「船の体育館」について
9月議会に、香川県知事、香川県議会に対し、「旧香川県立体育館の解体工事手続き保留と利活用を目指した協議実現を求める意見書」の提出を求める陳情がなされました。この陳情は、22日、総務常任委員会(杉本勝利委員長)の審査で不採択となり、、26日の本会議の議決において、賛成多数で不採択が決定しました。私は、不採択に賛成しました。なぜなのかをお伝えします。
この陳情は、「古い体育館をすぐに壊さず、どう使えるかを話し合ってほしい」と県にお願いするために、市議会が意見書を出してほしいという内容です。
でも今、体育館を壊すことについて、県と市民のグループが法律を使って正式に意見をぶつけ合っているところです。そういうときに市議会が意見書を出すと、どちらかの味方をしたように見えてしまい、ルールを守る立場としてよくありません。
さらに、県ではすでに「体育館を壊す」と決めていて、工事の準備も進んでいます。この段階で「ちょっと待って」と言うには、県の議会でもう一度話し合って決め直す必要があります。市議会が勝手にお願いするのは、やり方として正しくないのです。
だから、このお願い(陳情)は今のタイミングでは受け入れられないと考えました。
旧香川県立体育館は、世界的に有名な建築家である丹下健三(たんげ けんぞう)氏の設計で1964年、東京オリンピックの年に建設されました。「船の体育館」として親しまれてきましたが、古くなって使えなくなり、11年前に閉館しました。修理して活用することも検討されてきましたが、いいアイデアがなく、地震で壊れると危ないので、2年半ほど前に香川県が解体を決めて工事に向けた準備を進めています。
今回の陳情を行った旧香川県立体育館再生委員会(長田慶太委員長)は、古くて立派なつくりの旧香川県立体育館には、文化や建物としての大切な価値があるので、すぐに壊してしまうのではなく、だれかが買い取ったり、土地を借りたりして、建物を残しながらうまく使っていく方法を考えています。今年の7月に、長田委員長たちは、古い体育館の新しい使い道のアイデアと共に、買い取って、使っていきたい考えを県に伝えていました。

