村上市は新潟県の北部に位置する城下町。面積は1174.24㎢、人口57,008人。
スポーツを活用したまちづくりについて視察しました。
(1)NPO法人と連携した「中学生の融合型部活動」
スポーツ庁のガイドライン策定メンバーでもあるNPO法人希楽々(きらら)の渡邊優子理事長から学校部活動と地域活動を結ぶ融合型部活動について、また、市教育委員会の職員から村上市の取り組みを伺いました。
村上市の2012年当時の部活動の課題は、①部活動の位置づけが不安定 ②生徒数減少に伴う既存部活動の存続危機・廃部 ③希望の種目が選択できない ④スポーツを選択する生徒数の減少 ⑤中体連大会への参加制限 ⑥専門指導のできる教員有無で不安定な環境 ⑦グレーな保護者会活動という状況とお聞きしました。
2012年から2015年の新しいカタチの部活動は、①融合型部活動の前身 ②部活動にない種目(女子バスケットボール) ③学校・保護者・希楽々で合意形成 ④クラブ管理下・放課後バスで迎え・週4日・中学校3校17名 ⑤財源は受益者とクラブで負担 ⑥中体連大会参加 ⑦クラブ事業のボランティア参加 ⑧多世代交流による社会性の向上いう先進的な取り組みを伺いました。課題(2017年)として、大会への出場制限、既存部活動への影響から広報活動の制限などとお聞きしました。
そうした中、運動部活動の運営適正化、持続可能な運動部活動を見据えた多様なニーズに応じたガイドラインを策定(2018年)し、学校と地域の融合型という第3のプランの「学校と地域が協働・融合した形」の明文化しました。
村上市への提案は、「第2次村上市教育基本計画」(2016年)で提案し、学校と地域の協働・融合について村上市部活動在り方検討委員会(2017年)で検討し、融合型のイメージを市内総合型クラブ支援体制の可能性調査(2018年)で検討しました。
融合型部活動運営協議会は、学校(校長、教頭、部活動主任)と地域(希楽々、スポーツ少年団・体育協会、融合型部活謳指導者)、保護者・教育委員会が、学校部活動及び融合型部活動の課題を検討し、指導に関する支援、実態調査・意向調査の実施を行っている。公益性のある運営主体のもと、学校が関与する融合型部活動の推進、保護者や地域から信頼を得た指導体制の構築、学校部活動と融合型部活動の総量管理、受益者負担の適正化、財政的支援、企業へのアプローチなどが現状課題とお聞きしました。
総合型地域スポーツクラブのNPO法人希楽々は、平成15年設立、職員15名、パート20名、会員955名、予算は1億3千万円、指定管理で体育施設9施設、学童保育所を管理運営しています。
◎学校と地域を結ぶコーディネーターの必要性、運営主体経費の財源確保、指導者の体制整備など課題とお聞きするが、岡谷市における部活動への対応、地域移行を検討する上で、約10年前から検討している村上市の先進的な取り組みは大変参考になりました。
(2)「学校体育支援事業」
村上市体育支援事業として、2014年から総合型クラブに委託している。スポーツ専門知識を持つ総合型クラブのスタッフが体育授業等の実技や模範や専門種目の指導補助を行うことで、児童の運動意欲や技術の向上、スタッフのスキルアップを図っている。当初は、市内17校(1校100時間 1時間2,000円)が、2022年では、市内13校(1校120時間)予算は428万円。2020年から、スケートパークを活用し、スケートボード、ボルダリング、スラックラインの3種目の体験をしている。教育現場度において、早くから柔軟に取り組みんでいます。
(3)スケートボードの聖地「むらかみ」セカンドプロジェクト
平野歩夢選手の出身地でもある村上市のスケートパークは、総事業費は約15億円で、天候に左右されない屋根付きでは国内最大規模の施設です。令和4年3月にポーツ庁長官より、ナショナルトレーニングセンター強化拠点施設に指定されています。

