バックナンバー 2010年 11月

普及が進まないジェネリック医薬品の課題

 posterA3「ジェネリック医薬品使用促進通知サービス」がスタートした呉市のある広島県の医師会は、ジェネリック医薬品の促進医懐疑的なポスターを作成、県内に配布。

 ある意味「ジェネリック医薬品で医療費の削減を(2)」で添付した厚労省のポスターとは、逆の方向。

 医師には「ジェネリック医薬品は製品によっては効きが悪かったり、動悸(どうき)を起こすものもある。使用は慎重に」との考え方も根強くある。

 ジェネリック医薬品は血中への溶解状況などの検査はあるが、新薬で有効性は検証済みとの見解で、人体を使っての臨床試験は行っていない。そうした薬への不安感もあるのも事実だと思う。

 こうした不安を解消するため、自治体でも新たな取り組みをスタートさせたところがあります。

 

 -産経新聞・医僚最前線(2010.8.13)から引用-

「福岡県では市販後にもジェネリックと先発薬の比較試験を独自に行い、結果を地元の医療関係者に公表する取り組みを始めた。 「(処方箋(せん)を書く)医者の協力が得られなければジェネリックは普及しない。医者の間に不安があるならば、それを解消するため、行政としては正しい情報を提供することが大切と考えた」。福岡県薬務課の三嶋克彦主任技師はそう話す。

 これまでに19品目の先発薬に対するジェネリック73品目を検査したが、いずれも品質上の問題は確認されなかったという。こうした取り組みにより、福岡県では県と医師会、薬剤師会が一体となって、普及を進める機運が高まった。県医師会の池田俊彦副会長は「世界ではジェネリックを使うのが当たり前。患者にとっても価格面での選択肢があることは良いことだ」と話す。3者の協力により、同県のジェネリック普及率は28.6%と全国平均(20.2%)を大きく上回っている。

川崎市の聖マリアンナ医科大病院では、病院を挙げてジェネリックの普及に取り組んでいる。平成15年に薬代や検査費用などを積み上げる「出来高払い」の診療報酬制度から、病気の種類ごとに報酬額が決まっている「包括評価制度(DPC)」へ切り替えた。この制度は国が整備したもので、無駄な治療を防ぐため、あらかじめ設定した額しか支払われない仕組み。ジェネリックを使って、薬価を抑えれば差額が病院の収益になる。(中略)同病院では1731品目のうち、23%にあたる401品目がジェネリックになり、21年度は年間2億6400万円の支出が抑えられたという。」

確かに「ジェネリック医薬品 = 新薬」ではありません。また、その効能・効果についても、人それぞれだと思います。

しかし、前述の呉市や今回ご紹介した福岡県のような取組みも始まっている事も事実なのです。

 

  本日開催された本会議で、平成21年度墨田区一般会計決算報告が賛成少数(公明党、無所属)で不認定とされた。墨田区政にとっては始めてとのことです。

 今回、私は決算委員ではありませんでしたが、決算特別委員会を傍聴する中で、21年度の予算執行状況について無駄になった環境ふれあい館の設計費用の件や、行政調査の外部委託費について、極めて厳しく行政側を追及し、責任を明確にさせたのは公明党だと感じていました。

 しかし、最終的に自民党が一般会計については、不認定に回り、自民・共産・他の反対で不認定となったのです。(国保、介護、後期高齢者、老人医療などの各特別会計は認定されました)

 日本共産党は考え方や政治姿勢の違いから、山﨑区政の予算・決算、共に反対という立場は理解できますが、自民党が不認定と判断したのは意外でした。正直、環境ふれあい館の取り扱いが保留のまま、駐輪場建設の設計費用が計上された今年度予算案に賛成している会派(共産党以外の会派)だったので、その整合性はどうするのかと思いました。

 個人的には、21年度予算案として計上された時には、経済も好転していて税収も上向きで、環境ふれあい館を建設するつもりだったが、リーマンショック後の日本経済の落ち込みとそれに伴う先行きの見えない税収減の影響で、例え基金の取崩しや交付金でふれあい館を建設したとしても、その後のランニングコストに膨大な費用がかかり、とてもじゃないけど区財政が持たないと判断したから、設計費用は無駄になるが、この段階で中止にするという政治判断を下したと評価しているのです。

