野田前首相の昨日の近江八幡市における所属議員との懇談会の内容をお聞きして思わず苦笑をしてしまった。野田氏は最近静かだなと思っていたのだが、私が感じるに、選挙に大敗した理由がよく飲み込めていないのではないかと思うお話だ。
 一つには、アベノミクスについて「安易な大判振る舞いだ。過去の反省をふまえているかチェックしなければならない」とお話されたそうだが、過去の反省とは民主党政権の財源の見通しのないままの大判振る舞いや国民に甘くて美味しそうなマニフェストで約束し、結果実現できなかった社会保障や減税など、新政権は民主党の失敗をチェックして施策を進めている。野田氏には自分が与党の時の反省の意味がわかっていない。
 もう一つには、野田氏は「自民や第三極の新顔の当選者で国会のトイレがどこにあるのか覚えるような人たちが百何十人も増えた。あまりにも非効率。仕事をしてきた人が正当に評価される選挙にしなければならない」とおっしゃった。この部分は思わず声を出して笑ってしまった。まさに3年4ヶ月前の民主党政権発足時の状況ではないか。だから、国民は仕事をしてない人たちに正当に判断を下したのだ。野田氏はまさか単に自民党に風が吹いたので民主党が負けたと思ってはないだろうな。国民を舐めてはいけない。批判したつもりでもその言動は自分にブーメランのように帰ってくる。鳩さんや管さんの言動も同様だったのではなかったか。これを世間では「天にツバする」という。まったくオソマツな話だ。聞いていた民主党所属議員も苦笑したに違いない。

コメントは受付けていません。

Twitter
サイト管理者