1F429BC1-2ACB-4DA6-8BAC-6F6B6A3AE20D 7F70EB4A-9436-41F8-9EF5-6CD2B1A7B992こんにちは、かつまたさとしです。
昨日は東京都議会公営企業委員会下水道局の質疑があり登壇しました。

地元大田区の課題を中心に提案・質問・要望しました。
今後も都民の安全・安心の推進を行って参ります。

質疑の内容は以下の通りです。

下水道事業についてお聞き致します。
令和元年度に発生した東日本台風は、調布市にある石原水位観測所から大田区の田園調布上(かみ)水位観測所の区間で、氾濫危険水位を大きく超過し、田園調布上(かみ)水位観測所では、既往最高水位10.81メートルを記録するなど、計画規模を超える記録的な豪雨となりました。
これにより、私の地元大田区の多摩川沿い地域では、5百件を超える大規模は浸水被害が発生しました。
この原因は、多摩川の河川水位が上昇したことにより、丸子川からの越水に加え、大雨や強風などの影響で、多摩川に設置している樋門の操作ができなかったことにより、多摩川の水が逆流したことが重なったものだと聞いています。
下水道局が所管している多摩川沿いの樋門は、大田区の上沼部樋門など全部で7か所あり、浸水被害の軽減を図るためには、多摩川の水位が上昇した際に、確実に樋門の操作ができることが重要だと考えます。そこで、

質問1
下水道局の樋門操作の改善に関する取組状況を伺います。
答弁1
・下水道局では、令和元年の東日本台風の際に、大雨や強風などによ
り一部の樋門の閉鎖作業ができなかった課題を踏まえ、樋門操作
にかかわる職員の安全性を確保するため、堤防から河川に張り出
した操作盤につながる通路の転落防止柵をかさ上げした。
・また、多摩川の堤防内で操作する構造となっていた二か所の樋門
について、堤防外で遠隔操作できるように改善した。
・これらの取組については、昨年5月の出水期前までに完了してい
る。

ただ今の説明で、樋門操作の安全性は確保されたと確認できました。
しかし、下水道局が所管する樋門を操作するのは、都と地元区と聞いており、都民の安全を守るためには、樋門操作のルールや情報の共有体制の構築など、地元区との連携が重要であると考えます。そこで、

質問2
樋門操作に関する地元区との連携について伺います。
答弁2
・地元区との連携については、台風や豪雨時においても確実に樋門
操作を行えるように、毎年出水期前までに地元区と合同訓練を実
施し、捜査手順や情報連絡体制の確認を行っている。
・また、地元区と連携し、ホームページやSNS等を活用して、樋門
の操作状況を迅速にお知らせする取組を併せて実施している。
・今後も引き続き、地元区との連携を強化していく。

次に合流式下水道の改善について伺います。
私の住んでいる地元大田区の呑川において下水の貯留施設を整備する計画があります。

質問3
呑川の合流改善施設を整備する経緯を教えて下さい。
答弁3
・下水道局では、呑川など潮の干満の影響により水が滞留しやすい
河川区間や水門に囲まれた運河等の閉鎖性水域など14水域を選
定し、降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設などの整備を推
進している。
・貯留施設の整備には、事業用地の確保が必要であるが、大田区の協
力により、呑川流域にある区立東調布公園の一部を事業用地とし
て確保できたことから、シールドトンネルによる貯留施設の建設
を行うこととし、令和2年より着手した。

多くの区民がこの貯留施設建設に期待をしています。
特に呑川流域にお住まいの方はなおさらです。
私も毎日のように呑川の側道を通っておりますが、特に台風など大雨が降った後は、川の水の汚れが目立つ状況です。

質問4
一日も早く、貯留施設の完成を待ち望んでいる一人として、この呑川の貯留施設の整備状況について伺います。
答弁4
・呑川の合流改善施設の整備事業については、呑川沿いに、最大直径
3.0メートル、総延長6.1キロメートル、総貯留量約3万8千
立方メートルの降雨初期の特に汚れた下水を貯留する雨水貯留管
を整備するものである。
・現在、シールドトンネルの着手に向け、呑川中流域にある大田区
立東調布公園の一部を発進立坑用地として借用し、用地の整備工
事を進めているところである。

