土木費に関連して、区内公園の維持管理についての取り組みや子供から高齢者までが安心して利用できる公園整備計画などについて質問をさせて頂きます。

              

 本年3月の予算特別委員会で私は、区が推進する『ふれあいパーク事業』を取り上げ、地域コミュニティーの充実のため総合的なコーディネート支援の重要性を確認させて頂きました。

 初めに、このふれあいパーク事業を通してお伺いさせていただきます。

 大田区内には、562か所約288ヘクタールの公園・緑地が整備され、区民一人当たりの公園面積は4.08㎡となっています。現在、公園の箇所数は23区中第2位、区民一人当たりの公園面積は第10位。大田区緑の基本計画では、区民一人当たりの公園面積を6㎡に拡充する目標を掲げており、地域に潤いとやすらぎをもたらす公園・緑地の新設・拡張整備などに取り組む計画となっています。

 平成26年4月1日現在の区内の現況公園一覧を見てみると、各まちなみ維持課管轄の公園・児童公園・児童遊園・緑地など550か所の詳細に合わせて、自主的管理活動を行っている公園が129か所あることが記されています。

 この自主的管理活動というのはいわゆる『ふれあいパーク事業』を基本とし地域力を活用した管理運営のことと認識しています。

                 

 ①そこで今後、区民一人当たりの公園面積を現状の4.08㎡から区の目標値である6㎡に拡充していく計画の中で、この自主的管理活動の必要性は今にも増して大きくなると考えますが、これについての区の見解、ならびに、協力者・団体・事業所などへの啓発活動について区の取り組みをお伺いいたします。

               

 ⇒自主的管理活動によるふれあいパークは、地域活動の拠点として、また、自主的なルールにより様々な使い方が可能な場所として活用していただいており、このため地域に根差した区民に愛される場所となっています。区としては、区内の公園面積を拡充していくうえで、ふれあいパークをより一層拡充していくことが必要であると考えております。

 大田区緑の基本計画「グリーンプランおおた」におきましても、このふれあいパークを2030年までに200団体に増やすと目標に掲げております。

 また、啓発活動についてですが、区報や区設掲示板への掲示に加えて、区内の地元企業を訪問し参加を呼び掛けてまいりました。今後も積極的にPRを行い、団体活動への参加を呼び掛けてまいりたいと考えております。

            

 その上で、この自主的管理活動の経費である自主管理経費について確認をさせて頂きます。

 平成25年度一般会計予算の中にある「公園管理費」24億6,100万円余のうち、「公園等の維持管理」にかかる予算として18億3,090万円余が計上されています。

 次に平成26年度一般会計予算での「公園管理費」27億8,240万円余のうち、「公園等の維持管理」にかかる予算として20億3,430万円余が計上されています。この2ヵ年度の増減額はプラス2億330万円余で増額率はプラス11.1%となります。

                     

 ②そこで、この2億円余の増額予算となった要因と、このうちに占める公園の自主管理経費の増減額・率について状況をお伺いいたします。

             

 ⇒公園管理費の予算が2億円余り増額となった内訳は、主に消費税と人件費の増額による公園維持業務委託などの委託料が増額となったためです。

 公園の自主管理活動(ふれあいパーク活動)の経費は、清掃用具やごみ袋などの需要費、清掃活動に対する支援金としての補助金、ボランティア保険の役務費等がございます。

 今回、自主管理活動(ふれあいパーク活動)をされている多くの方から、公園で活動をしていても周囲の人に何をしているのか分かってもらえないので、腕章など活動を明示する物を配布して欲しいとのご要望をいただき、腕章の購入費用を予算化させていただきました。

 結果として、平成25年度と比較しますと約30万円の増額となり、その上昇率は4%程度となっております。

                

 現在、自主的管理活動が行われている129か所の公園も含めて、すべての区内公園において定期的な清掃が行われています。その作業が、委託業者であれ地域住民のボランティア活動であれ、その公園を利用される区民が気持ちよく楽しめる環境を提供するためには、区の予算をかけてでも綺麗な環境作りに取り組むべきと考えます。

