでの生産性向上支援や人材確保・育成支援やDX推進支援について、既存の支援策の利用件数といった実績だけでなく、その「成果」を本市としてどのように評価しておられるのか伺います。

②本当に支援を必要としている交渉力の弱い小規模事業者の方々は、既存の制度を十分に活用できていないのではないでしょうか。こうした現状と、市に課せられた新たな責務を踏まえ、今後はどのような点に重点を置き、支援の実効性を高めていくお考えか、具体的な方針について、見解を伺います。

(4)関係機関との連携について

①今回の法改正では、サプライチェーン全体での取引適正化を目指す重要性が示されています。この実効性を高めるためには、市単独の取り組みだけでなく、中小企業庁、滋賀県、地域の経済団体などとの緊密な連携が不可欠です。これらの関係機関と情報を共有し、一体となって市内中小企業を支援していくための具体的な連携体制、例えば、定期的な情報交換や施策協議を行うための協議会の設置などについて、見解を伺います。

(5)中小企業が安心して相談できる環境の整備について

①既存の相談窓口の周知徹底はもとより、取引先に知られることなく相談できるオンライン上の匿名相談窓口の設置や、職員が事業者を直接訪問して課題を掘り起こすアウトリーチ型の支援の導入など、相談しやすい環境整備を一層強化すべきと考えますが、見解を伺います。


1点目の改正下請法等への大津市の認識と責務遂行に向けた体制構築についてのうち、

①1つ目の本市に新たに課せられた「責務規定」についてでありますが、今回の改正により、国と地方公共団体の連携が新たに規定されたことは、本市の中小企業振興にとって意義があるものと認識しております。

②2つ目の具体的な体制づくりについてでありますが、令和4年度に策定した「中小企業・小規模企業振興ビジョン」に基づき、引き続き市内中小企業等の振興に努めるとともに、地域ビジネス支援室による訪問や「中小企業・小規模企業等振興推進会議」での議論を踏まえて、地域経済の持続可能な発展に向けて取り組んでまいります。

2点目の市内中小企業の取引実態と課題の把握についてでありますが、

①本市が実施している事業者ヒアリングにおいては、価格転嫁や不公平な取引を課題としている事業者の声は多くはありませんが、そのような相談があった場合は、滋賀県産業支援プラザなどの下請けに関する相談窓口に繋いでまいります。

3点目の中小企業の「稼ぐ力」向上を支援する具体的施策の強化についてのうち、

①1つ目のこれまでの支援策の成果に対する評価についてでありますが、「中小企業・小規模企業振興ビジョン」においてKPIを設定し、施策毎の効果を測定しております。新設事業所数や事業計画策定件数のKPIでは改善が見られており、施策の効果が表れているものと評価しております。

②2つ目の小規模事業者に対する支援についてでありますが、小規模事業者の支援には、事業者の実情に応じた伴走型の支援が重要と考えており、補助金の交付にあたり商工団体等から継続的に支援を受けることを条件とするなど、支援の実効性を高めるような制度としております。

4点目の関係機関との連携についてでありますが、

①行政機関や経済団体などで構成する「中小企業・小規模企業等振興推進会議」において、情報交換や施策に対する議論を年3回行っております。さらに令和6年度からは、当該推進会議に新たにワーキンググループを設け、協議機会の拡大や連携強化を図っております。

5点目の中小企業が安心して相談できる環境の整備についてでありますが、

①市内中小企業からの相談窓口として平成26年度に地域ビジネス支援室を設置し、事業者のニーズに沿った支援を行っております。令和5年度からは職員を増員し、相談体制の強化を図ったところであり、今後も事業者に寄り添った支援を実施してまいります。

 

3 道路等との官民境界の確定手続きにおける市民負担の軽減とまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

(1)道路等との官民境界の確定手続きの簡素化について

① 道路や水路との官民境界の確定において、自治会長の立ち会いや同意を求めることについて、市はどのように認識しておられるのか、見解をお伺いします。


1点目めの、道路等との官民境界の確定手続きにおける市民負担の軽減とまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点についてのうち、

