市内で新居を購入した方からの相談があった。
「車庫から道路へ出るときに、通過する車が見えなくて怖い。何度もぶつかりそうになった」という。
現地を見ると、確かに怖い。右から走ってくる車が全く見えないのだ。見えるのは10m少しぐらいになってからだ。
これでは、40Km程度の速度で走ってくればぶつかってしまう。
衝突するかしないかは、一か八かの運任せの状態だ。
では、何が問題なのか?
![ScreenClip [4]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-4.png)

検証してみたところ、それは道路構造の問題であった。
道路の構造の問題といっても、舗装や道路構造物ではなく、道路線形の問題だ。
道路構造基準では道路平面線形の規定で、車道の屈曲部の形状は、自動車の交通の安全性・円滑性に大きな影響を与えるため、曲線形とすることを定めている。

曲線半径は設計速度により決められるが、この道路は補助幹線で設計速度は40Kmと考えられるので、曲線半径は50mになる。
半径50m は、所管課でも確認した。

次に、視距の規定がある。視距とは車で走っていて前方を確認できる距離である。
規定によると、40Kmの設計速度であれば、40mの見通しが必要である。
![ScreenClip [2]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-2.png)
![ScreenClip [3]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-3.png)
以上の要件を満たすため、本来どの様な道路線形になっていなければならないのか作図で確認した。
◆先ずは、現状の視距はどうなっているのか?
現況では、視距は15m程しかない。
![ScreenClip [5]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-5-1024x699.png)
◆構造基準の曲線半径50m(道路センターで)にした場合で、視距は31.8m。
![ScreenClip [6]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-6-1024x692.png)
◆視距の基準40mを確保するのには、必要な曲線半径は約70mになる。
この時、R69mでカーブのラインは現況の折点より1.75mも宅地側に入る。
![ScreenClip [7]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-7-1024x681.png)
◆原因はどこにあるのか?
大津市では開発に関しては、都市計画部の開発調整課が所管している。
ここで、構造の基本的なものは、チェックされることになっている。
だが再度、関係各課に意見照会をおこなって、所管課のチェックが入るはずなのだが・・・
例えば、道路であれば建設部になるが、この横の連携が不十分なのか?
それとも、開発設計業者の図面を特例として認めていたのかもしれない。
(宅地の面積も広くとれるし、境界もカーブはポイントが多くて大変だ)
◆ここだけではなく、他にも線形がおかしいと思う道路がある。
![ScreenClip [8]](https://www.komei.or.jp/km/otsu-sato-hiroshi/files/2014/10/ScreenClip-8-1024x679.png)
フォレオ一里山の外周に、非常にきついカーブの道路(曲線半径10m~15m?)がある。
歩道もあり、道路幅員からしても補助幹線道路のようなのだが、なぜこんなにきついのか?
このカーブを曲がる度に、非常に不愉快な気分になるのだ。
車線のなかを走る車は皆無に近い。
この道路も開発とセットなのだから、道路線形はどうにでもなったずなのだが、設計図面の尊重しすぎか、やむを得ない事情があったのか???