 これからの秋から冬にかけての季節。私がお手伝いをしている区立いずも公園では、毎回の落ち葉清掃が大きな負担となります。小さな公園ですが、90㍑のポリ袋を3枚使っても取り切れないほどの落葉にほとほと困ってしまう日々が続きます。

 例えばこの事例では、年間の剪定スケジュールを落葉の季節に合わせるように組むとか、落葉の少ない常緑樹に植え替えるなどの環境の変更で、地域への負担を軽減できる可能性もあると考えます。

                 

 ③このように、自主的管理活動をより効率よく運営するためのサポートについて、区はどのように捉え、取り組んでいるのか見解をお伺いいたします。

             

 ⇒自主的管理活動(ふれあいパーク活動)において清掃活動を実施している団体には、活動支援金を面積に応じて支給しております。また、各種の緑化基金などの情報を活動団体に提供するなど、活動の支援に取り組んでいるところです。

 ご指摘のような落ち葉時期の清掃活動に対する支援として、区による剪定のスケジュールを落ち葉の季節に合わせることや樹種を変更することなどについては、地域の実情を加味したうえで検討を行ってまいりたいと思います。

 また、各まちなみ維持課ごとに、年1回ふれあいパーク活動団体の方々全員にお声掛けをし、苦労話やこうすればうまくいったなどの意見交換の場として交流会を開催しています。

 昨年度からは、グループミーティング方式を取り入れ、さらに活発な意見を出し合っていただいております。区としては、地域力で公園を支えていただくよう今後も努力してまいりたいと考えております。

               

 その地域にある公園が抱える問題は、先に述べた落ち葉の問題から、悪質な不法投棄や自転車駐輪場の整備、騒音問題、防犯的な問題など多岐にわたります。ただいまご答弁頂きましたとおり、積極的に地元地域の要望や、実際に自主的管理活動を行っている方々からの意見を集約し、整備計画を立て、改善に着手していただきたいと思います。

 さて、区内の現況公園一覧によると、昭和20年代に開設となった公園は16か所ありました。当然、整備計画に基づいて適正な公園施設の維持管理がなされていると思います。しかし一方で、施設の老朽化であったり、見通しが悪くなったり、周辺地区の高齢化により利用者が減っている公園や、園内の通路や広場にデコボコがあって、ベビーカーや車いすでの利用が困難な場所もあろうかと思います。

                   

 ④こうした実情も鑑み、区は、公園施設の日常の維持管理や施設の更新など、どのような体制で、どのように取り組んでいるのかお伺いいたします。

                

 ⇒都市インフラの老朽化に対する維持更新が、近年社会問題化していますが、区として公園においても対策に取り組んでいるところです。

 公園の維持管理は、業務委託の中で日常点検及び補修を行っています。また、国土交通省が策定した「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」に基づき、年1回の遊具の定期点検を実施し、安全・安心度の向上にも努めています。

 更に、施設の補修や更新については、公園施設の長寿命化対策の調査及び遊具の定期点検調査結果を基に、毎年計画的な取組みを進めています。

 加えて、利用度の高い公園や老朽化の著しい公園などでは、区民の要望やニーズを反映した改修整備により、公園全体の魅力アップに努めています。

 今後も、公園の適切な維持管理や施設の更新んい取り組んでまいります。

                 

 おおた未来プラン10年で「憩いやすらぎ空間のまちづくり」の課題として、『公園緑地のさらなる魅力アップには、量の確保とともに質の確保が重要です。特に、小規模な公園緑地は「地域の庭・広場」として地域活動に密着した空間とする必要がある』と記されている通り、今後、少子高齢化社会を迎えていく中で、公園に対する区民ニーズも大きく変わってきていると思います。防火・防災や介護予防の観点も含め、誰もが憩いを得られる環境作りが重要になってまいります。

                   

 ⑤そこで、地域密着の魅力ある公園づくりについての計画や、また、現在でも利用者の多い洗足池公園や西六郷のタイヤ公園などのさらなる魅力向上についての展望など、区の見解をお伺いいたします。

