大津市議会議員 佐藤弘

一人のひとを どこまでも大切に 心豊かな まちづくりを目指します

自治体の生成AI活用状況からー議会答弁から考えるAIと政治

AI生成機能 行政 議会 議員活動 / 2026年4月27日

総務省から、令和7年度「地方自治体におけるAI・RPAの実証実験・導入状況等調査」の調査結果が公表され、地方自治体での生成AIの導入推進や具体的な活用事例が掲載されています。
私たちの住む大津市でも、最新の調査報告を見ると生成AIの導入が進んでいることがわかります。
全国的な調査データを見ると、自治体における生成AIの活用用途のトップ3は以下のようになっています。

  1. あいさつ文案の作成(1,292件)
  2. 議事録の要約(1,131件)
  3. 議会の想定問答の文案の作成(1,085件)

この結果から、気になるのは、全国的に見て「議会想定問答の作成」に生成AIが活用されているケースが非常に多いのが特徴です。
大津市のデータを見ても、例規案や企画書案の作成などと並んで、やはり「議会の想定問答」での活用にチェックがついています。

ある人口約5.8万人の自治体の事例では、生成AIに過去の答弁を学習(RAG)させたことで、150問を超える質問のうち最大96%の答弁案作成や資料準備にAIを活用し、職員の深夜残業が減るなど大きな業務効率化が図られているそうです。
本市も含め、このように議会対応にAIが活用されていること自体は、職員の皆さんの負担軽減や働き方改革に繋がるため、決して否定するものではありません。むしろ、定型的な作業をAIに任せることで、より市民に寄り添った本質的な業務に時間を割けるようになる素晴らしい取り組みだと言えます。
ただ、ここで一つ感じるのは「答弁を作る側(行政)がAIをフル活用しているなら、質問をする側(議員)もAIを活用すべきではないか」ということです。
行政側が過去のデータや関連法令を瞬時に分析して精緻な答弁を準備してくるのであれば、議員側も生成AIを活用して多角的な視点から課題を分析し、より深く掘り下げた、鋭い議会質問を組み立てることがこれまで以上に重要になってくるはずです。
生成AIという強力なツールを、行政の「守り(答弁)」だけでなく、議会の「攻め(質問)」にも活かしていく。双方がテクノロジーを駆使して議論を深めることで、地方議会はより質の高い、市民にとって有意義な場へと進化していくのではないでしょうか。
これからの議会論戦が、AIのサポートによってどのように深化していくのか、一市民としても非常に楽しみです。

「令和8年度予算案と市政の重要課題を問う」代表質問と答弁概要

議会 / 2026年3月4日

先日(2日)、大津市議会にて公明党議員団を代表し、令和8年度予算編成の方針や、市民の皆さまの暮らしに直結する重要施策について代表質問を行いました。

市長および教育長からの答弁を中心に報告いたします。

■1. 財政の規律と「攻め」の財源確保

まず、令和8年度予算の編成方針について質しました。物価高騰や社会保障費の増大により、市の財政はかつてないほど硬直化しています。

・事業見直しの基準 市長からは、市民サービスの低下を招かないことを大前提としつつ、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化や、実施方法の抜本的見直しを徹底するとの回答がありました。

・宿泊税の導入見通し 新たな自主財源として宿泊税の検討を本格化させます。スケジュールとしては、令和10年2月ごろの課税開始を想定しています。この財源は、観光客に選ばれる仕組みづくりだけでなく、市民が誇れる街の魅力を高める投資へと還元していくビジョンが示されました。

■2. 「防災」をまちづくりの根幹に据える

近年激甚化する自然災害に対し、防災を単なる一施策ではなく、市政の最優先課題として位置づけるよう求めました。

・庁舎整備元年の決意 新年度を庁舎整備元年と位置づけ、災害対応の拠点となる市役所整備を加速させます。

・自助、共助への手厚い支援 これまでの防災士養成に加え、新たに感震ブレーカー設置への補助金制度を開始します。

・避難所の環境改善 避難所となる小、中学校体育館の空調設置について、中学校に続き小学校でも順次進めていくことが明言されました。ハード、ソフト両面から災害に強い大津を目指します。

■3. 子育て支援と教育の「完全無償化」へ

公明党が強く推進してきた学校給食費の無償化について、その実効性を確認しました。

・小学校給食費の保護者負担ゼロ 令和8年度から小学校給食の無償化が始まります。国の交付金基準額(月額5,200円)に対し、本市の食材費等(月額5,266円)はわずかに上回りますが、この差額分(年間約1,300万円)を市が全額負担することで、保護者の皆さまの持ち出しを一切なくす完全無償化を実現します。

・中学校への拡大と質の維持 中学校についても、引き続き国へ早期実施を強く要望していくとともに、市独自で第3子以降の免除や食材値上がり分の公費負担を継続します。また、地産地消を推進し、栄養バランスの取れたおいしい給食の提供を約束しました。

・切れ目ない発達支援 4歳、5歳相談会で見つかった課題を放置せず、こども未来部と教育委員会が連携。小学校入学後もこども発達相談センターによる観察訪問などを行い、就学への不安を解消する体制を整えます。

■4. 高齢者の生きがいと「短期就労」の仕組み

人生100年時代、元気な高齢者が社会で活躍できる場づくりを提案しました。

・スキマバイト形式のマッチング 調査の結果、就労を希望する高齢者の多くが週に数日、短時間の働き方を求めていることが分かりました。そこで、デジタル技術を活用した短期就労マッチングシステムを導入し、働く意欲のあるシニアと、人手不足に悩む市内事業者を直接つなぎます。

・認知症になっても安心な街 商業施設の空きスペースなどを活用したつながる居場所プロジェクトを始動。さらに、市内の大学生と連携し、若い世代の感性を取り入れた啓発活動を展開することで、多世代で支え合う地域コミュニティを作ります。

■5. 「まち」の活力:歴史資源の活用と雇用

坂本城跡や農業の担い手確保など、大津のポテンシャルを最大限に引き出す施策です。

・坂本城跡の保存と活用 2年間かけて保存活用計画を策定します。史跡の価値を明らかにするとともに、周辺住民の生活環境にも配慮しながら、観光の起点としての整備を検討します。

・週末農業による担い手確保 都市部住民が気軽に参加できる週末農業のモデル地区を選定します。単なる体験に終わらせず、将来的な就農や耕作放棄地の解消につなげる実証事業として推進します。

・介護人材の確保 深刻なケアマネジャー不足に対し、主任ケアマネジャー資格取得支援給付金を創設。資格取得を後押しすることで、事業所の継続と介護の質の向上を両立させます。

■結びに:新庁舎整備を「行政変革」のチャンスに

最後に、新庁舎整備に向けた文書管理の適正化について質しました。市は、基本設計の段階から徹底したペーパーレス化と文書削減を行い、庁舎面積を最適化(ダウンサイジング)する方針を示しました。

これは単なるコスト削減ではなく、職員の意識改革と生産性向上、そして市民サービスのアップデートに直結する働き方改革でもあります。

今後も、皆さまからお寄せいただいた声を一つひとつ形にし、誰もが「ずっと住み続けたい」と思える大津市の実現に全力を尽くしてまいります。

 

3月2日 代表質問を行いました

まちづくり 介護 保健 子育て 教育 行政 議会 高齢者 / 2026年3月2日

本日(2026年3月2日)、大津市議会において会派を代表して代表質問を行いました。
今回の質問は、令和8年度(2026年度)予算編成の考え方と、それを支える市政運営の軸(防災・子育て・高齢者福祉・観光・働き手確保・新庁舎整備など)大きく5項目について、方針と実行性を確認するものです。

1.市長の政治姿勢と令和8年度予算編成の方針について

(1)令和8年度予算の財政規律

(要旨)

  • 事業見直しを「不退転の決意」としたが、具体的に

    • どの分野で、どんな基準で見直したのか

    • 廃止・縮小・統合など、実際に踏み込んだ事例は何か

  • 義務的経費(人件費・扶助費・公債費など)が増える中で、将来投資とのバランスをどう取るのか


(2)「防災」を新たな柱とした市政運営

(要旨)

  • 「防災」を単なる施策ではなく、まちづくりの根幹として
    市政全体にどう浸透させ、災害に強いまちを牽引するのか(市長の決意と具体)


(3)新たな財源確保(宿泊税の検討)

(要旨)

  • このタイミングで宿泊税を検討する意図

  • 導入に向けた議論スケジュール感

  • 確保した財源を市民・観光客へどう還元するビジョン


2.重点施策「ひと」:子育て支援と高齢者福祉について

(1)学校給食費の無償化(国制度活用)と今後

(要旨)

