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❤さかい妙子 練馬区議会議員❤

都市型水害へ対策強化

2026年9月30日

避難所確保にホテル活用も/都議会で加藤議員が代表質問
 29日の東京都議会第3回定例会本会議で、公明党から加藤雅之議員が代表質問に立ち、千葉県をはじめ各地で水害が頻発・激甚化していることを踏まえ「アンダーパスの安全対策を中心に都市型水害への備えを総合的に強化すべきだ」と迫った。

小池百合子知事は、必要な箇所に監視カメラや警報表示板を整備するとともに「今年度改定する河川整備計画に新たな調節池や地下河川などを盛り込む」と答えた。

急傾斜地での土砂災害について加藤議員は「対策が必要な箇所の多くは民有地で、所有者には費用負担が大きすぎる」と指摘。所有者による対策が困難な場合に都が費用の8割を負担し、残りの2割を区市町村が拠出できる事業の周知を訴えた。久野健一郎建設局長は、自治体が拠出する費用に都の市町村総合交付金を充てることが可能だと明かし「(各自治体に)事業スキームに関する情報を積極的に発信する」と応じた。

災害時の避難所確保へ、コロナ禍でホテルを宿泊療養施設として確保した経験を生かし「ホテルや旅館を活用すべきだ」と加藤議員が要請したのに対し、山口真総務局長は、宿泊団体や区市町村と連携し、ホテルの確保や割り振り、避難先への移動手段について図上訓練を実施すると答えた。

15歳以上の都民に1万1000円相当のポイントを付与する「東京アプリ生活応援事業」に関して加藤議員は、スマートフォンを持っていない低所得者層への支援策を具体化して早期に開始するよう、あらためて主張。高野克己デジタルサービス局長は、対象者にスマホを貸与する試みを早期に実施すると表明した。

公明新聞2026/09/30 2面転載

同一労働同一賃金 新ルールで不合理な待遇差解消を

2026年9月29日

 同じ企業で働く正社員と非正規社員の待遇の公正さが確保されるよう、政府は新たなルールの定着を力強く後押ししてもらいたい。

正社員とパートタイム・有期雇用労働者との不合理な待遇差の解消をめざす「同一労働同一賃金」に関するルールが10月1日から厳格化される。

新ルールでは、不合理な待遇差の事例などを示した「同一労働同一賃金ガイドライン」を改正し、賞与や各種手当、福利厚生の記載を充実して判断基準を明確にしたほか、雇い入れ時に示す労働条件で、労働者側が待遇差の説明を要求できる旨の明記を義務付ける。

企業側は新ルールに則った適切な対応が不可欠だ。

同一労働同一賃金は、公明党の推進で2018年に成立した働き方改革関連法の柱の一つに据えられた。この一環で改正されたパートタイム・有期雇用労働法は、あらゆる不合理な待遇差を禁じ、大企業で20年4月から、中小企業は21年4月から適用されている。

厚生労働省の調査によると、関連法の施行以降、各企業で待遇改善の取り組みが進み、近年の最低賃金引き上げの影響も相まって、フルタイムで働く正社員・正職員と、それ以外の賃金格差は縮小傾向にある。

ただ、待遇改善はまだ十分とは言えない。多様な働き方が広がる中、勤務時間や職責に応じた差は妥当だとしても、同じ業務や役割を担いながら理由のない差が残る事例は少なくない。

待遇差の是正を巡る一連の訴訟では、最高裁が近年、住居などの諸手当や夏季・冬季休暇といった福利厚生の差を不合理とする判断を相次いで示している。

企業側は改めて待遇差を点検し、雇用形態にかかわらず誰もが納得して働ける環境を、一層整えていくことが大切だ。働き手への丁寧な説明に加えて、不合理な差が見つかれば速やかに改善してもらいたい。

政府は新ルールの定着に向け、内容を分かりやすく周知するとともに、対応に遅れが生じないよう、特に中小企業への相談支援などを強化する必要がある。

公明新聞2026/09/29 2面転載

核のない世界へ 首相は非核三原則の堅持明言を

2026年9月28日

 「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」との非核三原則は、わが国の国是であり、戦争被爆国として核のない世界の実現をめざす礎にほかならない。

