Archive for 2014年 3月 21日
文部科学省による、がん教育に関する検討委員会の最終報告書がこの2月に、まとまった。
これで、国のがん教育の方向性が、一定、示されることになる。
2014年度から、報告書を踏まえたモデル事業を実施するとともに、全国に展開させるため
の議論も行われていく。
今や、国民の2人に1人が、がんになる時代だ。
子どもたちが健康の大切さを学ぶと同時に、患者に対する偏見や差別を持たないように
するための機会を教育の現場で設ける必要がある。
現在、がんは保健体育の授業で生活習慣病の予防や喫煙などの有害性を学ぶ際、
他の病気と併せて紹介される程度にすぎないと言われている。
西宮市においても、児童生徒の発達段階に応じてとはなっているが、その取り組みに
突出したところは見られない。
国が定めた「がん対策推進基本計画」は、「がんそのものやがん患者に対する理解を
深める教育は不十分」だと指摘している。
だからこそ、私たち公明党は、がん教育の重要性を訴えてきた。
最終報告書では「いのちの大切さを育む、がん教育」との視点で、教育の目標を
(1)がんを正しく理解すること、(2)いのちの大切さについて考える態度を育成することとした。
がんを正しく理解することで、検診の受診率アップにつながる。
がん患者に対する正しい認識が深まれば、かけがえの無い自他の生命を尊重することも
期待できる。
具体的な教育内容として、(1)発生要因(2)予防(3)早期発見・検診(4)治療(5)がん患者との
共生などが挙げられている。
実施に当たっては、幅広い関係機関と連携して進めることが求められる。
学校だけの取り組みでは、限界がある。
例えば、医師や看護師、保健師、がん経験者らを外部講師として招き、協力を得るなどの
指導方法も検討してはどうか。
そのうえで、教育委員会と健康福祉局のがん対策の担当部局が連携して、外部講師の
リストを作成するなど、学校現場を支援するべきだ。
児童や生徒の中には、小児がんの当事者や経験者、あるいは、がんと闘病中の家族が
いる場合も考えられる。
授業では、こうしたケースにも十分に配慮してあげてほしい。