Archive for 2013年 11月 21日

 来年度の税制改正をめぐる議論が、与党内で始まる。

言うまでもなく、最大の焦点は、消費税率を10%に引き上げる段階での軽減税率の導入だ。

  

 消費増税は、社会保障の安定財源を確保できる一方で、所得の少ない人ほど負担が重くなる

「逆進性」の問題がある。

 この逆進性を緩和する低所得者対策は、絶対に欠かせない。

  

 来年4月の消費税率8%引き上げ時には、低所得者対策として市町村民税の非課税世帯に

「簡素な給付措置」(1人当たり1万円)が行われる。

 だが、あくまでもこれは、一時的な対策だ。

1回限りのものが、抜本的な低所得者対策になるわけがない。

  

 そもそも、あらゆる制度というものは、継続性を持っていることでその効果が表れるものだ。

 例えは悪いが、寒くなると猛威を振るうインフルエンザ。

予防接種を受けただけでは、その効果は薄い。

 日々の手洗いやうがいの励行、そして何よりも十分な栄養と休養を取ることの積み重ねによって、

本当の予防となるのと同じことではないか。
  

 軽減税率なら恒久的な対策になり、消費者は買い物のたびに負担の軽減を実感しやすい。

低所得者対策の本命は、軽減税率である。

 そして、そのことは、本年1月、与党間で今年度の税制改正大綱で10%引き上げ時には、

軽減税率の導入を目指すことで合意済みだったはずだ。

 
 また、軽減税率を導入するには、一定の準備期間が必要だ。

そうであるならば、年内に方向性を出し、実務に必要な時間を確保することが最優先事項となる。

 
  先日の与党軽減税率制度調査委員会で公明党は、対象として食料品(酒と外食は除く)と

新聞・出版物と品目の絞り込みまで提案している

 あまり知られていないが、先ほどの簡素な給付措置の給付額算出の根拠は、酒と外食を除く

食料品の負担額から導き出されている。

 この考え方からすれば、食料品を軽減税率の対象とするのは妥当である。

意味のない抵抗に終始しては、絶対にならない。
  

  

 安定した社会保障制度維持のため、多くの皆様は消費増税に理解を示してくださった。

だからこそ、生活者に安心感をもたらす制度設計を行うことは、政治家の責務だ。
 

 世論調査では、約7割の人が軽減税率の導入を求めている。

年度内決着のため、今こそ政治決断で軽減税率の導入を決めるべきだ。

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