  • 国の上限額を実際の給食費が上回った場合、超過分も市が負担し、完全無償化(自己負担ゼロ)を担保できるか

  • 当初は中学校が対象外。義務教育の公平性の観点から中学校へ拡大すべきではないか

  • 無償化後も、栄養・質・地産地消を後退させず継続できるか


(2)子どもの育ちと健康を守る新たな支援(4歳・5歳相談会等)

(要旨)

  • 相談後のフォローはどの部署が主体か

  • 就学・学校教育へどう円滑につなげるか

  • 教育委員会との連携を含む具体像


(3)高齢者の社会参画と認知症施策

(要旨)

  • 大学連携の啓発など、新たな展開を通じて
    地域コミュニティや若い世代をどう巻き込むのか(具体)


3.「まち」:歴史文化資源の活用とにぎわい創出について

(1)坂本城跡の保存と活用

(要旨)

  • 保存と活用のバランス

  • 住民の生活環境への配慮

  • アクセス整備をどう進めるか


(2)広域観光・インバウンド対策

(要旨)

  • 坂本地域を「明智光秀ゆかりの地」として、比叡山延暦寺・日吉大社等とどう回遊性を生むか

  • 誘客促進と受入環境整備(多言語、交通、案内等)をどう進めるか


4.就労機会の創出と社会参加(介護人材確保等)について

(1)短期就労マッチングシステム導入

(要旨)

  • システム導入だけで終わらせず、企業開拓・周知・登録支援を含め、利用促進をどう戦略化するか


(2)いきいきライフセミナー(高齢者の社会参加)

(要旨)

  • セミナーと就労マッチングをどう連動させ、実際の社会参加へつなげるか

  • 高齢者の生きがいと労働力確保を、どう一体で進めるか


(3)農業の担い手確保と「週末農業」

(要旨)

  • モデル地区の想定と都市部住民の呼び込み方

  • 体験で終わらせず、就農や耕作放棄地解消へつなげる道筋


(4)主任ケアマネ資格取得支援、現状分析と人材確保

(要旨)

  • 必要人数をどう把握して予算編成したか

  • 主任ケアマネ増による効果

  • ケアマネの現状をどう分析し、量と質の両面でどう確保するか


5.防災と行政経営の基盤:新庁舎整備について

(1)地域防災力の強化とハード整備(体育館空調等)

(要旨)

  • 小学校体育館空調などの整備を、地域防災力向上の中でどう位置付けるか

  • 単発整備で終わらせず、災害対応力全体の底上げにつなげる戦略か


(2)介護現場のBCP実効性、要配慮者の安否確認・避難支援

(要旨)

  • 介護事業所BCPが、安否確認手順・地域連携・訓練を通じて機能する体制か

  • 市としてどんな指導・支援をしているか


(3)文書管理の適正化とペーパーレス(新庁舎整備と一体で)

(要旨)

  • 文書管理制度の見直しと削減計画が、庁舎規模・保管スペース縮減にどう反映されるのか

  • 文書量削減目標の設定と、庁舎面積への具体的な影響

  • 一過性の整理で終わらせず、継続的なペーパーレスへつなげる仕組み

  • 文書管理適正化を、庁舎ダウンサイジングや働き方改革にどう結び付けるか(戦略)

生活産業常任委員会(12/11)報告|「協働のまちづくり、文学・観光計画で意見

まちづくり 地域活動 議会 / 2025年12月12日

令和7年12月11日(木)、生活産業常任委員会が日程どおり開催され、所管事務調査・報告事項として、
①協働のまちづくり推進計画、②「文学のまち大津」ブランディング、③第4期観光交流基本計画(案)について説明・報告を受け、意見を述べました。

1. 協働のまちづくり推進計画(後期改定計画案)への意見

今回の所管事務調査は「大津市協働のまちづくり推進計画 後期改定計画(案)」(令和8~10年度)です。計画は、少子高齢化や地域課題の複雑化を背景に、地域の多様な主体が参画し支え合う「協働のまち」を進める方向性を示しています。

一方で、計画内のデータにもあるとおり、自治会加入率は低下し、令和7年で48.3%と50%を下回りました。担い手不足が進むなかで、現場の負担感を減らしつつ、参加の裾野を広げる工夫が不可欠だと感じます。私は、自治連合会副会長・自治会長として地域活動に携わるなかで感じている点をもとに、計画に次の点を「追記」するよう要望しました。

要望①:参加する目的・メリットを「見える化」する施策を追加

地域活動は「良いこと」だと分かっていても、忙しさ等で一歩を踏み出せない方が多いのが実情です。そこで、参加の意義を整理し、パンフ・動画・Web等で分かりやすく発信する施策の追加を提案しました。

  • メリット:参加の動機づけが明確になり、参加者増・継続につながりやすい。
  • デメリット/留意点:発信だけで参加が増えるとは限らないため、「短時間参加」「単発参加」など参加しやすい設計とセットにする必要があります。

要望②:地域活動と行政の役割分担を分野別に整理し、共有する

防災、防犯、見守り、環境美化、子育て支援など、分野ごとに「地域が担うこと」「行政が担う責任」を整理し、ガイドとして共有する提案です。役割が曖昧だと、限られた担い手に負担が偏り、結果として継続が難しくなります。

  • メリット:押しつけ感の解消、業務の適正化、協働の質向上につながる。
  • デメリット/留意点:一律の線引きは現場に合わない場合があるため、学区の実情に応じた見直しの仕組みが必要です。

2. 「文学のまち大津」ブランディング事業について

大河ドラマを契機に高まった注目を追い風に、「文学のまち大津」としての魅力発信を強化し、2027年のユネスコ創造都市ネットワーク(文学分野)加盟も視野に取り組む、という説明でした。

私は、イベントやプロモーションだけでなく、文学資料を後世に残す取り組みを求めました。

  • メリット:一過性のブームで終わらず、教育・文化・観光が継続的に積み上がる。文学のまちブランディング意見
  • デメリット/留意点:保存・アーカイブは費用と運用が必要なため、段階的整備(優先順位付け)が重要です。

3. 第4期 観光交流基本計画(案)について

第4期計画は令和8~11年度を対象とし、観光振興を地域成長の原動力として推進する考え方が示されました。
課題としては「大津の魅力が具体的に認知されていない」「市内宿泊率が低い」などが示されています。

私は、計画に掲げる「MICEによる経済波及効果の最大化」について、“どれだけ波及を目指し、実際どうだったか”を定量で示す検証の仕組みを計画に位置付けるよう求めました。

  • メリット:「本当に地域にお金が回っているのか」という市民目線の疑問に、データで答えられる。
  • デメリット/留意点:算定には手間がかかるため、まずは主要案件から簡易モデルで開始するなど現実的な設計が必要です。

【議会報告】「高齢者の見守り」は1年で打ち切り?居住支援を阻む「手引き」の矛盾と行政の壁

AI生成機能 生活 福祉 行政 議会 高齢者 / 2025年12月7日

増え続ける単身高齢者の住まいの確保と、入居後の安心を守るための仕組みづくりについて議論を重ねています。 先日の一般質問において、「地域居住支援事業」(高齢者等の入居後の見守りなどを行う事業)の活用について市に求めたところ、国の制度の解釈を巡る「大きな矛盾」が浮き彫りになりました。

高齢者の安心な暮らしを阻む「1年の壁」と、国の手引きの記述を盾にする行政の現状について報告します。

■ 高齢者への支援は「1年」が限界?

