愛犬メイから介助犬へ
「人にも動物にもやさしく楽しい社会をめざして」、愛知県議会本会議での補助犬を伴う傍聴を可能にしました
「介助犬とは、ドアの開閉や脱衣の介助など、手足に不自由のある人の日常生活をサポートする犬のことで、人は犬をほめて犬に癒される、犬はほめられるのがうれしくて介助をする。人も犬もハッピーに成長し、近くのコンビニにすら行けなかった人が、介助犬を伴って日本全国を旅行した例もありますよ」(趣旨)
これは、日本介助犬協会の高柳友子専務理事からお聞きした話です。
翻って私は、愛犬と16年間、楽しい生活を送る中で、その癒やしの力や人間のパートナーとしての力量に驚かされた一人です。闘病中の母の気分転換にと、我が家に招いたのがラブラドール・レトリバーのメイ。母はメイと暮らすうちに元気を取り戻しました。
障がい者の自立に大きな役割を果たす介助犬ですが、現在、日本には58頭しかいません。「普及が進まない最大の課題は認知度不足。盲導犬と間違われたり、入場を拒否されたりすることがあるばかりか、肢体不自由の方自身が介助犬の存在を知らないこともある。県の取組を皮切りに地域での普及が進むよう、介助犬を伴った障がい者が県議会本会議を傍聴できるようにしてほしい」――高柳理事から要望されたのを機に、私は補助犬(聴導犬・介助犬)を伴う傍聴を認めるよう県当局に訴えました。盲導犬を伴う傍聴はすでに認められていましたが、私の訴えを受けて、2020年11月議会から、盲導犬以外の補助犬を伴う傍聴も認められました。
同協会のスローガンは「人にも動物にもやさしく楽しい社会をめざして」。傍聴が可能になったことは小さな一歩ですが、介助犬とともに次に続く着実な一歩を歩みたいと思います。