区内の公園管理についていくつか伺ってまいります。
昨年10月11日、長野県飯島町の公園に設置してあった回転遊具の金属製の支柱が折れて本体が倒れる事故が発生し、遊んでいた児童7人のうち1人が捻挫、6人がかすり傷を負う事故が報道されました。この事故を受けての町長の会見では、この遊具が設置されたのは1994年で、直近の平成29年9月と平成31年1月の点検では、支柱に問題は確認されなかったが、構造が現行の基準に適合しないと指摘があった他、今回の事故の原因とは違う接合個所に問題があり「修繕するまで使用不可」と報告されていたことを明らかにしました。
多くの子どもたちが活発に体を動かせる場所の一つが公園です。安心して遊べるよう、日頃からの遊具に対する維持管理は設置する側の責務であります。この観点から、現在の大田区における公園の環境についていくつか確認をさせていただきます。
令和2年度大田区予算事項別明細書205㌻には、遊具の安心・安全対策、公園維持管理等として、公園等の維持管理に30億2,444万1千円が計上されております。これは、区立公園の遊具の定期点検の他、公園清掃など広く公園の維持管理に係る経費かと思います。
問①:そこで伺います。この予算内容として、遊具の安心・安全対策とありますが、公園遊具の点検業務、法規上の基準について、また合わせて、所管課における日常の業務管理についてお知らせ願います。
答弁:公園施設担当課長
都市公園法施工令第7条において、「公園施設は、安全上及び衛生上必要な構造を有するものとしなければならない。」と規定されております。これを踏まえ、公園遊具に関しては、国交省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」において、年1回以上の定期点検を行わなければならない旨が規定されています。区では、この規定に基づいて、年1回の遊具点検を実施しております。この点検は、一般社団法人日本公園施設業協会による「遊具の安全に関する規準」に則って実施しているものです。
また、これに加えて所管課における日常点検として、公園維持業務における公園巡回時等に目視での確認を行っております。今後も引き続き遊具における安全確保を図ってまいります。
一般社団法人日本公園施設業協会では、ただ今、ご説明のありました国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」の内容に沿って、協会内部の自主規準として「遊具の安全に関する規準」を定めており、この基準では遊具周辺の安全領域や、手摺りや格子柵の幅など多岐に渡る基準がまとめられていると伺いました。大田区でもこの規準を基に点検を実施する他、区立公園の新規・改修の設計にも取り入れていることと思います。引き続き、安全な公園遊具における安全確保をよろしくお願い致します。
さて、平成30年度大田区外部監査結果報告書では、特定の事件を大田区の「道路、公園、河川及び交通安全等に関する事務執行について」とし、その理由として公園に 関する部分では『水の多い大田区の特徴を活かして大田区は水と緑のネットワークと拠点づくりを積極的に行い、公園や緑道・散策路の整備を行っている。こうした公園や緑道・散策路は区民に健康・体力づくりや憩いの場を提供するとともに、文化・コミュニティ活動の場として、また災害時には避難場所や緩衝地帯としての場として多くの機能を有している。』ことから、まちの魅力を高め、災害に強く、安全で安心なまちづくりを推進するうえで重要な事業と捉え選定したとありました。
この中で、都市公園台帳の作成及び保管についての指摘・意見が述べられています。都市公園法第17条にある「公園管理者は、その管理する都市公園の台帳を作成しこれを保管しなければならない。」との規定を通し、2点に渡り指摘がなされています。その一つに、「都市公園台帳の作成・保管が定められているが、現状、大田区ではその用意に不備がある点」が挙げられております。また意見として、公園遊具の更新などを記録する遊具履歴書の作成が示されていました。
問②:そこで伺います。この平成30年度大田区包括外部監査結果報告にて指摘のあった都市公園台帳の整備の今後について、どのような検討を行っているか、意見として記載のあった遊具履歴書の作成も含めて見解をお伺いいたします。
答弁:公園施設担当課長
都市公園台帳については、都市公園法にもその作成が規定されており、区としても、必要性は認識しているところです。ご指摘を踏まえ、他自治体の整備状況などを調査するとともに、専用システム導入の可能性や各種申請との連携の可否について検討が必要であると考えております。整備後の継続的な更新も見据え、効率的な運用が可能となるよう研究を行ってまいります。