 これからは、ガバナンスが進む中で、住民の代表として議決権をいただく議会として、決算、予算についての徹底した審査ができる体制作り(予算、決算委員会の通年化)の他、議員としても、また会派としても認定、不認定の基準を明確に示す必要があると感じました。

国民健康保険tた板から審議されていた

呉市-「ジェネリック医薬品使用促進通知サービス」の取り組み

 広島県呉市-海軍の街・臨海工業都市として栄え、最近では大和ミュージアムなどで有名です。人口約25万人で広島県では広島市、福山市に次いで第3位(人口規模では墨田区とほぼ同じなんです)。ただ高齢者人口は29%と高く、国保(国民健康保険)加入者の一人あたりの年間医療費が59万5千円と全国平均の1.5倍と膨れ上がり、それが大きな問題でした。

 呉市ではその対策として、平成20年より国保加入者のレセプト(診療明細)を活用し、病気の種類や服用している薬、薬価代金などから、ジェネリック医薬品に切替えて効果が大きい方6万人を対象に、ジェネリック医薬品に切替えた場合の自己負担軽減額を通知する「ジェネリック医薬品使用促進通知サービス」を実施したところ、平成22年3月までに約18%の11,000人以上がジェネリック医薬品に切替え、市国保全体で1年間で8871万円の医療費削減が実現し、今、全国の自治体から大変注目を浴びています。

 また協会健保(全国健康保険協会)でも、本年1月~6月にかけて40歳以上の組合員に対し、同様の通知サービスを実施したところ、全国8支部で、本年1月分だけで約59,000人が切ジェネリック医薬品に切り替え、軽減額も約9000万円になったとも報告されています。

 厚生労働省も医療費削減に効果に期待を寄せ、普及を図るジェネッリク医薬品(ジェネリック医薬品の普及ポスター)。しかし、この医薬品の普及に関し、医師などから慎重な意見も出ていることも事実です。

 明日はジェネリック医薬品の現在抱えている課題について紹介します。

 

本日、イトーヨーカドー曳舟店が新装開店。 

この地域、以前はコルク工場や木造家屋が集中し、まさに墨田を象徴するような住工一体の地域でしたが、再開発計画の中で大型商業施設と2棟の高層マンション、ショッピングモールが誕生することになり、大きく街の雰囲気が変わりました。

 段差があり、灰色一色だったアスファルト舗道は、おしゃれで環境にも配慮されたインターロッキングで舗装され、電線も地中化、街路灯も明るく、オシャレな物に生まれ変わりました。これから京島たから通りの拡幅なども予定され、人の流れも大きく変わっていくのかなとも感じます。

  今のすみだは、新タワー建設により変わりゆく街も体感できるし、一方、昔ながらの風情を残した街並みも残り、昭和レトロも体感できる街になりつつあると思います。

 変わっていくもの、変わってはいけないもの、そうしたことなどをつらつら考えながら、今日も墨田を歩きます。

 そういえば墨田の街を見事に表現したこの歌、ご存知ですか? 「嫁に来ないか、墨田区へ」

 某民放で深夜に放送していた番組から生まれた歌で、メンバーのうち、二人組みのお笑いタレントが墨田区出身なんですよね。何か温かくて、ホッコリしていて・・・私、好きなんです。是非一度、聴いてください。

 新装開店になったイトーヨーカドー、歌に出てくる♪人が二人並んで歩けない♪ホームと形容された「京成曳舟駅」の直ぐ側なんです。

増え続ける医療費-

 厚生労働省の推計では、2010年の国の医療費総額は約37.5兆円で、国民1人当たりの医療費は2%増の27万2600円で過去最高。 年齢層別では65歳未満の平均が15万8900円、65歳以上は67万3400円と現役世代の4.2倍。75歳以上では83万円となり、5.2倍。医療費の伸びを年1.5%と仮定すると2025年には52.3兆円にも膨れ上がり、その負担は加入者の保険料に振りかかります。

 特に基礎的自治体に運営が義務付けられている国民健康保険は、現役世代の従業員で構成される組合健保や協会健保に比べ、働いていない世帯が50%を超え、医療にかかる65歳以上の高齢者も多い事から医療給付が大きくなり、その分、他の健康保険加入者に比べ保険料も極めて高くなり、払えない加入者が増え、不公平感が増大しています。

 適正な医療の供給は大前提としながらも、保険料を引き下げる為には、国の支援の見直しは当然のこととして、重複診療や重複処方など医療費のムダを無くす対策を国や自治体がもっと積極的に取組まなければなりません。

