大津市議会議員 佐藤弘

一人のひとを どこまでも大切に 心豊かな まちづくりを目指します

無痛分娩はなぜ増えているのか

医療 子育て 家族 行政 / 2026年6月26日

―地域格差、医師不足、そして「安心して産める地域」をどうつくるか―

日本総合研究所のビューポイント No.2026-012 の記事を基に、無痛分娩について私の知りたいことをまとめてみました。

■ 無痛分娩が増えている背景

近年、日本では硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を希望する妊婦が急増しています。 東京都の調査では、妊婦の64%が無痛分娩を希望したという結果もあります 。

希望が増えている理由は明確です。

  • 痛みを大幅に軽減できる
  • 出産時のストレスが減り、産後の回復が早い
  • 高齢出産・初産の増加で、体力面の不安が大きい
  • 欧米では一般的で、日本でも情報が広がった

しかし、希望者が増えても、実際に無痛分娩を受けられる人はまだ限られているのが現状です。

無痛分娩のメリット

■ 1. 痛みの軽減による安心感

出産の痛みは「人生最大」と言われるほど。 無痛分娩は痛みをコントロールし、恐怖や緊張を和らげる効果があります。

■ 2. 産後の回復が早い

痛みによる体力消耗が少ないため、 産後の回復が早く、育児のスタートがスムーズになります。

■ 3. 医療的にもメリット

  • 血圧上昇を抑えられる
  • 長時間の陣痛による疲労を軽減
  • 医師が分娩をコントロールしやすい

ただし、麻酔を扱うため専門の麻酔医や産科医の知識が不可欠で、 ここが地域格差の最大の原因になっています。

 