高市早苗首相は22日、国連総会で一般討論演説を行い、国際社会の課題に対して日本が注力している柱の一つに、平和と安定に向けた連携強化を挙げた。具体的には「核兵器のない世界」に向けた国際社会の取り組みを主導するとし、「唯一の戦争被爆国であるわが国の使命だ」と強調した。

この認識自体は妥当だろう。しかし、わが国が堅持してきた非核三原則に関する言及がなかった点を見ると、核廃絶への姿勢に疑念を抱かざるを得ない。

これまで首相は、非核三原則について「政策上の方針として堅持している」と現状の客観的説明に終始。政府が年末に予定する、わが国の安全保障に関する最上位の政策文書である「国家安全保障戦略」など安保関連3文書の改定を巡っても、非核三原則をどのように位置付けるか明確にしていない。

非核三原則は、歴代政権や国会決議によって確立されてきた最重要政策である。国連においても、日本は昨年まで32年連続で核廃絶決議案を提出し、核保有国にも働き掛けながら採択を実現してきた。国際社会に核廃絶を訴えるのであれば、非核三原則を揺るがせにせず、今後も堅持する姿勢を明言すべきだ。

また、演説で首相は、核兵器不拡散条約(NPT)の維持・強化に言及したが、今年行われた再検討会議では3回連続で成果文書がまとまらず、核廃絶への道のりは険しいままだ。日本が果たす役割は一層重要度を増しており、具体的な行動を通じて国際社会の合意形成に努める必要がある。

今年11月には核兵器禁止条約(TPNW)の発効後、初となる再検討会議が開かれる。首相自身、「核兵器のない世界への出口ともなり得る重要な条約」としているのであれば、公明党が一貫して求めている日本政府のオブザーバー参加を決断すべきではないか。

公明新聞2026/09/28 2面転載

熊本地震 義援金を日赤へ寄託

2026年9月27日

東京・救援の会
 「東京都『令和8年熊本地震』被災者救援の会」(高木美智代代表)は15日、港区の日本赤十字社を訪れ、被災者への義援金666万1024円を寄託した【写真】。

同会は8月6日から29日にかけて、都内45カ所で街頭募金活動を実施。公明党東京都本部(代表=東村邦浩都議)の議員らが協力した。寄託には、都本部の川村雄大代表代行(参院議員)、細田勇・都民運動局長(都議)が同席した。

応対した日赤の清家篤社長は「一人一人の真心を被災者に届ける」と語った。

公明新聞2026/09/26 7面転載

防災庁を11月2日設置

2026年9月27日

担当相発表/公明が現場調査重ね創設を一貫して訴え
■平時の備えや復興の司令塔担う

細野豪志防災担当相は25日の閣議後記者会見で、防災・災害対応の司令塔となる「防災庁」を11月2日に設置すると発表した。現在の内閣府防災部門を大幅に増強し、平時の備えや発災時から復旧・復興までの対応に一貫して取り組む。防災庁創設に向けては、公明党が一貫してリードしてきた。

防災庁は、首相をトップとした内閣直属の組織で、防災施策の基本方針策定や、大規模災害に対処するための企画立案、総合調整などを担う。各府省庁への勧告権を持つ防災相を置き、各府省庁は勧告を尊重する義務を負う。

本庁の組織には、大規模災害への対処や訓練・人材育成を担う「災害事態対処」、事前防災の推進などに当たる「防災計画」、被災者の支援体制構築や防災教育に取り組む「地域防災」、予算や広報を担当する「総合政策」の4部門を置く。

■専門人材育成へ教育も

また、専門人材の育成に向け、研修・研究を行う機関「防災大学校(仮称)」も設置できる。本庁に加えて、南海トラフ地震と日本海溝・千島海溝地震への対応を想定し、地方機関の「防災局」も2027年度以降に2カ所設置する方針だ。

細野氏は、有識者検討会を設けて業務内容や組織体制を議論し、結果を踏まえて具体的な設置場所を検討する考えを示した。

また「防」の字を図案化した同庁のロゴマークも発表。赤、オレンジ、青の3色を使い、「事前防災、発災時、復旧復興のそれぞれで一貫した司令塔機能を担うことを表現した」と説明した。