 私は医療費削減の為の一つの手段として、ジェネリック医薬品の活用が効果的と考え、平成17年から議会で提案してきました。最近よく、テレビでも俳優の高橋英樹さんや黒柳徹子さんが登場するジェネリック医薬品のCMが流れていますね。

 ジェネリック医薬品とは、製薬会社が開発した新薬の独占販売特許期間が切れた後に、他の製薬会社が同じ有効成分で作る医薬品のことで、新薬に比べ3~8割り安く、効き目は同じといわれています。欧米では約5割が使用されているが、日本ではまだ2割程度。これが欧米並みに使用されるようになると医療費削減効果も大きくなります。(詳しい事を知りたい方は日本ジェネリック医薬品学会のご参照ください)

 しかし、使用する患者側にも認知度が低く、医師や薬剤師にも理解が深まっていかない現実もあり、こうした課題を一つ一つ解決していかなければなりません。医薬品としての安全性、信頼性を確保するためには、医師や薬剤師、患者の自主性だけに任せるのではなく、医療行政として国や自治体としてもしっかりサポートしていく必要があります。明日はジェネリック医薬品の普及の為に動き出した自治体などの取組みを紹介します。

ジェネリック医薬品で医療費の削減を!(2)に続く・・・

 今日は横浜・みなとみらいのパシフィッコ横浜で開催された図書館総合展に加納、とも区議と一緒に行ってきました。 

中でも、フォーラム「図書館を使った調べる学習コンクール:その効果について総合的に評価する」については、大変参考になりました。  

以前より、「図書館を使った調べる学習コンクール」を墨田区で実施するため、先進自治体である袖ヶ浦市や同コンクールを主催するNPO法人「図書館の学校」を視察させていただき、本会議で一般質問として取上げさせていただくなど、議会の中で積極的に取上げてきました。  

フォーラムは、東大大学院教育学研究科の根本彰教授と3人の大学院生の共同研究という形で発表され、コンクールに参加された方々を対象に、(当時の)小中高生ごとに分けて、アンケート調査や情報収集・検索の手法などを徹底調査。それをデータ化して調べる学習の効果を検証されたものでした。  

個人的には、調べる学習の過程で身につく能力が、学力向上にも繋がるのではないかと考えてきたので、それがデータ分析され発表になるということで、大変、興味を持ち参加しました。  

フォーラムでは  

  1. コンクールの概要と作品の審査
  2. 入賞作品の分析(背景と調査内容、テーマ分析、作品構成や参考資料の分析など)
  3. 過去の受賞者へのアンケート調査(作品執筆段階や執筆後の効果など)
  4. 地域コンクールの事例:袖ヶ浦モデル
  5. まとめ

終了後、根本教授と意見交換

  といった流れで進み、私が当初、期待していた学力向上に繋がる根拠や関連性については、「更に継続的な調査が必要」とのことで明確に示せるものはありませんでしたが、「図書館を使った調べる学習」により培われる能力がより明確に認識できてこと、墨田区で実施する為にどのような取組みが必要か認識できた事は大変良かったと思っています。  

 根本教授は今回の研究総括の中で、「今の学校での授業学習を”習得型学習”と位置づけた場合、図書館を使った調べる学習は、”探求型学習”。質問力、文献検索・情報検索力、科学的・社会的な観察力・調査力、表現力が養われ、子ども達の可能性を引き出してあげるのに効果的な学習。また、学習効果の可視化が実現できる学習方法。調べ学習成功の鍵も自治体における”図学の連携”にあるとまとめていました。全く同感です。  

 PISA調査(OECDの生徒学習到達度調査)では単に学習到達度だけでなく、教育によって身につけた学力を、どう日常生活に生かすかという能力を調査するものだが、ここ数年、日本の子ども達の成績は芳しくない。特に読解力にいたっては著しく劣っている。その影響もあるのか、数学や科学の分野でも体調傾向が続く。何が原因か一概に言えないが、問題解決力を持った子供達を育てる教育を行うにはどうすればよいか考える時だと思う。  

【おまけ】  

フォーラム終了後に総合図書館展の各ブースを見学。新設される新統合図書館に学びの意欲を掻き立てる新しいシステムなど様々見させていただきました。これは楽しかった。サンプルに墨田が題材に使われていて嬉しく思いました。