無痛分娩を支える「施設」と「人材」の課題

日本総研のレポートでは、無痛分娩の普及には次の2つが鍵だと指摘されています 。

■ 1. 産科麻酔医の不足

無痛分娩には、産科麻酔の専門知識を持つ麻酔科医が必要です。 しかし、全国的に数が少なく、特に地方では確保が難しい。

  • 大都市 → 麻酔医が集まりやすく、無痛分娩比率が高い
  • 地方 → 麻酔医がいないため、実施できる施設が少ない

東京都は35.8%、熊本県は25%超なのに対し、 岩手県・高知県は実績ゼロという極端な地域差が生まれています。

■ 2. 分娩施設の経営問題

出生数が減る中、地方の小規模施設では 「麻酔医を雇う余裕がない」「24時間対応が難しい」 といった経営上の制約があります。

熊本県が全国2位の普及率を実現できた背景には、 分娩施設の集約による経営効率化がありました。

  • 施設当たりの分娩数が多い
  • 医師一人当たりの分娩数も多い → 経営に余力が生まれ、無痛分娩の導入が可能に

産婦人科医が減っている問題に答えられるのか

結論から言うと、無痛分娩の普及だけでは産婦人科医不足は解決しません。 しかし、次の点で「部分的に答えを出せる」可能性があります。

■ 1. 分娩施設の集約で医師の負担を軽減

分散した小規模施設が多いと、 医師は当直・緊急対応で疲弊し、離職につながります。

施設を適正に集約すれば、

  • 医師の勤務負担が減る
  • 麻酔医を確保しやすくなる
  • 医療の質が安定する

結果として、産婦人科医が働き続けやすい環境が整います。

■ 2. 産科麻酔の教育体制を整える

大学に産科麻酔講座を設置し、 産科医自身も一定の麻酔技術を習得できるようにすることで、 医師不足の中でも無痛分娩を提供できる体制が広がります。

「身近な地域で安心して出産できる環境」とは

レポートが強調しているのは、 現金給付よりも、出産インフラの整備こそ重要という点です 。

安心して出産できる地域とは、次の条件を満たす地域です。

■ 1. 適切な距離に分娩施設がある

「車で1時間以上」では、陣痛時の不安が大きい。 地域に最低限の分娩施設が必要。

■ 2. 無痛分娩を含む安全な医療体制

  • 麻酔医の確保
  • 24時間対応
  • 緊急時の搬送体制 これらが整っていること。

■ 3. 行政が“配置の最適化”に関与する

民間任せでは、 「都市部に集中」「地方は空白地帯」という偏在が進むだけ。

自治体が

  • 分娩施設の集約
  • 地域ごとの適正配置
  • 経営支援 を行うことが不可欠です。

まとめ:無痛分娩は「選べる出産」を広げる鍵

無痛分娩は、 妊婦の安心・安全を高める選択肢として確実に広がっています。

しかしその普及には、

  • 産科麻酔医の育成
  • 分娩施設の経営強化
  • 行政による地域配置の調整 という“インフラ整備”が欠かせません。

無痛分娩の地域格差を放置すれば、 「出産は都市部で」という流れがさらに加速します。

逆に、地方でも無痛分娩を提供できる体制を整えれば、 どこに住んでいても安心して産める地域づくりにつながります。


2045年の郊外住宅地はどうなる?「右肩上がり」からの脱却と次世代向け循環型モデル

まちづくり 子育て 家族 生活 高齢者 / 2026年6月1日

日本の高度経済成長期、人々の憧れであり暮らしの拠点として次々と開発された郊外住宅地(ニュータウン)。
しかし、誕生から約50年が経過した現在、深刻な構造疲労と社会情勢とのミスマッチに直面しています

こうした問題について、住宅生産団体連合会がまとめた『郊外住宅地の再生に向けた考察2045』の内容をもとに、2045年に向けた課題と、次世代(Z世代)を見据えた新たな居住モデルについて解説します

1. 迫り来る「プライマリー空き家」の危機とトリアージ

現在の郊外住宅地は、人口や世帯数の減少、高齢化によるコミュニティの活力低下といった存亡に関わる課題を抱えています。 とりわけ危惧されているのが「プライマリー空き家」の問題です

  • 子育てを終え夫婦のみとなった世帯において、やがて介護施設への入所などにより、相続発生前であっても実質的な空き家状態が生じます

  • これが放置されると、建物の劣化進行や犯罪リスクの上昇を招き、住宅地全体の価値を毀損してしまいます

すべての郊外住宅地をそのまま存続させることは難しく、1981年の新耐震基準などを指標とした客観的な「トリアージ(優先順位付けと診断)」が不可欠となっています

2. 価値観が変わる「Z世代」に選ばれる住宅地とは?

2045年に社会の主役となるのは現在のZ世代です。彼らは、かつての団塊世代のように同一の価値観で動くマス・マーケットではありません

  • 世帯所得の格差拡大や、単身・夫婦のみといった家族形態の多様化が進むと想定されます

  • 自然に親しみ自分の時間を大切にする彼らは、客観的かつ合理的に居住地を選択します

  • 郊外住宅地においては、取得可能な価格帯(300〜500万円の世帯年収層向け)の中古住宅の流通や、低所得層向けシェアハウスなど、所得と価値観に合わせた多様な受け皿と行政の支援策が求められます

3. 持続可能な「循環型居住モデル(IH2.5)」

従来のように、子育て住宅を「在宅介護仕様」にリフォームしてしまうと、次の世代が住み継ぐ際の魅力を損ない、再市場化が困難になってしまいます

そこで提唱されているのが、地域内(徒歩圏のネイバーフット)でライフステージに合わせて住み替える「循環型居住モデル」です

  • 子供が独立したシニア世代はエリア内のコンパクトな住宅へ転居し、元の子育て住宅は次のファミリー世代へ引き継ぎます

  • これにより、地域コミュニティや相互見守りの関係性を維持しながら、住宅資産を循環させることができます

  • また、単身からファミリー、シニアまで多様なニーズに壁の配置等で可変的に対応できる平屋ベースの「インクルーシブ・ハウジング2.5(IH2.5)」という新たな住宅スペックも提案されています

4. 現実と向き合い、豊かな環境を再構築する

人口・経済が縮小するフェーズに入った日本において、右肩上がりの成長幻想を捨て、適正な密度へと都市環境を再構築する時期が来ています。空地を里山に還すプロジェクトなど、かつての自然破壊を修復し、豊かな住環境を取り戻す取り組みも構想されています