①道路等との官民境界の確定手続きの簡素化についてでありますが、官民境界の確定は、市道や法定外公共物と民有地の境界を確定し、境界に関するトラブルの防止や土地取引の円滑化等に寄与するものと考えております。
境界の確定にあたっては、民有地の土地所有者だけでなく、市道等の管理状況やこれまでの経緯を把握されている自治会長にも立ち会いをお願いしており、中には、自治会等が保管されている道路の幅員が記載された昔の図面を持参され、道路の成り立ち等を説明していただけることもあり、確定においての参考とする場合もございます。
一方で、過去の状況がわからないという自治会長からの申し出があれば、立ち会いを求めない運用も行っており、今後は、申請時に丁寧に説明していきたいと考えております。


(2)まちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

① 滋賀県土地家屋調査士会が新たに「登記基準点」を設置する取組を検討されていることについて、市の見解をお伺いします。

② 「登記基準点」の設置場所については、多くが道路等の公共施設になると思われますが、滋賀県土地家屋調査士会から設置場所の協力の求めがあった場合に、どのように対応されるのか、お伺いします。


2点目のまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点についてのうち、

①1つ目の滋賀県土地家屋調査士会が新たに「登記基準点」を設置する取組については、市道や法定外公共物と民有地との境界確定作業などに寄与するものと考えております。

②2つ目の「登記基準点」の設置場所の協力については、現在、滋賀県土地家屋調査士会から具体的な相談はありませんが、新たに「登記基準点」を設置される場合は、それぞれの公共施設管理者において相談をお受けすることとなります。

8月通常会議の一般質問に登壇

議会 / 2025年9月17日

17日の今日、以下の3項目について一般質問を行いました。

◆大規模災害時における初動体制の確立と市民の安全確保について

大規模地震発災後の混乱を最小限に抑え、誰もが迅速かつ安全に避難できる避難所を開設し、運営していく体制構築は重要な取り組みです。しかし発災直後、最優先すべきことは、言うまでもなく、倒壊家屋の下敷きになるなど、生命の危機に瀕している被災者の救出です。この人命救助を迅速かつ組織的に行うためには、正確な情報を集約し、活動の司令塔となる「地域の防災拠点」が不可欠となります。

この「人命救助最優先」という防災の原点に立ち返り、その実効性をいかに確保していくのかという観点から、発災初期における避難所の開設と運営体制について、また大規模災害時における帰宅困難者対策について、質問させていただきます。

1.地域防災拠点としての市民センターの役割明確化について

発災直後、行政と地域の自主防災会が行うべき最も重要な活動は、安否の確認と人命救助です。この活動を効果的に進めるためには、地域の被害状況を一元的に集約し、救助活動を組織的に展開するための災害対策本部、すなわち「司令塔」が不可欠です。多くの地域では、その拠点を市民センターに置くことを想定しています。

市内各所にある市民センターは、平日であれば市職員が常駐し、夜間・休日であっても「大津市避難所運営マニュアル」に定められた初動支所班が参集することから、迅速な初期対応が期待できます。
 多くの市民にとって市民センターの場所は周知されており、冷暖房設備が整い、バリアフリーにも配慮されている施設が多くあります。こうした環境は、発災直後の過酷な状況下で心身の負担を和らげるものであり、また、施設規模に応じて相当数の受け入れが可能であることから、家屋の倒壊や半壊などの重大な被害を受けた被災者にとって、まず身を寄せるべき適切な初期避難場所となり得ると考えます。
 さらに、重要なことは、この地域の災害対策本部と初期避難所が一体となることで、避難者から寄せられる貴重な被災情報が迅速な救助活動へと繋がり、一人でも多くの命を救う可能性が高まります。

