平成29年第1回定例会 予算特別委員会 款別質疑(教育費)
昨日、平成29年第1回定例会 予算特別委員会 款別質疑(教育費)において、「放課後子ども教室」と「学校外の学習支援」について質問をさせていただきました。理事者からは、大枠前向きな答弁を頂戴いたしましたが、一部課題も残り、引き続き実現へ向け挑戦してまいります。少し長文ですが、読んでいただけたらと思います。
大田区議会公明党の椿真一です。
事項別明細書231ページ第9款、教育費の「放課後子ども教室」と「学校外(がっこうがい)の学習支援」についてお尋ねします。
小学校での放課後の居場所づくりが開始され、3年目の春を迎えようとしております。「放課後子ども教室」と「学童保育」が併設された「放課後ひろば」や、「放課後子ども教室」は、順次拡大され、放課後子ども教室については、平成29年度には小学校全校への設置が完了するとの事で、大いに評価するものであります。
私も学校における放課後の居場所づくりには強い関心を持っており、視察にも伺わせて頂きました。保護者の皆さんにとっては、「放課後ひろば」や「放課後子ども教室」の、ランドセルを持ったまま参加できる安心感は、何物にも代えがたいものと思います。
少子化で兄弟の少ない子どもが多くなっておりますが、学年の異なる子ども同士が一緒になって遊ぶことで、年長の子供は年少の子どもへの思いやりの心を育て、年少の子どもは遊びなど様々な面で、年長の子どもから学ぶよい機会となっていると感じます。
そこで質問します。(質問1)
現在の、「放課後子ども教室」の活動や、子供たちの様子についてどのような状況でしょうか?お答えください。
(理事者答弁:教育総務部副参事)
放課後子ども教室の利用は、低学年が中心で、現在実施している34校では、述べ15万人が利用しております。子どもたちは自ら何をして遊ぶかを考え、行動することで、自主性や社会性をはぐくみまた、集団遊びなどの中で、協調性や他社への思いやりの心を学んでいます。具体的には、校庭や体育館でのボール遊びや大縄跳び、室内では、工作やボードゲームに人気が集まっています。委員のお話にあった、学年の異なる子供が一緒に遊ぶ姿も見られ、毎日の放課後子ども教室で育まれた関係が、学校教育の中で行っている学年交流にとってもプラスとなり、さらにスムーズに交流できるようになったとの評価もいただいております。
ありがとうございました。
今後は、さらに、子どもたちの間に、「放課後子ども教室」が浸透ることを期待します。先ほど、「異なる学年の子ども同士の交流が深まっている」という答弁がありましたが、「放課後子ども教室」と「学童保育」が併設されている「放課後ひろば」では、これまで交流の機会が少なかった「学童保育」の子どもと、それを利用していない子供たちが一緒に遊ぶ事が出来るようになったというメリットも生まれています。子供たちは以前よりも友達が増え、その楽しさもさらに大きくなっているでしょう。
しかしながら、保育の場である「学童保育」と、居場所づくりの「放課後子ども教室」では、多少制度に違いもあり、それぞれに通わせている保護者からも「何とかならないものか」とのご要望を受けているのも事実であります。
質問します。(質問2)
全校設置をきっかけとして、共通した運用面など、改めて見直して頂く事はできないでしょうか?お答えください。
(理事者答弁:教育総務部副参事)
これまで、放課後広場を設置している学校では、夏休みのような学校休業日には「子ども教室」の開始時刻は、午前9時、学童保育は受付時間を見込んで、開始時刻は8時30分としておりました。
平成29年度からは、「放課後子ども教室」の開始時刻を8時30分に繰り上げ「学童保育」と同じ時間に開始できるよう改善いたします。なお、今後も引き続き、子どもたちの状況やニーズ、施設の活用方法等を検討しながら、工夫してまいります。
ありがとうございます。
今後も、利用しやすい事業として、区民の皆様から様々な運用上のご要望を聞き取り、丁寧に取り組んで頂きたいと思います。
先日の質問にも出ていましたが、現在の子どもたちは、ボールを使って遊ぶことのできる場が極めて限られており、外で体を動かして遊ぶことが難しくなってきております。しかし、「放課後子ども教室」の多くの子ども達が校庭や体育館などで思いっきりボール遊びを行っているのを見ると、子ども時代ならではの体験ができる貴重な資源とも感じます。また、室内ではケン玉や化学実験ショーなどが行われ、これを目当てに参加する子供も多いと伺いました。夏なら風鈴、最近の季節なら雛人形づくりなど季節感のある行事の大切さを教えてくれているように思います。
