大津市議会議員 佐藤弘

一人のひとを どこまでも大切に 心豊かな まちづくりを目指します

「認知症の人をケアする家族等を取り巻く認知症施策のこれから」政策提言から

政治 社会保障 福祉 / 2026年4月28日

認知症の人を日々支える家族の負担は、制度が整ってきた今もなお大きく、見えにくいまま残されています。 特に、診断直後の不安、情報の届きにくさ、働きながらの介護、心理的負担、地域の支え合いの弱体化など、家族を取り巻く課題は多岐にわたります。

こうした現状を踏まえ、日本医療政策機構(HGPI)は2026年4月に 認知症の人をケアする家族等を取り巻く認知症施策のこれから」政策提言 を公表しました。

本記事では、この提言の中核となる 「7つの提言」 を、

  • なぜ必要なのか(課題)
  • 何を目指すのか(必要性)
  • どんな内容なのか(提言の内容) を、わかりやすい図解で整理して紹介します。その下にもテキストで一覧表にしました。

提言 課題 必要性 提言の内容
① オンライン・リンクワーカー 診断直後に情報が届かず家族が迷子になる 初期の不安・孤立を防ぎ、早期支援につなぐため 全国共通のオンラインナビサイトを整備し、診断直後から情報をプッシュ通知。相談窓口・地域資源へ確実に接続
② 家族支援の「報酬化」 家族支援が制度で評価されず、現場の善意に依存 支援の質を安定させ、継続的な家族支援を可能にするため 医療・介護で家族支援を報酬化。アセスメント〜支援〜再評価を加算として評価
③ 選べる認知症カフェ(機能タグ化) カフェの内容が分かりにくく参加しづらい 孤立防止の場として活用しやすくするため カフェに機能タグを付与し、自治体・医療機関が紹介しやすい仕組みを整備
④ 職域から届く家族支援 働きながら介護する人が職場で孤立 企業が早期発見・相談につなぐ役割を担うため 保険者単位で相談機能を整備し、企業がゲートキーパーとして地域につなぐ
⑤ 家族への心理支援の標準化 家族のうつ・疲弊が深刻だが支援が標準化されていない 心理的負担の軽減がケアの質向上につながるため CBT等の科学的根拠に基づく心理支援を標準化し、アクセス経路を整備
⑥ つながるケアDX 医療・介護・家族の情報がつながらず家族が“情報の運び屋”に 空白期間の孤立防止や早期対応のため 医療・介護・家族が共有できる情報基盤を整備し、継続的支援を実現
⑦ 未来に届く互助システム 地域の支え合い活動が担い手不足で持続困難 制度だけでは支えきれず地域の互助が不可欠 地域の相互扶助活動を継続できる財源・人材・運営の仕組みを整備