Archive for 2013年 10月 20日
ここしばらく、消費増税の話を続けてきました。
それに関係するところですが、“いよいよ年金の減額が始まるではないか。
これから生活はどうすればいいのか。”というお声があります。
確かに、ご指摘の通りです。
いわゆる年金額の「特例水準」の適正化という課題です。
具体的には、サラリーマンが加入する厚生年金や自営業者らの国民年金の年金額が10月分
(12月受け取り分)から3年かけて2.5%引き下げられます。
今回は、この点を取り上げます。
まず、そもそも特例水準とは何でしょうか。
実は、厚生年金や国民年金などの年金額は、物価の変動に応じて、毎年度見直されています。
この仕組みは「物価スライド」と呼ばれ、年金額の実質的な価値を維持するため設けられました。
このため物価が上昇すれば年金額も上がり、逆に物価が下がると年金額も下がります。
しかし、2000年からの3年間、物価が下がりましたが、高齢者の生活に配慮して、マイナスの
物価スライドを行わず、特例的に年金額を据え置く措置が取られました。
このため現在の年金額は、本来の年金額よりも2.5%高い水準で支払われています。
これが、年金の「特例水準」と言われるものです。
そして、この特例水準によって毎年1兆円の過払いが生じており、将来世代へ負担を先送りしている
状態が続いています。
そこで、先述の通り、10月から1%、14年4月に1%、15年4月に0.5%、と段階的に引き下げる
改正国民年金法が昨年11月に成立したという訳です。