このように、市民センターは単なる避難場所に留まらず、地域の人命救助活動の成否を左右する極めて重要な拠点となります。

① そこで、市民センターを、まず「地域の災害対策本部」及び「情報収集・人命救助の活動拠点」として第一義的に位置づけ、その上で家屋等に甚大な被害を受けた方々を初期的に受け入れるという役割を、市の防災計画及び避難所運営マニュアルに明記することについて、ご見解を伺います。

2.学校施設を避難所として開設する際の課題について

次に、多くの市民が避難所として想起する小中学校の体育館についてです。 国土交通省が行った「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」の報告書によると、益城町において避難所指定された建築物は、新耐震基準又は耐震改修済のものであったが、14棟の公共建築物のうち、実に6棟が天井の落下や構造部材の損傷などにより使用不可能となったと報告されています。これらのことからも避難所が必ずしも安全であるとは限りません。

また、避難所運営マニュアルでは、発災直後の避難所開設には市担当者、施設管理者の、不在の場合は自治会長などの避難者リーダーの安全確認と施設管理者の判断が求められることや、避難所運営委員会など運営体制の立ち上げも必要で開設には時間を要します。

さらに、平日の授業中に大地震が発生した場合、学校の最優先事項は児童・生徒の安全確保と保護者への引き渡しとなります。教職員の皆様がその対応に全力を尽くされる中、早期に地域住民のために体育館を開設・運営することは困難であり、地域住民が駆けつけてもすぐに入れないという事態も考えられます。

① そこで、この「児童・生徒の保護を優先する」という学校の第一義的な役割と地域の避難所としての役割が競合する課題について、市はどのように認識し、避難所開設に至るまでの具体的な手順をどう講じられるのか、お聞かせください。

3.避難所運営マニュアルの周知と実効性の確保について

最後に、運営体制、ソフト面の課題です。 マニュアルには、市職員不在時には自治会長などが安全確認を行うという、極めて重要な役割が定められています。しかし、地域のリーダーである自治会長ですら、その重責を担うことをご存じないという実態があります。これでは、いざという時にマニュアルは機能しません。

① そこで、避難所運営マニュアルで重要な役割を担うとされている施設管理者や自治会長、自主防災会役員に対し、その役割と具体的な行動手順を周知徹底するための説明会や研修が必要と考えますが、どのように取り組まれているのか現状についてお聞かせください。

4.大規模災害時における帰宅困難者対策の強化について

次に、帰宅困難者対策についてお伺いいたします。

南海トラフ巨大地震などの広域・大規模災害が発生した場合、鉄道などの公共交通機関は長期間にわたり麻痺し、本市においても、市外からの通勤・通学者や国内外からの旅行者など、多数の帰宅困難者が発生することが想定されます。

本市では、「大津市帰宅困難者対策計画」を策定され、大規模災害時には市全体で約21,300人、そのうち通勤・通学者などが約16,700人にのぼるという具体的な推計が示されました。この計画では、混乱を避けるための「一斉帰宅の抑制」が基本原則として掲げられており、その実現には、行政の取り組みはもとより、市内事業所の皆様のご協力が不可欠であります。しかし、計画が策定されていても、その実効性が伴わなければ意味がありません。

本計画では、企業等に対し、従業員を施設内に待機させる計画の策定や、3日分程度の水、食料、毛布、簡易トイレといった物資の備蓄などが求められています。これは、約16,700人もの従業員や学生を市内で保護するために極めて重要な取り組みであります。
しかしながら、これらはあくまで事業者への啓発や協力依頼が中心であり、その取り組みは各事業者の判断に委ねられているのが現状かと存じます。

そこで、伺います。

①本計画の実効性を高めるため、市として市内事業所に対し、従業員の待機計画や物資の備蓄といった具体的な取り組みをどのように周知し、働きかけておられるのか、現状についてお聞かせください。

