大津発!おむつを再資源化する革新的技術「おむつ用炭化炉」が登場
皆さんは、介護現場や災害時の避難所で発生する「使用済みおむつ」の処理について考えたことがありますか?
大津市の企業、株式会社大木工藝が開発した「おむつ用炭化炉」は、その問題に革新的な解決策をもたらす画期的な装置です。
■ おむつを“炭”に?再利用可能な資源へ変換
この炭化炉は、1日で約150人分のおむつを処理できる能力を持ち、使用済みおむつを高温で炭化させることで、土壌改良材などに再利用できる炭素材へと生まれ変わらせることが可能です。
■ 介護現場の自前処理が可能に
これまで介護事業所では、おむつの廃棄に多くの費用と手間がかかっていましたが、この炭化炉を施設に設置することで、外部に頼らず自前で処理が完結できるようになります。
さらに、処理後に出る炭は再資源化できるため、環境負荷も軽減される点が注目されています。
■ 災害時の避難所でも力を発揮
避難所でのトイレ問題は深刻です。水洗トイレが使えない状況では、携帯トイレを使った後の処理が大きな課題となりますが、この炭化炉があれば、その場で炭化し、衛生的に処理を完了させることができます。
万が一の停電時でも発電機で運用可能という点も、災害対策として大きな強みです。
■ 環境にもやさしい新技術
おむつの焼却に比べて、炭化処理はCO₂排出量を抑える効果があるとされ、地球環境にも配慮されたサステナブルな技術としても期待されています。