最も重要なのは、住民同士が客観的なデータ(真実)を共有し、自分事としてまちの将来を議論・行動していく「当事者意識」です


「家族がいるのに寂しい」の正体。健康を蝕む『家庭内孤立』のリスク

保健 家族 / 2026年5月15日

「家族と一緒に暮らしているから、自分は孤独とは無縁だ」 そう思っている方は多いかもしれません。しかし、現実は必ずしもそうではないようです。

東京都健康長寿医療センター研究所が発表した調査結果によると、同居家族がいても心理的に孤立している「家庭内孤立」の状態にある人は、実は一人暮らしの人よりも精神的な健康状態が悪化しやすいという衝撃的な実態が明らかになりました。

今回の研究で注目すべきポイントをまとめました。

  • 「同居=安心」ではない:家族と同居していても、会話や頼り合える関係がない「家庭内孤立」の状態は、精神的健康に深刻な悪影響を及ぼします。

  • 一人暮らし以上のリスク:客観的に一人で暮らしている人よりも、家族の中にいながら孤独を感じている人の方が、心理的な苦痛が強い傾向にあります。

  • 「つながりの質」が重要:単に一緒に住んでいることよりも、困った時に相談できたり、日常的な交流があったりといった「関係性の質」こそが、私たちの心を守る鍵となります。

「同じ屋根の下に誰かがいればいい」というわけではなく、大切なのはその中身です。 もし、家族と一緒にいても強い孤独感や疎外感を感じているのなら、それは個人の性格の問題ではなく、健康を脅かす一つの「リスク」として捉える必要があるかもしれません。

今の時代、物理的な距離よりも「心の距離」に目を向けることが、健やかに生きるための第一歩と言えそうです。

出典:「同居家族がいるから安心」とは限らない 家庭内孤立と精神的健康の関連を解明|研究成果|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所 の資料より


【参照元記事】 <プレスリリース>「同居家族がいるから安心」とは限らない 家庭内孤立と精神的健康の関連を解明|研究成果|地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所

介護保険外でも~据置型手すりの設置と補強で安心~

介護 家族 / 2026年5月12日

妻から「93歳になる義母の足取りが最近少し心配なので、玄関に手すりを付けてほしい」と相談がありました。

義母は幸いなことに今も元気で、自分の足で歩いています。
しかし、それゆえに「介護保険」の対象外。 転倒予防のために何かしたくても、公的な支援の枠組みにはなかなか入り込めないのが現実です。

「今すぐ」欲しいのに、立ちはだかる申請の壁

最初はアンカーを打つような本格的な工事も検討しましたが、制度を利用しようとすると「事前の見積もり」や「申請」が必要になり、許可が出るまで時間がかかります。

「転倒のリスクは、明日やってくるかもしれない」

家族としては、今この瞬間の不安を解消したいのです。行政の判断を待っている間に万が一のことがあっては本末転倒。
さらに、助成対象となる正規の工事は、たとえ補助が出たとしても、自己負担額が跳ね上がってしまうという矛盾もあります。

工夫で解決。低価格でも「安心」は作れる

そこで今回は、段差にも対応できる「置くだけ」タイプの手すりを探しました。既製品はどれも驚くほど高価でしたが、その中でも最もリーズナブルなものを2セット購入。
組み立てと設置には約2時間ほどかかりました。
そのまま置いただけでは、プレートに体重を乗せないと少し不安定な面もありましたが、そこはDIYの出番です。玄関の柱や既存の門扉をうまく活用して補強・固定したことで、案外しっかりとした仕上がりになりました。

「予防」を阻む制度の課題

今回の経験を通じて痛感したのは、「予防のための住宅改修」がいかにハードルが高いかということです。

  • スピード感: 申請主義によるタイムラグ。
  • コストの逆転: 助成を受けるための高い工事費 vs 自分で工夫する安価な対策。
  • 自立高齢者への支援: 「元気なうちの予防」こそ重要なのに、そこへの支援が手薄。