本計画では、通勤・通学者とは別に、行き場のない旅行者などの帰宅困難者が市内で約4,600人発生すると推計されており、その受け皿として、特に乗降客の多い駅周辺を中心に「一時滞在施設」を確保する方針が示されています。地域の避難所は、まず地域住民の受け入れが最優先であり、多数の旅行者等を受け入れることは困難であることから、この一時滞在施設の確保は、駅周辺の混乱を防ぐための生命線となります。計画では、公共施設のみならず、民間施設とも協定を結び、確保に努めることとされています。

②そこで、計画に示された約4,600人という目標に対し、現在、民間施設との協定締結を含め、どれだけの人数を受け入れられる「一時滞在施設」が確保できているのでしょうか。目標達成に向けた具体的な進捗状況と今後の見通しについて、お聞かせください。

◆改正下請法等を契機とした市内中小企業の総合的支援策について

現在、我が国は、長引く物価高騰に直面しており、経済の好循環を生み出すためには、企業の稼ぐ力を高め、その果実が働く人々の賃金に適切に分配されることが不可欠であります。特に、市内企業の99%以上を占め、多くの市民の雇用を支える中小企業の活力なくして、本市経済の持続的な発展はありえません。

しかしながら、多くの中小企業は、原材料費やエネルギーコスト、そして人件費の上昇分を販売価格へ十分に転嫁できず、厳しい経営環境に置かれています。こうした状況を改善するため、国は、サプライチェーン全体で公正な取引関係を構築することを目指し、2026年1月1日に下請代金支払遅延等防止法、いわゆる下請法等の改正を施行いたします。

今回の法改正の大きな特徴は、中小企業振興について、地方自治体に「責務規定」が新たに設けられ、地域の実情に応じた施策を実施する責務が明確化された点であります。これは、国任せ、県任せではなく、基礎自治体である大津市が、地域経済の主役である中小企業を守り育てるために、より一層の役割を果たすべきであるという、国からの強いメッセージに他なりません。

この法改正を、本市の中小企業振興策を大きく前進させる絶好の機会と捉え、市の基本姿勢と具体的な取り組みについて、以下、順を追って質問いたします。

1.改正下請法等への大津市の認識と責務遂行に向けた体制構築について

①まず、今回の法改正により、本市に新たに課せられた「責務規定」の重みについてお伺いします。この責務を全うするためには、市長ご自身が強いリーダーシップを発揮し、中小企業振興を市政の重要課題として明確に位置づけることが不可欠と考えますが、市長はどのように受け止めておられるのかお聞かせください。
 ②あわせて、この重要な課題に対し、実効性のある施策を推進していくための具体的な体制づくりをどのように進めていくお考えか、市長の決意とビジョンを含め、ご所見をお聞かせください。

2.市内中小企業の取引実態と課題の把握について

次に、効果的な施策を講じるための大前提となる、現状把握について伺います。
 ①市内の多くの中小企業が、特に労務費の価格転嫁に苦慮しているとの声が聞こえてまいりますが、市として、市内中小企業の価格転嫁の状況や、優越的地位の濫用といった不公正な取引の実態についてどのような声があるか、またどのように対応しているのか、見解を伺います。

3.中小企業の「稼ぐ力」向上を支援する具体的施策の強化について

次に、中小企業自身の「稼ぐ力」の向上に向けた支援策についてお伺いします。 価格転嫁を円滑に進めるためには、交渉の前提となる生産性の向上が不可欠ですが、多くの中小企業は深刻な人手不足や、何から手をつけて良いか分からないといった理由で、デジタル化、いわゆるDXへの対応が遅れているのが実情です。

 ①そこで、これまでの生産性向上支援や人材確保・育成支援やDX推進支援について、既存の支援策の利用件数といった実績だけでなく、その「成果」を本市としてどのように評価しておられるのか伺います。
 ②また、本当に支援を必要としている交渉力の弱い小規模事業者の方々は、既存の制度を十分に活用できていないのではないでしょうか。こうした現状と、市に課せられた新たな責務を踏まえ、今後はどのような点に重点を置き、支援の実効性を高めていくお考えか、具体的な方針についてご見解を伺います。

