大津市議会議員 佐藤弘

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介護保険外でも~据置型手すりの設置と補強で安心~

介護 家族 / 2026年5月12日

妻から「93歳になる義母の足取りが最近少し心配なので、玄関に手すりを付けてほしい」と相談がありました。

義母は幸いなことに今も元気で、自分の足で歩いています。
しかし、それゆえに「介護保険」の対象外。 転倒予防のために何かしたくても、公的な支援の枠組みにはなかなか入り込めないのが現実です。

「今すぐ」欲しいのに、立ちはだかる申請の壁

最初はアンカーを打つような本格的な工事も検討しましたが、制度を利用しようとすると「事前の見積もり」や「申請」が必要になり、許可が出るまで時間がかかります。

「転倒のリスクは、明日やってくるかもしれない」

家族としては、今この瞬間の不安を解消したいのです。行政の判断を待っている間に万が一のことがあっては本末転倒。
さらに、助成対象となる正規の工事は、たとえ補助が出たとしても、自己負担額が跳ね上がってしまうという矛盾もあります。

工夫で解決。低価格でも「安心」は作れる

そこで今回は、段差にも対応できる「置くだけ」タイプの手すりを探しました。既製品はどれも驚くほど高価でしたが、その中でも最もリーズナブルなものを2セット購入。
組み立てと設置には約2時間ほどかかりました。
そのまま置いただけでは、プレートに体重を乗せないと少し不安定な面もありましたが、そこはDIYの出番です。玄関の柱や既存の門扉をうまく活用して補強・固定したことで、案外しっかりとした仕上がりになりました。

「予防」を阻む制度の課題

今回の経験を通じて痛感したのは、「予防のための住宅改修」がいかにハードルが高いかということです。

  • スピード感: 申請主義によるタイムラグ。
  • コストの逆転: 助成を受けるための高い工事費 vs 自分で工夫する安価な対策。
  • 自立高齢者への支援: 「元気なうちの予防」こそ重要なのに、そこへの支援が手薄。

制度が整うのを待つのではなく、現場の状況に合わせて知恵を絞り、迅速に動くことか。
今回はなんとか形になりましたが、こうした「制度の網の目から漏れるニーズ」をどう救い上げていくか。
一市民として、また高齢者を抱える家族の一員として、毎回、考えさせられることです。
とりあえず、これで義母も、安全に外出できるようになればと願っています。