3月14日(金)予算特別委員会は第四日目となり、13日から引き続きの福祉費と、衛生費・産業経済費と質疑が行われました。

             

私はこの「福祉費」と「衛生費」で登壇させて頂きましたので、それぞれについて内容を報告いたします。

            

《第3款 福祉費》

             

  福祉費に関連して、高齢者・障害者の区有施設の利用体系についてお伺いさせていただきます。

 大田区教育委員会が平成24年3月にまとめた『大田区スポーツ推進計画』では、大田区におけるスポーツ推進のあり方について様々な角度から検討を重ね、区民の誰もがスポーツを楽しむことができる施策の方向性が縷々述べられております。

それは、この計画の基本理念にある「誰もがずっと元気にいきいき 地域の力で未来を築く スポーツ健康都市おおた」に色濃く表わされているとおり、子どもから高齢者、そして障害をお持ちである方々も皆がスポーツを通して健康を促進し、生活性の向上を目指していくことがこの計画の根幹の一つではないかと思うところであります。

 このことを前提に二つのケースを通して、大田区におけるスポーツと福祉の関係についてお伺いさせていただきます。

                 

 先日、70代で障害をお持ちの男性からご意見を頂戴いたしました。その方はスポーツの連盟に所属しており、23区内にある複数の体育館で練習に汗を流しています。練習の際男性は、自家用車で移動し体育館へ向かうのですが、このときの駐車料金が各区の施設によって多様であることを挙げられ、是非、大田区内のスポーツ施設に併設されている駐車場の料金について障害者割引制度を検討していただきたいとのご意見でした。

                 

 ①はじめに、スポーツ施設を含む区内の公共施設において、福祉的要素から有料駐車場の料金割引を設定している施設について、その場所や内容をお伺いします。

                    

⇒理事者答弁「区施設の有料駐車場について、障害者の方への減免をおこなっているしせつには、区役所本庁舎と大田区民ホール・アプリコなどがございます。

 障害者手帳の提示により、本庁舎は全額免除、アプリコは5割の減額を実施しています。」

                  

 昨年、大田区内でも競技が開催され大いに盛り上がりをみせた第68回国民体育大会。この大会と同時に開催された第13回全国障害者スポーツ大会において、身体的にハンデを抱えながらも全力で勝負に徹するアスリート達の姿を見て、多くの障害者がスポーツへの希望の光を輝かせたことでしょう。

 また、3月7日に開幕したソチ・パラリンピックでは、8日のバイアスロン男子7.5kmで久保選手が銅メダルを獲得して以降、昨日のアルペンスキー男子回転で鈴木選手が金メダルを獲得するまでに金メダル3個・銀メダル1個・銅メダル2個という障がい者スポーツの新時代の幕開けとも言える戦いを展開してくださっています。こうした障がい者スポーツへの機運の高まりも後押しをし、今後ますます障害者スポーツの普及が加速していくことを想定すると、障害福祉施策の見直しやバリアフリー化などの施設改修の必要性がさらに問われることと思います。

 さて、駐車料金の割引制度について、他区の体育館に確認をしてみました。すると、目黒区の中央体育館では窓口にて障害者手帳を提示すれば駐車料金は無料。葛飾区の総合体育館でも、窓口にて障害者手帳の提示で駐車料金は無料。江戸川区総合体育館でも、窓口にて障害者手帳の提示で駐車料金は無料の状況でありました。23区内にある全公共スポーツ施設を確認した訳ではありませんが、こういったサービスを実施している施設もありました。

                     

②こうした実状を鑑み、今後、大田区においても公共施設における駐車料金の障害者割引制度を検討する必要もあるのではないかと思いますが、区の見解をお聞かせ願います。

                   

⇒理事者答弁「区ではこれまで、障害のある方に対し一ヶ月当たり3,600円分の福祉タクシー及び自動車燃料費に使用出来る「移送サービス利用券」を給付するなど、障害者の日常生活の利便性と生活圏の拡大を図る取り組みを行ってきました。

 一方、区は区民がスポーツを通じて健康で豊かに暮らし、まちが賑わいと活力を増していくために、「スポーツ健康都市宣言」を行い健康活動の推進を図っています。障害のある方も日常的に円滑にスポーツ活動に参加できるように、環境整備をしていくべきものと考えております。

 施設利用については、このような新たな支店も必要と考えますが、公共施設の設置目的や施設の状況はさまざまであり、個別に検討することが適当であると考えております。」

                   

 障害者の誰もが自家用車を運転して移動している訳ではありませんので、その方々だけが恩恵を受けるような取り組みはいかがなものかとのご意見もあるかも知れません。ただ、スポーツ施策の拡充で競技人口が増加することによる波及効果は多岐にわたります。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックへ向けた制度設計の中で、一つ一つの課題について深く検証を行っていただき、障害をお持ちの方でもスポーツを楽しめる環境づくりを、大田区においても是非推進していただきたいと思います。

                     

                       

