「脳卒中相談窓口」の可能性とわたしたちにできること
脳卒中は誰にでも起こりうる突然の病気です。その後の生活は、症状の重さによって大きく左右されます。重度の後遺症が残ることもあれば、適切な治療とリハビリにより職場や家庭に復帰できる方もいます。
ですが、実際には「退院後、どこに相談したらいいか分からない」「制度が複雑で使いこなせない」といった声が多く、情報の不足や支援の空白が深刻な課題となっています。
その課題に応えるために「脳卒中相談窓口」が設けられ、滋賀県では、滋賀医科大学附属病院「脳卒中・心臓病等総合支援センター」が窓口になっています。
個人が今すぐできる脳卒中対策:やさしい3つのアクション
①【冷蔵庫に貼ろう】「FAST」のメモ
脳卒中のサインを見逃さないように「FAST(ファスト)」のチェック表を冷蔵庫や玄関に貼っておきましょう。
F(Face):顔がゆがんでいないか
A(Arm):腕が上がらない、力が入らない
S(Speech):言葉がうまく出ない、ろれつが回らない
T(Time):症状が出た時間を確認して救急車!
→ これは「命」と「後遺症の軽減」を左右する、とても大切な行動です。
②【一人で悩まない】困ったら「相談窓口」の電話番号を控えておく
病気のこと、生活のこと、福祉のこと。全部まとめて相談できる場所があるのが「脳卒中相談窓口」です。
名前だけでも覚えておく
家族に伝えておく
手帳やスマホに連絡先を登録しておく
→ 相談すること自体が、大事な“予防”になります。
③【食事はちょっとの工夫でOK】「塩」を減らすだけでリスクは下がる
高血圧は脳卒中の最大のリスク要因。「塩分をちょっと減らす」だけでも大きな効果があります。
みそ汁を一日1回まで
ラーメンのスープは残す
漬物を少なめに
→ 減塩=難しいと思わず、“1つだけやめる”から始めましょう。