制度が整うのを待つのではなく、現場の状況に合わせて知恵を絞り、迅速に動くことか。
今回はなんとか形になりましたが、こうした「制度の網の目から漏れるニーズ」をどう救い上げていくか。
一市民として、また高齢者を抱える家族の一員として、毎回、考えさせられることです。
とりあえず、これで義母も、安全に外出できるようになればと願っています。

こどもを守る新たな枠組み:「児童育成支援拠点事業」と「入所希望児童支援」の可能性と課題

人権 子育て 家族 教育 福祉 / 2026年4月15日

近年、育児の孤立化や児童虐待の相談対応件数の増加などが社会問題となる中、こどもや家庭に対する新たな包括的支援が動き出しています
本記事では、令和6年度から創設・拡充された「児童育成支援拠点事業」と「子育て短期支援事業における入所希望児童支援」について、その必要性や経緯、課題、そしてヤングケアラー問題への対応策としての可能性について解説します。

1. 事業に取り組む経緯と必要性

こどもを取り巻く環境が複雑化する中で、関係機関が連携し、こどもの声を直接拾い上げる仕組みの必要性が高まっています。
児童育成支援拠点事業の創設 令和6年度より創設された本事業は、不適切な養育環境にあるこどもや学校に居場所のないこどもを対象に、安全・安心な居場所や食事、学習支援などを提供するものです。国の「こども未来戦略」においても、虐待の未然防止に資する重要な家庭支援事業の一つとして位置づけられています
「入所希望児童支援」の拡充 令和4年の児童福祉法改正に伴い、令和6年度から子育て短期支援事業において「入所希望児童支援」が拡充されました
これは、保護者の育児放棄や過干渉などにより、こども自身が一時的に家庭から離れることを希望した場合に、こどもの意向を尊重して児童養護施設等で短期入所を受け入れる制度です

こどもが主体的にサービス利用を希望できる点で「子どもの権利条約」に基づく意見表明権を保障する大きな意義を持っています

2. ヤングケアラー問題への一つの対応策として

これらの事業は、近年クローズアップされている「ヤングケアラー」問題への対応策としても大きな期待が寄せられています。
児童育成支援拠点事業を導入した熊本市の例では、ヤングケアラーの実態調査から、「困窮度がこどもの学習状況や家庭環境に影響すること」や、「ヤングケアラーのニーズとして学習支援や気軽に立ち寄れる居場所の確保が必要であること」が浮き彫りとなり、常時開設する居場所の整備に至りました
同事業のメリットとしても「ヤングケアラーに対する支援として活用可能」であることが明記されています
また、入所希望児童支援においても、こどもからの利用相談理由の中に「ヤングケアラー」が含まれており、日常的に家族のケアを担い負担を抱えるこどもたちが、一時的に家庭を離れて休息(レスパイト)できる安全な環境を提供する手段となり得ます

3. 実施に向けた現状の課題

こどもを守るための重要な制度ですが、全国的な普及に向けては現場で多くの課題が山積しています。
  • 人材と施設の不足 養育環境に課題を抱えるこどもへの対応には一定の専門性が求められますが、対応できるスキルを持った人材(支援員やソーシャルワーカーなど)の確保が極めて困難です。また、受け入れ可能な事業者や施設そのものが地域に不足しているという根本的な問題もあります
  • 保護者の同意取得の難しさ 特に入所希望児童支援においては、こどもの希望で施設を利用する際、保護者への説明や同意の取得が必要となりますが、これが大きなハードルとなっています。保護者の理解が得られず、支援に繋がらないケースも懸念されています。
  • 自治体の体制と予算 新しい事業であるため、類似事業との棲み分けの整理や必要性の説明が難しく、自治体内で予算を獲得することや、学校や児童相談所などの関係機関との連携体制を構築することに苦労している自治体が多く見られます

4. おわりに

「児童育成支援拠点事業」や「入所希望児童支援」は、声なきこどもたちのSOSを拾い上げ、必要な支援を直接届けるための重要な一歩です。専門人材の育成や保護者の理解促進など課題は多いものの、ヤングケアラーを含むすべてのこどもたちが「安心できる居場所」を持てるよう、地域全体での体制づくりと継続的なサポートが求められています。