  次に、高齢者の介護予防と体力維持の観点から、区有施設の利用体系についてお伺いさせていただきます。

 大田区では、各地域包括での介護予防教室をはじめ、区内公園に設置した健康遊具を活用した「いきいき公園体操」や認知症予防体操、又、大田区社会福祉協議会が支援しているふれあい・いきいきサロン活動など、さまざまな場所や週間リズムで高齢者の健康維持・介護予防を推進していています。このような、住んでいる地域にある身近な場所で出来る運動を通して、参加される方々の交流の輪が広がっていくことは、住民間での地域コミュニティー形成において重要な取り組みでもあると思います。

 一方で、こうした関わり合いが苦手な方や、家庭の事情で決められた時間・場所に行くことができない方、趣味や地域活動の合間に体を動かしたいといった方々など、多様なニーズがあることも事実です。

 こうした観点から、現在の公営プールの利用料金についてお伺いさせていただきます。

 大田区には平和島公園プール・東調布公園プール・萩中公園プール・矢口区民センター温水プールの四つの公営プールがあります。公園プールの利用料金は、高校生以上で屋内プールは2時間480円、夏期プールは2時間360円となっています。

                    

 ③この料金設定の他に、高齢者や障害者へのサービスとして回数券やスタンプカードの利用によって料金割引が設定されていますが、その内容についてお聞かせください。

                  

⇒理事者答弁「区内に住所を有する満65歳以上の高齢者や障害者については、スタンプカードを利用し夏期以外の温水期の利用について、5回目を無料にてご利用頂いております。この利用に際しましては、高齢者は医療保険証等の年齢が証明できるもの。障害者につきましては、障害者手帳をプールの窓口で提示していただき、スタンプカードの交付を行っております。

 また、この割引カードは、回数券との併用も可能となっております。温水期の回数券は11枚綴りで、高校生以上は4,800円になります。有効期限は購入した日から2年間となっております。

                     

 ④この制度の利用率はどのような状況でありますでしょうか(各施設ごとに…)

                   

⇒理事者答弁「平成24年度の温水期個人利用者は、3公園水泳場全体で、90,130人でした。その内、高齢者は約8,700人の方に利用いただき、利用率は10%となっております。

 また、障害者につきましては、約2,500人の方に利用いただきまして、利用率は約3%となっております。

 各施設毎にご報告いたしますと、

 平和島公園水泳場は、高齢者が約12%・障害者が約2%

 東調布公園水泳場は、高齢者が約8%、障害者が約3%

 萩中公園水泳場は、高齢者が約10%、障害者が約3%となっております。」

                  

 ⑤利用率向上に向けた告知について、区ではどのように取り組んでいますでしょうか。

                

⇒理事者答弁「各公園水泳場の受付や更衣室など、目に付きやすい箇所に案内提示を行い、チラシを作成して配布するなど利用促進を図っております。今後もその他周知方法も含めて検討を行い、より一層の利用促進を図ってまいります。」

                   

 公営プールの料金設定について他区の状況を見てみると、品川区のしながわ区民公園プールは、夏期のみ高校生以上400円に対し障害者とその補助者、並びに70歳以上の高齢者は無料。世田谷区の世田谷公園屋外プールは、夏期のみ高校生以上360円に対し障害者、並びに65歳以上の高齢者は100円。目黒区の区民センター屋内・屋外プールは、屋内で一般400円に対し障害者、並びに65歳以上の高齢者は200円となっておりました。

 本区の公営プールとこれらの公営プールとの設備上の差があろうかと思いますが、もし同じような割引を適用した料金設定にした場合、先ほどのスタンプカードよりも割引率が上がるため高齢者や障害者の利用率が増加する可能性もあり、これによって高齢者・障害者の介護予防や体力維持につながることも考えられます。

                           

 ⑥そこで今後の課題として、今、取り上げた公営プールの料金設定について区として検討していただきたいと考えますが、区の見解をお伺いいたします。

                      

⇒理事者答弁「プールをはじめとした公共施設の使用料については、受益者負担の原則に基づき、公平性等を総合的に勘案して料金設定をさせていただいております。また、減免制度につきましても、特に社会的に配慮を必要とする方等に限り適用させて頂いているところです。

 プールの利用は、高齢者・障害者の介護予防や体力維持につながると認識しております。今後、使用料減免の拡充につきましては、公園水泳場に限らず、区内の他施設も含めた調整やご指導のあった他区の状況を調査し、検討を進めてまいりたいと考えております。」

                 

 おおた未来プラン10年・後期で「スポーツ健康都市宣言にふさわしい、スポーツを通じて健康で豊かに暮せるまちをつくります」との個別目標に対し、5年後のめざす姿として掲げた3点の未来像のうちの1つに“区民が、身近な地域で、スポーツに参加するための環境が整備されています。”と掲げられています。

 こうしたことからも、今後、スポーツの分野も含めて、大田区における福祉施策の拡充を期待し質問を終わります。

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