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 キャスティングボートとは?

また、その責任の果たし方とは何か?

この思索を深めるため、今、党の歴史を真剣に学んでいる。

 

 その起点は、20年以上前にさかのぼる。

 

 リクルート疑惑、消費税導入など、反自民の世論形成の背景があり、89年の参院選において、自民党は大敗、社会党は、大躍進をした。

いわゆる「山が動いた」と言われた時代である。

 同じ時、公明党の威信は地に落ちていた。

支援者の皆様から信頼を失う不祥事が続出していたのである。

 議席を大きく減らす事態となっていたが、この参院選において、期せずして、与野党の逆転が起きたのである。

 

 従来は、一党独裁と言ってもよい巨大勢力としての自民党、そして革新勢力の代表としての社会党を中心に日本政治は進んできた。

 公明党は、「政治に福祉を持ち込む素人」との批判を受けながらも、国民の福祉充実に、一定の評価を得てきた。

 ただ、政治の枠組みにおいては、自民対反自民の中で、野党の一つとしての存在に過ぎなかった。

 

 党の再生、信用回復に向けて、どのように出発すべきなのかを熟慮していた時、世界も大きく変わろうとしていた。

 冷戦の終息と、国際協力の時代へと変動していく雰囲気が生まれつつあった。

 

 従来からの反自民としての社公民路線。

しかし、その旗頭たる社会党は、「自衛隊は違憲。日米安保は、廃棄すべき。」との主張。

いずれは、この路線が破たんする予感があった。

 

 そんな中で生まれた第3極としての再出発。

公明党は、本当に国民にとって必要なのか、役に立つ存在であるのかを証明しなければならない。

そしてそれは、当然、言葉などではなく、現実の政治において立証しなければならない。

 

 結果、公明党は、ひとつの独立した存在として、自民にも社会にも偏らない、「保守、革新」ではない、個々の政策判断にて振る舞う「中道」政党として歩みだすこととなる。

 

 そしてその真価を試される事態は、早速やってきた。

湾岸戦争の勃発である。

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