強度行動障がいのある方への支援について

次に、強度行動障がいのある方への支援についてお伺いします

自閉症や重度の知的障がいにより、自傷・他害といった行動が頻発する「強度行動障がい」のある方は、行動の激しさから多くの事業所で受け入れを断られ、ようやく受け入れられても、現場が適切な支援に至らず、職員の疲弊、家族の負担、そしてご本人の状態悪化を招く、という悪循環が続いており、抜本的な対策が求められています。

私たち公明党県議団は先日、群馬県高崎市の国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」を視察しました。この施設では、著しい行動障がいを持つ方や「社会的入院」に至った方々を、最長2年間の期限付きで受け入れています。特筆すべきは、「行動の原因分析」とあわせて、行動内容を示すプレートや時計を使い、1日のスケジュールを視覚的に「見える化」することで、本人に見通しを持ってもらい、不安を軽減し、行動の落ち着きへと導く支援法です。この方法で、約2年で地域移行を実現しています。

国は、「のぞみの園」において実施している支援方法が実際の現場で支援に活かされるよう、各施設で適切な指導・助言ができる「中核的人材」の養成研修を、昨年度から本格的にスタートさせました。この研修では、障がい特性の理解から支援計画、実地研修までを含み、各都道府県から200名が参加。受講者は地元で実践・フォローアップし、地域に根差した専門人材の育成を進めています。

また、2024年度報酬改定では、研修修了者を配置し、支援困難なケースを受け入れた事業所に対して新たな評価が加えられました。さらに、地域の核となって支援の助言等を行う「広域的支援人材」の都道府県・政令市の発達障害者支援センターへの配置も進められています。

こうした中、県は昨年度から、県の発達障がい者支援センターに、広域的支援人材である強度行動障がい支援コーディネーターを配置し、グループホーム等への指導・助言を行うとともに、施設において強度行動障がいのある方への支援の中核となる職員の養成研修を開始しました。この研修は、のぞみの園でも実施している支援方法をベースに県独自に行っているもので更なる人材の育成に繋がる取り組みであり、大変評価しているところです。

そこで知事に伺います。

この中核的職員の研修に取り組むこととした目的と昨年度の実績についてお示し下さい。また、県として今後どう取り組んでいくのか、知事の見解をお聞かせください。

――6-①

問  施設における強度行動障がいのある方への支援の中核となる職員の育成について

〇 環境の変化等により、奇声を発するあるいは自らを傷つけるといった行動が高い頻度で起こる強度行動障がいのある方に対しては、グループホーム等の施設職員による高い専門性を持った統一的な支援が必要となる。

このため、県では、昨年度から、支援の中心的役割を担い、施設職員への助言・指導を行う職員の養成研修に取り組んでいる。

〇 この研修では、

  • 行動障がいの原因分析の方法
  • 一人ひとりの特性に応じた支援
  • 落ち着いて生活できる環境の整え方  など

を学ぶとともに、施設等での実地研修を行い、強度行動障がいのある方と関わりながら、どのような支援のやり方が適切か確認している。昨年度、6施設・各2名の計12名が研修を修了している。

〇 また、研修終了後は県の発達障がい者支援センターに配置した強度行動障がい支援コーディネーターが施設での支援の改善点や困難事例への助言といったフォローアップを定期的に行うことにより、研修内容の定着を図っている。

〇 引き続き、こうした取組により、強度行動障がいのある方が地域の障がい福祉施設で安心して生活できるよう、施設における支援力向上に努めてまいる。

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