今、梅若橋の付近、白髭防災団地と隅田川の間にある旧墨田川高校堤校舎跡地の
活用をどうするかで大きな問題になっています。
何故かというと東京都側が当初、この地域は江東デルタ地域の震災対策のため、
「防災センター」を配置し、道路や公園などを一体的に整備する都市計画が決定していました。
その後、昭和60年、東京都より同地域に墨田川高校の分校建設したい要望が提案され、
墨田区としては、①地域住民も利用可能な施設とすること、②閉校後は墨田区の公共施設
として転用することを条件に分校が開設を了承され、開校。
その後、同分校は閉校され、新たに都から都立忍岡高校の仮校舎として活用したいとの
要望が提案。墨田区としては忍岡高校閉校時には防災センター構想として調整等を条件に
都の提案を了承しました。
平成18年に忍岡高校も閉校され、同跡地が防災センター構想に基づいた区民ニーズに
沿った防災拠点として、本来目的のために使われるだろうと想定したいたところ、
東京都からは東京消防庁第6方面の訓練施設を設置したいとの要望が提示されたのです。
墨田区は東京消防庁第7方面であり、その消防訓練施設はすでに葛飾区に設置されています。
管轄外の消防機関の訓練施設を何故墨田区に造るのか。第6方面の消防訓練施設は
同方面の区域内に造るべきであり、墨田区内に造るべきではないと私たち公明党は主張しています。
スカイツリーが誕生し、スカイツリーに高所カメラが設置されるなど、防災機能が大きく
進歩していることから防災センター構想があったころと状況が変わってきており、その構想自体も
検証する必要があるにせよ、2度(墨田川高校分校の開港、忍岡高校仮校舎設置)までも
東京都の要望を墨田区は受け入れており、同地の跡地活用は、墨田区のニーズに沿った
防災拠点を整備すべきと考えています。
そこで私は、先日、新潟県長岡市の防災センターと併設された子育て支援施設ぐんぐんを
視察してきました。
墨田区の住民ニーズに沿い、災害時にはボランティアや消防、自衛隊などの活動拠点として
活用できる同施設は大変参考になりました。明日以降、詳細に報告してまいります。