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立花隆氏と「日本共産党の研究」/月刊「公明」の論文から共産党の欺瞞を突く

未分類 / 2021年7月3日

2021年06月27日公明新聞 2面
 「田中角栄研究」をはじめ、政治・社会問題や科学、医療など、幅広い分野で著作を残し、「知の巨人」とも評されたジャーナリストで評論家の立花隆氏が、今年4月に亡くなっていたことが23日、分かった。立花氏の代表作の一つに「日本共産党の研究」がある。公明党の理論誌、月刊「公明」6、7月号では、立花氏の同著作を通して日本共産党の実相をあぶり出す論文「日本共産党流『民主主義と自由』の欺瞞」を掲載した。ここでは、同論文から日本共産党の実相を3つの角度で紹介する(本文中のゴシックは『日本共産党の研究』[講談社文庫]から引用)。

■デマと知りつつデマを流す/「リンチ査問」暴かれ異常な攻撃

 立花氏の「日本共産党の研究」(以下、立花論文)ほど、同党からすさまじい批判・攻撃を浴びたものはない。同党の本質や体質を鋭く論じており、とりわけ、後に同党委員長となる宮本顕治氏が同党中央委員の一人を監禁・査問し、リンチにかけ、死に至らしめた「リンチ査問事件」の真相を、豊富な資料を基につぶさに暴露したからだ。

 立花論文に対し、「『反共デマ宣伝』呼ばわりしての一大キャンペーンが……連日のように、共産党の組織をあげて全国的に展開」された。立花氏は「共産党は人のいうことを歪曲した上でこれに徹底的な誹謗中傷を加えて攻撃するという習性を持つ集団」「相手を罵倒しつくすことに全精力をかたむける」「デマをデマと知りつつデマを流す共産党は卑怯だと思う」と断じている。

■暴力革命に有効な組織体質/独善性、秘密主義生む民主集中制

 立花論文で、日本共産党の「“体質”の根幹」「組織の背骨」とえぐり出されているのが、同党規約に「組織の原則」と明記されている「民主集中制」だ。

 立花氏は民主集中制について、「暴力革命」と「プロレタリア独裁」(=共産党独裁)を「めざす組織としては、これ以上に有効な組織原則を見出すことはできないだろう」と指摘。また、それが「前衛エリート主義、独善性、秘密主義、指導部絶対性、一枚岩主義などなどを特徴とする共産党の体質」を形成しているとし、もし同党が暴力革命路線などを捨てるというなら、「民主集中制という組織原則を変え、組織の体質を根本的に変えていかねばならないだろう。そうでないかぎり……百パーセント額面どおりに受けとることはできない」と述べている。

■国民だます羊頭狗肉の宣伝/「民主主義」「反戦平和」一般の用法と違う意味

 日本共産党は“自由”や“民主主義”の守り手のように振る舞っているが、立花氏は「共産党の用いる『自由』とか『民主主義』ということばが、一般の用法とは違う意味で用いられている」と糾弾する。

 同党の「反戦平和」についても「共産党独得の意味あいでの『反戦平和』闘争であって、一般的意味における反戦平和闘争ではない。共産党が自分たちの『反戦平和』闘争のコンテクストについての説明抜きで、意味論的錯覚の利用の上に自分たちがあたかも平和の使徒であったかのごとき自己宣伝を展開することは、羊頭を懸げて狗肉を売るに類する行為といってよいだろう」と。同党流の巧妙な用語技法にだまされてはならない。