私は今回の議会で、令和7年4月の法改正により、これまで原則1年とされていた居住支援の期間が柔軟化され、「入居後の見守りが必要である限り、期間を延長・更新できる」旨が明確化されたことを踏まえ、市の積極的な活用を求めました。

しかし、市の答弁の趣旨は以下のようなものでした。

「地域居住支援事業は、支援期間が1年であることから、長期間、継続した支援を行っていく居住サポート住宅の受け皿として活用することは難しい」

さらに再質問で、「状況によっては継続できるはずだ」と質したところ、担当部局からは、支援を継続できない理由として、国の『居住支援事業の手引き』にある以下の記述が引用されました。

「支援を継続することも差し支えない。ただし、永続的に支援し続けることは想定していない」

つまり、市は「高齢者の見守りは、加齢とともに、より必要になるものであり、終わり(自立)がない。したがって『永続的』な支援になってしまうため、この制度にはなじまない」と判断しているのです。 さらに、「仮に延長を続けていくと、国交省の適用(補助金)から外れてしまう可能性が高い」として、財政的なリスクを理由に導入に慎重な姿勢を崩しませんでした。

■ 「自立支援」の古い物差しで、今の「高齢者」を測る矛盾

なぜ、このような食い違いが起きるのでしょうか。 それは、この制度がもともとホームレスの方などの「自立(就労して生活を立て直すこと)」を目的とした支援からスタートしていることに原因があります。

若い世代の困窮者であれば、1年間の支援で生活を立て直し、支援から「卒業(自立)」することができます。しかし、高齢者の見守りに「卒業」はありません。 国もその実情に合わせて令和6年に法改正を行い、「居住を安定して継続するための支援」へと目的を広げ、令和7年4月施行の通知では「心身の状況等を勘案して、自治体が必要と認める場合は期間を延長できる」としてはっきり方針転換を示しています。

しかし、現場の実務指針である「手引き」には、依然として「永続的な支援は想定していない」という、制度発足当初の「自立支援」を前提とした一文が残っています。 担当課自身も、答弁のあと改めて質すと「国の手引きが高齢者支援の実態と矛盾している」と漏らすほど、現場は混乱しています。

■ 「手引き」の記述よりも「市民の安心」を

行政が「手引きにこう書いてあるから」「補助金が切れるかもしれないから」といって思考停止し、目の前で困っている高齢者の支援を諦めてしまっては、本末転倒です。

今回の法改正の趣旨は、単身高齢者の増加を踏まえ、地域での安定した生活を支えることにあります。「永続的だからダメだ」と切り捨てるのではなく、「必要な支援をどうすれば継続できるか」という視点に立ち、国に対して実情に即した解釈を確認すること、あるいは市として独自の運用基準を設けることが、今まさに求められています。

予算決算常任委員会生活産業分科会が開かれました

議会 防災 / 2025年10月18日

17日、予算決算常任委員会生活産業分科会が開かれ、令和 6 年度大津市一般会計の決算の認定のうち、環境部、産業観光部及び農業委員会事務局、卸売市場事業特別会計、市民部の所管する部分について審議が行われました。

以下は、私の質問概要です。

①【環境部】

北部クリーンセンターの契約金額変更における「変動費の精算」について質問。回答は以下の通りでした。

◆環境部の回答: 変動費には、ごみ処理施設の管理運営に関わる人件費、薬剤などの消耗品、およびごみ焼却による発電量が含まれると説明しました。発電による売電収入は委託料から相殺されるため、ごみ量や発電量の増減に応じて最終的に精算が行われるとのことです。

◆人件費の調整: 人件費は固定経費ですが、消費者物価指数(サービス分野指数)を基に年1回見直しが行われ、前年度と比較して増加した分が次年度に反映される仕組みとなっています。

②【産業観光部】

(1)下流水路の流下能力検討による設計追加と、ため池内の動植物生息確認による環境調査の追加実施について質問。回答は以下の通りでした。

◆回答内容:田園づくり振興課長からは、現状の水路では対応できないため水路設計を追加したこと、および農業用ため池廃止工事の設計に関する新たな手引き(注下)に基づき、希少な動植物の生息確認調査が必要となったことが説明されました。
また、下流の水路がその地点の流域全体からの水の量に対応できるかについては、以前からそのように計算されていたことが確認されました

(2)観光便所(公衆便所)について質問しました。具体的には、トイレの洋式化が令和5年度と令和6年度ともに35箇所と、その数が増えていない点を指摘し、追加の推進が望ましいと述べました。増加させるという考えが当初からなかったのか、それとも計画があったにもかかわらず実行できなかったのかを尋ねました。

◆観光振興課は、観光施設として公衆便所の洋式化を進めていきたいと考えていると回答しました。しかし、構造上の問題から、多くのトイレは簡単に改修できず、大規模な修繕や建て替えの機会がなければ難しいのが現状であると説明しました。機会を見て洋式化を進めていく方針であると述べました。

③【市民部】

各支所のWi-Fi貸出件数について質問しました。資料によると、利用件数は伸びているものの、まだ利用されていない支所が多い点を指摘し、利用促進のための取り組みを求めました。

◆自治協働課は、支所の窓口や貸出場所にポスターを掲示するなどして周知を図り、利用促進に取り組む考えを示しました。
また、Wi-Fiの整備目的が会議やオンライン会議での利用であることを説明し、今後、具体的な利用方法についても周知していくと回答しました。


(注)農業用ため池廃止工事の設計に関する手引き

8月通常会議一般質問の答弁書

議会 / 2025年9月18日

議会質問に対する答弁は次のとおりでした。

1 大規模災害時における初動体制の確立と市民の安全確保について

 

(1)地域防災拠点としての市民センターの役割明確化について

  ①市民センターを、まず「地域の災害対策本部」及び「情報収集・人命救助の活動拠点」として第一義的に位置づけ、その上で家屋等に甚大な被害を受けた方々を初期的に受け入れるという役割を、市の防災計画及び避難所運営マニュアルに明記することについて、ご見解を伺います。

(2)学校施設を避難所として開設する際の課題について

  ①「児童・生徒の保護を優先する」という学校の第一義的な役割と地域の避難所としての役割が競合する課題について、市はどのように認識し、避難所開設に至るまでの具体的な手順をどう講じられるのか、お聞かせください。

(3)避難所運営マニュアルの周知と実効性の確保について

  ①避難所運営マニュアルで重要な役割を担うとされている施設管理者や自治会長、自主防災会役員に対し、その役割と具体的な行動手順を周知徹底するための説明会や研修が必要と考えますが、どのように取り組まれているのか現状についてお聞かせください。

(4)大規模災害時における帰宅困難者対策の強化について

①本計画の実効性を高めるため、市として市内事業所に対し、従業員の待機計画や物資の備蓄といった具体的な取り組みをどのように周知し、働きかけておられるのか、現状についてお聞かせください。

②計画に示された約4,600人という目標に対し、現在、民間施設との協定締結を  含め、どれだけの人数を受け入れられる「一時滞在施設」が確保できているのでしょうか。目標達成に向けた具体的な進捗状況と今後の見通しについて、お聞かせください。


①1点目の地域防災拠点としての市民センターの役割の明確化についてでありますが、市民センターが、地域の防災拠点として重要な役割を担うことを地域防災計画に明記しております。一方で、発災初期には様々な理由により多くの方の避難が想定されることから、市民センターに限らず避難者の発生が予想される避難所を適切に開設し、多様な避難者を迅速かつ適確に受け入れる体制を確保することが重要であると考えております。

②次に2点目の学校施設を避難所として開設する際の課題についてでありますが、避難所の開設にあたっては、児童生徒や地域住民が混乱することがないよう、発災時の状況に応じて、避難所担当員と施設管理者である学校長が協議し、市民センターを含め、適切な避難所の開設に努めることとしております。

③次に3点目の避難所運営マニュアルの周知と実効性の確保についてでありますが、避難所担当員や小中学校の施設管理者を対象に毎年研修を実施するとともに、防災研修会や学区自主防災会長会議などの機会を通じて、自主防災会役員等の地域の皆さまと、避難所開設時に必要となる安全確認や運営手順を確認しております。

④次に4点目の大規模災害時における帰宅困難者対策の強化についてのうち、
 1つ目の市内事業所に対する周知や働きかけの現状についてでありますが、「大津市帰宅困難者対策計画」を策定するとともに、その実効性を高めるため、一斉帰宅の抑制、物資の備蓄及び従業員の安否確認などを記載した「事業所向け帰宅困難者対策マニュアル」を作成し、市ホームページに掲載するなど周知に努めているところです。
また、滋賀県では、本年3月に「滋賀県防災対策の推進に関する条例」を制定し、帰宅困難者対策における事業者の責務が定められたところであり、これに基づいて実施する滋賀県帰宅困難者対策訓練へも大津市から危機防災対策課職員が参加しているところです。
 2つ目の帰宅困難者のための「一時滞在施設」の確保の進捗と今後の見通しについてでありますが、観光客や駅周辺滞留者を受け入れる施設として、本市の指定避難所に加え、県や市が協定を締結している民間施設の協力も得ることとしており、引き続き「一時滞在施設」の確保に努めてまいります。

 

2 改正下請法等を契機とした市内中小企業の総合的支援策について

 (1)改正下請法等への大津市の認識と責務遂行に向けた体制構築について

①今回の法改正により、本市に新たに課せられた「責務規定」の重みについてお伺いします。この責務を全うするためには、市長ご自身が強いリーダーシップを発揮し、中小企業振興を市政の重要課題として明確に位置づけることが不可欠と考えますが、市長はどのように受け止めておられるのかお聞かせください。

