一般質問③おおたみちパト事業について(令和2年第2回定例会)
3.おおたみちパト事業について
最後に、昨年11月より試行運用を開始された大田区道路損傷等通報アプリケーション「おおたみちパト」について質問いたします。
これまで道路の損傷や街路灯が消えているなど、地域で不具合を見つけられた方から修繕要望のご連絡をいただき対応させていただくことがありましたが、「おおたみちパト」アプリのおかげで、現場に足を運ぶこともなく、写真をメールで送っていただいたり、またこちらのアプリを紹介することで区民の方が直接通報されたりと、非常に便利なツールとして活用させていただいております。
そこでお伺いしますが、この
(質問⑩3-1)
おおたみちパトを導入されて、現場の業務にどのような変化が見られましたでしょうか。
通報傾向、分析、本格稼働に向けての手順の見直し、項目の増減等、今後の展開についてお聞かせください。
<回答⑩3-1:企画経営部長>
※写真クリックで、Youtube動画の答弁が見られます(18:52あたりから)
大田区道路損傷等通報アプリケーション「おおたみちパト」に関するご質問ですが、
当該事業につきましては、関係部局と連携のもと、昨年11月から試行運用を開始いたしました。
本年5月末までの実績として、アプリケーションのダウンロー件数は累計531件、通報件数は合計88件となっております。
通報件数については、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言や外出自粛なども少なからず影響しているものと考えており、通報内容といたしましては、道路の損傷やカーブミラーの傾きに関するものが多い傾向にあります。
具体的な対応に当たる道路管理の部局からは、電話での通報に比べ、道路損傷の状況や場所の確認が容易となったため、処理時間の短縮につながっている、との報告を受けております。
また、夜間や土日祝日などの通報が約7割を占めていることから、区民にとっても、開庁時間以外でも通報できるため、利便性につながっているものと認識しています。
今後の展開につきましては、地域力を活かした安全・安心なまちづくりを進めるという観点から、他自治体の動向も注視しつつ、引き続き、区民の皆様に使いやすいアプリとなるよう関係部局と協議を重ねてまいりたいと考えております。
このような区民参加型の通報アプリを通じて、自分たちの力で、自分たちの住むまちを良くしていこうという区民の意欲が高まっていくことを今後も期待しております。
結びに、冒頭に引用しました小説「ペスト」の中で、この物語の「語り手」が残した言葉を紹介いたします。
「天災のさなかで教えられること、すなわち人間のなかには軽蔑すべきものよりも賛美すべきもののほうが多くあるということ」
と、カミュは綴られました。
まだまだ続く、新型コロナウイルスとの闘いに、そして今後また訪れるかもしれない難局を乗り越えていくために、「誠実さ」、「自分の職務を果たすこと」で、希望の光を区民に届けていかれることを願いまして、わたしの質問を終わります。