おか 明彦 愛知県議会議員(名古屋市 緑区)

教育と防災のスペシャリスト

子どもが建築家を体験/公明の提案実り、講座開催/愛知の団体と県図書館

公明新聞掲載 2021年12月14日 7面

公益社団法人・日本建築家協会の東海支部愛知地域会はこのほど、愛知県図書館(名古屋市)と共同で、子どもに建築の魅力を伝える講座を開催した。図書館の大会議室が会場。小学3~6年の児童と保護者約20人が参加した。

地域会は、名古屋市立猪高小学校などで建築を体験してもらう出張授業を行っている。若手建築家が減り後継者不足を危惧しているためだ。親交のある公明党の岡明彦県議にも「子どもが建築に触れられる機会をつくりたい」と相談していた。

県議はこれまで、県図書館での展示実施を提案したり、大会議室を子ども向けの学習室として活用したりするなど、図書館の機能拡大を推進してきた。地域会からの相談と県図書館が今年で開館30周年を迎えることを踏まえ、図書館に対し「記念イベントとして建築を楽しく学べる講座を開いてはどうか」と提案した。

講座のテーマは「くつろぎハウスをつくろう!」。子どもが建築家となり、自然災害で避難所生活をする人が安らげるような場所づくりをめざす。参加者は3グループに分かれ、どのような建物を造りたいか検討。割り箸で模型を作成し、それを基に約1メートル80センチの木材をつなぎ合わせて実際に組み立てた。城や船をモチーフにした建物ができあがり、地域会の建築家は「子どもならではの豊かな想像力が発揮されている」と感心していた。

参加した3年生の男児は「自分のアイデアが形になって面白かった。またやりたい」と、建築を楽しんだ様子。地域会の澤村喜久夫会長は「いつか将来の夢を考えるときに、この経験を思い出して、建築家を選択肢の一つに入れてほしい」と期待を述べた。