②この重要な課題に対し、実効性のある施策を推進していくための具体的な体制づくりをどのように進めていくお考えか、市長の決意とビジョンを含め、ご所見をお聞かせください。

(2)市内中小企業の取引実態と課題の把握について

①市内の多くの中小企業が、特に労務費の価格転嫁に苦慮しているとの声が聞こえてまいりますが、市として、市内中小企業の価格転嫁の状況や、優越的地位の濫用といった不公正な取引の実態についてどのような声があるか、またどのように対応しているのか、見解を伺います。

 (3)中小企業の「稼ぐ力」向上を支援する具体的施策の強化について

①これまでの生産性向上支援や人材確保・育成支援やDX推進支援について、既存の支援策の利用件数といった実績だけでなく、その「成果」を本市としてどのように評価しておられるのか伺います。

②本当に支援を必要としている交渉力の弱い小規模事業者の方々は、既存の制度を十分に活用できていないのではないでしょうか。こうした現状と、市に課せられた新たな責務を踏まえ、今後はどのような点に重点を置き、支援の実効性を高めていくお考えか、具体的な方針について、見解を伺います。

(4)関係機関との連携について

①今回の法改正では、サプライチェーン全体での取引適正化を目指す重要性が示されています。この実効性を高めるためには、市単独の取り組みだけでなく、中小企業庁、滋賀県、地域の経済団体などとの緊密な連携が不可欠です。これらの関係機関と情報を共有し、一体となって市内中小企業を支援していくための具体的な連携体制、例えば、定期的な情報交換や施策協議を行うための協議会の設置などについて、見解を伺います。

(5)中小企業が安心して相談できる環境の整備について

①既存の相談窓口の周知徹底はもとより、取引先に知られることなく相談できるオンライン上の匿名相談窓口の設置や、職員が事業者を直接訪問して課題を掘り起こすアウトリーチ型の支援の導入など、相談しやすい環境整備を一層強化すべきと考えますが、見解を伺います。


1点目の改正下請法等への大津市の認識と責務遂行に向けた体制構築についてのうち、

①1つ目の本市に新たに課せられた「責務規定」についてでありますが、今回の改正により、国と地方公共団体の連携が新たに規定されたことは、本市の中小企業振興にとって意義があるものと認識しております。

②2つ目の具体的な体制づくりについてでありますが、令和4年度に策定した「中小企業・小規模企業振興ビジョン」に基づき、引き続き市内中小企業等の振興に努めるとともに、地域ビジネス支援室による訪問や「中小企業・小規模企業等振興推進会議」での議論を踏まえて、地域経済の持続可能な発展に向けて取り組んでまいります。

2点目の市内中小企業の取引実態と課題の把握についてでありますが、

①本市が実施している事業者ヒアリングにおいては、価格転嫁や不公平な取引を課題としている事業者の声は多くはありませんが、そのような相談があった場合は、滋賀県産業支援プラザなどの下請けに関する相談窓口に繋いでまいります。

3点目の中小企業の「稼ぐ力」向上を支援する具体的施策の強化についてのうち、

①1つ目のこれまでの支援策の成果に対する評価についてでありますが、「中小企業・小規模企業振興ビジョン」においてKPIを設定し、施策毎の効果を測定しております。新設事業所数や事業計画策定件数のKPIでは改善が見られており、施策の効果が表れているものと評価しております。

②2つ目の小規模事業者に対する支援についてでありますが、小規模事業者の支援には、事業者の実情に応じた伴走型の支援が重要と考えており、補助金の交付にあたり商工団体等から継続的に支援を受けることを条件とするなど、支援の実効性を高めるような制度としております。

4点目の関係機関との連携についてでありますが、

①行政機関や経済団体などで構成する「中小企業・小規模企業等振興推進会議」において、情報交換や施策に対する議論を年3回行っております。さらに令和6年度からは、当該推進会議に新たにワーキンググループを設け、協議機会の拡大や連携強化を図っております。

5点目の中小企業が安心して相談できる環境の整備についてでありますが、

①市内中小企業からの相談窓口として平成26年度に地域ビジネス支援室を設置し、事業者のニーズに沿った支援を行っております。令和5年度からは職員を増員し、相談体制の強化を図ったところであり、今後も事業者に寄り添った支援を実施してまいります。

 

3 道路等との官民境界の確定手続きにおける市民負担の軽減とまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

(1)道路等との官民境界の確定手続きの簡素化について

① 道路や水路との官民境界の確定において、自治会長の立ち会いや同意を求めることについて、市はどのように認識しておられるのか、見解をお伺いします。


1点目めの、道路等との官民境界の確定手続きにおける市民負担の軽減とまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点についてのうち、

①道路等との官民境界の確定手続きの簡素化についてでありますが、官民境界の確定は、市道や法定外公共物と民有地の境界を確定し、境界に関するトラブルの防止や土地取引の円滑化等に寄与するものと考えております。
境界の確定にあたっては、民有地の土地所有者だけでなく、市道等の管理状況やこれまでの経緯を把握されている自治会長にも立ち会いをお願いしており、中には、自治会等が保管されている道路の幅員が記載された昔の図面を持参され、道路の成り立ち等を説明していただけることもあり、確定においての参考とする場合もございます。
一方で、過去の状況がわからないという自治会長からの申し出があれば、立ち会いを求めない運用も行っており、今後は、申請時に丁寧に説明していきたいと考えております。


(2)まちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

① 滋賀県土地家屋調査士会が新たに「登記基準点」を設置する取組を検討されていることについて、市の見解をお伺いします。

② 「登記基準点」の設置場所については、多くが道路等の公共施設になると思われますが、滋賀県土地家屋調査士会から設置場所の協力の求めがあった場合に、どのように対応されるのか、お伺いします。


2点目のまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点についてのうち、

①1つ目の滋賀県土地家屋調査士会が新たに「登記基準点」を設置する取組については、市道や法定外公共物と民有地との境界確定作業などに寄与するものと考えております。

②2つ目の「登記基準点」の設置場所の協力については、現在、滋賀県土地家屋調査士会から具体的な相談はありませんが、新たに「登記基準点」を設置される場合は、それぞれの公共施設管理者において相談をお受けすることとなります。

8月通常会議の一般質問に登壇

議会 / 2025年9月17日

17日の今日、以下の3項目について一般質問を行いました。

◆大規模災害時における初動体制の確立と市民の安全確保について

大規模地震発災後の混乱を最小限に抑え、誰もが迅速かつ安全に避難できる避難所を開設し、運営していく体制構築は重要な取り組みです。しかし発災直後、最優先すべきことは、言うまでもなく、倒壊家屋の下敷きになるなど、生命の危機に瀕している被災者の救出です。この人命救助を迅速かつ組織的に行うためには、正確な情報を集約し、活動の司令塔となる「地域の防災拠点」が不可欠となります。

この「人命救助最優先」という防災の原点に立ち返り、その実効性をいかに確保していくのかという観点から、発災初期における避難所の開設と運営体制について、また大規模災害時における帰宅困難者対策について、質問させていただきます。

1.地域防災拠点としての市民センターの役割明確化について

発災直後、行政と地域の自主防災会が行うべき最も重要な活動は、安否の確認と人命救助です。この活動を効果的に進めるためには、地域の被害状況を一元的に集約し、救助活動を組織的に展開するための災害対策本部、すなわち「司令塔」が不可欠です。多くの地域では、その拠点を市民センターに置くことを想定しています。

市内各所にある市民センターは、平日であれば市職員が常駐し、夜間・休日であっても「大津市避難所運営マニュアル」に定められた初動支所班が参集することから、迅速な初期対応が期待できます。
 多くの市民にとって市民センターの場所は周知されており、冷暖房設備が整い、バリアフリーにも配慮されている施設が多くあります。こうした環境は、発災直後の過酷な状況下で心身の負担を和らげるものであり、また、施設規模に応じて相当数の受け入れが可能であることから、家屋の倒壊や半壊などの重大な被害を受けた被災者にとって、まず身を寄せるべき適切な初期避難場所となり得ると考えます。
 さらに、重要なことは、この地域の災害対策本部と初期避難所が一体となることで、避難者から寄せられる貴重な被災情報が迅速な救助活動へと繋がり、一人でも多くの命を救う可能性が高まります。

このように、市民センターは単なる避難場所に留まらず、地域の人命救助活動の成否を左右する極めて重要な拠点となります。

① そこで、市民センターを、まず「地域の災害対策本部」及び「情報収集・人命救助の活動拠点」として第一義的に位置づけ、その上で家屋等に甚大な被害を受けた方々を初期的に受け入れるという役割を、市の防災計画及び避難所運営マニュアルに明記することについて、ご見解を伺います。