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参照資料URL
本記事の作成にあたり、以下の資料を参照しています。

高齢者ケアラーという“見えにくい支え”をどう守るか

介護 家族 福祉 高齢者 / 2026年4月14日

大津市では現在、ケアラー支援条例の検討が進められています。
ケアラーと一言で言っても、その立場はさまざまですが、今回は下記の資料をもとに「高齢者を支える家族」に焦点を当てて考えてみます。

地域の高齢者とその家族を支える市町村・地域包括支援センター等におけるケアラー支援 事例集


■ 介護は“家族の問題”になっている

日本では介護の多くを家族が担っています。
食事や通院の付き添いだけでなく、日常生活全体を支えるケースも少なくありません。

つまり介護は、特別な出来事ではなく
生活そのものに組み込まれている現実があります。


■ 見えにくい負担

ケアラーの多くは心身の負担を抱えながらも、
「まだ大丈夫」と我慢してしまう傾向があります。

その結果、

  • 介護離職
  • 孤立
  • 心身の不調

といった問題が、表面化したときには深刻化しているケースもあります。


■ 制度の限界

現在の制度は「介護される本人」が中心です。
しかし実際には、家族が支えきれなくなることで生活が成り立たなくなることもあります。

ケアラー自身への支援はまだ十分とは言えません。


■ 提言:市民のための3つの視点

① 「早期発見」から始める

  • 地域包括支援センターだけでなく
  • 医療・民生委員・自治会などとの連携

“気づく仕組み”を制度化する


② 「相談のしやすさ」を最優先に

多くのケアラーが求めているのは
「相談できる場所」と「情報」です

  • ワンストップ窓口
  • LINE・オンライン相談
  • 匿名相談

心理的ハードルを下げる設計が重要


③ 「休める仕組み」をつくる

  • レスパイトケア(介護から離れる時間)
  • 短期入所の柔軟利用
  • 地域の支え合い

「頑張らせる支援」から
「休ませる支援」へ転換


■ おわりに

ケアラーは特別な存在ではなく、
誰もがなり得る身近な存在です。

条例づくりにおいては、
「支える側をどう支えるか」という視点が重要になります。


学力だけ?不登校や長期欠席に影響する「非認知能力」

子育て 家族 教育 / 2026年4月8日

「学校に行きたくない」という子どもの声。その背景には、単なる勉強の悩みだけではなく、もっと深い「個人の特性」や「家庭の環境」が複雑に絡み合っていることが、近年の研究で明らかになってきました。

一般的に「認知能力(IQや学力)」が注目されがちですが、長期欠席に大きな影響を与えているのは、実は「非認知能力」―つまり、性格や気質といった数値化しにくい力なのです。

最新のデータ分析によると、長期欠席と能力・環境の間には、以下のような興味深いポイントが見えてきます。

  • 「好奇心」が欠席を招く?:意外なことに、新しいものへの関心が強い「開放性」が高い子どもほど、学校という枠組みを飛び出してしまう傾向があります。

  • 「誠実性」の重要性:物事をコツコツとやり遂げる力(誠実性)が低い場合、学校生活のルーティンに適応しにくくなるリスクが高まります。

  • 世帯構造の影:ひとり親世帯や兄弟姉妹の構成など、家庭の「形」が子どもの心理的安定や出席状況に影響を与えることも無視できません。

長期欠席は決して「怠け」ではなく、その子が持つ独自の特性と、周囲の環境がうまく噛み合わない時に起こるシグナルかもしれません。

学力という物差しだけでなく、その子の「非認知能力」や家庭の背景を丸ごと理解しようとする姿勢が求められています。


【参照元】

認知能力、非認知能力、世帯構造の特徴と長期欠席との関係性

(独立行政法人経済産業研究所:RIETI ディスカッションペーパー)