次に下水管の再構築工事についてお聞き致します。
東京都下水道事業経営計画2021には5年間の主な取り組みとは、「再構築工事と補修工事を組み合わせた対策を推進」と題し、
「道路を掘らずに下水道管を内側からリニューアルする更生工法を活用し、道路交通や生活への影響を最小限に抑えて、再構築を推進」
「下水道管の機能を維持するための補修や、道路陥没の影響が大きい路線を優先した取付管の取り換えなどを計画的に実施」となっております。
私の地元大田区では、区内の生活道路の路面下の空洞調査を行い、空洞を発見し、空洞にランク付けを行い危険度の高い方から補修工事を行っておりますが、
その空洞が何らかの原因で陥没事故につながるケースが見受けられました。なぜ、路面下に空洞ができるのか、様々な要因があると認識しておりますが、
その空洞の原因の一つが下水道管の老朽化によると言われております。
ぜひ、この下水道管の再構築工事と補修工事を計画通り、そして加速度を上げて行って頂きたいと考えます。

質問5
そこで、下水道管の再構築工事と補修工事の進め方について、下水道局の見解を求めます。
答弁5
・下水道局では、下水道管の点検や調査を行い、健全度を把握し、老
朽化対策と合わせて、雨水排除能力の増強や耐震性の向上などを
図る再構築や定期調査を踏まえた補修などを計画的に推進してい
る。
・枝線の再構築については、区部を整備年代により3つのエリアに
分け、このうち整備年代の古い都心四処理区を、第一期再構築エリ
アとして優先的に再構築を進め、令和11年度までに完了させる。
・また、補修工事については定期的に目視やテレビカメラなどによ
る管路内調査を実施し、その結果に基づいた補修工事を計画的に
行うことにしている。

質問6
再構築工事で活用するとしている、道路を掘らず下水道管を内側からリニューアルする更生工法とはどのような工法なのかお聞かせ下さい。
答弁6
・下水道管の更生工法は、道路を掘り返さず下水道管の内側から補
強する工法である。
・既存の下水道管の内側に新たな下水道管を作ることで、新しく敷
設した管と同等以上に機能を回復することが可能である。

更生工法についてはわかりました。

質問7
それでは、これまでの枝線の再構築の整備実績について伺います。
答弁7
・下水道局では、整備年代の古い都心部約1万6千3百ヘクタール
を第一期再構築エリアとして、汚水処理の普及概成後の平成7年
度から優先的に再構築を進めている。
・枝線の再構築については、令和2年度の709ヘクタールで実施
し、令和2年度末までに第一期再構築エリア1万6千3百ヘクタ
ールの62パーセントに当たる約1万80ヘクタールを完了して
いる。
・引き続き、令和11年度までの第一期再構築エリアの完了を目指
し、整備を進める。

次に、「道路の陥没の影響が大きい路線を優先した取付管の取替えなどを優先的に実施」という方針が示されていますが、

質問8
取付管の取替えに関する、具体的な優先順位の考え方を教えて下さい。
答弁8
・下水道局では、腐食のおそれの大きい箇所や国道、都道など重要な
路線に埋設された下水道管等を優先し調査頻度を定め、計画的に
調査を実施している。
・調査の結果から、劣化状況に応じ、取付管の硬質塩化ビニル管への
取替えや更生工法などによる道路陥没対策を実施している。
・加えて、整備年代の古い都心部の第一期再構築エリアでは、下水道
管の再構築に合わせて、取付管の取替を実施している。

経営計画2021に記載がありました。
下水道事業の更なる推進が国連で採択された持続可能な開発目標SDGSにつながる。
2030年の年限を目指し推進されることを最後に要望し質問を終わります。

#かつまたさとし
#大田区
#公明党

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