2.学校施設を避難所として開設する際の課題について

次に、多くの市民が避難所として想起する小中学校の体育館についてです。 国土交通省が行った「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」の報告書によると、益城町において避難所指定された建築物は、新耐震基準又は耐震改修済のものであったが、14棟の公共建築物のうち、実に6棟が天井の落下や構造部材の損傷などにより使用不可能となったと報告されています。これらのことからも避難所が必ずしも安全であるとは限りません。

また、避難所運営マニュアルでは、発災直後の避難所開設には市担当者、施設管理者の、不在の場合は自治会長などの避難者リーダーの安全確認と施設管理者の判断が求められることや、避難所運営委員会など運営体制の立ち上げも必要で開設には時間を要します。

さらに、平日の授業中に大地震が発生した場合、学校の最優先事項は児童・生徒の安全確保と保護者への引き渡しとなります。教職員の皆様がその対応に全力を尽くされる中、早期に地域住民のために体育館を開設・運営することは困難であり、地域住民が駆けつけてもすぐに入れないという事態も考えられます。

① そこで、この「児童・生徒の保護を優先する」という学校の第一義的な役割と地域の避難所としての役割が競合する課題について、市はどのように認識し、避難所開設に至るまでの具体的な手順をどう講じられるのか、お聞かせください。

3.避難所運営マニュアルの周知と実効性の確保について

最後に、運営体制、ソフト面の課題です。 マニュアルには、市職員不在時には自治会長などが安全確認を行うという、極めて重要な役割が定められています。しかし、地域のリーダーである自治会長ですら、その重責を担うことをご存じないという実態があります。これでは、いざという時にマニュアルは機能しません。

① そこで、避難所運営マニュアルで重要な役割を担うとされている施設管理者や自治会長、自主防災会役員に対し、その役割と具体的な行動手順を周知徹底するための説明会や研修が必要と考えますが、どのように取り組まれているのか現状についてお聞かせください。

4.大規模災害時における帰宅困難者対策の強化について

次に、帰宅困難者対策についてお伺いいたします。

南海トラフ巨大地震などの広域・大規模災害が発生した場合、鉄道などの公共交通機関は長期間にわたり麻痺し、本市においても、市外からの通勤・通学者や国内外からの旅行者など、多数の帰宅困難者が発生することが想定されます。

本市では、「大津市帰宅困難者対策計画」を策定され、大規模災害時には市全体で約21,300人、そのうち通勤・通学者などが約16,700人にのぼるという具体的な推計が示されました。この計画では、混乱を避けるための「一斉帰宅の抑制」が基本原則として掲げられており、その実現には、行政の取り組みはもとより、市内事業所の皆様のご協力が不可欠であります。しかし、計画が策定されていても、その実効性が伴わなければ意味がありません。

本計画では、企業等に対し、従業員を施設内に待機させる計画の策定や、3日分程度の水、食料、毛布、簡易トイレといった物資の備蓄などが求められています。これは、約16,700人もの従業員や学生を市内で保護するために極めて重要な取り組みであります。
しかしながら、これらはあくまで事業者への啓発や協力依頼が中心であり、その取り組みは各事業者の判断に委ねられているのが現状かと存じます。

そこで、伺います。

①本計画の実効性を高めるため、市として市内事業所に対し、従業員の待機計画や物資の備蓄といった具体的な取り組みをどのように周知し、働きかけておられるのか、現状についてお聞かせください。

本計画では、通勤・通学者とは別に、行き場のない旅行者などの帰宅困難者が市内で約4,600人発生すると推計されており、その受け皿として、特に乗降客の多い駅周辺を中心に「一時滞在施設」を確保する方針が示されています。地域の避難所は、まず地域住民の受け入れが最優先であり、多数の旅行者等を受け入れることは困難であることから、この一時滞在施設の確保は、駅周辺の混乱を防ぐための生命線となります。計画では、公共施設のみならず、民間施設とも協定を結び、確保に努めることとされています。

②そこで、計画に示された約4,600人という目標に対し、現在、民間施設との協定締結を含め、どれだけの人数を受け入れられる「一時滞在施設」が確保できているのでしょうか。目標達成に向けた具体的な進捗状況と今後の見通しについて、お聞かせください。

◆改正下請法等を契機とした市内中小企業の総合的支援策について

現在、我が国は、長引く物価高騰に直面しており、経済の好循環を生み出すためには、企業の稼ぐ力を高め、その果実が働く人々の賃金に適切に分配されることが不可欠であります。特に、市内企業の99%以上を占め、多くの市民の雇用を支える中小企業の活力なくして、本市経済の持続的な発展はありえません。

しかしながら、多くの中小企業は、原材料費やエネルギーコスト、そして人件費の上昇分を販売価格へ十分に転嫁できず、厳しい経営環境に置かれています。こうした状況を改善するため、国は、サプライチェーン全体で公正な取引関係を構築することを目指し、2026年1月1日に下請代金支払遅延等防止法、いわゆる下請法等の改正を施行いたします。

今回の法改正の大きな特徴は、中小企業振興について、地方自治体に「責務規定」が新たに設けられ、地域の実情に応じた施策を実施する責務が明確化された点であります。これは、国任せ、県任せではなく、基礎自治体である大津市が、地域経済の主役である中小企業を守り育てるために、より一層の役割を果たすべきであるという、国からの強いメッセージに他なりません。

この法改正を、本市の中小企業振興策を大きく前進させる絶好の機会と捉え、市の基本姿勢と具体的な取り組みについて、以下、順を追って質問いたします。

1.改正下請法等への大津市の認識と責務遂行に向けた体制構築について

①まず、今回の法改正により、本市に新たに課せられた「責務規定」の重みについてお伺いします。この責務を全うするためには、市長ご自身が強いリーダーシップを発揮し、中小企業振興を市政の重要課題として明確に位置づけることが不可欠と考えますが、市長はどのように受け止めておられるのかお聞かせください。
 ②あわせて、この重要な課題に対し、実効性のある施策を推進していくための具体的な体制づくりをどのように進めていくお考えか、市長の決意とビジョンを含め、ご所見をお聞かせください。

2.市内中小企業の取引実態と課題の把握について

次に、効果的な施策を講じるための大前提となる、現状把握について伺います。
 ①市内の多くの中小企業が、特に労務費の価格転嫁に苦慮しているとの声が聞こえてまいりますが、市として、市内中小企業の価格転嫁の状況や、優越的地位の濫用といった不公正な取引の実態についてどのような声があるか、またどのように対応しているのか、見解を伺います。

3.中小企業の「稼ぐ力」向上を支援する具体的施策の強化について

次に、中小企業自身の「稼ぐ力」の向上に向けた支援策についてお伺いします。 価格転嫁を円滑に進めるためには、交渉の前提となる生産性の向上が不可欠ですが、多くの中小企業は深刻な人手不足や、何から手をつけて良いか分からないといった理由で、デジタル化、いわゆるDXへの対応が遅れているのが実情です。

 ①そこで、これまでの生産性向上支援や人材確保・育成支援やDX推進支援について、既存の支援策の利用件数といった実績だけでなく、その「成果」を本市としてどのように評価しておられるのか伺います。
 ②また、本当に支援を必要としている交渉力の弱い小規模事業者の方々は、既存の制度を十分に活用できていないのではないでしょうか。こうした現状と、市に課せられた新たな責務を踏まえ、今後はどのような点に重点を置き、支援の実効性を高めていくお考えか、具体的な方針についてご見解を伺います。

4.関係機関との連携について

①次に、関係機関との連携についてお伺いします。 今回の法改正では、サプライチェーン全体での取引適正化を目指す重要性が示されています。この実効性を高めるためには、市単独の取り組みだけでなく、中小企業庁、滋賀県、地域の経済団体などとの緊密な連携が不可欠です。 これらの関係機関と情報を共有し、一体となって市内中小企業を支援していくための具体的な連携体制、例えば、定期的な情報交換や施策協議を行うための協議会の設置などについて、見解を伺います。

  • 中小企業が安心して相談できる環境の整備について

最後に、セーフティネットについてお伺いします。 立場の弱い中小企業にとって、取引先からの不利益な取り扱いを恐れ、声を上げられないという現実があります。こうした事業者が泣き寝入りすることなく、安心して相談できる環境の整備は、行政の重要な責務です。

①そこで、既存の相談窓口の周知徹底はもとより、取引先に知られることなく相談できるオンライン上の匿名相談窓口の設置や、職員が事業者を直接訪問して課題を掘り起こすアウトリーチ型の支援の導入など、相談しやすい環境整備を一層強化すべきと考えますが、見解を伺います。