また、遊具に関しましては、毎年行っている定期点検の結果を踏まえながら、整備・更新・補修を行っておりますが、より有効な整備・更新計画とし、公園における安全・安心を確保するため、遊具履歴書の整備を検討してまいります。
以前、西六郷地域にある区立公園(区立西六郷四丁目公園)に設置してあった滑り台についてご意見をいただきました。この滑り台はすでに年数が経った旧式の物で、階段や踊り場に取り付けてある手摺りやスベリ面の側板など、多くの面で塗装が剥がれ錆が浮いているため、遊ぼうとする子供たちの怪我を危惧するお声でした。
当時、当該公園については改修工事計画が進捗していたため、早いタイミングで真新しい滑り台に換装していただくことが出来、地域の方からも喜びの声が多数寄せられました。
現在大田区では、多様な保育ニーズにお応えするため様々な保育環境の整備を進めています。都市部における住宅事情から独自の園庭を設定出来ない事業所では、付近にある区立公園・児童公園を代替庭園として登録をし、園児の体力づくり、グループ行動の学び、自然との関わり等を体感するために活用しています。
こども家庭部に確認しましたところ、認可・小規模・事業所内・認証の各保育所において区立公園を代替園庭としている保育所数は175園で、一つの公園当たりの登録数が多いところでは、池上五丁目公園が8園、入新井公園が6園、西蒲田公園が4園となっている他、一つの公園に1~3園が登録されています。各公園では、登録保育所数が多いから公園内が錯綜している訳ではなく、それぞれが上手にシェアをしてご利用いただいている状況を伺い安心しています。
問③:このように、区立公園を代替庭園として175の事業所が登録をしている状況ですが、子どもたちが利用する公園遊具の安全性をどのように担保しているか、また、利用している各事業所からの改善要望に対する区の取組みについてお伺いいたします。
答弁:公園施設担当課長
保育所の代替庭園として登録されている公園も、その他の公園と同様の維持管理を行っておりまして、遊具については年1回の定期点検を実施することで安全の確保に努めております。
また公園は、元来幼児や児童の利用が前提となっておりますので、代替庭園として登録されることに伴って特別な施設を設けることはしておりませんが、保育所から施設の設置や維持管理方法などについて要望がある場合は、他の利用者からの要望と同様に個別に検討し、対処することとしております。
昨年の夏も猛暑日が続きましたが、公園における暑さ対策も大変重要です。区の方針として、新規の公園設計では日陰を生み出す「あずまや」の設置はしないと伺いました。それに代わるものとして、園内への樹木の効果的な配置や、遊具の遮熱加工等も研究していただきたいと思います。また現在、蒲田5丁目の本蒲田公園ではクールスポット施設整備工事が進められておりますが、他の区立公園でも利用状況や規模などを考慮して設置を進めていただきたいと思います。
先日、新年を寿ぐ会に参加した帰り道、会場近くの区立児童公園の遊具が気になり園内に立ち寄りました。都営住宅に隣接した公園内には、滑り台やブランコ、スイング遊具等が設置されており、割と広めの敷地も相まって休日は子どもから高齢者まで有意義に利用されているものと思います。後に調べてみたところ、当該公園は代替園庭の登録はありませんでした。この公園に立ち寄って非常に残念に思ったことは、ベンチや遊具の周りに捨てられた無数の吸い殻や空き缶、ゴミが散見されたことです。とりあえず持っていた小さなコンビニ袋に吸い殻とゴミを拾い集めてみましたが、全てを取りきることは出来ませんでした。
問④:本区は500を超える大小様々な公園を有しますが、こうした区立公園の環境維持、清潔さを保つことに対する区の取組みについてお伺いいたします。
答弁:公園施設担当課長
公園の環境を維持するため、公園維持業務の中で公園清掃を実施しており、大規模公園では委託職員が常駐して、毎日清掃を行っております。
一方、小規模公園では、数十箇所の公園の維持業務を一括で実施しており、清掃は週1回程度を基本として行うこととしております。ただし、駅前等でゴミが放置されやすい箇所や、花見や落葉の時期など、状況に応じて回数を増やすなどの配慮をしております。また、清掃とは別途に巡回点検を行っており、その際にゴミ等を見つけた場合には改修するようにしております。
今後も、良好な環境を保てるよう、適切に公園の維持管理を行ってまいります。
公園の清掃について、公設の場所だから全てを区にやってもらうという考え方はナンセンスだと思っています。地域の方、通りがかりの方、気が付いた方がほんのちょっとずつ手を差し伸べていけば、やがて大きな成果を得られると思います。
以前の特別委員会でもお話しさせていただきましたが、地元町会の皆さまが行う公園清掃・ふれあいパーク活動に参加させていただき、早朝の公園清掃や花壇の整理など、地域の方々とゆっくりと進めておりました。ただ参加する方々も体調や生活状況の変化などから、なかなか継続することが難しい状況もあります。
