長野県松本市・岐阜県多治見市に議会改革取り組み状況について視察をさせていただきました
松本市は早大マニフェスト研究会「議会改革度」において日本一と評価された市である。
07年に議会ステップアップ検討委員会を設置、議会の活性化・広報・公聴会などを充実し議会基本条例のどを実施した。
松本市の特徴は、機能強化のため4つの部会を設置しその部会の機能を管理する 進行管理部会である。各部会の進行状況の管理により議会改革が常に進んでいくシステムが構築されている。移動委員会や、「市民交流会議」という取り組みを始めている。
任期1年で15人の市民を公募し無償のボランティアで年4回、議会や議員の活動に意見や提言を聞く場を創設している。本年は任期を2年、人数も20人に増やし内容も充実させている。
多治見市も07年に政策研究会を設立し議会基本条例制定に向け取り組みを開始した。その後議会基本条例制定特別委員会を発足、昨年3月に議会基本条例を定めている。
多治見市では市民と議会の対話集会、市長の反問権付与等の条例が制定されている。多治見市は条例の今後の進め方等をまだ色々試行錯誤しながら研究中であった。近隣の松本市の情報も取り入れ、さらに議会改革を進める姿勢は強く感じられた。
両市ともに議会の行動、議員の行動を明確にし開かれた市民に見える議会を目指す姿勢がはっきりとしていた。
尾道市も議会改革検討特別委員会が設置されたが、各会派、議員に機会改革の目的、方向性が統一されずに目先の内容に走ってきた過去の経過がある。目指す方向性を明確にし取り組まなければならないと痛感した。
近年、議会改革、基本条例作成に取り組む自治体が増えている、議会の改善を志向していることは確かではあるが、制定が終わりになっている議会もあるのではないか。
議会改革は、議員が満足するものではなく住民に評価されることが必要である。住民が実感できるような議会改革を進めなければならない。