公明党は、大規模災害が頻発化する中、「防災・減災を政治、社会の主流に」との理念を掲げ、被災地の現地調査を重ねながら、災害対応の司令塔の必要性を政府に対して繰り返し主張してきた。

昨年6月には、石破茂首相(当時)に提言。災害関連死ゼロを可能とする司令塔をめざし、発災時の迅速な情報共有など“現場とつながる”実効性ある体制や防災の専門家集団をつくる人材育成体制の構築を要望した。

避難所の環境改善を喫緊の課題とし、TKB(トイレ・キッチン・ベッド)や被災者が尊厳ある生活を営むための「スフィア基準」の導入促進なども提案していた。

公明新聞2026/09/26 1面転載

子どもを性暴力から守る「日本版DBS」の開始まで3カ月

2026年9月25日

「安心につながる制度」/学校、保育所など導入準備に懸命
 子どもと接する仕事に従事する人の性犯罪歴を確認して性暴力を未然に防ぐための「日本版DBS」を創設する「こども性暴力防止法」が12月25日に施行される。制度開始を3カ月後に控え、学校や保育所、民間事業者らは準備を急いでいる。

■説明会は定員超過、質疑応答も活発に

「認定こども園を運営している。園外のスイミングスクールに子どもが行く場合、スイミングの先生の(犯歴)確認を園がしなければならないか」「放課後児童クラブの運営をしている。認定を受けたいけれど、書類を作るのが難しい。弁護士に依頼するにも財源がない」――。

今月10日、こども家庭庁が浜松市で開いた説明会には、定員を上回る約110人が参加した。質疑応答では質問が相次ぎ、時間を延長。関係者が制度導入に向けた準備に懸命になっている状況がうかがえた。

閉会後、認可保育所を運営する社会福祉法人の担当者は「安心につながる制度だと思う」と導入を前向きに評価した。その上で、「通常業務と並行して規定の整備などを進める必要があり、大変だ」と語った。

ある県の教育委員会担当者は、学校で「子どもと接する仕事に就かせない」ことが難しいと指摘。犯歴のあることを教育委員会が把握できていない現職者がいることも考えられ、その場合の対応は「悩ましい。話し合っている最中で、まだ結論は出ていない」と明かした。

■教諭ら“犯歴なし”確認が必須

子どもに対する悪質な性犯罪が後を絶たない中、重要な対策の一つが再犯の防止だ。英国の前歴開示・前歴者就業制限機構(DBS)が実施する犯罪歴照会制度など、諸外国では子どもに関わる職種で犯歴照会が義務化されている。今回、これらを参考に創設される制度が日本版DBSだ。

同制度では、不同意性交や児童買春をはじめとする「特定性犯罪」のうち、“拘禁刑を終えて20年以内”などの要件に該当するものがないか確認。犯歴がある場合は原則、対象業務に従事させないよう、内定取り消しや配置転換といった対応を事業者側に求める。

◇

学校や認可保育所などには同制度に基づく対応が義務付けられ、犯歴確認が必須になる。

一方、認可外保育施設や放課後児童クラブ、学習塾などの制度参加は任意。自ら国の認定を受けた場合に制度の対象となり、指導者らの犯歴確認を行う。認定を受けると、対策を講じていることを示す「認定事業者マーク」を使用できる。

◇

同制度では、教諭や保育士ら常に子どもと接する職種は一律、犯歴確認が必要。送迎バスの運転手や事務職員なども業務内容により、現場判断で確認の対象となる場合がある。

現職者の犯歴確認は、対応が義務付けられた事業者で法施行から3年以内、認定を受けた事業者で認定から1年以内に実施しなければならない。新規採用の際は、内定から働き始めるまでの間に行う。

■公明、被害防ぐ法整備を主導/事業者の負担軽減も訴え

こども性暴力防止法の制定は、公明党が強力にリードした。党「子どもたちを性暴力等から守るための制度検討プロジェクトチーム(PT)」が中心となって教育関係者や識者、NPO法人など関係団体からヒアリングを実施するなど、計15回の会議で制度設計を活発に議論。「犯歴を長期にわたって確認できるようにするべきだ」といった党の主張が同法に反映されている。