問⑤:「グリーンプランおおた」には、このふれあいパーク活動の今後の課題として、高齢化等による既存の活動団体の減少が挙げられておりますが、この事業の充実・啓発について今回の令和2年度予算においてどのように進めていかれるか、その取組みをお伺いいたします。
答弁:公園施設管理課長
ふれあいパーク活動は、平成14年度85団体で開始しました。発足当時から地域の方々の多大なご協力をいただき、平成27年度には137団体まで増加しました。しかし、今年度当初は128団体と、ここ数年は微減の傾向が続いています。これは、高齢化等による団体の辞退数が、新規の増加数を上回ったことによります。
本事業につきましては、これまでも区報や区設掲示板などを活用した広報、区施設でのパンフレット配布、活動ニュースの発行などを行っております。また、少しでも多くの区民に興味を抱いていただけるよう、今年度は本庁舎1階での写真展も実施しました。
令和2年度予算におきましては、清掃活動に伴う活動支援金やパンフレット等の印刷費、ボランティア保険の保険料などを計上しております。募集等に限った特別な予算処置はしておりませんが、平成30年度包括外部監査報告書では、公園近隣の学校や商店会などに呼びかけるべき、との意見も頂戴しておりますので、引き続き、より効果的な処方も検討しながら、広く周知を図ってまいります。
地域住民及び企業等のボランティアが区との協働で、自主的に区立公園の管理を進めるふれあいパーク活動。「グリーンプランおおた」ではその活動団体を、2020年で170団体、2030年には200団体の目標を掲げております。こうした啓発も含め、区民の憩いの場である公園の安全管理について、引き続きの取組みを要望させていただきます。
次にデザインマンホールについて1点お伺いいたします。
去る2月7日に行われた小池東京都知事の会見では、新型コロナウイルス感染症対策、スマート東京実施戦略の策定、東京2020協賛ジャンボくじの報告に続き、デザインマンホール蓋を活用したモバイルスタンプラリー等の実施について説明がありました。
現在東京都内では17の区市に合計113か所のデザインマンホールが設置される予定で、千代田区では鉄腕アトム、世田谷区ではウルトラマン、稲城市ではガンダムなどといった、その地域に所縁(ゆかり)のあるキャラクターが描かれたものがあるとの事。また別の報道では、今年開催される東京五輪を記念して都内20か所に大会エンブレムをあしらったデザインマンホールの設置が進められているとありました。
私自身もこれまで、地方出張の際にご当地マンホールの写真をコレクションしたり、毎年開催される全国のマンホール探求家が集い合い、希少なデザインを報告する会に参加するなかで、デザインマンホールが持つ様々な可能性を感じておりました。
そのような中、平成29年9月の決算特別委員会の土木費についての質疑の際に、当時全国で191の自治体で222種類にも及ぶデザインマンホールを取り上げ、観光の観点からも大田区独自のデザインマンホールの制作について研究を進めてはどうかとの提案に対し、当時の都市基盤管理課長からは「大田区の魅力の発信には、デザインマンホールの活用も一つの方法と考えますが、東京都下水道局が所有し管理してございますので、サイン計画の活用なども含め、研究していくべきと考えてございます」とのご答弁をいただきました。
問⑥:そこで伺います。このやり取りから2年半が経ち、デザインマンホールの活用に対する研究の進捗状況について、また、東京都が令和2年度予算に組み入れたデザインマンホール等ツーリズム推進事業への参画など、今後の区の取組みについてお伺いいたします。
答弁:都市基盤管理課長
デザインマンホールの活用に対する研究の進捗状況についてですが、23区内でのデザインマンホールの設置状況につきまして、今後、7区(千代田区、世田谷区、渋谷区、杉並区、豊島区、北区、足立区)において設置予定となっております。
また、先進事例としてサンリオキャラクターを観光大使に任命の上、区の観光シンボルとして活用し、デザインマンホールを設置しています。
引き続き、事業の要綱や他区の状況を確認するとともに、導入効果について検証を深めてまいります。
令和2年度予算で東京都が発表した「デザインマンホール蓋を活用したモバイルスタンプラリー事業」は約1億円の補助事業ですが、これは、昨年度、やはり都の補助事業に各自治体が申請をしてデザインマンホールを新たに製作・設置したものにデジタルコンテンツを紐づけして、都内周遊を目的としたスタンプラリーを実施するという継続した事業となります。
もしもという言葉はあまり言いたくありませんが、是非、「時を逃さないよう」に引き続き検証を深めていただきたいと思います。
以上で質問を終わります。


