本日、大町市文化会館において、大町市成人式が開催されました。
大町市では毎年、8月15日、終戦記念日に成人式が開催されます。
成人を迎える若者の門出をお祝いする式典を、決して忘れてはならないこの記念日に行うことに、深い意義を感じずにはいられません。
そして、市長をはじめ、ご来賓、成人を迎える皆さんの中学校時代の担任の先生たちが話された、成人の皆さんへのお祝いのお言葉を、私自身の思いを重ね合わせながらお聞きしました。
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人口減少時代・・・
先の見えない時代・・・
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なにかと負の要素が多い現代という時代。
戦時中の若者とは全く違う境遇にある現代の若者ですが、先行き不透明な時代に生きていた、生きているという意味では、全く同じ「悩み多き青春」を送っていた、送っているのではないでしょうか。
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今日ある中学校の先生が本日参加した教え子たちに送った言葉があります。
それは、「命だけは大切に」ということ。
本日参加するはずだった、かつて担任として教えていた生徒さんが、昨年交通事故で亡くなったということでした。
二十歳を迎えることができるということが、どれほど「おめでたい」ことか・・・
そう語る先生ご自身が、かつて成人式で「おめでとう」と言われた意味が深く理解できなかった・・・
しかし、自分が教えた生徒が若くしてこの世を去ったことで、「生きる」ということがどれほど尊いことであるかを思い知らされた・・・
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戦争ほど残酷なものはありません。
戦争はこの世の全てを奪い去ります。
夢多き若者の未来を、命ごと奪い去る・・・
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その意味では、現代の若者はどれほど恵まれていることか。
その「おめでたい」若者の祝福の日。
そしてそれは、私自身が「生きる」ことの尊さを教えてもらった「終戦記念日の成人式」でした。
「Be ambitious!(ビー・アンビシャス!)」・・・大志を抱け!
この度の社会文教委員会の行政視察でお会いした東神楽町長の山本進氏の座右の銘が、このクラーク博士の言葉。45歳で東神楽町長に初当選した山本町長は、現在51歳。
若い感覚と、元町職員としてのご経験を生かし、東神楽町の魅力と長所をさらに伸ばしながら、そしてこれからやってくる超高齢化という未来を見据えつつ課題に取り組んでおられます。
東神楽町が健康機器の「タニタ」と連携して取り組んできた「健康くらぶ」も、目先の利害や効果にとらわれない、長期的な展望に立った事業であり、町長の指揮のもと、職員の皆さんが自信を持って進めておられる庁内の空気を感じました。
そして、コンパクトシティを進める山本町長が、今後さらにめざす取り組みが、住民が「歩いて暮らせる町づくり」。
市民の健康寿命と医療費の削減が大きな課題となる大町市にとって、大変に大きな刺激となりました。
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地域の大学との連携で市民の生涯学習の充実に努める美唄市。
美唄市は、道内でもまだ数少ない、子どもの病児保育にも取り組んでいる自治体です。
人口減少に直面する美唄市。なんとしても若い子育て世代の人口を増やしたいと、女性が安心して働くことができるよう病児保育を始めました。
昨年4月から始まったこの事業ですが、年間の利用者は決して多くはありません。しかし、利用者の数で事業の価値を判断しないご担当者の熱い思いをお聞きし、その真剣さが伺えました。
子どもが熱を出した・・・子どもがインフルエンザに・・・子どもがノロウイルスに・・・等、子どもの病気は突然やってきます。しかしお母さんが突然仕事を休むことができないこともあります。また、簡単に休むことができる仕事しかできないとなると、選べる仕事も限られてしまいます。
そんなお母さんたちの要望に応えてこそ、本当に意味のある事業と言えます。