◆道路等との官民境界の確定手続きにおける市民負担の軽減とまちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

土地の境界は、個人の財産権の根幹をなすだけでなく、道路や水路といった公共インフラの適切な管理、そして災害からの迅速な復旧、さらには円滑な経済活動の前提となる、まちづくりの根幹であります。

先般、土地家屋の表示に関する登記の専門家である滋賀県土地家屋調査士会より、境界確定の現場が抱える課題について、ご意見を伺う機会がありました。

そこでは、自治会長に立ち会いを求めることや災害時における迅速な復興への課題等が指摘されました。

これらの課題は、専門家だけの問題ではなく、市民一人ひとりの負担軽減、そして将来にわたる大津市の発展に直結する重要な行政課題であると認識しております。

そこで、これらの課題を大津市としてどのように捉え、市民生活の質の向上と持続可能なまちづくりに向けて、いかに改善を進めていくのか質問をさせていただきます。

1.道路等との官民境界の確定手続きの簡素化について

まず、市民にとって最も身近な問題である手続きの負担について伺います。

特に件数の多い道路や水路との官民境界の確定において、法律上の直接的な利害関係者ではない自治会長など地域の方々にまで立ち会いや同意書への押印を求めることが、長年にわたり続いていると伺っております。
私も自治会長として道路や水路と宅地の官民境界に立ち会ったことがありますが、その土地のことを詳しく知っているわけでもなく、立ち会うことの必要性について疑問を感じました。また最近は、引っ越しをされて間もない方が自治会長になっている地域もあります。

①そこで、 道路や水路との官民境界の確定において、自治会長の立ち会いや同意を求めることについて、市はどのように認識しておられるのか、見解をお伺いします。

2.まちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について

次に、まちづくりの基盤整備に欠かせない測量の基準点について伺います。

街区基準点は、土地の位置を示す基点としてインフラ整備において、極めて重要であり、不動産登記においては土地の地積測量図作成に必要不可欠なものであると認識していますが、人口集中地区(DID地区)などの都市部に多く設置されているものの、郊外には十分な数が設置されていません。

このことを踏まえ、滋賀県土地家屋調査士会では、街区基準点を補完するため、郊外地域において、新たに「登記基準点」を設置する取組を検討されており、その設置場所として公共施設の一部を利用できるよう協力を求められています。

そこで、以下の2点について伺います。

① 滋賀県土地家屋調査士会が新たに「登記基準点」を設置する取組を検討されていることについて、市の見解をお伺いします。

② 「登記基準点」の設置場所については、多くが道路等の公共施設になると思われますが、滋賀県土地家屋調査士会から設置場所の協力の求めがあった場合に、どのように対応されるのかを、お伺いします。

公明おおつ_VOL69を発行

議会 / 2025年5月31日

5月30日の新聞折り込みにて『公明おおつ VOL.69』を配布いたしました。
しかし、広告と一緒に折り込まれているため、見落とされている方もいらっしゃるかもしれません。

また、新聞自体を購読されていない方も年々増えてきており、紙媒体による広報には限界を感じるようになってきました。

今後は、より多くの皆さまに情報を届けられるよう、WebやSNSなどデジタル媒体の活用も検討してまいります。

2月通常会議の代表質問・答弁

議会 / 2025年3月4日

2月通常会議の代表質問と答弁です。

 

1 市長の政治姿勢と予算編成方針について

(1)市民が市政の前進をより実感できるよう、市長の熱意と具体的なビジョンについて
①市長は、人口減少、少子高齢化、地域コミュニティの希薄化、健康リスクの高まり、物価高騰による市民生活への影響、そして地域経済の低迷といった本市が直面する課題に対し、どのような認識をお持ちでしょうか。そして、令和7年度の市政運営において、どのような方針の下で、これらの課題解決に取り組んでいくお考えでしょうか。市民が市政の前進をより実感できるよう、市長の熱意と具体的なビジョンについて伺います。
(2)市政への関心を高めるための情報発信について
①第3期実行計画における各施策の評価指標の設定と達成状況について、市民が達成状況を容易に把握し、市政への関心を高めるための情報発信について、具体的な計画を伺います。
(3)総合計画と総合戦略の統合による効果について
①本市においては、まちづくりの取組を実効性の高いものにするため、総合計画と総合戦略を統合一本化しましたが、この統合による実効性も含めて具体的にどのような効果が得られるのか伺います。

(4)市民生活の安定と地域経済の活性化の両立について
①予算編成にあたり、市民生活の安定と地域経済の活性化という2つの目標をどのように両立させようとされているのか、具体的なビジョンについて伺います。
(5)社会経済情勢の変化に機動的に対応した予算編成について
①令和7年度の予算編成にあたっての方針において、社会経済情勢の変化に機動的に対応する必要性が示されていますが、既存事業の有効性や必要性をどのように精査して予算編成されたのか伺います。

大津市議会公明党議員団佐藤(さとう)弘(ひろし)議員のご質問にお答えをいたします。
はじめに1項目めの市長の政治姿勢と予算編成方針についてのうち、

1点目の市長の熱意と具体的なビジョンについてでありますが、本市が直面する課題が今後更に深刻さを増すと予測されるなかにあって、これまで以上に危機感を持ち、取り組んでいく必要があると考えております。
大津市総合計画第3期実行計画の初年度である令和7年度の市政運営においては、教育環境の充実といった第2期実行計画において重点的に実施してきた事業についてもその効果を最大化するため継続的、発展的に取り組むとともに、第3期実行計画における重点プロジェクトとして位置づけた「就学前教育・保育の魅力向上プロジェクト」、「市役所庁舎整備プロジェクト」、「坂本城跡を生かした歴史まちづくりプロジェクト」、「認知症施策推進プロジェクト」に力点をおきながら、本市の魅力をさらに磨き上げ、誰もが安心して暮らし、活躍できる「夢があふれるまち大津」の実現を目指してまいりたいと考えております。

2点目の市政への関心を高めるための情報発信についてでありますが、第3期実行計画の進捗状況は、市ホームページやSNSなどを活用して、できる限りわかりやすく、お示しするよう努めてまいります。

3点目の総合計画と総合戦略の統合による効果についてでありますが、本市においても人口減少が見込まれる中、総合戦略の重要な視点でありますデジタルの活用を図りつつ、類似する取組や目標を統一することによって、取組を更に深化させることができると考えております。

4点目の市民生活の安定と地域経済の活性化の両立についてでありますが、市民生活に密接に関わる行政サービスを着実に実施するとともに、長引く物価高の影響を受ける市民の暮らしと事業者の営みへの支援についても、意を用いて予算を編成したところであります。
一方で、大河ドラマ「光る君へ」の放送を契機とした取組のレガシーや、大津湖岸なぎさ公園におけるラーゴ大津など新たな拠点の整備をにぎわいの創出や観光需要につなげることで、地域経済の活性化にも積極的に取り組んでまいります。

5点目の社会経済情勢の変化に機動的に対応した予算編成についてでありますが、予算編成にあたっては、総合計画第2期実行計画における取組の進捗や、事務事業評価の結果等を反映するとともに、補助金や負担金を定期的に見直すなど、事業の必要性や有効性の精査に努めております。


2 子育て支援の推進について

(1)子育て支援プロジェクトの評価と課題について
①総合計画第3期実行計画においても「切れ目のない子育て支援」を掲げています。そこで、第2期計画のリーディングプロジェクトとして実施してきた子育て支援事業の評価と、今後同様の事業効果を最大化するために、特にどのような事業について改善策を講じるのか伺います。

(2)発達支援を必要とする幼児の発達保障について
① 幼児期における発達支援の重要性についてですが、幼児期における発達支援が、その後の児童生徒の成長にどのような影響を与えるとお考えか伺います。

② 発達に課題を抱えるすべての幼児が適切な支援を受けられるよう、幼児の発達保障のあり方について見解を伺います。

(3)公民児童クラブについて
①現在の公立児童クラブの利用状況や定員超過、待機児童の実態、支援員確保などの課題について伺います。
②今後目指す公民児童クラブの将来像について伺います。
_______________________________________
次に、2項目めの子育て支援の推進についてのうち

1点目の、子育て支援プロジェクトの評価と課題についてでありますが、妊婦健康診査の無料化と産婦健康診査の費用助成の開始、新生児聴覚検査の費用助成の開始や幼児健診の虫歯処置手数料の無料化、子どもの医療費助成制度の拡充、公立保育園の耐震整備などに取り組み、妊娠、出産、子育て期までの切れ目のない支援の充実・強化を図ることができたと評価しています。
しかしながら、就学前教育・保育における、待機児童対策は課題であり、総合計画第3期実行計画の重点プロジェクトに位置付けるとともに、困難な状況にある子どもや保護者の早期の支援については、機構改革での母子保健機能と児童福祉機能の一体的な運営により取り組むこととしております。