同法施行に向けては、政府への提言で、ガイドラインの検討やシステム開発といった準備を着実に進めるよう要請。教職員らの研修実施や相談窓口の整備なども訴えている。

事業者への支援も推進した。国会質問で、研修の経済的負担などから「小規模事業者は認定を受けたくても受けられないケースが考えられる」と指摘した結果、国が研修素材を用意するなど「事業者の負担を軽減し、制度に参加しやすくなる工夫に努めたい」(こども家庭庁)との答弁を引き出した。

同法制定に当たって党PTの座長を務めた浮島智子衆院議員は「子どもを性暴力から守り抜くための大事な制度であり、社会全体に定着させることが不可欠だ。幅広い事業者が参加して円滑にスタートできるよう、政府には、学校や事業者などに寄り添ったきめ細かな対応を促していきたい」と語る。

公明新聞2026/09/25 3面転載

呼吸器感染症を知り、防ごう

2026年9月24日

きょうから30日まで「予防週間」/公明ドクターズ 原田大二郎(参院議員、呼吸器専門医)に聞く
 きょうから30日までは、厚生労働省が定める「結核・呼吸器感染症予防週間及び非結核性抗酸菌症(NTM症)啓発週間」。そこで、呼吸器専門医である公明党の原田大二郎青年局次長(参院議員)に、予防のポイントなどを聞きました(紙面で紹介し切れない内容を追加して公明新聞電子版限定で公開しています)。

■結核、年1万人。若者が増加傾向

――結核と聞くと「昔の病気」というイメージを持つ人も多いですが、その現状は。

原田大二郎青年局次長 現在でも年間1万人前後の方が結核にかかっています。近年は20代の新規患者も増加傾向にあり、決して昔の病気ではなく、若い方でも十分かかり得る身近なものです。治療方法は確立されていますが、治療期間は長期に及び、生活への影響や、自分が感染した場合、空気感染で周りにいる方にうつしてしまうリスクもあります。自分と周りの大切な人を守るために、結核に関する正しい知識を持ち注意をすることが重要です。

――今年から、非結核性抗酸菌症(NTM症)も啓発週間に盛り込まれました。

原田 結核の兄弟のような病気であり、近年急増中で注意が必要です。NTM症は土壌や水辺などの自然環境や、浴室のシャワーヘッドなどに生息する「非結核性抗酸菌」によって発生する感染症です。結核と違って一般的に人から人へはうつりませんが、菌を含むエアロゾルの吸入などにより肺内に取り込まれ、湿気や土ぼこりの多い生活環境のある方などで発症しやすいことがあります【図参照】。

――秋冬に向けた他の呼吸器感染症の予防や、免疫力を落とさないコツを教えてください。

原田 新型コロナやインフルエンザなどの予防として、まずは手洗い、うがい、換気は大切です。そして症状がある場合のマスク着用といった「せきエチケット」をしっかり行うことが基本です。人混みや密集する場所はリスクが高まるため、外出後は特に手洗いを徹底してください。

また免疫力を付けるためには、栄養バランスの良い食事、適度な運動、そして何より「睡眠」が大事です【図参照】。さらにワクチンの活用も重要です。インフルエンザワクチンは感染リスクを6割程度減らすといわれています。重症化リスクの高い高齢者はもちろんですが、現役世代や、受験生がいるご家族なども、本格的な流行前の12月中旬頃までに接種を検討するとよいでしょう。

――結核やNTM症は、「ただの風邪」と勘違いしそうですが、受診の目安を教えてください。

原田 結核もNTM症も、一般的に急速に悪化する肺炎というよりもじわじわと進行する肺炎というのが特徴です。結核の場合、微熱が続く、せきやたんが出る他に、特徴的な体重減少や寝汗、血痰<けったん>といった症状も現れます。NTM症でも同様に、主に肺の内部で病変をつくり、長引くせき、たん、血痰、発熱といった症状が代表的です。ただしNTM症は、初期には無症状で経過が緩やかな場合や、増悪と軽快を繰り返す場合もあり、進行速度や症状の出方は患者ごとに異なります。