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道内有数の米所、沼田町。
つい数年前まで、沼田町では、地元で唯一病床を持っていた沼田厚生病院の経営の健全化が大きな課題となっていました。
沼田町はこれまで、毎年、厚生病院の2億円の赤字をずっと補填してきました。しかし、人口減が進む中でその補填もさらに続けることはできない・・・しかし、町民の健康と安心を守る医療は維持しなければならない・・・。
金平嘉則町長が決断したのが、医療と福祉の改革と公共施設の集約化を同時に行うこと。しかも、その計画構想を町民とともに作り上げる・・・。
そして、金平町長の思いを実現するために協力された方が、コミュニティデザイナー、山崎亮氏。
コミュニティデザインを取り入れることで、住民とともに手作りで作り上げたまちづくり構想が「沼田町農村型コンパクトエコタウン構想」。
結果、平成26年に厚生病院は病床のない診療所(クリニック)に生まれ変わりましたが、クリニックは、福祉相談所、デイサービス、そしておしゃれなカフェとゆるやかに繋がった一体の施設となり、若者と高齢者、多世代が交流する空間が生まれました。
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8月7日から9日までに、私たちが行政視察に訪れた、北海道の美唄市、沼田町、東神楽町。
どの自治体も「若者」を大切にしていました。
若い世代の意見、若い世代の発想を大事にしているところは、希望に溢れ、必ず発展するものと確信します。
障がい者の方々が働く「がんばりやさんカフェ」。
本日、このカフェにて、障がい者福祉施設等を運営するNPO法人北アルプスの風の皆様と、大町市議会社会文教委員会との意見交換会を開催しました。
障がいを持つお子さんを育ててこられたお母さん方にお集まりいただき、ずっと胸に秘められた思いを、お話しいただきました。
お子さんと言っても、すでに成人した方も多く、お母さんが一人で抱きかかえてお風呂に入れたりできないご家庭も多くなってきています。
お母さんたちご家族も年齢を重ねていく中で、お子さんの将来を案じる思いは切実です。
高齢者の介護については、これまでの地域包括ケアシステムの取り組みにより、まだまだ課題はあるものの、日本全国隅々まで、「高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活することができる環境」が整いつつあります。
しかし、同じケアを必要とする「子ども」たちやそのご家族に対する福祉環境は、まだまだ課題が多く、地域による格差も大きいと言わざるを得ません。
長野県は、障がい者福祉に対する取り組みが全国でも先進的であると言われますが、それは決して長野県の障がい者福祉が満遍(まんべん)なく充実しているというわけではありません。
大北地域の障がい者福祉についても、特に医療的なケアを必要とする重度の心身障がいをもつ子どもたちへのサービスは、大きな課題となっています。
今日参加された一人のお母さんは、最近ご自身が10日ほど入院され、地元の福祉事業所さんにお子さんを預かっていただき本当に助かりましたと、涙を浮かべながらお話ししてくださいました。しかし、重度の障がいを持つお子さんについては、地元の福祉事業所さんではお預かりが難しく、大きな課題となっているのです。
障がいを持たれたご家族を持つご家庭は、障がい者のいないご家庭には分からない悩みや苦しみを抱えて、声を上げることなく生活されているのです。
今日は、切実なお母さんたちのお声をお聞きし、大町市の障がい者福祉の向上に向けて全力で取り組んでいくことを、心から深く決意しました。
20日、糸魚川市へ。
長年にわたる糸魚川市議会と大町市議会の交流が続いています。
今回も米田糸魚川市長には、大変にお忙しい中「大町・糸魚川二市議会議員連盟協議会」にてご挨拶いただきました。
議会のICT化に積極的に取り組む糸魚川市議会。
すでにタブレットの導入が始まっています。
ペーパーレス化はもちろん、何よりも議員活動の活性化に大きく寄与するのがこのタブレットの導入です。
膨大な予算書・決算書・総合計画等の行政計画など重要書類が、A4サイズのタブレット一つの中に!
議会事務局と議員間の連携も、瞬時に、そして密に!
