大津市議会議員 佐藤弘

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「脳卒中相談窓口」の可能性とわたしたちにできること

医療 / 2025年6月11日

脳卒中は誰にでも起こりうる突然の病気です。その後の生活は、症状の重さによって大きく左右されます。重度の後遺症が残ることもあれば、適切な治療とリハビリにより職場や家庭に復帰できる方もいます。

ですが、実際には「退院後、どこに相談したらいいか分からない」「制度が複雑で使いこなせない」といった声が多く、情報の不足や支援の空白が深刻な課題となっています。

その課題に応えるために「脳卒中相談窓口」が設けられ、滋賀県では、滋賀医科大学附属病院「脳卒中・心臓病等総合支援センター」が窓口になっています。

『脳卒中相談窓口マニュアル(2025年3月版)』

個人が今すぐできる脳卒中対策:やさしい3つのアクション

①【冷蔵庫に貼ろう】「FAST」のメモ

脳卒中のサインを見逃さないように「FAST(ファスト)」のチェック表を冷蔵庫や玄関に貼っておきましょう。

F(Face):顔がゆがんでいないか

A(Arm):腕が上がらない、力が入らない

S(Speech):言葉がうまく出ない、ろれつが回らない

T(Time):症状が出た時間を確認して救急車!

→ これは「命」と「後遺症の軽減」を左右する、とても大切な行動です。

 

②【一人で悩まない】困ったら「相談窓口」の電話番号を控えておく

病気のこと、生活のこと、福祉のこと。全部まとめて相談できる場所があるのが「脳卒中相談窓口」です。

名前だけでも覚えておく

家族に伝えておく

手帳やスマホに連絡先を登録しておく

→ 相談すること自体が、大事な“予防”になります。

 

③【食事はちょっとの工夫でOK】「塩」を減らすだけでリスクは下がる

高血圧は脳卒中の最大のリスク要因。「塩分をちょっと減らす」だけでも大きな効果があります。

みそ汁を一日1回まで

ラーメンのスープは残す

漬物を少なめに

→ 減塩=難しいと思わず、“1つだけやめる”から始めましょう。