               

 ⇒少子高齢化などの社会状況や区民ニーズの多様化を踏まえ、引続き緑のやすらぎ空間づくりとしての公園新設・拡張・改良整備や施設の改修整備を進めていきたいと考えています。

 委員ご指摘の洗足池公園などの比較的大規模な公園については、区民の声を伺いながら、地域の資源を活かし、新たな区民ニーズに対応していくなど、更なる魅力アップを図ります。

 また、区民の余暇活動や健康増進・介護予防に繋がる健康運動遊具などの新たな施設整備や、地域の特色や要望に配慮した公園整備を進めていく必要があると考えています。

 今後も、地域や近隣住民、公園利用者等の要望やニーズを反映し、更に「地域の庭・広場」として、多くの区民に利用され、活用され、愛される「地域に根差した魅力ある公園づくり」に取り組んでまいります。

                 

 先日、蒲田本町2丁目にある本二児童公園でのスロープ整備工事が完了しました。この公園は、地元から区役所へ向かう経路にあるため、工事着工から完工までその進捗状況を見ておりました。

 もともと公園の入り口には急で狭いスロープがありましたが、園内遊具の更新に合わせてスロープの改修が行われ、現在は、コンクリート打設で緩やかな勾配となり、表面は刷毛引きで滑り止め加工もされた素敵なスロープになりました。こうした観点は、これからの少子高齢化社会には非常に重要だと考えます。

 そして、このようなバリアフリー対策のほか、いきいき公園体操で活用されている健康遊具の増加や、簡単なリハビリ運動が出来るリハビリ器具に代わる遊具の設置、さらには「だれでもトイレ」の整備など、その公園の規模や利用者の動向などもしっかり捉えた改修計画をたてていく必要があると考えます。

 国土交通省が平成24年3月に発行した「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン【改訂版】」では、都市公園に求められる憩いや健康促進、地域間交流などのニーズに関連して、高齢者や障害者が自由に社会参画できることを目的としたバリアフリー環境の構築が定められている一方で、都市公園とは、地震などの自然災害時には避難所・避難路となるなど、国民の生活に欠かせない多様な機能を有する都市の根幹的な施設と位置付けられています。

 こうした概念によって、都市公園の整備にあたっては、バリアフリー法に基づく整備を行うだけではなく、「どこでも、誰でも、自由に、使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方に則し、施設の整備・管理に取り組むことが重要とされています。

              

 ⑥そこで大田区では、こうした国が示すガイドラインでの提唱やユニバーサルデザインの考え方を受け、今後どのような方向性をもって区内公園の維持・管理・改修に取り組んでいくか、また、現在までにこういった概念に則して新設あるいは改修された公園について、その状況の一部をお知らせください。

             

 ⇒区では、1994年のハートビル法、2000年の交通バリアフリー法、2006年のバリアフリー新法の制定を受けて、これまで継続的に公共施設や公共移動空間のバリアフリー化に取り組んできました。

 区内の既設公園についても、地域や近隣、障がい者団体などからの要望や意見を受けながら、出入口や園路の段差解消や手すり設置などのバリアフリー化や、既設トイレのだれでもトイレ化などの改修整備や維持修繕に努めてきました。

 今後も引続き、公園利用者や地域の意見や要望踏まえ、誰もが利用しやすく、安心して楽しめるユニバーサルデザインの視点に立った公園の維持・管理・改修に努めてまいります。

 また最近、ユニバーサルデザインの視点で新設・拡張された公園は、水神公園・古径公園・蘇峰公園などがあります。

 さらに、改修整備を行った事例としましては、萩中公園や平和の森公園などの大規模公園のほかに池上梅園、西六郷三丁目公園、新井宿第一児童公園などがございます。

                

 ここまで、区内公園の維持管理についての取り組みや子供から高齢者までが安心して利用できる公園整備計画などについてお伺いいたしました。

 今後も、区民に愛され、清潔で緑あふれる地域交流の場となる公園の維持管理に努めていただくよう要望をさせていただき、質問を終了いたします。

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