また、全ての議会・行政書類の電子化は「検索の時代」における最も重要な取り組みとなることは間違いありません。
今回、糸魚川市の「ICT化」の取り組みをお聞きできたことで、「議会のICT化」に対する大町市議会の皆さんの意識も大きく変わったものと期待しております。
また、糸魚川駅は北陸新幹線の停車駅。
日本海と北アルプスをつなぐ広域観光の活性化にとっても、糸魚川市は大町市にとって重要なパートナーです!
糸魚川市を訪れた観光客を、大町市へと誘客するための取り組みも、今後重要な課題となります。
糸魚川市と大町市が、かつて「塩の道」で結ばれていた歴史。そして今も続く糸魚川市と大町市の交流。
一昨年に糸魚川駅周辺にて発生した「糸魚川市大規模火災」からの復興も、ようやく始まったところです。
これまでお世話になった糸魚川市のために、大町市としても全力で復興支援に協力していくことを決意した、今回の両市議会の協議会・交流会でした。
14日に都内で開催されたフォーラムに参加。
内容は「高大接続の視点からみたグローバル化の流れと大学教育」について。
平田オリザ氏(劇作家、演出家、大阪大学COデザインセンター特任教授)と大迫弘和氏(武蔵野大学教育学部教授、Chiyoda International School Tokyo, Head of School)より基調講演がありました。
平田氏からは「グローバル化する社会におけるコミュニケーション」と題しご講演いただきました。
異文化間のコミュニケーションの難しさ。特に「近い」文化同士の間には誤解が生じやすいといいます。例えば、日本と韓国、また日本と中国など・・・。
それを平田氏は、異なる文化の「コンテクストの違い」に対する「コンテクストのズレ」と表現しました。
「コンテクストの違い」、すなわち、文字通り全く違う文化同士においては、そもそも「文化が違うのだ」という心構えで相対するため、違いを違いとして受け止めやすい。
しかし、似た文化同士においては、お互いに「これはわかって当然」という先入観が働くため、誤解が生じやすい。これが「コンテクストのズレ」であると。
私も実体験としてよく理解できます。
そして、今後の日本の教育に求められるのが「合意形成能力」であると強調されました。
特にこれからの日本の子どもたちがぶち当たるのが「ダブルバインド」による苦しみ。全く矛盾するものを同時に求められ、その中でうまくやっていかなければならない現代の子どもたち。グローバル化の中で「異文化理解」すなわち多様性を認めることを求められつつ、「同調圧力」すなわち「空気を読め」という多様性を認めない日本的な圧力との狭間での苦しみ。しかも限られた時間の中で「答え」を出していかなければならない。
そして、多様な意見を受け入れつつ、意見をまとめる能力が求められる。
「インプット(暗記など)」よりも、「アウトプット(考えをまとめる)」を重視した教育が今後ますます重要になる。
また、これからは「好奇心」と「謙虚さ」がますます重要になるとも。
異文化との接触を「楽しめる」かどうかであると。
大迫氏からは「国際バカロレア教育が育てる地球市民」と題しご講演いただきました。
国際バカロレアとは、文部科学省によると、
「国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置。現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施。 」
大迫氏は、国際バカロレアの生みの親であるアレック・ピーターソン氏の次の言葉を紹介されました。
「自己の内的環境と外的環境の両面における、身体的、社会的、倫理的、美学的、精神的な側面を理解し、修正し、享受するために個人の能力を最大限に育てる」
大迫氏は、この国際バカロレア・ディプロマ・プログラムでは、「芸術」も必修となっており、いま日本で注目されている「リベラルアーツ教育」にも通じるものであると話されました。
そして、国際バカロレア教育の目的は「国際的な視野(International-mindedness)」を広げることにあるとし、そのためには、「自分自身のものの見方・文化・アイデンティティの振り返り」と「他者に対する同様の振り返り」が必要であると話されました。
また、平田氏と同様に、これからの教育に必要なのは「アウトプット」を重視した教育であると強調されました。
今回の「高大接続の視点からみたグローバル化の流れと大学教育」と題したフォーラム。
ずっとお会いしたいと願っていた平田氏と国際バカロレア教育の権威である大迫氏より大変に貴重なお話をお聞きすることができ、非常に興奮すると同時に大きく感化されました。
今後の日本の大学教育のあり方、また大学教育へとつながる高校教育の今後の流れについて、最も重要な視点を凝縮して伺うことができました。
