◎8月16日(火)、17日(水) 地域発展の鍵となる道路交通網の整備が進まない現実に直面
お盆明け早々の16日、17日には、地域の暮らしの改善や産業の振興に不可欠な道路交通体系の整備に係る2つの期成会総会に、今年も出席しました。
16日の15時からは大分市のコンパルホールで「大分外郭環状道路建設促進期成会」総会が、17日11時からは竹田市久住の久住高原荘で「中九州・地域高規格道路促進期成会」総会が開催されました。
16日の「大分外郭環状道路建設促進期成会」総会には、期成会会員である大分市役所関係者、企業・団体代表者、市議会議員、地元自治会館役員のほか、顧問として大分市選出県議会議員及び県土木建築部長が出席。
大分外郭環状道路は、市内の東西方向の渋滞緩和を目的にした大分市花園から細の間、18.9キロをつなぐ大分外環状線のことで、計画のうち片島~久土の9.9キロが平成14年4月に県の事業として開通。残る花園~片島の4.0キロ及び久土~細の5.0キロが未着工です。総会では、出席した地元自治会関係者からいつになったら具体的な進展が見られるのかという厳しい質問もありましたが、当該未着工区間へのアクセスとなる街路整備の進捗に併せて、工事計画が具体化するとの市役所担当者の説明でした。しかし、公共工事費の削減、東日本の復興関連事業への重点配分など、今後の財源確保に関して厳しい環境にあることが改めて示されました。
一方、17日の「中九州・地域高規格道路」の総会には、構成員である、大分市から熊本市に至る沿線市町村長、沿線選挙区選出の両県の県議会議員、各商工会議所・商工会代表、観光協会代表、農協関係者及び森林組合関係者のほか、顧問である両県知事(代理が参加)、両県選出の国会議員、両県の企画振興、土木関係職員が参加しました。
中九州・地域高規格道路は、大分産業集積圏と熊本産業集積圏を結ぶ延長120キロの地域高規格道路で、平成6年の候補・計画路線の指定を受けた後、順次、調査区間指定、整備区間指定、事業着工という流れの中で、大分県側が豊後大野市犬飼町~同市大野町田中の13.0キロが開通し、現在、大野町田中~同市朝地町の6.3キロが平成26年度末の開通をめざし、及び朝地町~竹田市会々の6.0キロが平成28年度以降の完成を目指して工事中です。
しかし、この県内の工事箇所に配分された国の事業費は平成21年度の39.9億円から22年度には3分の1以下の12億円に引き下げられるなど厳しい状況にあります。
しかも、まだ1メートルの工事も始まっていない熊本県側に至っては、唯一の事業化区間であった阿蘇市赤水~大津市古城の5.3キロが昨年度から事業休止とされてしまっています。この結果、九州新幹線全線開通による入り込み客の増加を阿蘇・くじゅう地域へ誘導するという地域の悲願も、大分・熊本両県間の物流の基幹道路としての期待も先が見えない状況です。
このようなことから、この期成会はたびたび与党や国土交通省への要望活動を行っていますが、この日の総会にも与党の国会議員は誰も本人出席がなく(昨年も)、参加者からどうして地元の声を聞こうとしないのかという厳しい意見も総会の中で飛び出していました。
いずれにせよ、財政的な制約の中で、人口の少ない地方と人口が集中する都市部との格差は、今後ますます拡大する恐れがあります。過疎の進行抑制、若年人口の流出防止、企業立地や地域産業の振興に大きな役割を果たす幹線道路網の整備は、一刻も早く実現しなければならないと強く感じています。