普通の風邪ならだいたい1~2週間で治まりますので、「2週間以上続く風邪症状」があれば、結核やNTM症など他の呼吸器の病気の可能性もあるため、早めに内科や呼吸器内科を受診してください。厚労省でも、長引くせきやたんなどの症状がある場合には早めに医療機関を受診し、早期発見・早期治療につなげることが重要だと呼び掛けています。ただし、息が苦しい、食事量が減るなど急激に体調が悪くなっている場合は、2週間待つ必要は絶対にありません。すぐに受診してください。

――呼吸器内科医の視点から、診断における注意点はありますか。

原田 実は、結核は医師でも診断がなかなか難しい病気です。通常の血液検査では検出できず、結核を疑って特殊なたんの検査(塗抹<とまつ>検査やPCR検査、専用の培養検査など)を出さないと証明できません。レントゲンの見た目が肺がんと似ている場合もあり、がんを疑って検査をしたら結核だったというケースも時々あります。そのため、医師自身が「結核かもしれない」と疑う視点を持つ事が極めて重要です。

NTM症に関しても、菌が環境中に存在するため、検査においてNTMが検出された場合でも、肺炎の原因菌と断定していいのか、専門医の判断が必要な場合もあります。

――どんな治療法がありますか。

原田 結核菌はしぶとく防御力が高いため、結核独自の4種類ほどの薬を半年から9カ月ほど飲み続ける必要があります。NTM症を治療する場合にも複数の抗菌薬をより長期に使用しますが、慢性化や再燃することもあるため、いずれにせよ慎重な経過観察が必要です。

結核の治療などにおいて、途中で症状が治まったからと薬をやめたり、不適切な抗生剤投与を行ったりすると、薬が効かなくなる「耐性菌」ができてしまい、その後の再治療に難渋する事になります。即ち、さらに長期の治療が必要になったり、難治性になることがあります。そのため専門医の下で、きっちりと治療を受ける事が大切です。

――NTM症はどのように予防すれば良いですか。

原田 NTM症に関しては、環境中に広く存在するため感染を完全に予防することは困難です。しかし、NTMを吸入しても発症に至らない例があるため、発症は患者さんの免疫や体質に依存すると考えられています。そのため、自身の免疫力を下げないことが大切になると思います。

■NTM症、啓発活動を強化。公明の提案で今年から

――政治の役割は。

原田 まずは正しい情報の発信と啓発です。今はSNSなどでさまざまな情報が飛び交っています。なので、情報源をしっかり確認し、公的な機関が発信する信頼性の高い情報を重視してほしいです。さらに、一般の方だけでなく、医療従事者への啓発も政治の重要な役割です。結核やNTM症は、専門外の医師にはまだ十分に認知されていない実態があります。実際、通常の肺炎と思って治療していたら、なかなか改善せずに、後から結核やNTM症であったという経過は珍しい事ではありません。適切な治療につなげるためにも、広く普及させていく政策が必要です。

――公明党の取り組みを教えてください。

原田 公明党の推進により、「結核・呼吸器感染症予防週間」が創設されました。NTM症の啓発についても、公明党の秋野公造政務調査会長が6月の参院決算委員会で、NTM症は人から人へは感染しないものの、結核と混同され、患者への差別や偏見につながる恐れがあると指摘。「普及啓発の期間を設けるべきだ」と主張しました。さらに7月には、関係者と共に厚労省を訪れ、啓発週間の新設を要望。その結果、NTM症の啓発週間が今年から設けられました。これからも正しい知識の普及と命を守る取り組みを力強く進めてまいります。

