Archive for 2012年 3月 20日
先日、見るとは無しについていたテレビで、年金のことを取り上げていた。
そして、国民に聞いたアンケート結果で、「今の年金制度は破たんしていると思うか?」という問いに対して、破たんしているは88%、破綻していないは12%だったと伝えていた。
今までも、年金制度のことは、何度も取り上げてきた。
しかし、ためにする批判でもって、私から言わせれば、扇動者のような一部の人間にまき散らされた誤った情報で、これ以上、不安に踊らされてはならない。
そこで、今回は、議会報告を一旦休ませてもらって、この問題を取り上げたい。
結論から言って、「年金は破たんする」は、大きな勘違いである。仕組みに対する理解不足であると申し上げたい。
その大きな誤解のもととなっている根拠は、年金保険料の未納の増大が、制度の破たんにつながるというもの。
確かに、日本の年金制度は賦課方式、いわゆる現役世代が負担する保険料が、そのまま高齢者の年金となる制度である。
この制度の表面だけを見て、誤った結論を持ってしまった2種類の人たちがいる。
一つは、少子高齢化により、自分たちは負担するだけで、将来、自分たちが受け取るべき時には、負担してくれる人たちがいないのだから払い続けても無駄だという若者たちの存在。
そして、もう一つ、国民の4割が年金未納者という情報に、やっぱり破たんするのだと信じさせられた人々。
しかし、違うのだ。給付される年金財源は、保険料だけで運用されているのではない。
基礎年金の財源の半分は、税金が充てられていることを、まず、知らなくてはならない。
未納者であっても、物を買えば消費税を払う。所得があれば、所得税も払う。
つまり、保険料の半分をすでに支払っていると言える。
であるのに、受給資格の条件である保険料を払わなければどうなるか?
間違いなく、無年金、低年金者となってしまう。
生涯にわたって、保険料の半分を負担したにもかかわらず、年金を受け取る資格を、自ら放棄したことになるのだ。
そして、もう一つ、国民の4割が未納であるということ。
しかしこれも説明が足らない。
会社員や公務員の皆さん(第2号被保険者)に、未納者はいない。
なぜなら、保険料は、すでに給与から天引きされているからだ。
次に専業主婦(第3号被保険者)は、もともと支払う義務がない。
要は、基本的に未納は国民年金のみの自営業者(第1号被保険者)に限られている。
この国民年金の納付率が6割という情報が、国民の4割が未納と誤解を生んでしまった。
公的年金の加入者は、実に約7,000万人。
この全体の数字から見ると、未納者の割合は、5%にも満たない。
「未納は、損だ!」
今こそ、この真実を伝え抜いていかねばならない。
この原則を踏まえたうえで、今後の年金制度の在り方については、また改めてお伝えすることとしたい。