おか 明彦 愛知県議会議員(名古屋市 緑区)

教育と防災のスペシャリスト

文化・芸術/日本舞踊工藤会祝辞

文化芸術団体のコロナ禍からの活動再開を支援すべく、県の〝文化・芸術の殿堂〟である愛知県芸術劇場の使用料などの減額などに取り組みました

私は、中学生の時、テニス部引退後に合唱部員としてNコンに参加(愛知県第2位)。恩師・佐々光子先生から歌うことの素晴らしさを教えていただきました。また、7歳から17歳までの10年間、クラシックピアノのレッスンも受けていました。心に潤いを与える文化芸術振興には人一倍の思い入れがあり、多くの文化芸術団体がコロナ禍で活動の場を失っていた時期には、絶えず、心を痛ませていました。それだけに、日本舞踊工藤会の2021年パンフレットに祝辞を掲載いただいたことは、とてもうれしく、光栄に感じました。

〈祝辞〉

昨年は、伝統ある本会が中止となり、寂しい思いをされた方も多かったと存じます。ワクチン接種が始まりました。冒頭、本公演がコロナ禍克服への吉兆を招く素晴らしい舞台となることをお祈り申し上げます。

また、これまで、四世家元を先頭に、愛知の文化・芸術振興をお支えいただき、伝統文化を次世代に伝える活動にもご尽力頂いておりますこと、感謝申し上げます。

コロナ禍にあって、現代社会の格差や分断が改めて浮き彫りにされ、多くの皆さまが漠然とした不安をお持ちになっていると思います。

「アフターコロナの社会はどこに向かっていくのか?」と。

私は、この社会を正常に向かわせる切り札の一つが、文化・芸術だと思っています。文化・芸術には、「見えないもの」を「見」、「聞こえないもの」を「聞く」という想像力・創造力を高める不思議な力があります。他人の喜びや痛みなどを感じる力、共感する力を培うものとも考えます。

本日の舞踊が、また皆様の地域での芸術活動が、明るい未来をつくり、素晴らしい社会をつくる大きな力になることを心から期待しております。

(愛知芸術文化センターにおいて、令和3年「第106回工藤会」)(抄録)