図書館総合展に参加して(2010.11.24)
今日は横浜・みなとみらいのパシフィッコ横浜で開催された図書館総合展に加納、とも区議と一緒に行ってきました。
中でも、フォーラム「図書館を使った調べる学習コンクール:その効果について総合的に評価する」については、大変参考になりました。
以前より、「図書館を使った調べる学習コンクール」を墨田区で実施するため、先進自治体である袖ヶ浦市や同コンクールを主催するNPO法人「図書館の学校」を視察させていただき、本会議で一般質問として取上げさせていただくなど、議会の中で積極的に取上げてきました。
フォーラムは、東大大学院教育学研究科の根本彰教授と3人の大学院生の共同研究という形で発表され、コンクールに参加された方々を対象に、(当時の)小中高生ごとに分けて、アンケート調査や情報収集・検索の手法などを徹底調査。それをデータ化して調べる学習の効果を検証されたものでした。
個人的には、調べる学習の過程で身につく能力が、学力向上にも繋がるのではないかと考えてきたので、それがデータ分析され発表になるということで、大変、興味を持ち参加しました。
フォーラムでは
- コンクールの概要と作品の審査
- 入賞作品の分析(背景と調査内容、テーマ分析、作品構成や参考資料の分析など)
- 過去の受賞者へのアンケート調査(作品執筆段階や執筆後の効果など)
- 地域コンクールの事例:袖ヶ浦モデル
- まとめ
といった流れで進み、私が当初、期待していた学力向上に繋がる根拠や関連性については、「更に継続的な調査が必要」とのことで明確に示せるものはありませんでしたが、「図書館を使った調べる学習」により培われる能力がより明確に認識できてこと、墨田区で実施する為にどのような取組みが必要か認識できた事は大変良かったと思っています。
根本教授は今回の研究総括の中で、「今の学校での授業学習を”習得型学習”と位置づけた場合、図書館を使った調べる学習は、”探求型学習”。質問力、文献検索・情報検索力、科学的・社会的な観察力・調査力、表現力が養われ、子ども達の可能性を引き出してあげるのに効果的な学習。また、学習効果の可視化が実現できる学習方法。調べ学習成功の鍵も自治体における”図学の連携”にある」とまとめていました。全く同感です。
PISA調査(OECDの生徒学習到達度調査)では単に学習到達度だけでなく、教育によって身につけた学力を、どう日常生活に生かすかという能力を調査するものだが、ここ数年、日本の子ども達の成績は芳しくない。特に読解力にいたっては著しく劣っている。その影響もあるのか、数学や科学の分野でも体調傾向が続く。何が原因か一概に言えないが、問題解決力を持った子供達を育てる教育を行うにはどうすればよいか考える時だと思う。
【おまけ】

フォーラム終了後に総合図書館展の各ブースを見学。新設される新統合図書館に学びの意欲を掻き立てる新しいシステムなど様々見させていただきました。これは楽しかった。サンプルに墨田が題材に使われていて嬉しく思いました。

