都議会公営企業委員会「交通局」にて、事務事業質疑@玉川ひでとし/3つのテーマで質問
都議会 公営企業委員会にて、交通局の事務事業質疑を行いました。
・駅での災害対策
・乗務員の健康管理
・施設整備における質の高いサービス提供
との3つのテーマについて質問いたしました。

【駅での災害対策:Q1-3】
都営交通事業において、一番重要なのは「安全安心の確保」であります。
「安全安心の確保」の取り組みの中のうち「自然災害の備え」については、地球規模の気候変動の影響を受けて、気象災害に対するリスクが確実に高まる中、重要性が増しております。平成27年には水防法改正により、浸水想定区域図作成の根拠となる降雨規模が大きく見直され、浸水が想定される区域や深さが拡大しました。
都営地下鉄では、平成元年浅草線五反田駅において、台風による浸水被害が発生しており、開口が大きく個所数もある駅出入口からの浸水対策は、とりわけ重要であります。そこで、
【Q1】駅出入口への浸水対策について、これまでの実施状況と今後の計画について伺います。
A1(建設工務部長 答弁)
〇交通局では、東海豪雨規模の降雨を想定し、止水板かさ上げ等の対策を平成25年度に完了しております。
〇その後、水防法改正により、浸水予想区域図等が順次見直されたことから、令和2年度から追加対策に取り組み、これまで計8カ所で工事を実施いたしました。
〇今後は、令和5年2月に策定した「東京都交通局浸水対策施設整備計画」に基づき、駅出入口65か所について、浸水の深さなどに応じて、止水板のかさ上げや防水扉、防水シャッター設置による対策を実施してまいります。
見直された浸水予想区域図等を反映した東京都交通局浸水対策施設整備計画が今年2月に策定されたことを評価するとともに、これに基づいた着実な整備を期待いたします。
駅における災害対策において、水害ともに重要なのが震災対策でありますが、首都直下型、南海トラフなど大規模地震発生のリスクが高まっております。
大規模地震が発生した際、交通機関の機能停止に伴う多数の帰宅困難者の発生が予想され、鉄道利用者の「安全安心の確保」の点から、帰宅困難者対応を適切に実施するための日頃からの備えが必要であると思います。そこで、
【Q2】法令上、鉄道事業者は帰宅困難者に対してどのような対応が求められているのか。また、都営地下鉄では帰宅困難者にどのように対応することになっているのか、備蓄品の配備についてもあわせて伺います。

A2(安全管理担当部長 答弁)
〇都の条例では、鉄道事業者は、施設内に多数の帰宅困難者が生じた場合に、施設の状況などを確認した上で、地元区等と連携し、施設内での案内や安全な場所への誘導など、必要な措置を講じることとされています。
〇これに基づき、都営地下鉄では、震災等の発生時には、駅構内の安全確認の上、コンコースなど、あらかじめ定める安全な場所にお客様を案内、地元区等が設置する一時滞在施設が開設されるまでの間、待機いただくとともに、一時滞在施設が開設された際には、施設までの経路などを案内するとしています。
〇また、飲料水や防寒用ブランケット、簡易マットなどの備蓄品を、当局が管理する全101駅に合計5万人分配備しております。
都条例に基づく帰宅困難者への措置がきちんと定められ、備蓄品は約5万人分が都営交通の駅に配備されていることは、大変心強いです。帰宅困難者が発生した際には、定められた措置の実施や、備蓄品の活用を図っていただきたいと思います。
帰宅困難者への措置や備蓄品の活用については、係員が対応を理解し、訓練等により習熟することで、いつでも円滑に対応できる状態にしておく必要があります。
そこで、
【Q3】発災時の利用客に対する情報提供、駅係員対応のための訓練状況について伺います。
A3(電車部長 答弁)
〇都営地下鉄では、震災等の影響による運転見合わせなどが発生した際、車内や駅構内での放送や改札口付近に設置したモニターなどを活用し、お客様に列車の運行情報を案内いたします。
〇駅係員には、お客様の避難誘導や情報伝達等に関する訓練を日頃から実施するほか、帰宅困難者が発生した場合の対応手順等を定めたマニュアルに基づき、放送等も活用し、駅構内の安全な場所への案内や備蓄品の配布などに関する訓練を毎年実施しております。
災害時に放送やモニターを活用して、帰宅困難者に運行情報を案内する体制ができており、また、マニュアルの整備や、即応力を確保する訓練を実施するなど、係員の対応力を確保する取り組みがなされているとのことで、これらの取組を継続し、また必要に応じて、改善を図っていっていただければと思います。
【乗務員の健康管理:Q4】
日々の運行に関する安全安心の確保に関して、いわゆる2024年問題で、運転手の労働管理の強化が図られるなど、運転手の健康管理の重要性が高まっています。
公益社団法人全日本トラック協会では、運転手に睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査を実施していると聞きます。そこで
【Q4】安全・安心な都営交通の運行のためには乗務員の健康管理が重要であると考えますが、どのように取り組んでいるか伺います。
A4(職員部長 答弁)
〇都営地下鉄や都営バス等では、乗務の前後に行う対面の点呼で、乗務員の体調を確認しております。
〇また、労働安全衛生法に基づく健康診断で、視力、聴力や血圧などを定期的に測定するほか、三十歳以上の者には心電図検査を実施し、健康状態を把握しております。
〇さらに、国のガイドライン等に基づき、運転業務に従事する全乗務員を対象に、睡眠時無呼吸症候群の検診を行うとともに、バス乗務員には、脳血管疾患の有無を早期に発見するための脳MRI健診を定期的に実施しております。
〇これらの結果、異常が認められた場合は乗務禁止の措置を行い、症状の改善を確認した上で乗務に復帰させております。
乗務前後の対面点呼から健康診断、睡眠時無呼吸症候群や脳疾患の検診など、幅広い角度から乗務員の健康管理が実施されているとのことです。
異常が認められた場合の対応についても定められており、これらを適切に運用するとともに、新型コロナやインフルエンザを含めて、様々な要因に目を配りながら、安全運行に努めていただきたいと思います。

