いよいよ春、4月。
新年度となり、決意新たにスタートされた方も多いに違いない。
しかし、私たちの心から離れることのない被災地の復興は、一向に進んでいない。
その妨げの理由の一つとなっている「がれき処理問題」について、今回、取り上げておきたい。
岩手、宮城両県の災害廃棄物(がれき)を、全国の自治体で受け入れる広域処理。
昨年の4月には、実に42都道府県、572市町村が受け入れを表明した。
ところが、半年後の10月には、54市町村に激減。
放射性物質への誤解や懸念が背景にあることは、言うまでもない。
だからこそ、がれきの安全性の周知に国の努力が求められる。
だが、それができないのが「遅い、鈍い、心がない」民主党政権。
やっと、1年後の本年3月16日に全国の自治体にがれき受け入れを文書で要請。
しかしながら、実際に受け入れてもらうために責任を持って説明にあたる姿勢がまるで見えない。
たとえば、地上1メートルで測定する空間放射線量、東北沿岸部と関東圏の数値はほとんど変わらないこと。
あるいは、いち早く受け入れを実施した東京都の2重3重にわたる安全確認のためのノウハウを周知すること。
国が本気度を示さないから、せっかく受け入れを表明すると、市長や市当局に脅迫文が届くなどという悲しい出来事が続いてしまう。
かつて海外では、大震災発生後の日本人の助け合いの精神を「絆」として多くの賞賛の声が巻き起こった。
今、がれき処理の進まない状況を見て、「その精神は色褪せた」と報道されている。
「絆」の再興へ、まず、できることから全力で取り組んでまいりたい。
我が西宮は、その先駆をしていきたいと心より願う。
最後に、市長が次のように表明されたことを、何よりも嬉しく感じた一人として、自身も同じ決意に立つ思いで、引用させていただくことをお許し願います。
“私もこの3月市議会で、「本市の災害廃棄物の受け入れについて、焼却灰の受け入れ条件や体制が整えば、市民生活の安全面を十分確認した上で、近隣市とも協議を行い、受け入れの検討を行いたい」との考えを表明したところであり、今後とも積極的に対応してまいります。”(市長の執務室より)
