決算特別委員会 審査第1日
9月15日(木)から大田区議会第3回定例議会が始まっており、本日9月30日(金)から決算特別委員会が始まりました。
本日、審査第1日、午前中は各会派の総括質疑が行われ、午後16時すぎより、玉川ひでとしが質疑を行いました!
議場内の眠気を一蹴する思いで、元気な大きな声で質疑を開始。
私の大きな声に議場内が少々ざわつき、「マイクいらないぞ~」などのヤジもありましたが、
AED設置場所を周知させる工夫や電光掲示板設置などについて、公明党伝統の提案型の質疑をさせていただきました。
以下のとおり質疑の内容を掲載いたします。
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大田区議会公明党の玉川英俊でございます。
公明党の総括質疑にて質問がありました「AED」につきまして、別の角度から何点かお伺いいたします。
ここ1年、地域の数箇所の防災訓練に参加させていただきましたが、AEDの使い方の訓練はどの会場でも実施され、その存在と使いやすさは多くの方に周知され、馴染みのあるものになったと思います。
しかし、AED訓練の際には、既に手元に訓練用のAEDが用意されており、「本物のAEDはどこに設置されているのか?どこに取りに行けばいいのか?」といった声を訓練に参加された多くの方から耳にいたしました。
実際にAEDを必要とする時は、1分1秒を争う緊急時であり、迷うことなく設置場所から取り寄せる必要があります。
どこに向かって取りに行けばよいのか、冷静な判断が必要とされます。
そこでお伺いいたします。
(質問①)
迅速にAEDを手にすることができるための工夫として、区設の掲示板や公園内の看板などにその場所から一番近いAED設置場所の地図や施設名称、連絡先などを常時掲示しておくことはできないものでしょうか?
大田区の考えをお聞かせください。
(回答①:森部 地域振興課長)
平成23年8月1日現在、区設掲示板は897箇所に設置してございます。
区設掲示板の利用につきましては、利用希望が年間を通じて非常に多く、ほとんどの期間、掲示板前面にポスター等が掲示されております。
空きスペースが無い現状の中でAED設置場所の案内を常時掲示することは難しいものと考えます。
今後、区設掲示板を使ったAEDを設置している一番近い区立施設等の場所の地図や施設名称の周知について、どのような方法があるか検討してまいります。
なお、区の公園内施設において、AEDを設置してございますけれど、地図等でその位置を周知するには公園看板のある公園緑地が妥当であると考えられるため、公園看板において掲示する方向で検討させていただきます。
日頃から目にする場所に設置場所の表示しておくことによって、関心のある方の認識は高まっていくと思います。
また、各自治会・町会の掲示板にも独自の掲示をされるなど、地域力の強化にもつながっていくと思います。
ぜひともご検討のうえ、早期実施されることを願います。
私の地元の洗足地域は、目黒区、世田谷区、品川区に隣接しており、場所によっては大田区内のAED設置場所より隣の区の設置場所のほうが近い場合もあります。
同じことで隣の区も大田区の設置場所のほうが近い場合があります。
(質問②)
このような地域は、隣接区と協力体制を取り、先ほど提案しました掲示板の活用などとあわせて、AED設置場所の情報共有をされてはいかがでしょうか?
(回答②:小田川 保健衛生課長)
他の区と隣接しております地域におきましては、いざというときにはどちらのAEDを使っていただいても構いません。それは当然のことと思います。
他の区の状況を知る上でも、有効に活用していただくためにこれから情報交換等を隣区とも行っていきたいと思っております。
大田区内の施設178箇所にAEDが設置されていますが、施設内に設置されていると閉館している夜間や休日など、AEDを手にすることができない場合があります。
1分1秒を争う中で、設置場所に駆けつけも閉館していて手にすることができなければ、また新たに別の場所へ探しに行かなければならず、これでは設置している意味がありません。
(質問③)
AEDの設置場所を施設が閉館・施錠されている夜間や休日などでも取り出すことが可能な場所に変更することはできないものでしょうか?
(回答③:小田川 保健衛生課長)
いま委員がおっしゃられましたように大田区におきましては、区立の施設の屋内に178箇所AEDを設置してございます。これはAEDが1台約30万以上という高価なものでございます。
また、精密な電子機器ということで屋外に設置いたしますと、雨・風、また高熱等によりまして、設置箱というものも必要になります。
また、盗難ですとか故障というリスクも発生してくるということも懸念されるところでございます。こういったことから現在大田区におきましては、室内の設置を心掛けているところでございます。
ただし、委員がおっしゃられますように有効に区民に使っていただくということも重要ですので、今後設置につきましては、有効に使っていただく方法を検討してまいりたいと考えております。
閉館していて使えない場合には、近くにはどこにありますそういった表示もされるなどの工夫をぜひともよろしくお願いいたします。
続きまして、防災行政無線のアナウンスを伝えるツールについて質問いたします。
先日の代表質問におかれまして、デジタルサイネージ(電子看板)活用のご提案もございましたが、私からは「電光掲示板の活用」を提案いたします。
(質問④)
平常時には、デジタル時計や時事ニュース、天気情報、大田区からの新しいお知らせなどを配信し、緊急時には防災行政無線の情報を配信する。
このような「電光掲示板」を大田区内の主要施設や駅周辺などに設置されてはいかがでしょうか?
(回答④:久保田 防災危機管理担当課長)
ただ今ご提案いただきました電光掲示板につきましては、平常時はもとより災害時、情報提供の広報媒体として有効性が非常にあるということを十分に認識しております。
電光掲示板の設置を含めまして、音声や文字など多様な情報伝達の仕組みにつきましてもあわせて今後も検討してまいりたいと存じます。
特に私の地元の大岡山駅前ロータリーには、時計の設置もされていませんので、ぜひとも設置のご検討をお願いいたします。
(質問⑤)
地域の商店や飲食店などで、お店の営業時間やメニューなどを「電光掲示板」にて案内されているものをよく目にしますが、
このような地域で多く目にする「電光掲示板」に大田区からの情報を配信できる仕組みを作れば、緊急時には地域の多くの場所にて防災行政無線の情報をより広く、より多くの方に伝えることができるのではないかと思いますがいかがでしょうか?
(回答⑤:久保田 防災危機管理担当課長)
災害時に例えば駅前など人が大勢集まる場所において、こういった電光掲示板による情報提供は非常に有効であり、また効果が高いものという認識は十分に持っております。
相手と区と例えば相手の事業所、企業、あるいは商店街等との協力体制の構築の必要性があり、また技術的には災害時のそういった情報の配信の仕組み、あるいは災害時にそういった情報を実際に表示できるのか?といったことも含めまして、また検討してまいりたいと存じます。
(質問⑥)
このような情報配信可能な「電光掲示板」を提供される商店には一部費用負担をするなどの助成制度を作って、広く展開されてみてはいかがでしょうか?
(回答⑥:久保田 防災危機管理担当課長)
現行の助成制度等がございますので、そういったものを確認し、関係部署と共に調整してまいりたいと存じます。
以上で大田区議会公明党の玉川英俊の質疑を終了させていただきます。
ありがとうございました。
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以上の内容になります。
質疑中に会派を超えた先輩議員から多くの賛同の声をいただき、終了後も他党の先輩議員から「良かったよ!」と握手を求められました。
地元、大岡山駅前ロータリーの時計の設置も地域の要望として、ひと言付け加えておきました。
理事者の前向きな答弁も多く、予想以上に満足のいく質疑ができました。
次回、審査第4日(10/5水)or第5日(10/6木)あたりに都市整備に関する質疑を行う予定です。
よろしくお願いいたします。