土木費:田園調布浸水被害の原因究明について
大田区議会公明党の末安広明でございます。
土木費: 田園調布浸水被害の原因究明について
水害対策について、特に地元田園調布エリアでの内容を中心に伺ってまいります。
台風19号における大規模な浸水被害以降、現在も地域においては、今年もあのような大規模水害が起きてしまうのではないか、といった不安に包まれております。地域に安心を届けるためにも、徹底的な原因究明を行ってもらいたいと思います。
そこで、来年度予算において示された「浸水被害 検証調査」と「田園調布地区 内水解析検討」についてお聞きします。
田園調布地域における浸水被害に対して、今後いつまでに、どのような検証がなされるのか。ご見解をお示し下さい。
回答:①
浸水原因究明について、専門家と共に浸水シミュレーションを進めております。浸水シミュレーションは、田園調布地域及び世田谷区多摩堤地域周辺の河川の状況、排水施設や地形をモデル化し当日の多摩川の水位の変化や田園調布地域の降雨状況を設定して浸水状況を再現するものです。現在、モデル化に取り組んでおり、年度末を目途に検証結果をまとめる予定です。
区として実施する検証において最もポイントになる点は、原因の重要な要素として示されている世田谷区管理の等々力排水樋門が閉められていなかった事実について、もし閉められていればどの様な影響に収まっていたのか、という部分にあると考えます。専門家の見解も交え、そこが明確になっていくことによって、この地域の安全性を証明する大きな根拠に繋がっていくと言えます。
そこで伺いますが、解析を実施する上で、等々力排水樋門が閉められていれば、どのような結果になっていたのか。またその上流に位置する谷沢川の影響などについても、ぜひとも検証してもらいたいと要望しますが、いかがでしょうか。
回答:②
浸水シミュレーションについては、台風19号当日の状況と等々力排水樋門が閉鎖された場合の2ケースについて再現し比較検証してまいります。
また等々力排水樋管開放による多摩川の逆流に加え、谷沢川の溢水(いっすい)等複合的な要因も含めて、検証していきます。
非常に大事なポイントですので、しっかりと検証し、丁寧な報告を地元に対してお願い致します。
去る2月27日、世田谷区から台風19号に関する浸水被害の検証について、中間報告が示されました。その中で、今回発生した大規模な浸水被害については、世田谷区は複合的な要因によるものとしながらも、特に谷沢川の上流からの流量が多く、水門が閉められて行き場のなくなった水が、大規模な浸水被害を引き起こしたとする内容でまとめられております。
果たしてそうでしょうか。私としては少しデータの見立てにも問題があるように感じます。もしそうであるならば、東京都における谷沢川の河川計画の在り方に、そもそもの大きな課題があることになると言えます。
そこで伺います。世田谷区の中間報告の内容を、本区としてどのようにお考えでしょうか。
回答:③
世田谷区の中間報告に記載されている浸水の概算水量や流入雨量の計算については、あくまで想定に基づく結果であり、推論であると考えております。
今後、世田谷区も具体的な浸水シミュレーションを行うと報告を受けておりますので、当区のシミュレーションの条件や検証結果と比較し、必要があれば意見や区の見解を述べていきます。
世田谷区の検証委員会には、都市基盤部も参加されていますので、お答えしにくい点もあろうかとは思いますが、言うべきことはしっかりと主張頂きたいと思います。
今後の検証で重要なことは、複合的な要因であることは事実であったにせよ、問題はどこの部分の割合が高かったのかという点にあります。世田谷区には推論で具体的な数値を示し、デリケートな内容に対して、不安を与えないでもらいたいとお伝え頂きたいと思います。
一つ気掛かりなことは、このままでは本区が進めている調査と世田谷区で実施する調査との結果に大きな乖離が生じることさえ予測されます。お互いが調査し、その結果が異なっていましたというのでは、住民の皆様にも示しがつきません。
そこで要望ですが、本区調査結果については、世田谷区をはじめ東京都にも大きな影響を与えるものです。東京都には大田区の調査結果に対する公式な見解を求め、しっかりと共有してもらうことを強く求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
回答:④
区としましては、今まで関係機関と浸水対策会議を3回開催し、情報共有を図ってまいりました。
浸水のシミュレーションや解析結果につきましても、東京都を含めた関係機関にお示しし、見解をいただく予定であり、関係機関の見解を踏まえて、今後の水害対策につなげてまいります。
本当にこの解析調査の結果が、地域の未来を左右するとの意識で、その対応に当たってもらいたいと思います。
次に治水対策の面でお聞きします。
今回、予算化された区が実施する対策については資料で提示されておりますが、治水面の対策については、主に国や都が実施する形になってくると思われます。
そこでこの間、国や都に対しても要望書を提出するなど、働きかけを行なって頂いていると思いますが、現段階で見えてきた対策について、お知らせ下さい。
回答:⑤
国の取り組みとしては、田園調布本町において漏水の事象があった箇所の補強工事を緊急工事として2月末より着手し、6月の出水期までの完成を目指しております。
また多摩川の河川水位低減を目的とした河道掘削や樹木伐採を計画しております。
都の取り組みとしては、出水期前までに上沼部排水樋管のゲート閉鎖時に周辺住民が分かるよう回転灯の設置をいたします。さらに樋管のゲート捜査状況を東京都、大田区、世田谷区の3者で情報共有し、相互に対応できるように連携してまいります。
引き続き、国土交通省と東京都と連携すると共に、早急な治水対策を強く要望してまいります。
短期的なものと、中長期的な対策があると思います。対策が見えてきた段階では、都度、地元への説明を丁寧に行っていただくことを要望します。
次に、土のう置き場についてお伺い致します。
台風19号の際には、改めて土のうの重要性も認識されたと思います。しかしながら、土のう置き場に行っても、既に在庫が無くなってしまっているといった声を多数頂戴しました。区でも急遽、土のうを総力上げて追加で準備に当たられたと伺っておりますが、ぜひとも、今後、土のう置き場の更なる拡充を要望したいと思います。
そこで伺います。特に、今回浸水被害の影響を大きく受けた田園調布4・5丁目地域、田園調布南地域においては、土のう置き場を追加配備いただきたいと要望しますが、いかがでしょうか。
回答:⑥
区は、台風19号において緊急で土のう12,000袋作成し、土のう置き場への補充と区民への土のう配布に対応いたしました。
区の土のう置き場の設置箇所については、現在23か所あり、主に公園敷地内を中心に設置しております。田園調布地区には2か所ございますが、台風19号で浸水被害がございました田園調布4・5丁目地域と田園調布南地区内への新規増設につきましては、地元の自治会・町会のご意見を聞きながら、特別出張所とも連携し、適地を検討してまいります。
また同時に、区民の皆様には水防対策として、水を入れることにより土のうと同じ効果が保たれる水のうの準備など日頃ご家庭で準備ができる防災対応等についても、広報してまいりたいと考えております。
よろしくお願い致します。以上で、質問を終わります。