突然のニュース速報に耳を疑ったのは私だけではないと思います。

北朝鮮は23日午後2時半ごろ、韓国が黄海上の軍事境界線と定める北方限界線に近い韓国西方沖・延坪島に砲弾。

24日の報道では、砲撃したのは約170発で、そのうち約80発が陸地に着弾。民間人2名、韓国兵士2名が死亡した他、民間人も含め多数重軽傷者がでて、民家60~70軒が炎上しているという。

3月にも韓国海軍の哨戒艦が爆発・沈没し、46名もの尊い命が犠牲になった。

民間人の犠牲者も出ており、北朝鮮のあまりに身勝手な蛮行については、極めて厳しく非難されなければならい。

折しも公明党の山口代表を中心とする一行が、日韓関係の更なる深化や経済連携、更には日米韓で勧めている北朝鮮のウラン濃縮問題への対応協議の為、訪韓中の出来事であり、大変心配しました。

訪韓団に参加した遠山衆議院議員からのメールで、無事に帰国した事を知り安心しましたが、23日の午前中まで北朝鮮の軍事境界線を視察していたとのことで、改めてリアルに事態の深刻さ、緊張感が伝わってきました。

これは韓国と北朝鮮の問題ではなく、私たちの隣国には自分達だけの尺度で平気で民間人の居住地域に砲撃する国があるという事を改めて認識することになりました。

こうした事態を受け、先ずは日本の危機管理上、問題ないか総点検・再検討すると共に、同盟国とスピーディに連携を取り、更には北朝鮮と話せる関係にある中国やロシアとも連携し、アジアの安全保障に積極的に関わっていかなければならないと思います。

今の政権は情報収集機能や、判断に度々遅れが生じているが、与野党関係なく、堅実に、冷静に、スピーディに対応しなければならに事態になっていると大変危惧しています。

 21日、晩秋の月光が輝く中、八広3丁目の三輪里稲荷神社にて、御鎮座400年を記念するコンサートが開催されました。

 三輪里稲荷神社は、日頃から境内をボーイスカウト活動や、ラジオ体操、お祭りなどの地域行事に開放しており、大いに地域に貢献しています。今まで神社などの催しで、カラオケ大会や民謡、日本舞踊などの企画された事はありましたが、本格的なオペラコンサートは初めて。

 普通、オペラや合唱コンサートなどは音響効果の良い室内で開催されるものと思っていましたが、下町の野外で、しかも神社境内という「和」と「雅」のテイストの中で、本格的なオペラや合唱が聞けるとは本当に驚きました。

アンサンブル・ジュイエによる合唱

企画された皆様に心から感謝申し上げます。本当に素晴らしかったです!ファンタスティックなステージでした!!

聞くところによると現在の宮司さんの人脈で、ご友人の皆様が集まり、ご協力いただいたとの事。

宮司である松林桂子さん、普通の宮司さんではありません。なんと、国立音楽大学声楽科を卒業され、同大学院オペラ科を修了。その後、オペラや声楽全般に及ぶ公演、研究、更には合唱団の育成など、声楽文化の振興に多大に貢献されている二期会に所属され、日本演奏連盟会員でご活躍しながら、宮司をしておられるとの事。