1977年生まれ。参院議員1期目。がん薬物療法専門医。呼吸器専門医。四国がんセンター元呼吸器内科医長。

公明新聞2026/09/24 4面転載

秋分の日

2026年9月23日

きょうは、真東から昇った太陽が真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなる「秋分の日」。年2回訪れるこの天文現象の日を祝日とする国は、日本だけのようだ◆日本には、澄んだ夜空に浮かぶ「中秋の名月」をめでる風習もある。旧暦の8月15日で定める今年の名月は25日で、満月になるのは27日。同様の風習はアジア諸国にもあるが、アメリカでは、9月の満月をハーベスト・ムーンと呼ぶ。農作業の収穫時期に由来するという◆今の時期、外食チェーンなどでは、卵の黄身をあしらった多彩な“月見メニュー”を展開している。秋の風物詩を取り入れた食文化も、日本ならではの豊かな季節感と美意識から生まれたものだろう◆季節の移ろいは、青空にも映し出される。低い空には、もくもくした夏の雲。高い空には、うっすらした秋の雲。夏の名残と秋の訪れが入り交じったような空模様は「行き合いの空」と呼ばれてきた。何とも趣深い表現である◆今年の夏は連日のように豪雨が各地を襲い、災害が相次いだが、地球温暖化などの影響は雨だけではない。春と秋が短くなり、夏と冬が長くなる「二季化」が進んでいる。健康に留意しながら、四季の移ろいを味わう感性も大事にしたい。

公明新聞より転載

国別ジェンダー・ギャップ指数(GGI)

2026年9月22日

 先日、世界経済フォーラムが、社会における男女間の不均衡(ジェンダー・ギャップ)を示す2026年の国別ジェンダー・ギャップ指数(GGI)を公表した◆それによると日本は昨年より1順位上がったとはいえ145カ国中117位。初めての女性首相は誕生したが、いまだ男性優位社会である現状に変わりはないようだ。上位はヨーロッパの国が多いものの、フィリピンやシンガポール、タイ、韓国などアジアの国で日本より高順位の国は少なくない◆GGIは06年から発表されているが、日本はその年の80位が最も高く、12年以降、15年連続3桁順位だ。教育と保健分野でのスコアは比較的高い一方で、経済と政治参加分野は低い。特に経済の順位は昨年の112位から今年は119位に下がった。例えば男女の賃金格差は昨年より拡大している◆1996年に法制審議会が答申した選択的夫婦別姓は、30年たった今もたなざらしのままだ。女性天皇を認めない政治のかたくなさなどが社会に影を落としてはいないか◆公明党は結党以来一貫して、女性の権利を守り社会での活躍を支援する取り組みを続けている。女性の政治参加を促すクオータ制など、社会を変える制度が望まれる。
公明新聞2026/09/22 1面転載

100歳以上が過去最多

2026年9月21日

健康寿命延ばす栄養ケア後押しを
 きょうは敬老の日。長年にわたり社会に貢献してきた高齢者に敬意と感謝を表し、これまでの長寿を心からお祝いいたします。

厚生労働省が15日に発表した集計によれば、全国の100歳以上の高齢者数が初めて10万人を超えた。統計を取り始めた1963年は153人で、70年以降、56年連続の増加だ。人生100年時代は多くの人にとって現実になりつつある。

一方、老いに伴う身体や認知機能の衰えは、病気、介護などのリスクを上昇させる。健康上の問題で日常生活が制限されることなく生きられる「健康寿命」をいかに延ばすかが重要だ。

日本人の健康寿命は2022年時点で、男性が72・57歳、女性が75・45歳とされ、平均寿命との間には男性で約9年、女性で約12年の開きがある。この差を縮められれば、高齢者個人の生活の質が向上し、膨らむ医療・介護費の抑制にも通じると期待される。

国や自治体は、運動や地域活動などの社会参加、口腔ケアに加え、バランスの取れた食生活の啓発に取り組んでいる。しかし、高齢期に起きやすい食事量の減少による低栄養への対応は十分とは言い難い。

高齢者の低栄養は、筋肉量の低下を招き、フレイル(虚弱)悪化や要介護状態に直結する大きな要因となる。低栄養傾向とされる高齢者の割合は男性が12・7%、女性が25・2%を占めており、要介護者や療養中の人ではさらに高まるとみられている。

健康寿命の延伸に向け、公明党は、予防医療の柱に低栄養の改善を明確に位置付けるよう訴えている。政府は対策を充実させるとともに、栄養状態を的確に把握するため、最新の知見に基づく評価指標の見直しも進めてもらいたい。

食欲や飲み込む機能が低下した高齢者が無理なく摂取できるよう、ゼリー状など形態や味に配慮した「特別用途食品」もある。一層の周知を図って、在宅療養中も含めた栄養ケアの選択肢を広げ、本人の状態に合わせた利活用を後押ししていくべきだ。

公明新聞2026/09/21 2面転載
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