道化師が高齢者励ます/オンラインで11施設を結びイベント/愛知県の一般社団法人主催
公明新聞掲載 2020年12月04日 6面
■公明県議が企画
愛知県内で障がい者や高齢者の施設を運営する一般社団法人「日本福祉協議機構」はこのほど、愛知、岐阜両県の高齢者施設(11カ所)をオンライン会議システムでつなぎ、NPO法人「日本ホスピタル・クラウン協会」の大棟耕介理事長らが扮するクラウン(道化師)によるマジックなどで100人以上の高齢者に楽しいひとときを届けた。
このうち、NPO法人「たすけあい名古屋」が運営するデイサービス鳴子(名古屋市緑区)では11人が参加。クラウンが瓶を紙袋で消すマジックなどに拍手を送ったり笑ったりしたほか、クラウンと一緒に風船による犬作りにも挑戦した。
参加した瀧義人さん(76)は「毎週、ボランティアの楽器演奏を楽しみにしていたので、コロナでなくなって寂しかった。風船の犬は思うように作ることはできなかったけど、楽しかった」と笑顔を浮かべた。熊田光臣代表理事は「外部ボランティアの刺激がないと認知機能の衰えが進むなどの問題があるので、オンラインで開催してくれてありがたい」と話していた。
このイベントを企画したのは公明党の岡明彦県議。コロナ禍でボランティアの受け入れができずに困っている施設のお年寄りを元気づけるため、同機構や文化・音楽関係者に呼び掛け、6月に1回目を開催した。これが好評だったことから、施設数を増やしての開催を同機構に提案。整体・リラクゼーション店舗を愛知県などで展開する株式会社ハンズコーポレーションの協賛も取り付け、今回の開催となった。