だからご出演くださったご友人の皆様も、半端な経歴の持ち主ではありません。

<出演者略歴>

大橋 郡子  さん 東邦音楽大学ピアノ科卒業。桐朋学園大学研究科声楽専攻修了。

                                     二期会オペラ研修所55期本科在籍中。

後藤 三寿子 さん 国立音楽大学声楽家卒業。卒業演奏会出演。日本演奏連盟会員。

川原 会美子 さん 洗足学園大学声楽家卒業。二期会オペラ研修所56期予科在籍中。

赤梅 千絵  さん  玉川大学芸術学部パフォーミングアーツ科卒業。

                                        二期会オペラ研修所56期予科在籍中。

渋谷 雅子  さん  国立音楽大学声楽家卒業。横浜シティオペラ会員。

渡辺 あけみ さん  ウイーン国立アカデミーで研鑽。ヨーゼフ・ディヒラー氏に師事。

                                        ポピュラーからクラシックまでこなせるピアニスト。

竹中 敏子  さん  国立音楽大学声楽家卒業。

             第16回太陽カンツォーネコンコルソポピュラー部門第1位。

渡辺 美佐子 さん 東京音楽大学卒業。同研究科修了。オペラ研修所第4期修了。 

             ジローオペラ新人賞、ジローオペラ賞受賞。二期会会員。

渡辺 一良 さん  「劇団区民劇場」元団員

中村 恵美子 さん 「舞台芸術集団希望」元団員。

といった皆様です。どれだけ凄いのか、ご出演なさった方のお名前と略歴を見ていただければおわかりいただけると思います。

墨田区もスカイツリーによる経済効果だけでなく、人が集まる地域になる事で、文化・芸術が更に振興し、心に潤いを与えられる街、人を元気にしてくれる街になっていけるよう、頑張って行こうと思っています。

朝から冷たい雨。めっきり寒くなりましたね。

今日は公明党都議会議員3人(加藤まさゆき都議、中山都議、伊藤都議)、そして区議会議員3人(千野区議、加納区議、高橋区議)と一緒に私の地元にある墨田区特別支援学校に視察に伺いました。

特別支援学校に通う児童・生徒のご両親より、「放課後の居場所を是非、学校施設内に作って欲しい。」、「教室が狭く、1つの教室をカーテンで区切っており、その状況を見て欲しい」等など、様々なご要望があり、今回実現する事になりました。

今週末の文化祭に向けての準備で大変忙しい最中ではありましたが、廣瀬学校長をはじめ、教職員、事務スタッフの皆様、そして同校PTAの皆様も意見交換のため、お集まりいただき、視察は本当に充実したものになりました。

視察は3部構成で、

第1部として、廣瀬校長に東京都の特別支援学校の現状と今後の課題、そして墨田特別支援学校の特色と課題について、プレゼンテーションしていただきました。非常に整理されており、大変分かりやすいプレゼンでした。これから都とも連携して取組まなければならない課題が明確になりました。

第2部として小中高の各教室、授業風景など、校内を見学。

小中高の全教員が入っている職員室

職員室が狭い部屋に96人の教諭が入っており、窓のない資料室も職員室として使っているのには驚きました。更に来年は7つ机を増やさなければならず、現在大変苦慮しているとの現状も副校長より伺いました。

また小中学生の教室については、49㎡の教室の真ん中にカーテンやロッカーなどで2つに区切られている教室が沢山ありました。小中学校では6人の児童・生徒に教員が最低1人と決まっており、子どもの人数が7人になると教室をカーテンで区切り、3人と4人の2クラスにするとのこと。面積要件はなく、現状ではそうするしかないとの話でした。

 

教室の真ん中に2つに分けるカーテンレールが設置されている

 

そもそも墨田特別支援学校は、建設当初は150人規模を想定していたのですが、現在は249人と大幅に児童・生徒数が増え、来年には270人規模になると予想されており、施設の改修・増築は急務の課題と痛感しました。

第3部として、特別支援学校のPTAの役員の皆様と意見交換。廣瀬校長が「折角の機会なので・・・」とセットしてくれました。現場の教職員の方だけでなく、保護者の方からもご意見を伺える配慮には感謝です。

保護者の方からは①エアコンのない教室や体育館、老朽化したトイレの改修、②普通校の特別支援学級から入学してくる軽度の障がいを持った子ども達とのトラブルが増えていることへの対応、③放課後の居場所作りや送迎対策、④就労支援の強化など様々なご要望、改善提案がありました。

一つ一つが大変貴重なお話であり、私自身、特別支援教育の持つ責任と役割、その課題について改めて考えさせられました。

15日 はなみずき児童館で開催された旧第5吾嬬小学校解体工事に伴う地域説明会に参加。

雨天の中、八広西八町会の皆様を始め、約20人前後の方が参加し、解体工事の工程や手順など、一連の業者説明の後、

活発な質疑応答が行われました。

主な質問事項は、

①地元住民への丁寧な説明の実施

②工事実施で学校敷地内の電源が切断され、夜間の防犯に不備が生じていることへの対応

③資材の搬入搬出に伴う誘導員の配置

④アスベスト対策

⑤事前事後の家屋調査の実施基準 などでした。

近隣住民から頂いた様々な声に対し、行政側の対応として「できる」・「できない」があると思うが、

校舎の囲い工事が始まることから、速やかな検討と地域への回答が必要だと思っています。

特に安全面については十分配慮するよう、私も強く求めていこうと思いました。

はなみずき児童館での工事説明

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