おか 明彦 愛知県議会議員(名古屋市 緑区)

教育と防災のスペシャリスト

鬼監督と熱中症

学び続けることで、有意な政策を提案できることを肝に銘じつつ、活動を続けます

40年近く経った今でも、暑い夏の日中には、「知識がないことがいかに危ないか」と冷や汗の出る思いが蘇ります。

高校の教員時代、ソフトテニス部の鬼監督と言われました。

ソフトテニス発祥の地であるとともに、教員養成の歴史の深い筑波大学で学び、体育会軟庭部に所属していた私は、部活動の指導力を高めることを一つの目標としていました。そのかいあって、高校教員となって指導したソフトテニス部は県内ベスト8の強豪に成長しましたが、その中でヒヤリとした公式戦がありました。

夏の国体県予選のこと、実力のある主将の動きが突然止まったのです。今考えれば熱中症だったと思いますが、知識のなかった私は試合を続行させました。明らかに誤った判断でした。

近年の酷暑により、熱中症で病院に運ばれる小中高生は後を絶たず、死亡事故も起きています。2017年に愛知県と包括連携協定を結んだ大塚製薬(協定の橋渡しを岡がいたしまた)からの声掛けもあり、熱中症対策アドバイザー講座を受講。有資格者になり、専門的な見地から熱中症対策の学びを深めたことで、あの時のヒヤリハットを減らさねば、と強く思うようになりました。

私はその連携協定に沿って、子どもたちの命を守るため、学校の熱中症対策を推進しています。現在、大塚製薬の協力もあり、県立学校等で教員対象の熱中症対策セミナーが開かれています。また、発見が遅れると命の危険にも及ぶ高齢者の多い県営住宅での啓発ポスターの掲示や団地自治会等での勉強会も支援しています。