91歳の挑戦、紙細工と不思議な目の変化

家族 / 2024年9月4日

私の義母は91歳。

最近はデイサービスで折り紙や紙細工を習い、それを家に持ち帰って制作に励んでいます。

学区の寺子屋には、たくさんの折り紙の傘を作ってプレゼントしました。

子どもたちが喜んでくれたことを聞いて、彼女はさらに新しい作品にも楽しんで挑戦しています。

義母は目があまり良くないため、備え付けの大きな虫眼鏡を使って作業をしています。

89歳の時、突然目に痛みを感じ、診察を受けた結果、黄斑変性症と診断されました。

治療法はあるものの、手術の成功が保証されないため、治療は諦めました。

ところが、91歳になった今、再び目に痛みを感じたものの、なんと以前よりも見えるようになったと言います。

これまで見えなかったテレビの字幕が見えるようになったのです。

もしかして、紙細工に熱心に取り組んできたご褒美かもしれない?

お年寄りの、生きがいや、やりがいを持つことは大切なことですね。

①トイレットペーパーの芯から

②以前より小さめの傘

③作品群、このうち四角い箱はどうやってつくるのか、不思議

 

坂東市の訪問型家庭教育支援事業を視察しました!

子育て 家族 教育 議員活動 / 2024年7月18日

17日、大津市議会公明党議員団は、坂東市教育委員会 生涯学習課が実施している「訪問型家庭教育支援事業」について視察しました。

坂東市からは市議会議長、教育長、教育部長、そして公明党の桜井市議会議員まで出席され、ミニのぼり旗まで作っていただき大歓迎していただきました。

取り組み内容については、生涯学習課の塚原社会教育主事から詳しく説明いただきました。

核家族化や地域社会のつながりの希薄化により、子育ての不安や悩みを抱え、孤立する家庭が増えています。

また、不登校や児童虐待、経済的困難を抱える家庭も増加しており、家庭教育の支援が必要となっています。

文部科学省の調査によると、令和4年度の小中学校の不登校児童生徒数は過去最多の約29万9千人に上り、そのうち約11万4千人が学校内外で相談を受けていない状況です。

坂東市では、平成28年度から文部科学省の委託事業として訪問型家庭教育支援事業を開始し、令和元年度からは補助事業として継続しています。

この事業では、不登校の児童生徒がいる家庭を中心に、家庭教育支援員が家庭訪問を行い、保護者や子どもの悩みを聞き、寄り添いながら、関係機関と連携して支援を行っています。

不登校対策というと、子供に焦点を当てがちですが、この取り組みの主体は親御さんに対する視点で支援を行なっています。

資料>

20240717_訪問型家庭教育支援事業(坂東市)

難病乳児のご家庭を訪問して感じたこと

保健 医療 子育て 家族 福祉 議員活動 防災 / 2023年5月10日

脳前頭顔症候群の診断を受けている乳児宅を訪問しました。

丁度訪問看護師さん来られていた時で沐浴の様子も見せていただきました。

介護の最中でしたが、看護師、母親、祖母から様々なご意見を伺いました。

なかでも一番心配されていたので、緊急時の電源確保についてでした。

大津市では、すべての支所、小学校に蓄電池があること

人工呼吸器についてはメーカーに蓄電池の用意を依頼することをアドバイスしました。

行政も蓄電池の確保はしていても、周知することも大切です。

しかし、いざというときの電源確保については、様々な方から求められることが考えられますので

人工呼吸器などを使用している方などを対象にした電源確保は別途必要であると考えます。

あと気付いたことですが、これは家の構造についてですが

今後、子どもさんが在宅での医療的ケアのサービスを受けようとするときに

玄関から直接、患者のいる部屋に入れれば良いのですが

リビングを通過して入る部屋であると、家族がくつろぐ場所がなくなってしまうことです。

そうなると、部屋の改造などの支援も必要かと考えます。

やはり、現場に行くと見えていないところの気づきがあります。

今回もあえて訪問させていただきましたが、

ご家族の皆さんにも喜んでいただいたと感じましたし、これからも寄り添った支援をしたいと強く思いました。

 

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