バックナンバー 2010年 11月 28日

呉市-「ジェネリック医薬品使用促進通知サービス」の取り組み

 広島県呉市-海軍の街・臨海工業都市として栄え、最近では大和ミュージアムなどで有名です。人口約25万人で広島県では広島市、福山市に次いで第3位(人口規模では墨田区とほぼ同じなんです)。ただ高齢者人口は29%と高く、国保(国民健康保険)加入者の一人あたりの年間医療費が59万5千円と全国平均の1.5倍と膨れ上がり、それが大きな問題でした。

 呉市ではその対策として、平成20年より国保加入者のレセプト(診療明細)を活用し、病気の種類や服用している薬、薬価代金などから、ジェネリック医薬品に切替えて効果が大きい方6万人を対象に、ジェネリック医薬品に切替えた場合の自己負担軽減額を通知する「ジェネリック医薬品使用促進通知サービス」を実施したところ、平成22年3月までに約18%の11,000人以上がジェネリック医薬品に切替え、市国保全体で1年間で8871万円の医療費削減が実現し、今、全国の自治体から大変注目を浴びています。

 また協会健保(全国健康保険協会)でも、本年1月~6月にかけて40歳以上の組合員に対し、同様の通知サービスを実施したところ、全国8支部で、本年1月分だけで約59,000人が切ジェネリック医薬品に切り替え、軽減額も約9000万円になったとも報告されています。

 厚生労働省も医療費削減に効果に期待を寄せ、普及を図るジェネッリク医薬品(ジェネリック医薬品の普及ポスター)。しかし、この医薬品の普及に関し、医師などから慎重な意見も出ていることも事実です。

 明日はジェネリック医薬品の現在抱えている課題について紹介します。

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