2点目の発達支援を必要とする幼児の発達保障についてのうち、

1つ目の幼児期における発達支援が成長に与える影響についてでありますが、幼児期の支援は、自己肯定感や他者への信頼を育むだけでなく、その後の社会性の発達を促し、学齢期への円滑な移行やこころの問題の予防につながるものと考えております。

2つ目の、幼児の発達保障のあり方についてでありますが、本市におきましては、障害の早期発見と早期対応の重要性に鑑み、乳幼児健診でのスクリーニング、療育での親子の育ち合い、保育園、幼稚園などにおける集団の中での発達保障を一連の流れとする大津方式を長年実践してきたところであります。
新たに設置するこども総合支援局において、子どもと保護者に対するより時代に即した支援のあり方を検討する中で、民間の児童発達支援事業所等との連携についても議論を深めてまいります。

3点目の公民児童クラブについてのうち、

1つ目の公立児童クラブの課題についてでありますが、これまでから小学校の余裕教室を活用したり、民間児童クラブの設置を促進したりして対応してきておりますが、地域によっては今後も通所ニーズが高まることが見込まれることや、支援員の確保が課題であると認識しております。

2つ目の公民児童クラブの将来像についてでありますが、国の運営指針において、児童クラブの役割は、「放課後に、適切な遊びや生活を通して、こどもの状況や発達段階を踏まえながら、その健全な育成を図ること」、「保護者が安心してこどもを育て、子育てと仕事等を両立できるように支援すること」とされていることから、民間児童クラブとともに、それぞれの特色を生かして取り組んでまいりたいと考えております。


3  不登校児童生徒の学びの確保に向けた取り組みについて

(1)校内ウイングのこれまでの成果と新年度の環境整備について
①校内ウイングは、不登校児童生徒の学びの場として児童生徒の学校復帰や社会的自立に向けた進展など、どのような成果を上げてきたのか、児童生徒や保護者からの評価や反応も含めて伺います。
②令和7年度の予算案では、校内ウイングの環境整備が重点的に取り上げられています
が、具体的にはどのような整備が行われるのか、また新たに期待される成果について伺います。

(2)アウトリーチ型支援の充実の取り組みについて
①アウトリーチ型支援は、これまでどのような成果を上げてこられたのか。特に、訪問支援を受けた児童生徒や保護者の反応や支援後の変化、課題についてお聞かせください。

(3)フリースクールへの利用者支援について
①フリースクールを利用する児童生徒への支援補助金が新たに導入されますが、この施策に期待する効果について伺います。
②フリースクールとの連携を通じて、不登校児童生徒の学びや社会的自立にどのような変化が見込まれるのか伺います。
_____________________________________

3項目めの、不登校児童生徒の学びの機会の確保に向けた取り組みについてのうち、

1点目の、校内ウイングのこれまでの成果と新年度の環境整備についての1つ目、校内ウイングの成果、児童生徒や保護者からの評価や反応及び、2つ目の校内ウイングの整備と新たに期待される効果についてでありますが、「校内ウイング」では、信頼できる大人とのつながりを大切にし、子どもが自分のペースで学習や生活ができるような環境作りを進めております。
また、モデル校の公開や公認心理師による子どもへの関わり方を学ぶ研修会などを行い、モデル校以外の学校においても教職員誰もが子どもとのつながりを大切にした支援を行えるよう取り組んでおります。中学校ウイングに通っていた生徒が校内ウイングに通うようになり、今は「卒業式に参加したいと言っている」という保護者からの声や、校内ウイングで仲良くなった子どもたちが一緒に地域行事に参加したという事例などから、子どもたちの心情や行動にも変化が見られようになっていると考えております。
来年度は、モデル校で効果が見られた「リラックスできる空間づくり」や「子どもが自分たちで決めた役割を担う活動」などを参考に、モデル校以外の学校においても校内ウイングの環境や運営を充実させ、「行ってみよう」「行ってみたい」と思える子どもたちが増えることを期待しているところです。

次に、2点目の、アウトリーチ型支援の充実の取り組みについてでありますが、学校とつながりを持ちにくい子どもや保護者に対して、公認心理師と教育支援員とが自宅などで子どもとの面談やカードゲームを一緒に楽しむことを通して、子どもが新しいことに興味を示すきっかけとなっております。
令和7年1月末までのアウトリーチ型支援を行った延べ人数は、小学生23名、中学生143名です。成果としましては、アウトリーチを繰り返すうちに、支援する子どもとの信頼関係ができ、本人が「ウイングに行ってみたい」と一歩踏み出した例や、子どもや保護者の放課後登校や学校行事への関心が少しずつ高まった例、子育て不安の相談に乗ることで、保護者の子どもへの理解が深まり、安心感につながった例などがあります。
来年度は、小学校段階においても、早期に行き渋りや不登校傾向にある児童や保護者に対し、アウトリーチ型支援を行えるよう公認心理師と教育支援員を増員してまいります。

次に、3点目の、フリースクールへの利用者支援についてのうち、1つ目の、フリースクールを利用する児童生徒への支援補助金に期待する効果及び、2つ目の不登校児童生徒の学びや社会的自立にどのような変化が見込まれるのかについてでありますが、不登校児童生徒への支援には、子どもたちの状況や適切な支援の方法を見極めることが必要であると考えます。来年度は、学校とフリースクール等民間施設と教育委員会の3者が意見交換をする「スクラム会議」を開催し、また、フリースクール等民間施設を利用している子どもや保護者にも、公認心理師による面談を受けられる体制を整えるとともに、フリースクール等民間施設利用者支援補助も行います。
教育支援センターを中心に、フリースクール等民間施設などの関係機関が連携を密にすることにより、子どもたちが選択できる居場所が増え、将来の社会的自立につながる体制が築けるものと考えております。
以上、私からの答弁といたします。


4 高齢者の認知症予防と健康づくりについて

(1)認知症予防の取り組みについて
①本市の認知症施策では「共生」の視点が強調されていますが、「予防」の観点からの 取り組みについて伺います。
②認知症予防には社会参加や適切な就労が重要です。本市における高齢者の社会参加や就労支援の現状と今後の取り組みについて伺います。
(2)高齢者の健康づくりの取り組みについて
①高齢者の健康寿命を延ばすための取り組みが市内の施設に限らず、より多くの高齢者が利用できるように自宅や地域の身近な場所で実施可能な健康づくりプログラムを充実させる施策の取り組みについて伺います。
(3)高齢者を地域社会で支える取り組みについて
①高齢化が進む中で、医療・介護・福祉サービスの連携強化、地域住民による支え合い活動の促進、高齢者の社会参加促進に向けた取り組みなど、今後どのように地域社会全体で高齢者を支えていくお考えか、総合的な視点から見解を伺います。
________________________________________
次に、4項目めの高齢者の認知症予防と健康づくりについてのうち、

1点目の認知症予防の取組みの1つ目、「予防」の観点からの取組みについてでありますが、今後は、認知症への関心が低かったり、自覚がなかったりする高齢者に積極的に働きかけることで、介護予防と一体となった認知症の初期支援の取組みを推進してまいりたいと考えております。

2つ目の高齢者の社会参加や就労支援の現状と今後の取組みについてでありますが、高齢者サロンなど通いの場の活動への支援やシルバー人材センターへの支援を継続してまいります。

2点目の、高齢者の健康づくりの取組みについてでありますが、市民センターや自治会館などで介護予防教室や出前講座を開催するといった、より身近な場所での健康づくりの取組みを支援してまいります。

3点目の、高齢者を地域社会で支える取組みについてでありますが、社会とつながり、安心して暮らし続けられるよう、地域の関係者や企業などと協力した支え合いや、見守りなど、地域の実情に沿って高齢者の生活支援に取り組んでまいります。


5 新庁舎整備について

(1)支所、分庁舎の役割と連携について
①新庁舎の整備において、支所、分庁舎の役割分担については、市民にとって分かりやすく、かつ効率的な行政サービスを提供するために、どのように明確化し、連携を強化していくのか見解を伺います。

(2)新庁舎の機能について
①本庁舎の機能について、専門性の高い部署や相談窓口の集約、災害対策本部としての機能強化、市民活動の拠点としての活用などが考えられますが、新庁舎の機能はどのように特化させるのか伺います。