「民主主義の新しい血や新しい機構が、たんに政治的手段や外面的選挙権や立法権などによって生気が与えられ、なんとかまとまっている程度では十分ではない。私にとって明白なことは、民主主義がさらに深く浸透し、<中略> 少なくとも人間の心と情緒と信念をしっかりと暖かく包み込むようにしなければならぬ」(W. ホイットマン『民主主義の展望』講談社学術文庫)
私たちは、政治に何を求めるのか。
経済の活性化、福祉の充実、子育て支援の充実・・・
政治とは「現実」だ。したがって時間が経つにつれ、「時のリーダー」に対する不満が出てくるのは当然だ。特に長い期間にわたって同じリーダーが存在し続ければ、なおさらである。
複雑化する現代的課題を抱える「現実」は、そう簡単には変えることはできないからだ。
例えば、人口減少という問題を、一つの自治体で、しかも短期間で解決することなど、到底できるはずもない。
そのような時代であるからこそ重要になるのが「正しい情報」と「不変の理念」だ。
そして、確たる理念は、豊かな「人間性」から生まれるのだ!
さらに大事なことは、現代の複雑な課題は、意識のある市民が「一緒になって」同じ方向に向かって取り組んでいかなければ、到底解決できるものではないということ。
「リーダーさえ変えれば、なんとかなる」と言った短絡的な考えは最も危険な考え方である。
やはりリーダーの「資質」「人間性」は第一条件だ!
しかし、そのリーダーの資質や政治姿勢、理念、また「市民の政治への参加意識・関わり方は正しかったか」という尺度を度外視して、単に「変えてしまえば解決する」といった短絡的な市民が多くなったとき、どれほど大きな悲劇が起こるかということ・・・これは歴史の教訓からもわかることだ。
ポピュリストは、民衆の心の間隙(かんげき)にじわじわと忍び込んでくる!
「問題は単純だ」「とにかくリーダーが悪い!」「〇〇さえやれば解決する!」と、不満を持った市民の心に訴えてくる。
少子高齢化、人口減少・・・これらの問題は非常に長い時間をかけて長期的な展望に立って取り組んでいかなければならない問題である。
短気を起こして取り返しのつかない行動に出ればどうなるか。
そんなことになれば、そうした不満が募った市民の心に火をつけることで「政治利用」によって甘い汁を吸うことに汲々としている偽善者どもの思う壺ではないか!!
本当の「民主主義」とは、市民自身が賢明になり、力をつけることなくして永続することはできないものだ。市民自身が政治に関心を持ち、政治家を監視し、そして政治について学んでいく姿勢がどれほど大事なことであるか。
マルクス・ガブリエルは、民主主義の本質についてこう述べている。
「私にとって民主主義とは・・・、私が民主主義に付随すると考える基本的価値とは、私たちが自分たちの良心と全体的な倫理観の欠如を持って受け入れようとしている公的領域の可視化です。ですから、私はこう思います。民主主義とは悪を認識して正す手続きです」(丸山俊一他著『欲望の民主主義』(幻冬舎新書)所収 マルクス・ガブリエル「世界は存在しない 民主主義は存在する」)
「よいこと、正しいことをなしとげるための、純粋な、中庸を得た働きはまれである。ふつうわたしたちが目にするのは、些事(さじ)にこだわって進行を遅らせるか、血気にはやって急ぎすぎるかのいずれかだ」
「経験的・道徳的世界は、その大部分が悪意とねたみだけから成り立っている」
(いずれも『ゲーテ全集』13 <潮出版社>所収「箴言と省察」岩崎・関訳)
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人間の生き様はさまざま。
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自分の能力を正しく見積もることができる謙虚な人がいる。
自分の能力を過信し、大きく見せようとする人がいる。
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どこまでも「正しさ」を追求し、それを自身に課すことができる人がいる。
「正しさ」よりも、自身の「欲望」を優先させる人がいる。
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「現実」を直視しつつも、決して「理想」を諦(あきら)めない人がいる。
「現実」を軽視し、「理想」と「理屈」のみを追求する人がいる。
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決して「ブレ」ずに、一貫した「信念」の人がいる。
自身の「欲」に流され、「ブレ」てばかりいる保身の人がいる。
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全体を俯瞰(ふかん)しながら、優れたバランス感覚で物事を判断できる人がいる。
全体を見ることなく、その場その場の思いつきで判断し行動する人がいる。
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正しい人を見て、心から尊敬できる人がいる!
