医療従事者の困りごと調査を踏まえた 難病・希少疾患に関する提言
「医療従事者の困りごと調査を踏まえた 難病・希少疾患に関する提言」(日本製薬工業協会)
で挙げられている課題と提言を分かりやすくまとめてみました。(⑧ALSに負けるな!の再掲)
第2章:啓発と情報提供の課題と提言
(なにが問題?)
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希少疾患についての情報が少なくて、患者さん・家族・医療者・国民みんなが理解・認識しにくい。
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どうしたらいいのか分かる情報がまとまっておらず、治験や診療情報を見つけづらい。
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特に治験(新しい薬の試しの治療)の情報が、医療者にも患者にも届きにくいことが課題。
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患者目線のニーズと企業・専門家側の情報発信のギャップがある。
(提案されていること)
✔ 医療者・患者・家族の理解を高めるために、正確で分かりやすい病気情報を広げること
✔ 患者が治験情報を簡単に見られる仕組みを整えるため、治験情報システムの改善・整備を進めること
✔ 患者や国民向けに情報発信をしっかり行い、社会全体の認識を高めること
✔ ステークホルダー(医療者・企業・行政・患者団体)で協力して情報発信を強化すること
✨ わかりやすく言うと…
「希少な病気の情報が足りないので、みんなが正しく分かるように情報を整理し、見つけられる仕組みをつくろう」という提案です。
第3章:早期診断体制の強化の課題と提言
(なにが問題?)
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希少疾患は症状が似ている病気が多いので、医療者でも気付きにくく診断が遅れることがある。
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新生児(生まれたばかりの赤ちゃん)の検査(スクリーニング)制度が十分ではなく、地域差がある。
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検査結果のフォローアップや専門医への連携体制が弱い場面がある。
(提案されていること)
✔ 医療機関・自治体・専門医が連携して、新生児検査の対象をもっと増やすこと
✔ 自治体ごとの検査のばらつきを少なくする仕組みをつくること
✔ 検査結果が出た後のフォローや説明をしっかりと進める仕組みを強化すること
✔ 専門家同士の情報共有や連携体制を整えること
✨ わかりやすく言うと…
「赤ちゃんのうちに病気を見つけやすくするための検査をもっとしっかりして、誰でも同じように受けられるようにしよう」という提案です。
第4章:治療薬の研究開発加速の課題と提言
(なにが問題?)
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新しい薬をつくる研究が進みにくい状態がある。
(例:研究資金・人手不足、国際的なルールの違い、制度面で開発が遅れるなど) -
日本は海外に比べて希少疾患薬の承認・利用が遅れがちで、患者さんが使えない「ドラッグロス」が起きている。
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国・企業・学会・患者がそれぞれバラバラで、協力体制が弱い場面がある。
(提案されていること)
✔ 産学官連携(大学・企業・政府の協力)で研究環境・設備を共有し、力を合わせて薬をつくる
✔ 臨床研究・治験の場を整備・強化し、参加しやすい仕組みをつくる
✔ 海外とのルールを合わせる(国際的な調整)ことで、海外で認められた薬が日本でも早く使えるようにする
✔ 薬価制度(薬の値段の仕組み)を見直して、希少疾患薬を開発しやすくする制度を進める
✨ わかりやすく言うと…
「新しい治療薬をより早く作って、日本でも使えるようにするために、みんなが一緒に力を合わせるしくみをつくろう」という提案です。
第5章:専門人材と患者家族の視点に関する課題と提言
(なにが問題?)
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希少疾患に詳しいお医者さんや専門家がまだ少ない。
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患者さん・家族は治療だけでなく、生活面・心理面での支援も必要だが、支援が十分ではない場合がある。
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患者や家族の声が制度や研究に十分反映されていないことがある。
(提案されていること)
✔ 専門医・専門的な支援ができる人を育てる機会を増やす
✔ 患者・家族の声を政策や制度に反映させる仕組みを作る
✔ 患者と家族が安心して生活できる支援制度を広げること
✨ わかりやすく言うと…
「病気をよく知る専門家を育て、患者さんや家族の気持ちに寄り添う仕組みをつくろう」という提案です。
全体的な提言のポイント(大きな方向)
✅ 病気や治療の情報を、患者も医療者も分かりやすくする
✅ 病気の早期発見につながる仕組みを強化する
✅ 新しい薬や治療を作る環境をスピードアップする
✅ 医療の専門家を育て、患者さん家族の声を活かす
