平成26年 第2回定例会で一般質問④ユスリカ対策
6/12(木)、平成26年第2回定例会第2日目にて、一般質問をさせていただきました。
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この場で何度も取り上げておりますが、石川町から、東雪谷、南雪谷、仲池上、久が原にかけて、呑川上流の地域では、長年にわたってユスリカの発生に悩み続けております。
その対策の一環として、昨年度は、呑川沿いのユスリカ捕虫機が新たに3台設置され、現在、5台の捕虫機が稼動しております。
その対策の一環として、昨年度は、呑川沿いのユスリカ捕虫機が新たに3台設置され、現在、5台の捕虫機が稼動しております。
(質問⑨)
この捕獲状況の写真は、すべての捕虫機において掲示されてはいかがでしょうか。
また、捕獲量の変化やそのときの天候状況などにより、ユスリカ発生の傾向などが分析できていくのではないかと思いますがいかがでしょうか。お聞かせください。
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ユスリカの繁殖行動である、群れとなって飛んでいる様子が、まるで柱が立っているように見えることで蚊の柱と書いて「蚊柱」(かばしら)と呼ばれますが、この蚊柱は、慶ぶ・めでたい雲と書いて「慶雲」(けいうん)とも呼ばれ、古来より大変めでたいことの前兆とされてきました。
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日本では飛鳥時代、奈良の藤原京に大きな蚊柱が現れて、これはめでたいと、年号を大宝から「慶雲」と改めたそうで、中国でも8世紀の初めに巨大な蚊柱が立ったことで、同様に年号を「慶雲」と改めたといった歴史があります。
江戸時代を代表する俳諧師・小林一茶の俳句には、「蚊柱の外(ほか)は能なし榎(えのき)哉(かな)」、「蚊柱やこんな家でもあればこそ」と、蚊柱を詠んだ句が28句もあるとのことです。.
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こんなに古くから蚊柱が認識されて、世界で15,000種、日本だけでも1,500種もいるというユスリカですが、日本におけるユスリカの研究が始まったのは昭和50年代に入ってからになります。
そして、今から24年前、平成2年に「日本ユスリカ研究会」が発足されました。毎年、この研究会主催による「ユスリカ研究集会」が開催され、分類学、形態学、生態学、生理学、免疫学など、多岐にわたって研究発表が行なわれるようになりました。今年の3月には、国立環境研究所より、「ユスリカ標本DNAデータベース」が公開され、ちょうど2週間前には「第25回ユスリカ研究集会」が北海道で開催されております。
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こんなに古くから蚊柱が認識されて、世界で15,000種、日本だけでも1,500種もいるというユスリカですが、日本におけるユスリカの研究が始まったのは昭和50年代に入ってからになります。
そして、今から24年前、平成2年に「日本ユスリカ研究会」が発足されました。毎年、この研究会主催による「ユスリカ研究集会」が開催され、分類学、形態学、生態学、生理学、免疫学など、多岐にわたって研究発表が行なわれるようになりました。今年の3月には、国立環境研究所より、「ユスリカ標本DNAデータベース」が公開され、ちょうど2週間前には「第25回ユスリカ研究集会」が北海道で開催されております。
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ユスリカの種類は数多く、大田区で設置した捕虫機により捕獲された呑川のユスリカはどの種類なのか、何種類いるのかといったことはわからない状況であると思いますが、
(質問⑩)
捕獲したユスリカ、採取したユスリカを日本ユスリカ研究会の研究者・専門家に提供し、呑川のユスリカ対策に役立ていくことなどできないものでしょうか。お聞かせください。
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専門家によるユスリカの研究が行なわれている一方、インターネットでは、「フィリピンで大活躍の簡単に作れる蚊取りボトル」が話題になっております。
フィリピンでは、蚊による媒介でウィルス性疾患が蔓延し、子どもを中心に毎年約2万人以上もの命が失われておりました。
しかし、ある企業が予防のために「蚊取りボトル」を開発し、多くの市民に提供して設置させたところ、たくさんの蚊が捕獲されるようになり、ウィルス感染者、致死率は前年と比べて大幅に減少したとのことです。
しかし、ある企業が予防のために「蚊取りボトル」を開発し、多くの市民に提供して設置させたところ、たくさんの蚊が捕獲されるようになり、ウィルス感染者、致死率は前年と比べて大幅に減少したとのことです。
その「蚊取りボトル」の作り方はいたって簡単です。
①ペットボトルの口を切り、逆さまに差し込む。②その中にブラウンシュガー、イーストを混ぜた水を入れる。
たったこれだけです。
混ぜられた材料からは二酸化炭素が発生し、それにおびき寄せられた蚊はペットボトルに侵入して、そのまま出られずに死んでしまうというものです。
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早速、わたしもこの「手作り蚊取りボトル」を作成し、呑川沿いの知人宅に設置して試験を行ないました。
わずか1週間ほどではありますが、10数匹のアリに混じって、細長いユスリカではないかと思われる虫も捕獲されておりました。
早速、わたしもこの「手作り蚊取りボトル」を作成し、呑川沿いの知人宅に設置して試験を行ないました。
わずか1週間ほどではありますが、10数匹のアリに混じって、細長いユスリカではないかと思われる虫も捕獲されておりました。
(質問⑪)
呑川沿い周辺の地域住民や小中学校の児童・生徒や保護者、有志によるボランティアを募って、みんなでユスリカ捕獲作戦の実施をしてみてはいかがでしょうか。
このような活動が地域の活性化、地域力の強化にもつながるのではないかと思います。
~ 理事者の答弁~(要約)
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八嶋 都市基盤整備部長
(回答⑨)
ユスリカの捕獲状況の写真を掲示することは、区民に有効な情報提供となっているので、引き続き掲示箇所及び内容を充実させていく。また過去の捕虫実績データや発生傾向については、26年度から容量により数値化し、捕獲状況を明確にすると共に、6月から週1回、天候や気温、風の状態及び発生状況を現場で確認しデータを取りまとめている。今後は、こうしたデータを天候状況によるユスリカ発生傾向の分析に役立たせたいと考えている。
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(回答⑩)
日本ユスリカ研究会や企業、地域活動団体などと情報交換を行い、呑川のユスリカ発生を軽減する新たな方策を研究していく。
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(回答⑪)
河床清掃を実施すると共に、捕虫器の設置などの新たな方策にも取り組んでいる。
河床清掃を実施すると共に、捕虫器の設置などの新たな方策にも取り組んでいる。
今後は、更なる有効な対策について、地域の方々からの意見や提案も踏まえながら、誰もが安全で簡単に参加できる取り組みや方策を研究していく。