4.関係機関との連携について

①次に、関係機関との連携についてお伺いします。 今回の法改正では、サプライチェーン全体での取引適正化を目指す重要性が示されています。この実効性を高めるためには、市単独の取り組みだけでなく、中小企業庁、滋賀県、地域の経済団体などとの緊密な連携が不可欠です。 これらの関係機関と情報を共有し、一体となって市内中小企業を支援していくための具体的な連携体制、例えば、定期的な情報交換や施策協議を行うための協議会の設置などについて、見解を伺います。

  • 中小企業が安心して相談できる環境の整備について

最後に、セーフティネットについてお伺いします。 立場の弱い中小企業にとって、取引先からの不利益な取り扱いを恐れ、声を上げられないという現実があります。こうした事業者が泣き寝入りすることなく、安心して相談できる環境の整備は、行政の重要な責務です。

①そこで、既存の相談窓口の周知徹底はもとより、取引先に知られることなく相談できるオンライン上の匿名相談窓口の設置や、職員が事業者を直接訪問して課題を掘り起こすアウトリーチ型の支援の導入など、相談しやすい環境整備を一層強化すべきと考えますが、見解を伺います。

◆道路等との官民境界の確定手続きにおける市民負担の軽減とまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

土地の境界は、個人の財産権の根幹をなすだけでなく、道路や水路といった公共インフラの適切な管理、そして災害からの迅速な復旧、さらには円滑な経済活動の前提となる、まちづくりの根幹であります。

先般、土地家屋の表示に関する登記の専門家である滋賀県土地家屋調査士会より、境界確定の現場が抱える課題について、ご意見を伺う機会がありました。

そこでは、自治会長に立ち会いを求めることや災害時における迅速な復興への課題等が指摘されました。

これらの課題は、専門家だけの問題ではなく、市民一人ひとりの負担軽減、そして将来にわたる大津市の発展に直結する重要な行政課題であると認識しております。

そこで、これらの課題を大津市としてどのように捉え、市民生活の質の向上と持続可能なまちづくりに向けて、いかに改善を進めていくのか質問をさせていただきます。

1.道路等との官民境界の確定手続きの簡素化について

まず、市民にとって最も身近な問題である手続きの負担について伺います。

特に件数の多い道路や水路との官民境界の確定において、法律上の直接的な利害関係者ではない自治会長など地域の方々にまで立ち会いや同意書への押印を求めることが、長年にわたり続いていると伺っております。
私も自治会長として道路や水路と宅地の官民境界に立ち会ったことがありますが、その土地のことを詳しく知っているわけでもなく、立ち会うことの必要性について疑問を感じました。また最近は、引っ越しをされて間もない方が自治会長になっている地域もあります。

①そこで、 道路や水路との官民境界の確定において、自治会長の立ち会いや同意を求めることについて、市はどのように認識しておられるのか、見解をお伺いします。

2.まちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

次に、まちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について伺います。

街区基準点は、土地の位置を示す基点としてインフラ整備において、極めて重要であり、不動産登記においては土地の地積測量図作成に必要不可欠なものであると認識していますが、人口集中地区(DID地区)などの都市部に多く設置されているものの、郊外には十分な数が設置されていません。

このことを踏まえ、滋賀県土地家屋調査士会では、街区基準点を補完するため、郊外地域において、新たに「登記基準点」を設置する取組を検討されており、その設置場所として公共施設の一部を利用できるよう協力を求められています。

そこで、以下の2点について伺います。

① 滋賀県土地家屋調査士会が新たに「登記基準点」を設置する取組を検討されていることについて、市の見解をお伺いします。

② 「登記基準点」の設置場所については、多くが道路等の公共施設になると思われますが、滋賀県土地家屋調査士会から設置場所の協力の求めがあった場合に、どのように対応されるのかを、お伺いします。