子どもに心からの贈り物を
子どもにとって最も大切なときに、
心からの贈り物をしてあげられる
誠実な大人になっていきたい。
親として私の目標にする人物がいる。『ヤンキー母校に生きる』の著者、義家弘介氏(現・自民党参議院議員)の恩師である。
ヤンキー義家氏がバイク事故で生死の間をさまよっていたとき、枕元で恩師は話しかける。 あなたは私の夢だから死なないで… と。
義家氏は 自分はこれまでそんな言葉をかけられたことがなかった その時、先生は俺の母になった と、感動的に語っている。
このエピソードは、大人が最大限の愛情をそのまま子どもにぶつけたとき、大人はその子にとって「永遠の人」になることを物語っている。
心の底から子どもに「あなたは私の夢だから…」と言える大人には、なかなかなれないように思う。しかし、子どもにとって最も大切なときに、心からの贈り物をしてあげられる誠実な大人になっていきたい。そのためにも、常に「自分」を磨き続けていく一生懸命な親であり、大人でありたい。
(「名古屋市教育委員会発行『幼稚園の子どもたち』平成18年9月号」より)