1枚のポスターから
1枚のポスターから、1人でも救いたい、救えると信じて
長引くコロナ禍にあって、いじめや虐待による痛ましい事件はあとを絶ちません。
NPO法人「再チャレンジ東京」は悲しい事件をなくそうと、
いじめ・自殺防止コンクールを開催し、
最優秀に選ばれたポスターを全国の学校に贈呈する活動をしています。
この取組に賛同する私・岡は、愛知でも校内掲示が進むよう教育委員会に働き掛け、
贈呈のお手伝いをしています。自らSOSを発したり、
悩める友をサポートしたりする子どもが生まれることを願い、
今後も地道な活動を繰り広げていきたいと思います。
以下は、ポスターがきっかけでいじめが解決したという本県の保護者から
NPOに届けられた嬉しい手紙です(同法人会報〈チャレンジ〉20号より抄録)。
ある日、小学2年生の娘が、「今日、学校でポスターを見たけど、それが私みたいだった」と目に涙をためて言い、みらいのじぶんへ〟という手紙を見せてくれました。
娘とは一日にあった出来事を話してくれるよう、日ごろからコミュニケーションを図ってきました。アメリカ人を父に持つ娘が他の子と見た目が違う事で、いじめられているのかもしれない…と考えてのことでした。娘からは、「クラスの女の子2人がいつも自分ばかり怒ること」「意地悪をされていること」を聞いていました。
今までに2回程クラスの先生にも相談し、その都度解決していましたが、実は解決していなかったのです。私も心のどこかで〝女の子によくある揉め事〟と少し軽く捉えていたのです。
娘の手紙にある「死にたい」「また悪口言われる」「バカ」「キモイ」という言葉を見て、私はものすごく動揺しました。そして、「これは娘のSOSのサインに違いない! 母である私が動き出すしかない!」と確信したのです。
この日から、学校であった出来事を書き留め、今までにもらった手紙を集め、そして、娘の心に響いたポスターをどうしても入手したく、いじめ・自殺防止国民運動本部へと連絡しました。
幸い、ポスターを中心に学校や相手の親御さんとの話し合いもスムーズに進み、いじめを無事に解決することができました。一枚のポスターがこれほどまでに子どもの心に響き、周りの大人を動かすことができるのだと、改めてポスターの重要性を知ることができました。
快くポスターを送ってくださった関係者の方に、大変感謝しています。
ありがとうございました。