豊島区のヒアリングフレイルの取組を視察しました
16日、大津市議会公明党議員団は、東京都豊島区の「ヒアリングフレイル」の取組について視察を行いました。
豊島区は、人口密度の高さに加え、75歳以上の単身高齢者世帯の割合が全国1位と、高齢化が急速に進んでいる地域です。高齢化が進む中で、フレイル対策は喫緊の課題となっています。
フレイルとは、加齢とともに心身の活力が低下した状態を指しますが、その中でも「ヒアリングフレイル」は、聴力の低下によりコミュニケーションが困難になることで、社会との繋がりが薄れ、孤立を深めてしまう可能性があるものです。
聴覚の衰えは、認知症のリスクを高めるだけでなく、転倒や閉じこもりなど、身体的なフレイルにも繋がることが明らかになっています。
そこで豊島区では、ヒアリングフレイル対策をフレイル予防の重要な柱と位置づけ、2018年度から対策を開始しました。
豊島区では、ヒアリングフレイル対策として、以下の3つの施策を柱としています。
- 早期発見: 聴こえの不安を抱える方を対象に、スマートフォンアプリ「みんなの聴脳力チェック」を活用した簡易的なスクリーニングを実施しています。
- 適切な診断・治療: スクリーニングの結果、聴こえに課題があるとされた方には、医師会と連携し、専門医療機関への受診を促しています。
- 情報発信と啓発: 区民向けの講演会や相談会を定期的に開催し、ヒアリングフレイルの認知度向上に努めています。
ヒアリングフレイルは、まだ認知度が低い課題ですが、早期発見・早期対応によって、フレイル予防に繋げることができると考えています。
今回のヒアリングを通じて、ヒアリングフレイルがフレイル予防の重要な要素であること、そして早期発見・早期対応の重要性を改めて認識しました。
予定にはなかったのですが「終活サポート事業」についても説明いただきました。
資料>
- 20240716_ヒアリングフレイル対策の取組み(豊島区)
- 20240716_終活サポート事業について(豊島区)