平成26年 第2回定例会で一般質問⑤学力向上・ESD
6/12(木)、平成26年第2回定例会第2日目にて、一般質問をさせていただきました。
長文になるので、数回に分けて質問内容を掲載いたします。
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(質問 3分25秒、答弁 3分0秒)
呑川沿いにある石川台中学校は、本年開校60周年を迎えます。
73歳まで現役教師として活躍され、日本の国語教育家として有名な「大村はま先生」が教鞭をとられた学校として、大村はま先生に関する書籍には、石川台中学校の名前が登場してきます。
我が家の子供もお世話になっていた中学校でありますが、平成22年度・23年度に学力向上モデル校として教育研究推進校の指定を受け、さまざまな研究への取り組みをされたとのことですが、
(質問⑫)
その研究の成果および大田区内の各学校への推進状況についてお聞かせください。
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学校防災活動拠点整備事業のモデル校となり、災害に立ち向かう学校防災拠点という位置付けを区内に定着させた大森第六中学校ですが、同校ではESD(持続発展教育)を実践され、ユネスコスクール最優秀賞や全国環境教育・農林水産大臣賞などを受賞されております。.
ESDとは、Education for Sustainable Developmentの略で、将来にわたって持続可能な社会を構築する担い手を育む教育。身近な問題から取り組み、それらの課題解決につながる新たな価値観や行動を生み出し、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことであります。
大森第六中学校には、「農援隊」という生徒たちで結成したボランティアがあります。これは勝海舟の別邸跡地に建てられた学校というゆかりの深さから、その海舟と関係が深かった坂本龍馬が作った海援隊をなぞって作られたものだそうです。
具体的な活動として、洗足池公園のホタル復活プロジェクト、これはつい2日前に水生植物園にてホタルの放流式が行われましたが、水生植物を植えて清水窪湧水を引き入れて、ホタルが住める環境を作ったものであります。
また、空芯菜を植えての水質浄化、馬込三寸人参の栽培や農家との連携、修学旅行では、岩手県の農家に宿泊しての農業体験を行っております。
毎月1回行なわれている、大岡山駅前花壇のメンテナンス作業では、まちなみ維持課、東急電鉄、NPO法人、商店街、地域住民とともに、農援隊のメンバー数十人が参加しており、日頃から地域の人たちと交流し、人のために役に立つこと、誰でも人の役に立つことができるということを学んできております。
3月に開催された同校の学習成果発表会には、文部科学大臣政務官が視察に訪れ、発表会終了後に全校生徒の前で、「みなさんは地域と地域、世界と世界とのつながりを育んでいます。どの地域よりもどの中学校よりもつながりの大切さを学ぶ事ができるこの中学校で誇りと自信を持って生きてください。よりみなさんの活動が広がりますよう願っております。」との講評を述べられました。
(質問⑬)
学校防災活動拠点整備事業のように、このESD(持続発展教育)におきましても、大森第六中学校の取り組みをモデルとして大田区内の中学校へ1校、2校、3校と少しづつ展開されていってはいかがでしょうか。
大田区の考えをお聞かせください。
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~ 理事者の答弁~(要約)
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勢古 教育委員会事務局教育総務部長
(回答⑫)
学習カルテと学習カウンセリングの研究に取り組み、その有効性について検証した。その成果を踏まえ、児童・生徒一人ひとりの学習内容の定着状況を基に作成する学習カルテの様式を新たに作成し、各学校に示している。
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(回答⑬)
学校支援地域本部の活動を充実させると共に、校長会などにおいて大森第六中学校の取り組みとその成果を紹介し、ユネスコスクール加盟を促すなど、今後ともESDを推進していく。
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(締めの挨拶 0分25秒)
鳳凰閣、勝海舟記念館の設立で、洗足池周辺の地域は、これから大田区だけでなく、全国に話題となっていくであろうと思いますが、この自然環境の素晴らしさ、地域の貴重な財産が多くの人に愛され、さらに「わが町」を愛する人が育っていくことを願いまして、大田区議会公明党、玉川英俊の一般質問を終了させていただきます。
ご清聴ありがとうございました。