もちろん宿題をしている姿もありました。「放課後子ども教室」に行ったら、まず宿題を済ませ、子どもたち同士で解らない個所を聞きあったりしている姿はほほえましく感じました。
そこで質問します。(質問3)
「放課後子ども教室」ではどのように学習に取り組んでいるのでしょうか?お答えください。
(理事者答弁:教育総務部副参事)
放課後子ども教室では、指導員の支持は安全確保にとどめ、子ども自身が考えて行動することを大切にしています。入室後、多くの子どもたちが真っ先に宿題に取り組み、宿題に取り組む友達がいることがよい刺激になり、自分も宿題使用という行動に結びついているようです。学校からは、放課後子ども教室に通う児童は、宿題の提出率が高いとの評価をいただいています。
ありがとうございます。
自主性を重んじた活動も大切ですが、「子どもの生活応援プラン」には生活困難層の子どもたちは14%が学力面で躓き(つまづき)を感じているという事です。小学校の早い時期から学習習慣をつけ、基礎を積み上げていくことがまさに「わかった!僕にも出来た」など、本人の自信に繋がるのではないでしょうか。来年度の予算では、「習熟度別少人数指導の充実」なども計上され、その効果にも大いに期待しているところであります。
質問します。(質問4)
無料でだれでも参加できる「放課後子ども教室」において希望者を募り、学習支援を行っては如何でしょうか?考えをお聞かせ下さい。
(理事者答弁:教育総務部副参事)
低学年から学習習慣を身につけ、基礎基本を積み上げていくことは大切なことであり、区立小学校においても低学年からステップ学習など実施して、基礎的な学力の定着を図っているところでございます。
ご質問の放課後子ども教室での学習支援については、現在、子どもが学習に取り組みやすい静かな部屋を用意したり、指導委員が適切な声かけをするなどの、子どもの学習意欲を引き出す環境作りを行っています。
学習指導については、すでに放課後及び土曜日に補習教室を実施しておりますので、まずは、そちらで学習習慣を身につけることや基礎的な学力の定着を図ってまいりたいと存じます。
ありがとうございます。
小学校高学年の子どもたちの約80%が学習塾など習い事を始める時期であり、そのころから学力の差が付いてくるとのデーターもあります。この段階からの学習支援は重要と考えます。「放課後子ども教室」での学習の充実に期待し、次に移ります。
学校内で行われる学習支援も重要ですが、文部科学省の調査によりますと、生活困難層の子どもたちの多くは、学習習慣の定着が低いとされています。
最近では、子ども食堂など、ホッとできる居場所や、ワンコインの学習支援とともに、美術館の見学など「本物」に触れる体験活動を行っている団体もあり、私も何回かお手伝いをさせていただきました。その中、一人の子どもが若い先生と触れ合う中で心を開き、今まで誰にも言えなかった悩みを語る事で、自分を肯定的考えられるようになったという体験を語られていた事が印象的でした。一般の進学塾との大きな違いは、教えて頂いている大学生などの先生方も、実は子どもの頃生活困難層だった方が多く、実体験を活かした、寄り添った支援が行われている点であります。ある中学生は、不得意だった数学を小学校までさかのぼって教えて頂き、無事に都立高校へ入学を果たしたという事で、貧困の連鎖を断つ一助にも繋がっていると感じます。
質問します。(質問5)
「子ども生活応援プラン」の中でも、学校以外が実施する学習支援の利用に対し、利用したことがない生活困難層の保護者の27.1%が関心を持っておられます。本区内にはワンコイン学習塾など地域において、低価格で学習支援を行っている団体は多数ございますが、社会との接点が少ない保護者や外国人の保護者など、地域の学習支援団体の存在を知らない方も多数おられます。教育委員会として、地域で学習支援を行っている団体との連携で、もっと幅広い子どもたちに対する学習支援が出来るのではないかと思いますが、考えをお聞かせ下さい。
(理事者答弁:教育総務部副参事)
様々な課題を抱えた子供たちの自己肯定感や学習意欲を高めていくことは、大変重要であると考えております。教育委員会では、「家庭・地域教育力向上支援事業」を通じて区内で子どもの支援に取り組む団体とのつながりが生まれてきています。
学校の中でも、すでに、これら学習支援の団体との連携を進めているところもございますが、委員仰せの通り、今後は、教育委員会としても学校とこれらの団体との連携を進め、学校が機会をとらえて子どもや保護者に団体を紹介するなど、子どもの学習支援に努めてまいります。
学校と地域が連携し、総力を挙げて取り組み、子どもたちが描いた夢を実現できるよう心から期待し、質問を終わります。
ありがとうございました。




