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放射線リスク 正しい知識で賢い対処を(公明新聞記事)

2011年6月18日

公明新聞記事から引用

公明党福島県本部(甚野源次郎代表=県議)と同女性局(小島寛子局長=郡山市議)は3日、同県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める高村昇・長崎大学大学院教授を講師に招き、福島市内で講演会を開催した。
 『“見えない恐怖”への不安解消へ』
 『「こまめに情報仕入れて」』
 講演のテーマは「福島原発事故の放射線リスクについて」。事故収束への見通しが立たず、放射線の「見えない恐怖」に悩む福島市民を対象に、正しい知識を持ってもらい、不安を解消して賢く対処してもらおうと企画された。これには、松あきら副代表(参院議員)が駆け付けるとともに、甚野県代表、小島局長らが出席した。
 高村教授は講演で「細胞分裂が活発な子どもは、放射線への感受性が高く、影響を受けやすい」と述べるとともに、40歳以上になると健康へのリスクは低くなることを説明。
 その上で「1ミリシーベルトの被ばくで一つの遺伝子に傷が付くが、それは数時間で修復される。ただ、100ミリシーベルト以上を一度に被ばくすると元通りには修復されない遺伝子があり、それが将来的に発がんリスクを高める」と話した。
 また、食品などの摂取については「(放射線の内部被ばくを防ぐための)暫定基準値を超えたものは出荷制限がかかるから、流通しているものは基本的には安心」とし、パニックを起こさないためには「こまめに情報を集めることが大切だ」と訴えた。
 最後に、参加者との質疑応答を活発に行った【別掲】。
 参加した2児の母・加藤晴美さんは「あらためていろいろな情報について学ぶことができ、神経質になり過ぎるのは良くないと思った。子どもに対するリスクに気を付けていきたい」と語っていた。
 『参加者との質疑応答から/ストレスためない工夫が大切』
 Q 今の状況で出産に問題はないか。また、子どもを母乳で育てても大丈夫か。
 高村教授 国際放射線防護委員会(ICRP)では、妊婦へのガイドライン(指針)の中で、100ミリシーベルトを受ける状況であれば、妊娠の継続を諦めた方がいいが、それ以下であれば妊娠を中断する理由にはならないとしている。だから、現時点の放射線量では妊娠や出産を諦める理由にならない。
 ただ、そうは言っても母親の心情を考えれば、不安になる人もいると思う。メンタル的にストレスを感じると母体にいい影響は与えないので、県外の親戚の家で休養することなども大切だろう。また、母乳で育てても全く問題はない。
 Q 幼稚園と小学校に通う孫を外で遊ばせたいが、時間に限度はあるのか。清潔に保つことが大切だと言われているが、これから暑くなり、子どもは半袖や半ズボンにもなるが注意点は。
 高村教授 暫定基準値の3・8マイクロシーベルトを下回っている場所であれば、2~3時間ぐらい遊んでもあまり問題はない。帰宅後には、露出部分を洗うことなど清潔を心掛けることが大切だ。それも帰ってすぐではなく、お風呂の時間で構わない。
 Q 子どもとこのまま福島市に住んでいてもいいのか。
 高村教授 今の放射線レベルで考えれば、このまま住んでいても問題ない。ただ、先ほども言ったように、それでも心配なお母さんは、夏休みに地方に行くことがあってもいいのではないか。
 Q 福島市内の学校などで鼻血を出したり、おなかを下す子どもが多いと聞いたが、放射線の影響なのか。
 高村教授 放射線を500ミリシーベルト以上浴びたときに、そのような現象が起こることが分かっているが、福島市内でそういったレベルの放射線を浴びているとは考えられないので、あり得ない。
 Q 放射線の線量計で近所を測定したら、数値が高くて心配だ。また、自宅の中を測定したときに、1階より2階の方が数値が高かった。なぜか。
 高村教授 線量計を持っている人が増えたが、測定値に誤差が出るなど問題になっているケースもあるから気を付けてほしい。正しい値かどうかは検証する必要がある。測定値について一般的に言えば、現在なら2階より1階の方が高いと思う。事故後には、大気中のちりの中に含まれ、空中を舞っていた放射性物質が、今は地面に張り付いているような状況だからだ

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