(3)新庁舎におけるデジタル技術の活用について
①新庁舎に向けてAIやICTを活用した窓口業務の効率化や、オンライン手続きの拡充な
ど、デジタル化推進の具体的な計画について、どのような施策を講じるのか伺います。

(4)ZEB化の推進について
①大津市においても、持続可能な社会の実現と市民の安全・安心の確保に向け、新庁舎整備のZEB化を積極的に推進していく必要があると考えますが見解を伺います。


5項目めの新庁舎整備についてのうち、

1点目の新庁舎と支所との連携についてでありますが、新庁舎と支所の連携を強化するため、新庁舎に支所と結ぶオンライン窓口を設置することなどを検討してまいります。

2点目の新庁舎の機能についてでありますが、ひとつの窓口で手続きが完結するワンストップ窓口や市民交流スペースの整備のほか、防災力の向上では非常用発電設備や太陽光発電設備などのバックアップ機能の強化、災害時を想定した実務的な庁舎レイアウト、大規模災害時に受援に必要なスペースとして庁舎と公園を一体的に活用することなどを検討しております。

3点目の新庁舎におけるデジタル技術の活用についてでありますが、大津市DX戦略を踏まえた電子申請の拡充や、手続きの負担が軽減される書かない窓口の導入などの取り組みを進めてまいります。

4点目のZEB化の推進についてでありますが、建物のZEB化を含めて環境に配慮した自然に優しい庁舎を目指してまいります。


6 特に災害リスクの高い方々への安全確保について

1)災害警戒区域における防災対策の強化について
① 特に警戒区域内の住民が実際に避難するルートや、支援者の役割をより具体的に定める地区防災計画の策定および支援の取り組みが求められますが、見解を伺います。
② デジタル技術の活用が進展する中で、「おおつアプリ(仮称)」の導入が予定されていますが、警戒区域内の住民や自主防災会などを優先的に対象とし、アプリの使用方法の周知や防災訓練での活用を促進することについて、見解を伺います。

(2)医療機器を使用する在宅療養者の停電対策について
①市として、医療機器に対応した非常用電源装置の使用方法や適正管理について、どのような支援や啓発策を講じているのか、お考えをお聞かせください。
②非常用電源装置の稼働時間を超えた後も停電が続く場合に備えた対応策についても伺います。

次に、6項目めの特に災害リスクの高い方々への安全確保についての1点目、災害警戒区域における防災対策の強化についてのうち、1つ目の地区防災計画の策定支援についてでありますが、計画を策定する際には、避難時に必要となる地域固有のハザード情報を掲載することや、避難に係る役割分担を定めることを助言するとともに、実際に避難経路などを確認する「まち歩き」の実施などを働きかけております。

2つ目の「(仮称)おおつアプリ」の使用方法の周知や防災訓練での活用促進についてでありますが、新年度デジタル行政サービスの向上を目指して導入することとしております「(仮称)おおつアプリ」のマイナンバーカード情報との連携機能を災害時の避難所の受付に活用できるよう計画しておりますが、まずは、地域の防災訓練などにおいて実証実験を行うこととしております。その結果を踏まえた上で、周知や活用の促進に取り組んでまいりたいと考えております。

2点目の医療機器を使用する在宅療養者の停電対策についてのうち、1つ目の非常用電源装置の管理の支援についてでありますが、電源を必要とする人工呼吸器等を使用している在宅療養者には予め「災害時対応ノート」を配布し、機器の稼働時間の確認や、予備バッテリーの準備などを促しております。
2つ目の停電が長時間続く場合の対応策についてでありますが、避難所に指定されている支所等に蓄電池を備え付けていることから、その情報を家族や支援者と共有し、長時間にわたって停電するような場合には速やかに避難するよう啓発に努めてまいります。


7 空き家の管理・活用の取り組みについて

(1)空き家の利活用セミナーの取り組みについて
①モデル地区での空き家の利活用セミナーの開催以降、次のステップの取り組みとして、モデル地域以外への拡大や空き家所有者への情報伝達、広く市民への周知・啓発などが不可欠と考えますが見解を伺います。
(2)空き家活用の推進策について
①本市の空き家施策がより効果的に機能するよう、空き家の利活用メリット、放置することで生じる損失、そして相続登記義務化による所有者責任の強化を踏まえた空き家活用の推進策について見解を伺います。


1点目の空き家の利活用セミナー以降についてでありますが、新年度モデル地区において、空き家活用に関するセミナーや所有者を対象とした相談会を開催して、優良空き家の掘り起こしを図り、伴走型の支援によって空き家バンクへの登録を促進してまいります。
2点目の空き家活用の推進策についてでありますが、空き家が放置されてしまう原因には、空き家の活用の仕方が分からないことや関係法令について理解が深まっていないことなどがあると考えており、セミナーや相談会、広報おおつや市ホームページ等で周知に努めてまいります。


8 地域住民の移動手段の確保について

(1)地域住民の移動手段の多様化と交通施策の方向性について
①大津市として、令和7年度における交通施策の取り組みの方向性について伺います。
(2)地域が取り組む無償輸送事業の運営支援について
①本市として、地域の無償輸送事業を立ち上げる際に、専門的な知識を持つコーディネーターの派遣や支援を検討しているのか伺います。
②事業が長期的に安定して運営できるよう、行政としてどのようなサポート体制を考えているのか伺います。
(3)地域コミュニティの活性化との関連性について
①本市として、無償輸送事業が地域コミュニティの活性化に与える効果をどのように考えているのか伺います。
②今後、移動支援を地域づくりの観点から発展させていくお考えはあるのでしょうか、見解を伺います。
(4)デマンド型乗合タクシーの現状と今後の移動手段確保策について
①現在のデマンド型乗合タクシーの運行状況と課題について市の見解を伺います。
②無償輸送事業補助やデマンド交通を含め、地域住民の移動手段確保をどのように展開していくのか伺います。
(5)ライドシェアの可能性と導入に向けた支援について
①ライドシェアの導入には、道路運送法の規制やタクシー業界との調整、安全管理などの課題があり、専門的な知識を持つコーディネーターによる支援が不可欠と考えますが、本市としてライドシェア導入の課題と可能性についてどのようにお考えか伺います。

8項目めの地域住民の移動手段の確保についてのうち、

1点目、移動手段の多様化と施策の方向性についてでありますが、本市の地域公共交通は、鉄道や路線バス、タクシーなど多くの交通事業者によって支えられており、交通事業者からは、深刻化する運転手不足などを背景に、経営環境の厳しさが一層増しているとの声が寄せられています。
まずは、既存の地域公共交通を維持することが重要であるとの認識のもと、新年度予算案においてもそれらに力点を置いた取組を継続するとともに、新たに無償運送事業を主体的に実施する地域の団体に対して、運営経費の一部を試行的に補助し、地域公共交通を補完する移動手段のあり方の知見を深めてまいります。

2点目の地域が取り組む無償輸送事業の運営支援について、1つ目のコーディネーターの派遣や支援及び2つ目のサポート体制についてでありますが、地域の団体に対して事業内容だけでなく、他の地域での取組事例などを丁寧に説明するよう意を用いてまいりたいと考えております。ただ、コーディネーターの派遣については、現時点では予定しておりません。

3点目の地域コミュニティの活性化との関連性について、1つ目の効果及び2つ目の今後の発展についてでありますが、支援の有無に関わらず、地域の団体が主体的に無償運送事業を実施する場合、運転手などの担い手の確保や利用に向けたPRなど、地域の多様な主体との連携が必要となり、議員お述べのように、地域の繋がりが強化されることにも繋がる可能性はあると考えております。

4点目のデマンド型乗合タクシーの現状と今後の移動手段確保策について、1つ目の運行状況と課題及び2つ目の地域の移動手段確保をどのように展開していくのかについてでありますが、これまで路線バスが廃止され、代替交通手段の確保が困難な地域において、デマンド型乗合タクシーの運行に取り組んできておりますが、タクシー事業者においても運転手不足に陥っており、運行区域の拡大は大変困難な状況にあると考えております。今後とも、交通事業者と協議を重ね、地域特性に応じた移動手段を検討してまいります。

5点目のライドシェアの可能性と導入に向けた支援についてでありますが、本市では、タクシー事業者3社が日本版ライドシェアの許可を受けておりますが、現時点では運行に至っておりません。利用者の安全性や事業の継続性の問題に加えて、既存の地域公共交通への影響も一定あることから、滋賀県が新年度に取り組む国スポ・障スポ大会における日本版ライドシェアなどの状況を含め、引き続き調査・研究を深めてまいります。
以上、私からの答弁といたします。