【施設整備における質の高いサービスの提供:Q5-7】
「質の高いサービスの提供」に関して、都営交通は、誰もが円滑に利用できる輸送サービスの提供が求められています。
すでに都営地下鉄では、すべての駅においてバリアフリールートの確保がなされていますが、場所により遠回りを強いられる場合が生じるなど、十分とは言えないものもあります。
【Q5】都営地下鉄の様々な利用者に円滑に利用いただけるよう、エレベーターの整備など、一層のバリアフリールートの整備が必要であります。そこで、こちらの計画と整備状況について伺います。
A5(技術管理担当部長 答弁)
〇都営地下鉄では、全駅でのワンルート整備後のさらなる取組として、乗換駅等でのエレベーター整備を進めるとともに、駅の構造や周辺状況等を踏まえながら、バリアフリールートの複数化を進めております。
〇経営計画2022では、令和6年度までの3か年で6駅にエレベーターを整備することとし、これまで浅草線日本橋駅など2駅でエレベーターの供用を開始するとともに、現在、新宿線瑞江駅など4駅で工事を実施しております。
バリアフリールート複数化の整備が計画立てて実行されているとのことで、着実な整備により、多くの方が円滑に利用できる環境となることを期待いたします。
多様な利用者が快適に利用できる施設整備として、駅のトイレは重要な設備であります。バリアフリーやユニバーサルデザインの面から多機能トイレが整備されていますが、一般のトイレについては、以前の鉄道駅のトイレは汚くて、積極的に使いたいとは思えない感じでしたが、ここ数年では、とてもきれいに、清潔になって、安心して利用できる印象を持っております。そこで、
【Q6】気持ちよく使用することができるトイレが増えてきていますが、トイレの改修計画と整備状況について伺います。
A6(技術管理担当部長 答弁)
〇都営地下鉄では、お客様が駅のトイレを快適にご利用いただけるよう、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れ、清潔感と機能性を備えたトイレへの改修を計画的に実施しております。
〇経営計画2022では、令和6年度までの3か年で9か所の改修を計画し、これまで三田線新板橋駅など3か所の工事が完了し、現在、浅草線東銀座駅など4か所の工事を進めております。
着実にトイレの改修が進められているということが分かりました。これらの工事をきちんと工程管理の上、着実に進捗させて、誰もが使いやすい駅が整備されることを期待いたします。
私の地元・大田区の馬込駅における出入口工事では、一部滑りやすい部分があるとの地域の方の声を交通局に届けたところ、速やかに補修工事が行われるなど、良好な対応をされたことに地域の方が大変喜ばれていました。感謝申し上げます。

浅草線では駅を全面的に改装する工事が順次行われていると聞きます。
駅は、線路でつながる街から街へと鉄道で移動するための出入口であり、その街、その地域のシンボルでもあることから、このような取り組みに対する期待は大きいものがあります。そこで、
【Q7】都営地下鉄浅草線の駅改装の全体計画と現在の進捗状況及び今後の予定について伺います。
A7(技術管理担当部長 答弁)
〇交通局では、浅草線において、路線の統一感を演出した上で、駅ごとに地域の特色を踏まえ、街並みにあわせた駅構内の改装を進行中
〇経営計画2022では、令和6年度に東銀座駅の改装を完了する計画としており、現在、工事を進行中
〇東日本橋駅など4駅の設計中、引き続き、計画的に取り組む
浅草線の駅改修の取り組みが着実に進行しているとのことで、着工済み、設計中の案件の着実な進捗を期待するとともに、完成後は、都営地下鉄線の利用者だけでなく、地域や沿線にとって、賑わいの創出など、様々な効果が発現することを期待しております。
昨年12月3日、東京都交通局の開局111周年を記念して、馬込車両検修場にて「都営フェスタ2022」・車両撮影会が開催されました。
地元大田区での開催とのことで、私も一般応募で見事当選して参加してまいりました。
一般の方が普段は近寄れない車両のすぐ近くで写真撮影ができ、大変に興味深く、楽しいものでありました。
ついつい鉄道グッズのおみやげも買ってしまいました。
愛用している都営浅草線5300形電車型ペンケースです。2枚目の写真、わたしの机上にも映っています。
今年の6月の「2023路面電車の日記 念イベント撮影&見学ツアー」は応募ではずれてしまいましたが、都電荒川線・さくらトラムでも見学会が定期的に実施されております。
このような見学会やグッズ販売など、移送手段だけではないサービスの提供などもうまくPRするなどの工夫を凝らして、より一層身近に、地域に愛される都営交通になっていただくことを願います。
先ほどの伊藤議員の質疑において、答弁がありましたが、
今月中には、地元・大田区の浅草線西馬込駅のホームドアが運用開始となり、平成12年度の三田線の整備完了から、平成25年の大江戸線、 令和元年の新宿線に続き、今回の浅草線で、都営地下鉄の交通局管理の全ての駅でホームドアの整備が完了するとのことです。これにて、都営地下鉄でのホームからの転落事故がゼロになることを確信いたします。
冒頭に申し上げました通り、都営交通事業において、一番重要なのは「安全安心の確保」であります。引き続き、安全第一で、安心をもたらす事業に取り組んでいかれますことを願いまして、私の質問を終わります。
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