正しい人を見て、妬(ねた)むことしかできない寂しいひとがいる・・・
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心は目に見えないが、その人間の行動と人生の幸・不幸を決める。
本年、現代工芸美術展において最高賞である「内閣総理大臣賞」を受賞された大町市の木彫作家である高橋貞夫氏。
本日、高橋氏の受賞祝賀会が市内において開催されました。
祝賀会では、牛越市長、諏訪県議会議員、そして2017年度日本芸術院賞を受賞された東京藝術大学参与である三田村有純氏が祝辞に立たれ、高橋氏の受賞を祝福されました。
また、文化庁長官・元東京藝術大学副学長で工芸家の宮田亮平氏、阿部守一長野県知事、北アルプス国際芸術祭総合ディレクターである北川フラム氏、そして信濃毎日新聞社代表取締役社長の小坂壮太郎氏他の祝電が披露されました。
そして挨拶に立たれた高橋貞夫氏は「私には7名の素敵なお弟子さんがいます」と、感慨深くご自身の木彫作家としての人生を振り返っておられました。
一流の人物は、必ず自分亡き後の未来のことを真剣に考えているものです。
純粋に芸術を求める人間は、後継を育て、後継の成長を心から喜び、そして自身をも越えゆくことを願っている・・・
高橋氏を知る誰もが言います。
「高橋さんが有名な方であることは知っていましたが、あんなにも気さくで飾らない人なので、これほどまでに凄い方だとは実感できませんでした」と。
大町市民であることがこんなにも誇りに思える日はありませんでした。
5月10日と11日の2日間、都内で開催された、第10回日本自治創造学会研究大会「人生100年時代の地域デザイン」に参加。
副題は「人口減少社会に向き合う地域社会」。
講演に立たれた方も、パネルディスカッションのパネリストも、日本の学術界、福祉、行政、政治、そして地域社会の第一線でご活躍されている方々ばかり。
人口減少と高齢化に向かう日本で活躍されるトップランナーたちの生(なま)のお話をお聞きし、沢山の刺激をいただきました。
<第一日目>
日本総研の高橋進氏からは「人生100年時代の人づくり革命」と題してご講演を。安部政権のこれまでの経済政策を中心とした取り組みについて触れられながら、今後の社会保障改革、全世代型社会保障に向けた取り組みの重要性、そして一億総活躍、働き方改革、教育改革を通じた人づくり革命について、そして第4次産業革命を視野に入れた成長戦略について等お話しいただきました。
今後の教育について、今特に話題となっている『ライフ・シフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)に触れられながら、「リカレント教育」の重要性を強調されました。
今回、私が最も注目していたのが山崎亮氏がコーディネーターを務めるパネルディスカッション。
地域で活躍する4名の若いパネリスト(伊藤文弥氏:NPO法人つくばアグリチャレンジ代表理事、横山太郎氏:Co-Minkan普及実行委員会代表・医師、李 炯植氏:NPO法人Learning for All代表理事、井上貴至氏:総務省)によるディスカッションが行われました。
ディスカッションに先立ち、山崎亮氏より講演があり、その中で「今の若者は『正しい』だけでは動かない。楽しい・かわいい・きれい・気持ちいいなどに共感し行動するのが今の若者」であると話されました。昨年11月の図書館総合展のフォーラムで、茂木健一郎氏が言われた「今は『啓蒙』ではなく『共感』の時代」であるとの言葉が思い起こされます。
まさに現代は「文化芸術」の時代・・・。
パネルディスカッションに参加された4名の若者たちの視点は非常に新鮮であり、柔らかな発想で「共感」を大事にしながら周りを巻き込んでいく「魅力」と「創造力」を感じました。
そして第一日目の最後は、菅内閣官房長官にご登壇いただき、大変に貴重なお話をいただきました。菅内閣官房長官が実現した「ふるさと納税」について、成長戦略の切り札としての「観光」、とりわけ「インバウンド」の拡大に向けた規制緩和についてなど。
特にインバウンドについては、自公政権が始まる当時の830万人から今の2870万人へと爆発的に拡大したという事実。政治は結果。
そして地方創生については「地方の元気なくして、国の元気なし」と、私たちの地方の取り組みを大いに期待されながらお話を終えられました。
<二日目>
二日目の最初は行政学者の佐々木信夫氏が講演に立たれました。
これまでも地方自治に関する数々の提言をされてきた佐々木氏より、今回も非常に厳しいお話をいただきました。
今後は「廃藩置県」に代わる「廃県置州」(道州制)による「政治革命」が必須であるとし、10州2都市州の日本型州構想を提言されました。
国土交通省住宅局長の伊藤明子氏からは、国の空き家対策について最新の情報をお話いただきました。
元総務大臣の新藤義孝氏からは、これまでの安倍政権の取り組みと成果について具体的な数値を示しながらお話しいただきました。
そして、元三重県知事の北川正恭氏からは、地方議員、そして知事を経験された議会・行政の両方からの視点で、地方議員の私たちにとって非常に身近で重要なお話を、そして厳しいご指摘をいただきました。
「主権者の思い、民意を反映・代弁できるのは、地方議会しかない」と言われ、地方議員こそが改革を断行すべきであると強く主張されました。
そして、最後に登壇された社会福祉法人佛子園理事長の雄谷良成氏からは「ごちゃまぜ共生社会で創る日本の未来」と題し、高齢者・障がい者・子供が、同じ空間で、触れ合い、交流することで、お互いが福祉の受け手、時には支え手となる実験的な取り組みについてお話しいただきました。
僧侶でもある雄谷氏は、この取り組みについて、『ライフ・シフト』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)の西洋的な「個」を重視する思想と、東洋的「縁起」の思想とを比較されながら、縁起の思想を重視し「共生」を目指す雄谷氏の取り組みの新しさを強調されました。
二日間にわたって行われた研究大会。
非常に多くの刺激と収穫をいただきました。
一昨日12日の震度5弱の地震。
大町市美麻地区は2014年のあの神城断層地震の折、大きな被害を受けた地域。
今回も下からズドンと突き上げる衝撃を受けたという声が多かった。天井が落ちるかと思ったとの声も。また幸い被害はなかったものの、裏山から岩が落ちてきたという高齢者のみのお宅もあった。
今回の地震の震源はまさに美麻地区の直下。大町市内でも特に美麻地区が大きく揺れたのはそのためだ。
美麻地区内には地滑り等の土砂災害警戒区域が広く分布している。特に大事なのが減災対策。災害時にどう災害を最小限に抑えるか。
また美麻地区には多くの高齢者のみの世帯がある。万が一の時に、足の悪い高齢者がどのように避難するべきか。
今回、美麻地区内の多くの高齢者のお宅を訪ね、防災・減災のアンケート行う中で、色々なことを気づかせていただいた。この情報をしっかり大町市の防災・減災に活かすことはもちろん、国へも貴重な現場の声として届けていきたい。
※写真は、地震によって崩れた石垣(大町市美麻千見)










